JIS Z 3231:1999 銅及び銅合金被覆アーク溶接棒

JIS Z 3231:1999 規格概要

この規格 Z3231は、銅及び銅合金の溶着金属を得る被覆アーク溶接棒について規定。

JISZ3231 規格全文情報

規格番号
JIS Z3231 
規格名称
銅及び銅合金被覆アーク溶接棒
規格名称英語訳
Copper and copper alloy covered electrodes
制定年月日
1958年12月12日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.160.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1958-12-12 制定日, 1961-12-01 改正日, 1964-12-12 確認日, 1968-01-01 確認日, 1971-02-01 確認日, 1971-09-01 改正日, 1974-01-01 確認日, 1976-12-01 改正日, 1980-02-01 確認日, 1983-03-01 改正日, 1989-03-01 改正日, 1994-02-01 確認日, 1999-09-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2007-03-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 3231:1999 PDF [9]
Z 3231 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS Z 3231 : 1989は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
今回の改正では,寸法,許容差,製品の状態,表示及び包装について規定したJIS Z 3200の制定に伴い,
これを引用規格として用いた。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS Z 3231 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 3231 : 1999

銅及び銅合金被覆アーク溶接棒

Copper and copper alloy covered electrodes

1. 適用範囲 この規格は,銅及び銅合金の溶着金属を得る被覆アーク溶接棒(以下,溶接棒という。)に
ついて規定する。
2. 引用規格 付表1に示す規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成
する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
3. 溶接棒の種類及び種別 溶接棒の種類及び種別は,表1のとおりとする。
表1 溶接棒の種類
溶接棒 電流の種類
溶接棒の種類 成分系 種別
DCu 銅 DC DC (+)
AC AC又はDC (+)
DCuSiA けい素青銅 DC DC (+)
DCuSiB AC AC又はDC (+)
DCuSnA りん青銅 DC DC (+)
DCuSnB AC AC又はDC (+)
DCuAl アルミニウム青銅 DC DC (+)
AC AC又はDC (+)
DCuAlNi 特殊アルミニウム青銅 DC DC (+)
AC AC又はDC (+)
DCuNi-1 白銅 DC DC (+)
DCuNi-3 AC AC又はDC (+)
備考1. 電流の種類に用いた記号は,次のことを意味する。
AC : 交流,DC (+) : 直流(棒プラス)
4. 品質
4.1 被覆 被覆は,JIS Z 3200の3.(製品の状態)による。
4.2 化学成分 溶着金属の化学成分は,6.2の方法によって試験を行ったとき,表2に適合しなければな
らない。

――――― [JIS Z 3231 pdf 2] ―――――

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Z 3231 : 1999
表2 溶着金属の化学成分
単位%
溶接棒の種 化学成分
類 Cu Sn Si Mn P Pb Al Fe Ni Zn *の成分の合計(2)
(含Ag)
DCu 95.0 − 0.5 3.0 0.30 *0.02 * * * * 0.50
以上 以下 以下 以下 以下 以下
DCuSiA 93.0 − 1.0 3.0 0.30 *0.02 * − * * 0.50
以上 2.0 以下 以下 以下 以下
DCuSiB 92.0 − 2.5 3.0 0.30 *0.02 * − * * 0.50
以上 4.0 以下 以下 以下 以下
DCuSnA 残部 5.0 * * 0.30 *0.02 * * * * 0.50
7.0 以下 以下 以下
DCuSnB 残部 7.0 * * 0.30 *0.02 * * * * 0.50
9.0 以下 以下 以下
DCuAl 残部 − 1.0 2.0 − *0.02 7.0 1.5 0.5 * 0.50
以下 以下 以下 10.0 以下 以下 以下
DCuAlNi 残部 − 1.0 2.0 − *0.02 7.0 2.0 2.0 * 0.50
以下 以下 以下 10.0 6.0 以下 以下
DCuNi-1 残部 − 0.5 2.5 0.020 *0.02 Ti0.5 2.5 9.0 * 0.50
(1) 以下 以下 以下 以下 以下 以下 11.0 以下
DCuNi-3 残部 − 0.5 2.5 0.020 *0.02 Ti0.5 2.5 29.0 * 0.50
(1) 以下 以下 以下 以下 以下 以下 33.0 以下
注(1) CuNi-1及びDCuNi-3のSは,0.015 %以下。
(2) *の成分の存在が微量であることが予知される場合は,分析を省略することができる。
4.3 硬さ DCuAl及びDCuAlNiの溶着金属の硬さは,6.2の方法によって試験を行ったとき,表3に適
合しなければならない。
表3 溶着金属の硬さ
溶接棒の種類 HB
DCuAl 100以上
DCuAlNi 120以上
4.4 機械的性質 溶着金属の引張強さ及び伸びは,6.3の方法によって試験を行ったとき,表4に適合し
なければならない。
表4 溶着金属の機械的性質
溶接棒の種類 引張試験
引張強さ 伸び
N/mm2 %
DCu 180以上 20以上
DCuSiA 250以上 22以上
DCuSiB 270以上 20以上
DCuSnA 250以上 15以上
DCuSnB 270以上 12以上
DCuAl 390以上 15以上
DCuAlNi 490以上 13以上
DCuNi-1 270以上 20以上
DCuNi-3 350以上 20以上

