JIS Z 8105:2022 色に関する用語 | ページ 6

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2033 フォン·クリ 23-034
一つの順応条件の下で互いに等色している色刺激は,別の順 von Kries
ースの等色 応条件でも等色し続けるという経験法則 persistence law
不変則 注釈1 フォン·クリースの等色不変則は,全ての観測条
件に対して成り立つものではない。
2034 アブニーの法 二つの色刺激AとBとが等しい明るさに知覚され,また別 23-035 Abneys law
則 の二つの色刺激CとDとが等しい明るさに知覚されるなら
ば,AとC及びBとDを加法混色した色刺激もまた等しい
明るさに知覚されるという経験則
注釈1 アブニーの法則の妥当性は,観測条件に強く依存
する。
2035 三色表色系 適切に選ばれた3個の原刺激の加法混色による等色に基づ 23-036 trichromatic
(さんしょ いて,三刺激値によって色刺激を記載する体系 system
くひょうし
ょくけい)
2036 原刺激 三色表色系が基礎とする3個の色刺激のセット 23-037 reference colour
注釈1 これらの刺激は,実在する色刺激か,又はその線 stimuli
形結合で定義される理論的刺激である。
注釈2 CIE標準測色システムでは,原刺激を記号 [R],
[G],[B],[X],[Y],[Z],[R10],[G10],[B10]及び
[X10],[Y10],[Z10]で表す。
2037 三刺激値(色 23-038
与えられた三色表色系において,試料刺激の色と等色するた tristimulus values
刺激の) めに必要となる3個の原刺激の量 (of a colour
注釈1 CIE標準測色システムでは,三刺激値は,例えば, stimulus)
R,G,B: X,Z: R10,G10,B10又はX10,Y10,Z10で
表す。
2038 等色関数(三 等しい放射パワーをもつ単色光刺激の三刺激値 23-039 colour-matching
色表色系 注釈1 与えられた波長における等色関数の一組3個の値 function (of a
の)[とう を,等色係数colour matching coefficientsという。 trichromatic
しょくかん IEC 60050-845では,等色係数を23-032として規 system)
すう(さん 定している。
しょくひょ 曰
注釈2 等色関数は,色刺激関数 牒 の三
うしょくけ 刺激値を計算するために用いる。
いの)] 注釈3 CIE15測色を参照。
注釈4 ISO 11664-1/CIE S 014-1測色 第1部 CIE測色
標準観測者を参照。
注釈5 CIE標準測色システムでは,等色関数は記号x
( y( z(10
x( y(び10z( 10

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2039 等色式(とう 23-040
3個の原刺激の加法混色による二つの色刺激の等色の代数的 colour equation
しょくし 又はベクトル的な表示
き) C [C]≡X [X]+Y [Y]+Z [Z]
注釈1 この式で,記号≡は等色を表し,マッチと読む。
括弧を付けない記号は括弧を付けた記号によっ
て表される刺激の量を表す。C [C]は刺激[C]のC
単位を意味する。また,記号+は色刺激の加法混
色を意味する。この式において,記号−は,等色
が作られたときに式の他の辺の刺激と混色され
ていることを意味する。
注釈2 原刺激は,マッチと読む記号≡が用いられる場
合には,[X],[Y]及び[Z]のように表す。イコール
と読む等号が用いられるとき,代わりの等色式
は,太字のローマ字体を用いて記載される。
C=XX+YY+ZZ
2040 色空間 空間における色の幾何学的表示 23-041 colour space
注釈1 色空間は,通常三次元の空間である。
2041 測色色空間 三つの測色座標によって定義される色空間 23-042 colorimetric
注釈1 CIEXYZ三刺激値は,CIEXYZ三刺激値の正確な数 colour space
学的逆順の関係にあるRGBと同じく,測色座標
である。
2042 色立体 表面色から成る色空間の領域 23-043 colour solid
2043 色票集 23-044
一定の規則に従って配列され,それぞれ記号を付けた色票の colour atlas
集合
2044 色票 色の表示などを目的とする色紙,又は類似の材料による表面 colour chip
色の標準試料
注釈1 特定の基準,例えば,JIS Z 8721(色の表示方法−
三属性による表示)に基づいて作成した色票を標
準色票という。
注釈2 特定の色の属性が一定である色票を平面上に配
列したものをカラーチャートcolour chartといい,
色票集は,カラーチャートを編集して作られる。
2045 CIE 1931標 23-045
原刺激の一組[X],[Y],[Z]及び1931年に採用された三つの CIE 1931
準表色系, 等色関数x( y( z( いて分光パワー分布の三刺
standard
XYZ表色系 激値を決定する表色系 colorimetric
(ひょうし 注釈1 量記号 : X,Y,Z system
ょくけい) 注釈2 y( 標準分光視感効率V( 地 柿 三
刺激値のYの値は輝度に比例する。
注釈3 この表色系は,視角が約1°約4°(0.017 rad
0.07 rad)の中心視の視野に適用される。
注釈4 CIE 1931標準表色系は,三次の線形方程式に基づ
いた変換によってCIE 1931 RGB表色系から導く
ことが可能である。
注釈5 CIE15測色を参照。

