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Z 4120 : 2008 (IEC 60336 : 2005)
fi
=MM
fs
s−1
ここに, Ms : 表4で与えられる標準拡大率
fs : 標準拡大率Msで決定する対象面での空間周波数
fi : 9.3.1によって得られた空間周波数
表4−MTF用標準拡大率
公称焦点値 標準拡大率
f Ms
f < 0.6 2
0.6 ≦ f 1.3
注記 一般に,どんな対象でも拡大率Mは,M=(n+m) / m で与えられる(図3及び図8に同じ。)。
9.3.3 制限された拡大率での計算
実際の照射条件下でMTFを適用するには,9.3.2によって得られた値,又は9.3.4によって得られた値を
次の式によって変換する。
Ms−1 Mp
fp=fs
Ms Mp−1
ここに, fp : 実際の拡大率における空間周波数
Mp : 実際の拡大率
9.3.4 MTFの表示
MTFは,空間周波数として表4の標準拡大率でのフーリエ変換の大きさを表すグラフとして示す。グラ
フは縦・横軸ともリニアスケールで,フーリエ変換の大きさは空間周波数ゼロが100 %となるようにしな
ければならない。
MTFは,フーリエ変換の大きさが10 %以上となるように空間周波数を広げなければならない。
注記 一般に10 %未満のMTFは,実用上あまり重要ではない。
焦点の幅及び長さの各MTFは,一つのグラフに表示する。また,箇条8で決定した公称焦点値と表4
によった標準拡大率とを同時に表示しなければならない。
9.4 MTF適合のための評価
焦点の各方向のMTFは,どの空間周波数においても,9.2によって指定されたMTFと同じか又は大き
くなければならない。
9.5 適合性の表明
両方向のMTFがこの規格に適合することを表明する場合,次のように表示する。
この規格(JIS Z 4120)による公称焦点寸法0.6,1.3倍拡大のMTF
必要に応じて次の細分箇条の条件を追加記載する。
−基準軸(4.3参照)
−X線条件(6.2.3参照)
−特別な配置(6.2.5参照)
−X線管装置の長軸(4.2参照)
――――― [JIS Z 4120 pdf 16] ―――――
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Z 4120 : 2008 (IEC 60336 : 2005)
10 焦点スタ−X線像
10.1 概要
この箇条は,箇条11及び箇条12によった焦点のスターパターン解像度及びブルーミング比の決定に用
いるための焦点スターX線像の取得に関するものである。
この規格への適合の表明についても述べている。
10.2 試験装置
10.2.1 スターパターンカメラ
焦点スターX線像は,テストパターンを組み込んだスターパターンカメラから得られなければならない。
スターパターンカメラは,高/低の吸収くさびが交互に並んだもので構成される。高吸収くさびは0.03
0.05 mm厚の鉛又はそれと同等の吸収をもつ材質からなる。
すべてのくさびの頂角θは,0.035 rad(ラジアン)(約2°)以下でなければならない。
テストパターンの有効面は,2 愀 ラジアン)をカバーし,直径は45 mm以上でなければならない。
テストパターンへの要求寸法及び基本的な構成は,図7に適合しなければならない。
図7−スターパターンチャート(テストパターン)の主要寸法
10.2.2 撮影用フィルム
焦点スターX線像は,増感紙を使わずに微粒子フィルムを用いて撮影する。
10.2.3 基準軸に垂直なスターパターンカメラの位置
スターパターンカメラの中心と基準軸との同心度は,mの距離100 mm当たり±0.2 mm以内の精度でな
ければならない(図8参照)。
――――― [JIS Z 4120 pdf 17] ―――――
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Z 4120 : 2008 (IEC 60336 : 2005)
図8−スターパターン試験時の主要位置寸法
10.2.4 基準方向に対するスターパターンカメラの位置
テストパターンは,X線入射面が次のような拡大率M となるような焦点からの位置に設置されなけれ
ばならない。11.3によって測定した図9のZW,ZLは,テストパターン像の径の1/3以上か,又はなるべく
近い値でなければならない。ただし,25 mm以下にならないようにしなければならない(10.2.6参照)。
10.2.5 スターパターンカメラ調整
テストパターンのX線入射面は,基準方向に対し90±2°以内に設置しなければならない。
10.2.6 撮影用フィルムの位置
撮映用フィルムは,テストパターンのX線入射面からの距離が,次の式によって期待するスターパター
ン解像度Rが求められる拡大率M になる位置で,基準方向に対し90±2°以内で設置しなければならない。
M=R×Z×θ
