JIS Z 8000-9:2022 量及び単位―第9部:物理化学及び分子物理学 | ページ 2

   4
Z 8000-9 : 2022 (ISO 80000-9 : 2019)
Z8
4
表1−物理化学及び分子物理学に用いる量及び定義(続き)
00
番号 量 単位 説明
0-
9
名称 記号 定義 記号
: 2
9-3 相対原子質量 Ar(X) 統一原子質量(JIS Z 8000-10)と原子Xの平 1 相対原子質量の類似の量である相対分子質量
022(
(9-2.1) (relative atomic mass) 均質量(JIS Z 8000-4)との商 は,分子について定義する。
I

SO8
Ar(Cl) 35.453
0
Ar(CO2) 44
000
相対原子質量又は相対分子質量は核構成に依存
-9 : 2
する。
019
国際純正応用化学連合(IUPAC)では,“相対原
)
子質量”及び“相対分子質量”について,それ
ぞれ“原子量”及び“分子量”という特別の名
称を用いることを認めているが,これらの伝統
的な名称の使用は推奨しない。
9-4 モル質量 M(X) 純物質Xについては,質量m(X)(JIS Z 8000- g/mol
(9-5) (molar mass) 4)を物質量n(X)(番号9-2)で除した商 kg mol−1
M mn/
9-5 モル体積 Vm 純物質について,その体積V(JIS Z 8000-3)m3 mol−1
(9-6) (molar volume) を物質量n(X)(番号9-2)で除した商
Vm Vn/
9-6.1 モル内部エネルギー Um 内部エネルギーU(JIS Z 8000-5)を物質量 J/mol モル量は,通常,純粋な物質に関してだけ使用
(9-7) (molar internal energy) n(X)(番号9-2)で除した商 kg m2 s−2 mol−1
される。
Um Un/
9-6.2 モルエンタルピー Hm エンタルピーH(JIS Z 8000-5)を物質量n(X) J/mol モル量は,通常,純粋な物質に関してだけ使用
(−) (molar enthalpy) (番号9-2)で除した商 kg m2 s−2 mol−1
される。
Hm Hn/
9-6.3 モルヘルムホルツエネ Fm ヘルムホルツエネルギーF(JIS Z 8000-5)を J/mol モル量は,通常,純粋な物質に関してだけ使用
(−) ルギー 物質量n(X)(番号9-2)で除した商 kg m2 s−2 mol−1
される。
(molar Helmholtz Fm Fn/
energy)

――――― [JIS Z 8000 pdf 6] ―――――

                                                                                                                                          5
Z 8000-9 : 2022 (ISO 80000-9 : 2019)
表1−物理化学及び分子物理学に用いる量及び定義(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
9-6.4 モルギブズエネルギー Gm ギブズエネルギーG(JIS Z 8000-5)を物質量 J/mol モル量は,通常,純粋な物質に関してだけ使用
(−) (molar Gibbs energy) n(X)(番号9-2)で除した商 kg m2 s−2 mol−1
される。
Gm Gn/
9-7 モル熱容量 Cm 熱容量C(JIS Z 8000-5)を物質量n(X)(番 J/(mol K) 条件(一定圧力,一定体積など)を指定する必
(9-7) (molar heat capacity) 号9-2)で除した商 kg m2 s−2 K−1
要がある。
Cm Cn/ mol−1
9-8 モルエントロピー Sm エントロピーS(JIS Z 8000-5)を物質量n(X) J/(mol K) 条件(一定圧力,一定体積など)を指定する必
(9-9) (molar entropy) (番号9-2)で除した商 kg m2 s−2 K−1
要がある。
Sm Sn/ mol−1
9-9.1 粒子数濃度 n,(C) 対象の数(番号9-1)の粒子数Nを体積V(JIS m−3 “数密度”という用語も用いる。
(9-10.1)(particle concentration) Z 8000-3)で除した商
n=N / V
9-9.2 分子数濃度 C(X),CX 混合物中の物質Xについて,物質Xの分子 m−3
(9-10.2)(molecular 数NXを混合物の体積V(JIS Z 8000-3)で除
concentration) した商
CX NX/ V
9-10 質量濃度 γX,(ρX) 物質Xについて,物質Xの質量mX(JIS Z g/l 第16回CGPM(1979)で“l”又は“L”のいず
(9-11.2)(mass concentration) 8000-4)を混合物の体積V(JIS Z 8000-3)で kg m−3 れも,リットルの記号として認められている。
除した商
X
mX / V
Z8
9-11 質量分率 wX 物質Xについて,物質Xの質量mX(JIS Z 1
00
(9-12) (mass fraction) 8000-4)を混合物の総質量mで除した商
0-
9
wX mX/ m
: 2022(ISO8 0000-9 : 2019
5
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 7] ―――――

