JIS Z 8106:2000 音響用語 | ページ 5

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Z 8106 : 2000 (IEC 60050-801 : 1994)
IEV番号 用語 定義 対応英語(参考)
801-26-10 プローブマイクロホ probe microphone
その付近の音場をあまり乱すことなく測定するマイクロ
ン ホン。
801-26-11 防騒音マイクロホ anti-noise
一定の方向又は距離からの周囲雑音を消去するマイクロ
ン, ホン。 microphone,
雑音消去マイクロホ noise-cancelling
ン microphone
801-26-12 カーボンマイクロホ炭素粒間の接触抵抗の変化で動作するマイクロホン。carbon microphone

801-26-13 コンデンサマイクロ静電容量の変化に応じて動作するマイクロホン。 condenser
ホン, microphone,
静電マイクロホン, electrostatic
静電容量マイクロホ microphone,
ン capacitor
microphone
801-26-14 エレクトレットマイ electret microphone
静電容量を形成する電極のいずれか一方に,電荷を永久
クロホン 的に蓄え,これによって得られる電界を利用するコンデ
ンサマイクロホン。
801-26-15 圧電マイクロホン 物質の圧電特性によって動作するマイクロホン。 piezoelectric
microphone
801-26-16 マグネチックマイク磁気回路の磁気抵抗の変化で動作するマイクロホン。electromagnetic
ロホン microphone
801-26-17 ダイナミックマイク moving-conductor
磁界中に置かれた導体の運動によって生じる起電力で動
ロホン, 作するマイクロホン。 microphone,
動電マイクロホン electrodynamic
microphone
801-26-18 リボンマイクロホン ribbon microphone
磁界中に置かれた導体が薄いリボンで,そのリボンが音
波によって直接駆動されるダイナミックマイクロホン。
801-26-19 ムービングコイルマ moving-coil
磁界中に置かれた導体が,コイル形状をしているダイナ
イクロホン, ミックマイクロホン。 microphone
可動コイルマイクロ
ホン
801-26-20 磁気ひずみマイクロ物質の磁気ひずみ特性によって動作するマイクロホン。 magnetostriction
ホン microphone
801-26-21 電子マイクロホン electronic
真空管又はトランジスタの一つの電極の動きによって生
じる電子流の変化によって動作するマイクロホン。 microphone
801-26-22 イオンマイクロホン ionic microphone
イオンプラズマ及び周囲の空気の相互作用によって動作
するマイクロホン。
801-26-23 熱マイクロホン, thermal microphone,
音波の冷却又は加熱効果によって生じる熱線の抵抗変化
熱線マイクロホン によって動作するマイクロホン。 hot-wire microphone
801-26-24 接話マイクロホン close-talking
話者の口に近づけて使用するように,特に設計したマイ
クロホン。 microphone
801-26-25 リップマイクロホン lip microphone
話者の唇に接触して使用するように設計したマイクロホ
ン。
801-26-26 ラペルマイクロホン使用者の衣服に付けるように設計したマイクロホン。lapel microphone
801-26-27 マスクマイクロホン mask microphone
呼吸マスクの内側で使用するように設計したマイクロホ
ン。
801-26-28 スロートマイクロホ喉頭に近い咽喉部に接触させて使用するマイクロホン。 throat microphone

801-26-29 骨導マイクロホン 頭骸に接触して使用するマイクロホン。 bone-conduction
microphone

――――― [JIS Z 8106 pdf 21] ―――――

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Z 8106 : 2000 (IEC 60050-801 : 1994)
IEV番号 用語 定義 対応英語(参考)
801-26-30 送話器, 電話システム用マイクロホン。 telephone
小形送話器 microphone,
capsule telephone
microphone

