JIS Z 8105:2022 色に関する用語 | ページ 7

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2070 白色点(色空 色空間値を基準化するための色刺激 23-069 white point (in a
間の) 注釈1 色空間の白色点は,順応した白色点に一致する colour space)
が,色画像記録のための媒体の適用白色点(4077
参照)には一致しない。
2071 白色点(色度 23-070
色度図において,白に知覚される領域に該当する無彩色刺激 white point (in a
図の) chromaticity
diagram)
2072 均等色空間 23-071
その中の等しい距離が,弁別いき(閾)か,又はいき(閾) uniform colour
(きんとう 上の等しい色差を表すことを意図した色空間 space
いろくうか
ん)
2073 均等色度図, 23-072
図全体にわたって,等しい距離が,等輝度の刺激の色識別の uniform-
UCS色度 等間隔性を表すことを意図して,その座標が定義されている chromaticity-
図 二次元の色度図 scale diagram,
UCS diagram
2074 CIE 1976均 23-073
次の式によって定義される量u',v'を直交座標にプロットし CIE 1976
等色度図, て得られる均等色度図 uniform-
CIE 1976 4X 4x chromaticity-
u'
UCS色度 X 15Y 3Z 2x 12y 3 scale diagram,
図, 9Y 9y CIE 1976 UCS
v'
u' v'色度図 X 15Y 3Z 2x 12y 3 diagram
ここで,X,Y,Zは,CIE 1931又はCIE 1964標準表色系に
おける三刺激値で,x,yは,試料色刺激の色度座標である。
注釈1 この図は,直交座標で,uに対してvをプロット
したCIE 1960色度図を修正して置き換えたもの
である。それら2組の座標の関係は次である。
u'=u: v'=1.5v
注釈2 CIE 1964標準表色系については,同様の式によっ
て得られるu'10,v'10の直交座標を用いる。
2075 CIE 1960 CIEが1960年に定めたuとvとの直交座標にプロットして 23-079 CIE 1960
UCS色度 得られるUCS色度図(2073参照) uniform
図, 注釈1 この色度図は,実質上,相関色温度を求めるため chromaticity-
CIE 1960 に用いる。 scale diagram,
USC (u, v) 注釈2 CIE 1976 u',v'色度図は,CIE 1960 u, v色度図を修 CIE 1960 UCS
色度図 正したもので,(u, 3/2v)色度図と等価である。した (u, v) diagram
がって,u,v色度図は,(u', 2/3v') 色度図と等価で
ある。
注釈3 この色度図は,その後改正されてCIE 1976 UCS
色度図が定められたので公式には廃止されたが,
相関色温度の決定には実質的に実用されるので,
日本産業規格では暫定的に制限付きで継続使用
する。

――――― [JIS Z 8105 pdf 31] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2076 CIE (1976) 次の式によって定義される量L*u*v*を直交座標にプロット23-074 CIE 1976 L*u*v*
L*u*v*色 して得られる三次元の近似的な均等色空間 colour space,
空間, * Y CIELUV colour
L 116 fY 16
CIELUV色 n space
空間 u * *
13Luun'
v* *
13Lvv '
n
1
3
Y Y 3
Y 6
ここで, fY 0
n Yn Yn 29
3
Y 841 Y 4 Y 6
fY ≦
n 108 Yn 29 Yn 29
Yu'v'は,試料色刺激,Ynun'vn'は特定の無彩色刺激である。
注釈1 明度,飽和度,クロマ及び色相に近似的に相関す
る量を,2077,2078,2079及び2080に示す。
注釈2 CIE15測色を参照。
注釈3 ISO 11664-5/CIE S 014-5測色 第5部 CIE 1976
L*u*v*色空間及びu' v'均等色度図を参照。
2077 CIE (1976) 23-074
CIE (1976) L*u*v*色空間及びCIE (1976) L*a*b*色空間に共 CIE 1976
明度 通して用いられる,次の式によって計算される明度の相関量 lightness
* Y
L 116 fY 16
n
1
3
Y Y 3
Y 6
ここで, fY 0
n Yn Yn 29
3
Y 841 Y 4 Y 6
fY ≦
n 108 Yn 29 Yn 29
注釈1 記号は2076参照。
注釈2 上記の関数は,マンセルバリュー関数(3012参照)
の逆関数が輝度率の立方根を用いることによっ
て簡単な式で,高い正確さで表されることが分か
って作られたものである。
2078 色み 色相と飽和度との組合せ,すなわち,色度に対する知覚に相 chromaticness
関する量
2079 CIE (1976) uv 23-074
CIE (1976) L*u*v*色空間において,次の式によって計算され CIE 1976 u, v
飽和度 る飽和度に近似的に相関する量(量記号 : suv) saturation
suv=13 [(u'−un') 2+(v'−vn') 2] 1/2
注釈1 記号の意味は2076参照。
2080 CIE (1976) uv 23-074
CIE (1976) L*u*v*色空間において,次の式によって計算され CIE 1976 u, v
*
クロマ るクロマに近似的に相関する量(量記号 : Cuv ) chroma
* *2 *21/2 *
Cuv (u v ) Lsuv
注釈1 記号の意味は2076参照。
2081 CIE (1976) uv 23-074
CIE (1976) L*u*v*色空間において,次の式によって計算され CIE 1976 u, v
色相角 る色相に近似的に相関する量(量記号 : huv) hue-angle
vvn ' v*
huv arctan arctan
uun '
u*
注釈1 記号の意味は2076参照。