   6
Z 8000-9 : 2022 (ISO 80000-9 : 2019)
Z8
6
表1−物理化学及び分子物理学に用いる量及び定義(続き)
00
番号 量 単位 説明
0-
9
名称 記号 定義 記号
: 2
9-12.1 モル濃度, cX 物質Xについて,Xの物質量nX(番号9-2) mol/l “濃度”については,狭義の“体積当たりのも
02
mol m−3
2(
(9-13) 物質量濃度 を混合物の体積V(JIS Z 8000-3)で除した商 の”と広義の“濃さを表す量”の2種類があり,
I
X/
(amount-of-substance cX nV 物理化学においては,concentrationとしては狭
SO8
concentration) 義の“体積当たりの量”という定義となってい
0
c (X)
0
9-12.2 標準物質量濃度 物質Xについて,1モル毎リットル mol/l る。しかしながら,計量法,その他の実務,一
00
(−) (standard amount-of- mol m−3 般用語としては“濃度”を広義で使うことが通
-9 : 2
substance concentration) 常である。
0
物質Bの質量濃度,物質Bの質量分率,Bのモ
19
ル濃度,Bの物質量濃度,物質Bの体積分率及
)
びpHの各量は濃度として括ることが可能であ
る。
第16回CGPM(1979)で“l”又は“L”のいず
れも,リットルの記号として認められている。
9-13 物質量分率 xX,yX 物質Xについて,Xの物質量nX(番号9-2) 1 液相及び固相では,xXを用い,混合した気相で
(9-14) (amount-of-substance を混合物中の全物質量n(番号9-2)で除した は,yXを用いることがある。
fraction) 商 “モル分率(molar fraction)”という非系統的な
xX nX/ n 名称が依然として使用されている。しかし,こ
の名称の使用は推奨しない。
この量のために,物質量を定義するのに使用さ
れる対象は,常に混合物の各成分に対し単一の
分子であることが望ましい。
9-14 体積分率 φX 物質Xについて,次の式で表す ml/l 一般に,体積分率は温度に依存する。
(9-15) (volume fraction) xXVm,X 1 第16回CGPM(1979)で“l”又は“L”のいず
X
ΣixiVm,i れも,リットルの記号として認められている。
ここで, xX : Xの物質量分率(番号9-13)
Vm,X : 同一温度及び同一圧力での
純物質のモル体積(番号9-
5)
i :
ix
物質iの物質量分率(番号
9-13)の総和
Vm,i : モル体積(番号9-5)