3.7 スピーカ

   IEV番号         用語                             定義                       対応英語(参考)
801-27-01 スピーカ loudspeaker
電気信号の波から音波を得る機能をもち,音響パワーを
周囲の媒体に放射するように設計された電気音響変換
器。
備考 “スピーカ”という用語は,スピーカユニッ
ト及びこれを含むエンクロージャの両者に用
いられる。
801-27-02 スピーカユニット loudspeaker unit
音響エネルギーを周囲の媒体に放射するように設計され
た,エンクロージャ又はバフルなどの付加物をもたない
電気音響変換器。
801-27-03 コンデンサスピー 静電力によって動作するスピーカ。 electrostatic
カ, loudspeaker
静電スピーカ
801-27-04 圧電スピーカ 圧電材料の変形によって動作するスピーカ。 piezoelectric
loudspeaker
801-27-05 マグネチックスピー磁気回路の磁気抵抗の変化によって動作するスピーカ。 electromagnetic
カ loudspeaker
801-27-06 ダイナミックスピー moving-conductor
静磁界中に置かれたコイル又は導体を流れる電流の変化
カ, で生じる運動によって動作するスピーカ。 loudspeaker,
可動コンダクタスピ moving-coil
ーカ, loudspeaker,
可動コイルスピーカ electrodynamic
loudspeaker
801-27-07 磁気ひずみスピーカ材料の磁気ひずみ変形によって動作するスピーカ。 magnetostriction
loudspeaker
801-27-08 イオンスピーカ ionic loudspeaker
イオンプラズマとその周囲の空気との相互作用によって
動作するスピーカ。
801-27-09 気流スピーカ 空気流の流量制御によって動作するスピーカ。 pneumatic
loud-speaker
801-27-10 コーンスピーカ コーン形放射素子をもつスピーカ。 cone loudspeaker
801-27-11 ドームスピーカ 球形の放射素子をもつスピーカ。 dome loudspeaker
801-27-12 (音響)ホーン (acoustic) orn
音響インピーダンスの整合のため及び場合によっては指
向性を与えるために用いる,一端の面積に比べ他端の面
積が大きくなるように途中の断面積が変化している管。
801-27-13 ホーンスピーカ horn loudspeaker
ホーンによって媒質及び結合した放射素子をもつスピー
カ。
801-27-14 マルチセルラスピー multicellular
併置された二つ以上のホーンによって媒質と結合した放
カ 射素子をもつスピーカ。 loudspeaker
801-27-15 マルチチャネルスピ multichannel
個々の周波数範囲で音を同時に放射するように設計され
ーカ,複合スピーカた,二つ以上のスピーカの複合装置。通常,デバイディloudspeaker,
ングネットワークを用いる。 composite
loudspeaker
801-27-16 音響バフル acoustic baffle
スピーカの前後間の実効的な音響経路を長くするため,
スピーカと結合して用いる遮へい用具。

――――― [JIS Z 8106 pdf 22] ―――――

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Z 8106 : 2000 (IEC 60050-801 : 1994)
IEV番号 用語 定義 対応英語(参考)
801-27-17 音響エンクロージャ acoustic enclosure
一つ以上のスピーカユニットと,フィルタ,トランスな
どの受動素子とを箱に囲い込んで構成した装置。
801-27-18 イヤホン earphone
耳に音響的に密結合し,電気信号から音響信号を得る電
気音響変換器。
801-27-19 受話器 電話システム用に設計されたイヤホン。 telephone earphone
801-27-20 ヘッドホン 一つ又は二つのイヤホンをヘッドバンドで結合した装headphone
置。
801-27-21 ヘッドセット headset
マイクロホンと一つ又は二つのイヤホンとを結合した装
置。
801-27-22 挿入形イヤホン insert earphone
外耳道に直接挿入され又は外耳道挿入用イヤモールドの
ようなものと直接結合されて装用される小形イヤホン。
801-27-23 耳載せ形イヤホン 外耳の外側に装着される構成のイヤホン。 supra-aural earphone
801-27-24 耳覆い形イヤホン circumaural
耳及びその周囲を十分に覆うことができる空洞をもつイ
ヤホン。 earphone
801-27-25 変換器カートリッジ transducer cartridge
イヤホン,マイクロホン又はピックアップヘッドのため
の変換器素子。
801-27-26 骨伝導振動子, bone-conduction
頭部の骨状部分,通常は,乳様突起部と結合して電気振
骨導受話器 動を機械振動に変換する電気機械変換器。 vibrator