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2046 CIE 1964標 23-046
原刺激の一組 [X10],[Y10],[Z10]及び1964年に採用された三 CIE 1964
準表色系, x(
つの等色関数10
y( 10z( 10 いて,分光パワー分 standard
X10,Y10,Z10布の三刺激値を決定する表色系 colorimetric
表色系 注釈1 X10,Y10,Z10 system
注釈2 この表色系は,視角が4°(0.07 rad)を超える中心
視の視野に適用される。
注釈3 この表色系を用いる場合は,測色値を表す量記号
の全てに添字10を用いることによって(XYZ表
色系と)区別する。
注釈4 CIE15測色を参照。
注釈5 三刺激値Y10は,輝度に比例しない。
2047 CIE等色関数 CIE 1931表色系における関数x( y( z( はCIECIE colour-matc-
23-047
1964表色系における関数 x(
10
y(
10
z(
10 hing functions
注釈1 CIE 1931測色標準観測者及びCIE 1964測色標準
観測者を参照。
注釈2 CIE15測色を参照。
注釈3 ISO 11664-1/CIE S 014-1測色 第1部 CIE測色
標準観測者を参照。
2048 CIE測色標準 CIE等色関数によって定義される測色標準観測者 23-048 CIE standard
観測者 注釈1 CIE等色関数を参照。 colorimetric
observer
2049 CIE 1931測 等色関数の特性が,CIEによって1931年に採択したCIE 23-049 CIE 1931
色標準観測 1931等色関数x( y( z( 歎 する仮想の標準観測 standard
者 者 colorimetric
observer
2050 CIE 1964測 等色関数の特性が,CIEが1964年に採択した等色関数 x10 23-050 CIE 1964
色標準観測 ( y(
10
z(10 歎 する仮想の観測者 standard
者 注釈1 ISO 11664-1/CIE S 014-1測色 第1部 CIE測色 colorimetric
標準観測者を参照。 observer
2051 CIE偏差基準 23-051
決められた方法において,CIE測色標準観測者から外れた等 CIE standard
観測者 色関数をもつ基準観測者 deviate
注釈1 定義された偏差は,CIE 1931測色標準観測者又は observer
CIE 1964測色標準観測者に適用される。
注釈2 CIE偏差基準観測者は,等色が,正常色覚と分類
された異なった観測者によって行われるときに
生じる代表的な差を表すことを意図している。
注釈3 CIE 80特殊条件等色 : 観測者の変化を参照。
2052 色度 23-052
色度座標によって,又は主波長若しくは補色主波長と純度と chromaticity
の組合せによって定められる色刺激の性質
注釈1 色度は,三次元で表される心理物理的色から測光
量の次元を除いた色の二次元的性質としても定
義される。
2053 色度座標(し 三刺激値の各々の,それらの和に対する比を表す座標 23-053 chromaticity
きどざひょ 注釈1 三つの色度座標の和は1になるので,それらのう coordinates
う) ちの二つだけで色度が定められる。
注釈2 CIE標準表色系では,色度座標は記号x,y,z及
び記号x10,y10,z10で表される。