――――― [JIS Z 3231 pdf 3] ―――――

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Z 3231 : 1999
4.5 曲げ性能 溶接継手の曲げ性能は,6.4の方法によって試験を行ったとき,曲げられた外面において,
いかなる方向にも長さ3.0 mmを超える割れ又は有害と認められる欠陥があってはならない。
5. 寸法及び許容差 溶接棒の寸法及び許容差は,JIS Z 3200の2.(寸法及び許容差)による。代表的な
寸法は表5に示す。
表5 代表的な溶接棒の寸法
単位mm
径 長さ
2.6 300 350
3.2 300 350
4.0 350 400 450
5.0 350 400 450
6.0 400 450
6. 試験
6.1 試験一般
6.1.1 試験板 試験板は,次による。
a) 溶着金属の分析試験,硬さ試験及び引張試験に使用する試験板は,JIS G 3101のSS400又はJIS G 3106
のSM400ACのいずれかに適合するものでなければならない。
b) 型曲げ試験に使用する試験板は,板厚6mmで,DCuについては,JIS H 3100に規定するりん脱酸銅
板(C 1201又はC 1220),DCuSnA及びDCuSnBについてはJIS H 3110に規定するりん青銅板 (C 5101) ,
DCuNi-1についてはJIS H 3100に規定する白銅板 (C 7060),また,DCuNi-3についてはJIS H 3100
に規定する白銅板(C 7060又はC 7150)に適合するものでなければならない。
6.1.2 溶接姿勢 溶接姿勢は,試験溶接棒によって表6のとおりとする。径2.6 mmについては,分析試
験だけを行い,その他の径については代表径として3.2 mm又は4.0 mmで全項目の試験を行うものとする。
表6 各種試験における溶接姿勢
溶接棒 試験電流 溶接姿勢
種類 種別 の種類 分析試験 硬さ試験 引張試験 型曲げ試験
DCu DC DC (+) F − F F
AC AC F − F F
DCuSiA DC DC (+) F − F −
DCuSiB AC AC F − F −
DCuSnA DC DC (+) F − F F
DCuSnB AC AC F − F F
DCuAl DC DC (+) F F F −
AC AC F F F −
DCuAlNi DC DC (+) F F F −
AC AC F F F −
DCuNi-1 DC DC (+) F − F F
AC AC F − F F
DCuNi-3 DC DC (+) F − F F
AC AC F − F F
備考 記号Fは,下向姿勢を示す。
6.2 分析試験及び硬さ試験 分析試験及び硬さ試験は,次による。

――――― [JIS Z 3231 pdf 4] ―――――

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Z 3231 : 1999
a) 試験板の寸法は,長さ約80 mm,幅約50 mm,厚さ約12 mmとする。
b) 溶着金属は,各パスとも径の1.52.5倍の幅で積層する。
c) 4層以上の各パスの溶接は,表7の温度範囲で始めなければならない。
なお,3層以下の各パスの溶接は,母材の希釈を考慮して,できるだけ低電流で行うものとする。
表7 予熱及びパス間温度
単位℃
溶接棒の種類 予熱及びパス間温度
DCu 400600
DCuSiA 1570
DCuSiB
DCuSnA 200300
DCuSnB
DCuAl 95200
DCuAlNi
DCuNi-1 15150
DCuNi-3
d) 硬さの測定は,JIS Z 3114に従って行うか,図1に示すように6層以上で長さ約70 mm,幅約40 mm,
高さ約15 mmに積層した試験片について行わなければならない。
なお,その場合,硬さの測定は溶着金属の表面を仕上げた後とし,測定位置は図1に示すとおりと
する。
図1 硬さ測定位置
e) 試験片の硬さ試験方法は,JIS Z 2243による。
f) 分析試料は,硬さ試験を終わった試験片から採取し,硬さ測定を行わない場合には,同じ要領で積層
した試験片から採取する。
なお,その場合,母材面から10 mm以内を避けて旋盤,ドリルなどで採取する。この際,切削油は
使用してはならない。また,6.3の試験を行った試験片の平行部から採取してもよい。
g) 溶着金属の分析方法は,次のいずれかによる。
JIS G 1223, JIS G 1257, JIS H 1101, JIS H 1291
6.3 溶着金属の引張試験 溶着金属の引張試験は,次による。
a) 試験片は,図2及び表8に示すように4層以上の溶着金属から図3に示す寸法で1個採取する。

――――― [JIS Z 3231 pdf 5] ―――――

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