3.8 機器

   IEV番号         用語                             定義                       対応英語(参考)
801-28-01 サウンドレベルメー sound level meter
標準の周波数重み付けと標準の時間重み付けをした音圧
タ, レベルを測定するための機器。
騒音計
801-28-02 オージオメータ 聴覚の特性,特に聴覚域値レベルを測定するための機器。 audiometer
801-28-03 音響カプラ acoustic coupler
例えば,イヤホン又はマイクロホンの校正のために,そ
の中に生じる音圧を測定するために取り付ける校正され
たマイクロホンとともに使用する,所定の形状及び容積
の空洞。
801-28-04 メカニカルカプラ mechanical coupler
骨導振動子を校正するための装置。規定された押付力で
取り付けられた骨導振動子に対して規定された機械イン
ピーダンスとなるように作られ,骨導振動子とメカニカ
ルカプラとの間の接触表面での振動力レベルを求めるた
めの電気機械変換器とともに使用される。
801-28-05 人工耳, artificial ear,
イヤホンを校正するための装置。音圧を測定するための
擬似耳 ear simulator
校正されたマイクロホンと,ある周波数帯域内において
全音響インピーダンスを正常な人間の耳に類似させた音
響カプラとからなる。
801-28-06 人工口, artificial mouth,
平均的な人間の口の放射パターンをもつような形状とし
擬似口 mouth simulator
たバフル又はエンクロージャに取り付けられたスピーカ
ユニットからなる装置。
801-28-07 人工音声, 平均的な人間の音声に一致したスペクトルをもつ複合artificial voice, voice
擬似音声 音。通常,人工の口から放射される。 simulator
801-28-08 人工マストイド, artificial mastoid,
骨導振動子を校正するために,それが当てられる平均的
疑似マストイド mastoid simulator
な人間のマストイド(乳様突起)の機械インピーダンス
を模擬した装置。
801-28-09 サーモホン thermophone
入力電流に応答して温度が変化する導体に接した空気の
膨張収縮によって,計算可能な大きさの音波を発生する
電気音響変換器。

――――― [JIS Z 8106 pdf 23] ―――――

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Z 8106 : 2000 (IEC 60050-801 : 1994)
IEV番号 用語 定義 対応英語(参考)
801-28-10 静電駆動器 electrostatic actuator
マイクロホンの校正のための,金属又は金属を蒸着した
振動板に静電的な駆動力を与える補助電極からなる装
置。
801-28-11 ピストンホン 小さな寸法の閉空洞内に既知の音圧を発生させるためpistonphone
の,既知の周波数と既知の振幅で往復運動する剛なピス
トンをもつ装置。
801-28-12 レイリー(円)板 Rayleigh disk
流体中の粒子速度を測定するために作られた,ねじれ支
持された円板。
801-28-13 放射圧計 音響放射圧を測定するための装置。 acoustic radiometer
801-28-14 音響分析器 音のスペクトルを求めるための装置。 sound analyser
801-28-15 振動計 振動体の変位,速度又は加速度を測定するための機器。 vibration meter
801-28-16 音源探査器 音源探査のための電気音響装置。 sound locator
801-28-17 立体音響系 stereophonic sound
音源の空間分布感を受聴者に与えるように,複数のマイ
クロホン,伝送路,及びスピーカ又はイヤホンを配置しsystem
た音響系。
801-28-18 ボコーダ vocoder
音声信号の独特の分析のための装置。対応する合成器が
接続される。
備考 その名称は,VOiceCODERからなる。チャネ
ルボコーダ又はフォルマントボコーダのよう
な様々な種類がある。
801-28-19 音声可視化装置, visible speech
音声のスペクトルを時間の関数として表示する装置。音
サウンドスペクトロ声を可視化するために使用され,音声の認識を助けるこappa-ratus, sound
グラフ とができる。 spectrograph
801-28-20 補聴器 hearing aid
聴覚障害者の聴覚を補助することを目的とした携帯用装
置。通常,マイクロホン,増幅器,及びイヤホン又は骨
導振動子からなる。
801-28-21 聴覚保護具, hearing protector, ear
聴覚器を騒音から保護するために,外耳道内,耳介内若
イヤプロテクタ, しくは耳を覆って又は頭の大部分を覆って取り付けられprotector, ear
イヤデイフェンダ,る装置。 defender
防音保護具