ここに, M : 拡大率
R : スターパターン解像度 (lp/mm)
Z : フィルム像のZW又はZLの変調限界寸法 (mm)
θ : 吸収くさびの頂角[rad(ラジアン)]
10.2.7 撮影条件
焦点スターX線像は,6.2に規定した作動条件で撮影しなければならない。
10.2.8 焦点スターX線像の撮影
スターパターンカメラの撮影用フィルムは,6.2に規定した条件で撮影しなければならない。
――――― [JIS Z 4120 pdf 18] ―――――
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Z 4120 : 2008 (IEC 60336 : 2005)
10.2.9 適合性の表明
焦点スターX線像がこの規格に適合することを表明する場合,11.4.1によって決められた拡大率ととも
に次のとおり表示する。
この規格[JIS Z 4120 (IEC 60336)]に適合した拡大率_の焦点スターX線像
必要に応じて次の条件を追加記載する。
−基準軸(4.3参照)
−X線条件(6.2.3参照)
−特別な配置(6.2.5参照)
−X線管装置の長軸(4.2参照)
11 スターパターン解像度
11.1 概要
この箇条は,スターパターン解像度の決定について規定する。
この方法は,X線管負荷条件の違いによる焦点特性の変化,又はX線管を使用後の焦点特性の変化を確
認するのに有用である。
注記 箇条10で規定した方法において,MTFが,例えば,焦点の電子強度がほぼガウス分布になる,
というような明確に定義されない場合は,正確な結果とはならない。
11.2 指定されたスターパターン解像度
表5に示される標準拡大率に対するスターパターン解像度が,X線管装置の焦点に対して定められた場
合,個々のX線管装置に対するスターパターン解像度のこの規格への適合は,11.5によって評価しなけれ
ばならない。
11.3 測定
箇条10によって得られた焦点スターX線像において,変調限界のZW,及びZLの寸法を,2方向につい
て測定しなければならない(箇条4及び図9参照)。
図9−スターパターンの変調限界
――――― [JIS Z 4120 pdf 19] ―――――
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Z 4120 : 2008 (IEC 60336 : 2005)
11.4 スターパターン解像度の決定
11.4.1 拡大率の決定
焦点スターX線像作成のための拡大率Mは,±3 %以下の精度で決めなければならない。
11.4.2 標準拡大率のスターパターン解像度
表5に与えられた標準拡大率でのスターパターン解像度RWS及びRLSは,次の式によって決定する。
M−1 MS
RWS=
ZW Θ MS−1
M−1 MS
RLS=
ZL Θ MS−1
ここに, RWS及びRLS : lp/mmで表記の各2方向の値
M : 10.2.6による拡大率
MS : 表5による標準拡大率
ZW : X線管装置の長軸に平行に測定した変調限界平均寸
法(mm)
ZL : X線管装置の長軸に垂直に測定した変調限界平均寸
法(mm)
Θ : 吸収くさびの頂角[rad(ラジアン)]
表5−スターパターン解像度の標準拡大率
公称焦点値 標準拡大率
f MS
f<0.6 2
0.6≦f 1.3
11.4.3 限定拡大率のスターパターン解像度
実拡大率におけるスターパターン解像度は,11.4.2から得られたRWS及びRLS,又は11.2で指定された
RWS及びRLSによって次の式で変換する。
MS−1 MP
RWP RWS
MS MP−1
MS−1 MP
RLP=RLS
MS MP−1
ここに, RWP及びRLP : 実拡大率での値
RWS,RLS : 11.4.2から得られるか,又は11.2で指定された値
MS : 標準拡大率
MP : 実拡大率
11.4.4 スターパターン解像度の表示
スターパターン解像度は,表5の標準拡大率も併記して表示しなければならない。
11.5 評価及び適合性の表明
11.5.1 適合評価
X線管装置の焦点に関し,スターパターン解像度を表示する場合,11.4.2によって決定した値は,公称
――――― [JIS Z 4120 pdf 20] ―――――
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JIS Z 4120:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60336:2005(IDT)
JIS Z 4120:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 4120:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ4004:1989
- 医用放射線機器図記号
- JISZ4005:2012
- 医用放射線機器―定義した用語