――――― [JIS Z 8000 pdf 8] ―――――

                                                                                                                                          7
Z 8000-9 : 2022 (ISO 80000-9 : 2019)
表1−物理化学及び分子物理学に用いる量及び定義(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
9-15 質量モル濃度 bB,mB 溶質Bの物質量(番号9-2)を溶媒物質Aの mol/kg 溶質Bの質量モル濃度の記号mBと溶媒Bの質
(9-16) (molality) 質量mA(JIS Z 8000-4)で除した商 量の記号mBとの間に誤解のおそれがある場合
bB nB / mA には,記号mBを前者のために使用しない方がよ
い。しかし,このような混乱の可能性があるに
もかかわらず,質量モル濃度について,記号bB
よりも記号mBが広く用いられている。
9-16 相転移潜熱 Cpt 系が完全に相転移するために,等温的かつ等 J 主に,モル当たり又は質量当たりの量を用いて
(−) (latent heat of phase 圧的に,加える又は減じる必要のあるエネル kg m2 s−2 相転移は明示的に表す。例えば,蒸発のモル潜
transition), ギー(JIS Z 8000-5) 熱。
相転移エンタルピー 下付き文字“pt”は,相転移を示すものであり,
(enthalpy of phase 例えば,“l-g(液体−気体)”に変えてもよい。
transition) 用語“相転移エンタルピー”は,主に理論上用
いる。
9-17 化学ポテンシャル,< μX 一定温度T(JIS Z 8000-5)及び一定圧力p J/mol 物質が純粋な場合,Gmはモルギブズエネルギー
(9-17) 化学> kg m2 s−2 mol−1
(JIS Z 8000-4)での物質Xの物質量nX(番 である。混合物の場合は,μBは物質Bの部分モ
(chemical potential, 号9-2)に対するギブズエネルギー(JIS Z ルギブズエネルギーである。
<chemistry>) 8000-5)の偏微分 凝縮体物理では,化学ポテンシャルはエネルギ
X
Gn/ X Tp
, ーである。
9-18 絶対活量 λX 物質Xについて,物質Bの化学ポテンシャ 1
(9-18) (absolute activity) ルμX(番号9-17)をモル気体定数R(番号9-
Z8
37.1)と熱力学温度T(JIS Z 8000-5)との積
00
で除した商の指数関数
0-
9 : 2
X
X expRT
022(
9-19 分圧 pX 混合ガス系の物質Xについて,物質Xの物 Pa
ISO8
(9-19) (partial pressure) kg m−1 s−2
質量分率yX(番号9-13)と全圧p(JIS Z 8000-
4)との積
0
pX yp
0
X
00-9 : 2019
7
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 9] ―――――

   8
Z 8000-9 : 2022 (ISO 80000-9 : 2019)
Z8
8
表1−物理化学及び分子物理学に用いる量及び定義(続き)
00
番号 量 単位 説明
0-
9
名称 記号 定義 記号
: 2
9-20 フガシティ pX ─ 物質Xについて,絶対活量λX(番号9-18) Pa pX limp pX /
0
X 0 X
2
kg m−1 s−2
2(
(9-20) (fugacity) に比例する量で温度(JIS Z 8000-5)だけの ここで,p : 全圧(JIS Z 8000-4)
I
関数である。一定の温度及び組成において,
SO8
IUPACでは,フガシティの記号にfが用いられ
p / pX
無限希釈ガスに対し,X ┰ ている。
0
う条件から定められる。
000
9-21 標準化学ポテンシャル ,μ s−2 mol−1
kg m2J/mol
物質Bについて,特定の標準状態における化 =RT lnλ
-9
B B
: 2
(9-21) (standard chemical 学ポテンシャルの値(番号9-17)
ここで, : 標準圧力p=p における温度Tの
0
potential) B
19
関数。
)
標準化学ポテンシャルは,標準の状態の選択に
依存するため,標準状態を指定しなければなら
ない。
溶液又は固溶体において,理想希釈状態下での
溶質(物質B)の性質は標準状態を参照する。
9-22 活量因子 fX ある液体又は固体混合物中の物質Xの活量 1 系統的な名称は“活量因子”であるが,“活量係
(9-23) (activity factor) 因子は次の式による。 数”も一般的に用いる。番号9-25参照。
*
fX X / x
XX ラウールの法則又はヘンリーの法則を適用し
ここで, λX : 物質Xの絶対活量(番号9- て,活量因子を得ることも可能である。
18)
*
X
同一の温度(JIS Z 8000-5)及
び圧力(JIS Z 8000-4)での純
物質Xの絶対活量
xX : 物質量分率(番号9-13)
9-23 標準絶対活量,<混合
X 液体又は固体混合物中の物質Xについて,同 1 この量は,温度だけの関数である。
(9-25) 物中> じ温度(JIS Z 8000-5)での,標準圧力(JIS
Z 8000-4)105Pa下での純物質Xの絶対活量
(standard absolute
*
activity, <in a mixture>) X
番号9-18)
*
Xp
X

――――― [JIS Z 8000 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS Z 8000-9:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-9:2019(IDT)

JIS Z 8000-9:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-9:2022の関連規格と引用規格一覧