3.9 生理音響,聴覚

   IEV番号         用語                             定義                       対応英語(参考)
801-29-01 音の高さ, pitch
聴覚にかかわる音の属性の一つで,低から高に至る尺度
ピッチ 上に配列される。
備考1. 複合音の音の高さは,主として刺激の周波
数成分に依存するが,音圧,波形にも関係
する。
2. 音の高さは,人がその音と同じ高さである
と判断した純音の周波数で表すことがあ
る。純音の音圧レベルは,別途指定する。
801-29-02 メル mel
音の高さの単位。正面から提示された,周波数1 000Hz,
音圧レベル40dBの純音の高さを1 000メルとする。
備考 被験者が1 000メルのn倍の高さと判断する音
の高さがn×1 000メルである。
801-29-03 音の大きさ, loudness
聴覚にかかわる音の属性の一つで,小から大に至る尺度
ラウドネス 上に配列される。
備考 音の大きさは,主として刺激の音圧に依存す
るが,周波数,波形及び継続時間にも依存す
る。

――――― [JIS Z 8106 pdf 24] ―――――

                                                                                             23
Z 8106 : 2000 (IEC 60050-801 : 1994)
IEV番号 用語 定義 対応英語(参考)
801-29-04 ソン sone
音の大きさの単位。1ソンは,平面波として前方から提
示された音圧レベル40dB,周波数1 000Hzの純音の大き
さに等しい。
備考 評定者によって1ソンのn倍と判断された音
の大きさが,nソンである。
801-29-05 音の大きさのレベ loudness level
ある音について,正常な聴力をもつ人がその音と同じ大
ル, きさであると判断した自由進行波の1 000Hzの純音の音
ラウドネスレベル 圧レベルに等しい値。指定された回数の判断を行い,そ
の中央値を採る。単位は,フォン。
備考 音の提示方法,例えば,ヘッドホン再生か拡
散音場で再生したのかなどを記述する必要が
ある。音の提示方法は,その音の特性の一つ
である。
801-29-06 算定ラウドネスレベ指定された方法によって計算された音の大きさのレベcalculated loudness
ル ル。 level
備考 計算方法は,ISO 532 : 1975による。
801-29-07 フォン phon
ラウドネスレベルの単位で,“ラウドネスレベル”又は
“算定ラウドネスレベル”の定義で指定されている方法
によって判断又は計算される値に付して用いる。
801-29-08 音の大きさの等感曲 equal-loudness
正常聴覚をもつ評定者に,ある特定の種類の音を特定の
線 方法で提示したときに,同じ大きさの感覚を生じさせるcontour
音の音圧レベルを,横軸に周波数をとって結んだ曲線。
801-29-09 音色(ねいろ) timbre
聴覚に関する音の属性の一つで,物理的に異なる二つの
音が,たとえ同じ音の大きさ及び高さであっても異なっ
た感じに聞こえるとき,その相違に対応する属性。
備考 音色は,主として音の波形に依存するが,音
圧,音の時間変化にも関係する。
801-29-10 主観的知覚騒音レベ judged perceived
その音と同じ程度にうるさいと判断した継続時間2秒,
ル 中心周波数1 000Hzの1オクターブピンクノイズの正面 noise level
から提示された音の音圧レベル。単位は,デシベル,単
位記号は,dB。
801-29-11 知覚騒音レベル 中心周波数が50Hzから10kHzまでの24個の1/3オクタ perceived noise level
ーブごとの音圧レベルを,指定された方法で加算した周
波数重み付け音圧レベル。単位は,デシベル,単位記号
は,dB。
備考1. 指定された方法は,ISO 3891 : 1978による。
2. 知覚騒音レベルは,主観的知覚騒音レベル
の近似を意図している。
801-29-12 音のうるささ, 知覚騒音レベルの計算に用いた中心周波数が50Hzからnoisiness
ノイジネス 10kHzまでの24の1/3オクターブごとの音圧レベルで規
定された関数。
備考 規定された関数は,ISO 3891 : 1978による。
801-29-13 ノイ noy
音のうるささの単位。帯域音圧レベル40dB,中心周波数
1 000Hzの1/3オクターブバンドノイズのうるささを1
ノイとする。

――――― [JIS Z 8106 pdf 25] ―――――

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JIS Z 8106:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60050-801:1994(IDT)

JIS Z 8106:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8106:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1505:1988
精密騒音計