――――― [JIS Z 8105 pdf 32] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2082 CIE (1976) 23-075
CIE (1976) L*u*v*色空間における座標点間のユークリッド CIE 1976 L*u*v*
L*u*v*色 距離として定義されて,次の式によって計算される二つの色 colour
*
差, Euv)
刺激間の色差(量記号 : difference,
* *2 *2
CIELUV色 Euv [( L ) ( u) ( v*21/2
) ] CIELUV colour
差 注釈1 CIE15測色を参照。 difference
注釈2 ISO 11664-5/CIE S 014-5測色 第5部 CIE 1976
色空間及びu' v'均等色度図を参照。
2083 CIE (1976) uvCIE (1976) L*u*v*色差について,次の式によって計算される CIE 1976 u, v
*
色相差 Huv )
色相成分(量記号 : hue-difference
* * 2
Huv ( L*2
[( Euv ) ) *
( Cuv21/2
) ]
2084 CIE (1976) 次の式によって定義される量L*a*b*を直交座標にプロット23-076 CIE 1976 L*a*b*
L*a*b*色 して得られる三次元の近似的な均等色空間 colour space,
空間, * Y CIELAB colour
L 116 fY 16
CIELAB色空 n space
間 X Y
*
a 500 f f
Xn Yn
* Y Z
b 200 f f
Yn Zn
1
3
X X 3
Y 6
ここで, fX 0
n Xn Yn 29
3
X 841 X 4 Y 6
fX ≦
n 108 Xn 29 Yn 29
1
3
Y Y 3
Y 6
fY 0
n Yn Yn 29
3
Y 841 Y 4 Y 6
fY ≦
n 108 Yn 29 Yn 29
1
3
Z Z 3
Y 6
fZ 0
n Zn Yn 29
3
Z 841 Z 4 Y 6
fZ ≦
n 108 Zn 29 Yn 29
X,Y,Zは,試料色刺激,Xn,Yn,Znは特定の無彩色刺激で
ある。
注釈1 明度,クロマ及び色相に近似的に相関する量を
2077,2085及び2086に示す。
注釈2 CIE15測色を参照。
注釈3 ISO 11664-4/CIE S 014-4測色 第4部 CIE 1976
L*a*b*色空間を参照。
2085 CIE (1976) ab 23-076
CIE (1976) L*a*b*色空間において,次の式によって計算され CIE 1976 a, b
*
クロマ るクロマに近似的に相関する量(量記号 : C)
ab chroma
* *2 *21/2
Cab (a b )
2086 CIE (1976) ab 23-076
CIE (1976) L*a*b*色空間において,次の式によって計算され CIE 1976 a, b
色相角 る色相に近似的に相関する量(量記号 : hab) hue-angle
hab=arctan (b*/a*)