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2054 色度図 色度座標で定められる図上の点が色刺激の色度を表す平面23-054 chromaticity
図 diagram
2055 xy色度図, CIE標準表色系において,通常,yを縦座標とし,xを横座 x, ychromaticity
CIE 1931色 標とする色度図 diagram
度図
2056 CIE 1964補助標準表色系において,通常,y10を縦座標,x10
x10y10色度図, x10, y10
CIE 1964色 を横座標とする色度図 chromaticity
度図 diagram
2057 スペクトル色 単色光刺激の色度座標 23-055 spectral
度座標, 注釈1 量記号 : chromaticity
単色光色度座 r( g( b( CIE 1931 RGB表色系> coordinates
標 x( y( z( CIE 1931標準表色系>
r10( g10( b10( CIE 1964 RGB表色系>
x10( y10( z10( CIE 1964標準表色系>
2058 スペクトル軌 23-056
色度図上又は三刺激値空間において,単色光刺激を表す点の spectrum locus
跡, 軌跡
単色光軌跡
(たんしょ
くこうきせ
き)
2059 紫刺激 色度図上で,特定の無彩色刺激を表す点,並びに380 nm及23-057 purple stimulus
び780 nmにほぼ相当するスペクトル軌跡の両端によって定
められる三角形内にある点によって表される色刺激
2060 純紫軌跡(じ 波長がほぼ380 nmと780 nmとの単色光刺激の加法混色を 23-058 purple boundary
ゅんむらさ 表す色度図上の線又は三刺激値空間内の平面
ききせき),
純紫限界
2061 無輝面, 23-061
三刺激値空間の中で,輝度が0である色刺激の軌跡を表す面 alychne
無輝線, 注釈1 この面は,三刺激値空間の原点を通り,また,任
アリクネ 意の色度図とアリクネ(無輝線)と呼ばれる直線
で交わる。無輝線は,スペクトル軌跡と純紫軌跡
とで囲まれる色度範囲の完全に外側に存在する。
2062 主波長(色刺 CIE 1931色度図上において,特定の無彩色刺激と適当な比23-062 dominant
激の) 率で加法混色したとき,試料色刺激に等色するような単色光 wavelength (of
刺激の波長 a colour
注釈1 量記号 : stimulus)
注釈2 紫刺激の場合は,主波長の代わりに補色主波長を
用いる。
注釈3 主波長は,ナノメートル(nm)で表す。
2063 補色主波長 23-063
試料色刺激と紫刺激とを適当な比率で加法混色したとき,特 complementary
(色刺激 定の無彩色刺激に等色するような単色光刺激の波長 wavelength (of
の) 注釈1 量記号 : a colour
stimulus)

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Z 8105 : 2022
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2064 純度(色刺激 23-064
単色光刺激と特定の無彩色刺激とを加法混色したとき,試料 purity (of a
の) 色刺激に等色するような単色光刺激と特定の無彩色刺激と colour
の量の比率 stimulus)
注釈1 紫刺激の場合は,単色光刺激の代わりに純紫軌跡
上の色刺激を用いる。
注釈2 加法混色の比率は,種々の方法で測ることが可能
である。その方法によって刺激純度(2066)及び
輝度純度(2065)が区別して定義される。
2065 輝度純度 23-065
単色光刺激と特定の無彩色刺激とを加法混色して,試料色刺 colorimetric
激と等色するとき,次の関係式で定義する量 purity
Ld
pc
(La Ld )
ここで,Ld及びLaは,加法混色で試料色刺激と等色するよ
うな単色光刺激と特定の無彩色刺激の輝度である。
注釈1 量記号 : pc
注釈2 紫刺激の場合は,単色光刺激の代わりに純紫軌跡
上の色刺激を用いる。
注釈3 CIE 1931標準表色系では,輝度純度pcと刺激純
度peとは次の関係にある。
yd
pc py
e
ここで,yd及びyは,単色光刺激及び試料色刺
激の色度座標yである。
注釈4 CIE 1964標準表色系では,輝度純度pc,10はpe,
yd,yの代わり,それぞれpe,10,yd,10,y10に置き換
えて用いる。
2066 刺激純度 23-066
xy色度図,又はx10y10色度図において,同一直線上にある二 excitation purity
つの距離の比NC/NDで定義される量
注釈1 この分子NCは,試料色刺激を表す点Cと特定の
無彩色刺激を表す点Nとの距離であり,分母ND
は,点Nと試料色刺激の主波長に相当するスペク
トル軌跡上の点Dとの距離である。この量peは
次の式で表される。
yya xxa
Pe 及び pe
yd ya xd xa
ここで,(x, y),(xa, ya) 及び (xd, yd) は,それぞ
れ点C,N及びDのxy色度座標である。
注釈2 紫刺激の場合は,単色光刺激の代わりに純紫軌跡
上の色刺激を用いる。
注釈3 x及びyの式は等価であるが,分子の数値が大き
い式を用いると,より高い精度が得られる。
注釈4 刺激純度peは,輝度純度pcと次の関係がある。
pe=pc y/yd
2067 色差(心理物 特定の色空間において表される2色の点の距離として定義 23-015 (psychophysical)
理学的な) される,二つの色刺激間の差 colour
difference
2068 色要素 色の見えが均等である空間の内側に定義された領域 23-016 colour element
2069 色の許容差 指定された色と試料の色との色差の許容範囲 colour tolerance

――――― [JIS Z 8105 pdf 30] ―――――

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