この規格ページの目次
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Z 4560 : 2018
3.3
自動固定装置(automatic securing mechanism)
線源アセンブリを安全が保証された格納位置に自動的に固定するように設計された機械装置。
3.4
コリメータ(beam limiter)
使用位置で照射方向以外の放射線量率を低減するように設計された装置。
注記 コリメータは,先端棒と接続して使用するか,又は先端棒と一体として使用するように設計し
てもよい。
3.5
先端棒(exposure head)
伝送管の先端に閉止の目的で取り付けられ,その先端でγ線を照射する器具。
3.6
施錠装置(lock)
線源容器の施錠及び解錠を鍵操作によって行う機械装置。
注記 線源容器にて鍵操作による施錠が困難である場合は,線源容器を保管するケースに施錠装置を
設置してもよい。
3.7
施錠位置(locked position)
線源アセンブリが線源容器の中の格納位置にあり施錠された状態。
3.8
遠隔操作装置(remote control)
線源容器から離れた位置で操作し,線源アセンブリを使用位置へ移動するための装置。
注記 この遠隔操作装置は,操作装置,レリーズワイヤ,操作管,接続金具及びアタッチメントを含
む。
3.9
収納管(reserve sheath)
線源アセンブリを接続していない側のレリーズワイヤを収納する中空の可とう(撓)性のある管。
注記 収納管の代わりに,レリーズワイヤをワイヤドラムに巻き取って収納する方式がある。
3.10
密封放射線源(sealed radioactive source)
放射性物質をカプセル又は保護カバーで密封し,カプセル又はカバーは使用中の摩耗に耐えるように設
計され,放射性物質の飛散及び接触を防ぐ十分な強度をもつ線源(以下,γ線源という。)。
3.11
格納位置(secured position)
γ線源が線源容器及び線源アセンブリで完全に遮蔽され,線源容器内の決められた位置に格納された状
態。
注記 格納位置にある場合でも線源容器は開錠していることがある。
――――― [JIS Z 4560 pdf 6] ―――――
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Z 4560 : 2018
3.12
模擬線源(simulated source)
γ線源と全く同じ構造で放射性物質を含まないもの。
3.13
線源アセンブリ(source assembly)
線源ホルダに内蔵,又は取り付けられたγ線源のアセンブリ。
注記 線源ホルダを使用しないで,直接γ線源をレリーズワイヤに取り付けている場合は,γ線源を
取り付けたレリーズワイヤが線源アセンブリとなる。γ線源がレリーズワイヤに取り付けられ
てなく,γ線源が線源ホルダに組み込まれていない場合は,γ線源自体が線源アセンブリとなる。
模擬線源を線源ホルダに組み込むか,又はレリーズワイヤに取り付ける場合は,模擬線源アセ
ンブリとなる。
3.14
線源ホルダ(source holder)
ホルダ又は取付装置で,γ線源又は模擬線源を直接線源容器に収納するもの(カテゴリIの装置),又は
レリーズワイヤの端部に取り付けられる器具(カテゴリIIの装置)。
注記 線源ホルダには,線源アセンブリと一体化しているものと,γ線源の交換のために線源アセン
ブリから切り離せるものがある。
3.15
使用位置(working position)
γ線透過試験で,γ線を照射するときの線源容器及び線源アセンブリの位置。
4 分類
4.1 動作時の線源アセンブリの位置による線源容器のカテゴリ
4.1.1 カテゴリI
照射のために,線源容器から線源アセンブリを取り出さない形態の線源容器とする(図1参照)。
――――― [JIS Z 4560 pdf 7] ―――――
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a) 回転式 b) シャッタ式
使
用
位
置
格
納
位
置
注記 カテゴリIは,線源アセンブリが線源容器に固定されており,シャッタ(回転式又はシャッタ式)によっ
て照射。
図1−カテゴリIのγ線装置の構造例
4.1.2 カテゴリII
照射のために,線源容器から線源アセンブリを伝送管を通して照射位置まで取り出す形態の線源容器と
する。
なお,この取り出しは遠隔で行う(図2及び図3参照)。
注記 収納管の代わりに,遠隔操作装置内にレリーズワイヤをワイヤドラムに巻き取って収納する方式があ
る。図2は,収納管の場合を示す。
図2−カテゴリIIのγ線装置の構成例
――――― [JIS Z 4560 pdf 8] ―――――
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Z 4560 : 2018
a) 迷路式
b) シャッタ式
c) 線源ホルダ遮蔽式
注記 カテゴリIIは,線源アセンブリが線源容器外に取り出す構造であり,迷路式,シャッタ式及び線源ホルダ