――――― [JIS Z 8105 pdf 33] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2087 CIE (1976) 23-077
CIE (1976) L*a*b*色空間における座標点間のユークリッド CIE 1976 L*a*b*
L*a*b*色 距離として定義され,次の式で計算される二つの色刺激間の colour
差, 色差(量記号 : Eab* ) difference,
*
CIELAB色 Eab [( L*2
) ( a*2
) ( b*21/2
) ] CIELAB colour
差 注釈1 CIE15測色を参照。 difference
注釈2 ISO 11664-4/CIE S 014-4測色 第4部 CIE 1976
L*a*b*色空間を参照。
2088 CIE (1976) abCIE (1976) L*a*b*色差について,次の式によって計算される CIE 1976 a, b
*
色相差 色相成分(量記号 : Hab ) hue-difference
* * 2
Hab ( L*2
[( Eab ) ) 21/2
( Cab* ) ]
2089 CIE 1964均 次の式で定義される量U*, V*, W*を直交座標にプロットし23-078 CIE 1964
等色空間 て得られる三次元の近似的な均等色空間 uniform colour
W*=25Y1/3−17 space
U*=13W*(u−un)
V*=13W*(v−vn)
注釈1 Y, u, vは,試料色刺激のun, vnは特定の無彩色刺激
を表す。
ここで,u=u', v=1/3v',
un=u'n, vn=1/3v'nである。
CIE 1976均等色度図を参照。
注釈2 二つの色刺激間の差ΔE*は,U*V*W*で表される
座標点間のユークリッド距離として定義され,次
の式によって計算される。
ΔE*=[(ΔU*)2+(ΔV*)2+(ΔW*)2]1/2
注釈3 CIE 1964均等色空間は,(演色評価数の計算に用
いる以外には)使われていない。最新の色空間は,
CIE 1976 L*a*b*色空間及びCIE 1976 L*u*v*色空
間である。
2090 CIE 1976 u', 23-080
u',v'色度図で表される座標点間のユークリッド距離として定 CIE 1976 u', v'
v'色度差 義され,次の式で計算される二つの色刺激の差(量記号 : ΔC) chromaticity
ΔC=[(Δu')2+(Δv')2]1/2 difference
2091 プランクの放 24-004
どんな波長,入射の方向又は偏光でも,入射する放射の全て Planckian
射体, を完全に吸収する理想的な熱放射体 radiator,
黒体 注釈1 プランクの放射体は,どの波長及び方向に対し blackbody
て,与えられた温度において,熱平衡にある熱放
射体の最大分光放射輝度分布をもつ。
2092 プランクの法 24-005
波長及び温度の関数として,プランクの放射体の分光放射輝 Planck's law
則 度分布を与える法則
Le ,T
Le, ,T =
c2 -1
c1 -5
eT
1
π
ここで,Le,λは分光放射輝度,λは真空中の波長である。Tは
熱力学の温度,c1=2πhc02,c2=h c0/k,hはプランク定数,c0
は真空中の光の速度,kはボルツマン定数である。

――――― [JIS Z 8105 pdf 34] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
2093 プランク軌 23-059
色度図上における,種々の温度のプランク放射体(黒体)の Planckian locus
跡, 色度を表す点の軌跡
黒体軌跡
2094 (CIE)昼光 23-060
色度図上における,種々の相関色温度における昼光のための daylight locus
軌跡 CIE式によって得られるCIE昼光の色度を表す点の軌跡
2095 分布温度 注目する波長範囲において,与えられた刺激と相対分光分布 distribution
とが同じか又はほぼ同じである放射を発する黒体の温度 temperature
注釈1 量記号 : TD
注釈2 単位 : K
2096 色温度(いろ 23-067
与えられた色刺激と色度が等しいプランク放射体(黒体)の colour
おんど) 温度 temperature
注釈1 量記号 : Tc
注釈2 単位 : K
注釈3 単位をK-1とする逆数色温度も使われる(2097参
照)。
2097 逆数色温度 色温度の逆数 reciprocal colour
注釈1 量記号 : Tc-1 temperature
注釈2 単位 : K-1,MK-1
注釈3 単位記号MK-1は毎メガケルビンと読み,10-6 K-1
に等しい。この単位は,従来ミレッドと呼び,mrd
の単位記号で表したものに等しい。
2098 相関色温度 プランク軌跡と試料刺激の座標とを表したCIE 1931標準観23-068 correlated colour
(そうかん 測者に基づいたu',(2/3)v'色度図上で,与えられた分光分 temperature
いろおん 布の色度に最も近い色度をもつプランク放射体の温度
ど) 注釈1 量記号 : Tcp
注釈2 単位 : K
注釈3 試料光源が,プランク放射体から
ΔC=[(u't−u'p)2+(4/9)·(v't−v'p)2]1/2
=5×10-2
より大きく異なるとき,相関色温度の概念は,
用いない。ここで,u't,v'tは試料光源,u'p,v'pは
プランク放射体の色度座標である。
注釈4 相関色温度は,例えば,ロバートソンによって提
案された方法(Computation of correlated color
temperature and distribution temperature. J. Opt. Soc.
Am. 58, 1528-1535, 1968.この文献の幾つかの表の
数値は,最新ではない)などによって,試料光源
の色度とプランク軌跡との間の最も小さい色度
差を与えるプランク軌跡の温度を探す最小探索
コンピュータプログラムによって計算すること
が可能である。
注釈5 相関色温度は,ケルビン(K)で表す。
注釈6 色温度よりも相関色温度の方が適当な場合はい
つでも,逆数色温度よりも逆数相関色温度を用い
る(2099参照)。

――――― [JIS Z 8105 pdf 35] ―――――

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