遮蔽式は,線源容器の遮蔽方式を示す。
図3−カテゴリIIの線源容器の構造例
4.1.3 カテゴリS
特別な用途のために独特な構造で設計され,この規格の全ての条項を適用することが難しい構造の線源
容器とする。
例1 管内自走式γ線装置(パイプラインクローラ)
例2 水中用γ線装置
この規格の非適用の事項は,9.2.2 m) に示す。
4.2 線源容器の可搬性に基づいた形式
4.2.1 P形
――――― [JIS Z 4560 pdf 9] ―――――
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Z 4560 : 2018
一人又は数人で持ち運べるように設計された携帯可能な線源容器で,質量が50 kgを超えない線源容器
とする。
4.2.2 M形
携帯形ではなく,適切な手段によって移動できるように設計された線源容器とする。
4.2.3 F形
固定式又は特定の作業範囲内に移動が制限された線源容器とする。
5 設計・性能・構造
5.1 全般的な設計要件
設計要件は,次による。
a) γ線装置は,使用において想定される条件で設計する。
b) 形及びM形のγ線装置は,使用において想定される条件の下での腐食の影響に耐える設計とする。
c) 形及びM形のγ線装置は,湿気,泥,砂,その他の異物のある環境下で,連続して動作する設計と
する。
d) γ線装置は,温度範囲−10 ℃45 ℃で確実に動作する設計とする。
e) 電動γ線装置の電気回路の動作電圧及び絶縁抵抗は,関連する電気用品安全法に適合するものとする。
f) γ線装置は,非金属材料部品(例えば,ゴム,プラスチック,接着材,シールコンパウンド,潤滑油
など)が,製造業者が想定した設計寿命の期間中に,放射線によってγ線装置の安全性を損なう損傷
を受けないように,非金属材料部品はあらかじめ耐放射線性が確認されたものを使用する。
g) 線源が使用位置又は格納位置にあるとき,周辺線量当量率の高い部分に身体の一部が入らない構造と
する。
h) 伝送管及び遠隔操作装置を線源容器に着脱するときに,周辺線量当量率が2 mSv/hを超える領域に身
体の一部が入らない構造とする。
i) 線源アセンブリを含む交換部品は,それらを交換しても設計されたγ線装置の安全の機能を損なわな
い設計とする。
j) P形及びM形線源容器のγ線装置は,線源容器が使用に当たっていかなる姿勢でも遠隔操作装置及び
伝送管(適用可能な場合)を安全に接続できる適切な手段を備える設計とする。
k) 線源容器は,容易に分解できない構造とする。
線源アセンブリを格納位置又は施錠位置に固定する部品は,特殊な工具の使用,又は分解の危険性
を警告するシール又はラベルを取り除くことによってだけ分解できる設計とする。
γ線装置は,これを操作している間,遠隔操作装置を接続している間,又は遠隔操作装置を取り外
している間,線源アセンブリを線源容器の後方から引き出せない構造とする。
l) 線源容器は,落下試験(5.11.4.6参照)を除き,5.11に規定する各試験条件下で,表1に規定する遮蔽
性能を維持できる設計とする。
5.2 γ線源
γ線装置に使用するγ線源は,JIS Z 4821-1に適合するものとする。
5.3 遮蔽性能
線源容器に,保護キャップ・保護プラグ類を取り付け,最大放射能に対応するγ線源を格納位置に装
した状態で,6.4.1に従って試験を行う。このとき,表1の該当する形式の線源容器で,表1に規定する線
源容器表面から1 mの限度値を超えず,さらに,第2欄又は第3欄のいずれか,若しくは両方が限度値を
――――― [JIS Z 4560 pdf 10] ―――――
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JIS Z 4560:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3999:2004(MOD)
JIS Z 4560:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 4560:2018の関連規格と引用規格一覧
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- 品質マネジメントシステム―要求事項
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- 品質マネジメント―組織の品質―持続的成功を達成するための指針
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- 非破壊試験用語
- JISZ2300:2020
- 非破壊試験用語
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- 放射性表面汚染の測定方法―β線放出核種(最大エネルギー0.15MeV以上)及びα線放出核種
- JISZ4821-1:2015
- 密封放射線源―第1部:一般要求事項及び等級