JIS Z 8739:2021 音響―音響パワーレベルの測定に使用する基準音源の性能及び校正に関する要求事項

JIS Z 8739:2021 規格概要

この規格 Z8739は、基準音源の音響性能を表す音響パワーレベルの時間定常性(安定度),スペクトル特性及び指向特性に関する要求事項について規定。

JISZ8739 規格全文情報

規格番号
JIS Z8739 
規格名称
音響―音響パワーレベルの測定に使用する基準音源の性能及び校正に関する要求事項
規格名称英語訳
Acoustics -- Requirements for the performance and calibration of reference sound sources used for the determination of sound power levels
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2021年3月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6926:2016(MOD)
国際規格分類

ICS

17.140.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS Z 8739:2021 PDF [24]
                                                                                   Z 8739 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 基準気象条件・・・・[5]
  •  5 性能に関する要求事項・・・・[5]
  •  5.1 一般事項・・・・[5]
  •  5.2 音響パワーレベルの時間定常性(安定度)・・・・[5]
  •  5.3 広帯域総音響パワーレベル・・・・[6]
  •  5.4 スペクトル特性・・・・[6]
  •  5.5 指向特性・・・・[6]
  •  5.6 再校正・・・・[6]
  •  6 測定装置・・・・[7]
  •  6.1 一般事項・・・・[7]
  •  6.2 半無響室で使用するマイクロホン・・・・[8]
  •  6.3 残響室で使用するマイクロホン・・・・[8]
  •  6.4 マイクロホンの周波数応答の補正・・・・[8]
  •  6.5 検証・・・・[8]
  •  6.6 感度校正・・・・[8]
  •  7 校正時の基準音源の設置及び作動・・・・[9]
  •  7.1 一般事項・・・・[9]
  •  7.2 半無響室における要求事項・・・・[9]
  •  7.3 残響室における要求事項・・・・[9]
  •  8 半無響室における校正の手順・・・・[9]
  •  8.1 試験環境・・・・[9]
  •  8.2 マイクロホン位置・・・・[9]
  •  8.3 測定・・・・[10]
  •  8.4 計算・・・・[11]
  •  9 残響室における校正の手順・・・・[12]
  •  9.1 試験環境・・・・[12]
  •  9.2 マイクロホン位置・・・・[12]
  •  9.3 測定・・・・[12]
  •  9.4 計算・・・・[12]
  •  10 低周波数における校正の代替方法・・・・[13]
  •  11 測定不確かさ・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 8739 pdf 1] ―――――

           Z 8739 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  11.1 一般事項・・・・[13]
  •  11.2 再現性に関する標準偏差の代表的な値・・・・[13]
  •  12 記録事項・・・・[14]
  •  13 報告事項・・・・[14]
  •  附属書A(参考)気象補正項C2の算出の指針・・・・[16]
  •  附属書B(規定)低周波数における校正の代替方法・・・・[17]
  •  参考文献・・・・[18]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[20]

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――――― [JIS Z 8739 pdf 2] ―――――

                                                                                  Z 8739 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本音響学会(ASJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を
改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格で
ある。これによって,JIS Z 8739:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS Z 8739 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
Z 8739 : 2021

音響−音響パワーレベルの測定に使用する基準音源の性能及び校正に関する要求事項

Acoustics-Requirements for the performance and calibration of reference sound sources used for the determination of sound power levels

序文

  この規格は,2016年に第3版として発行されたISO 6926を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本産業規格である。
なお,側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
基準音源は,“比較法”によって騒音源の音響パワーレベルを測定する際に用いられる。この方法では,
基準音源の音響パワーレベルと,測定対象騒音源による室内の平均音圧レベル及び基準音源による同一の
室内の平均音圧レベルとの差から,測定対象騒音源の音響パワーレベルを算出する(JIS Z 8734:2021の
9.1.6参照)。
注記 “比較法”は,単発性の音を放射する騒音源の音響エネルギーレベルの測定にも適用すること
が可能である(JIS Z 8734:2021の9.2.6参照)。
この規格では,基準音源の主要な物理的及び性能上の特性を規定し,校正の手順を示す。
この規格は,機械類及び装置類の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルを測定する種々の方法を
規定したISO 3740シリーズの規格を補うものである。この一連の規格では,種々の試験環境における音響
に関する要求事項を規定している。
ISO 3740シリーズの中で,ISO 3741:2010(対応国内規格 : JIS Z 8734:2021),ISO 3743-1:2010,ISO
3744:2010,ISO 3746:2010及びISO 3747:2010の五つの規格で,基準音源の使用を規定している。ISO
3740:2019は,これらの一連の規格の使い方の指針を示している。
基準音源の音響パワーは,音源と近傍の反射面との距離によって,特に低周波数域で変化する。したが
って,基準音源の音響パワーのデータは,校正時と同じ位置に置いたときに限り,正確な値である。
基準音源は,“比較法”による音響パワーレベルの測定だけでなく,種々の音環境の検証試験及び騒音源
によって生じる音圧レベルに対する環境条件の影響の検討などにも利用することが可能である。このよう
な基準音源の使用を規定した規格の例としては,ISO/TR 11690-3[13]及びISO 14257[14]がある。

1 適用範囲

  この規格は,基準音源の音響性能を表す音響パワーレベルの時間定常性(安定度),スペクトル特性及び
指向特性に関する要求事項について規定する。
この規格では,基準音源の1/3オクターブバンド,オクターブバンド及びA特性周波数重み付けをした
音響パワーレベルを,箇条4に規定する基準気象条件における値で表示することを規定し,その不確かさ

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           2
Z 8739 : 2021
についても評価の方法を示す。
注記1 この規格は,試験所における基準音源の校正方法を規定している。JIS Q 17025:2018(対応国
際規格 : ISO/IEC 17025:2017[15])では,試験所及び校正機関について,それぞれに必要とさ
れる適性の条件を規定している。
この規格では,基準音源の音響パワーレベルを校正する方法として,半無響室を用いる方法と残響室を
用いる方法との二つの方法を規定する。これらの方法は,中心周波数が200 Hz以上の周波数帯域では,等
価であるが,それより低い周波数帯域では,系統的な差が生じる可能性がある(参考文献[20]参照)。
半無響室を用いる方法については,音響インテンシティ測定法を適用して,中心周波数が50 Hz,63 Hz
及び80 Hzの1/3オクターブバンド又は中心周波数が63 Hzのオクターブバンドまで対象周波数範囲を拡
張する代替的な方法を示す(箇条10及び附属書B参照)。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6926:2016,Acoustics−Requirements for the performance and calibration of reference sound
sources used for the determination of sound power levels(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1508 騒音計のランダム入射及び拡散音場校正方法
注記 対応国際規格 : IEC 61183,Electroacoustics−Random-incidence and diffuse-field calibration of
sound level meters
JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61672-1,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1: Specifications
JIS C 1509-3 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第3部 : 定期試験
注記 対応国際規格 : IEC 61672-3,Electroacoustics−Sound level meters−Part 3: Periodic tests
JIS C 1513-1 電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)−第1部 :
仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61260-1,Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters−
Part 1: Specifications
JIS C 1515 電気音響−音響校正器
注記 対応国際規格 : IEC 60942,Electroacoustics−Sound calibrators
JIS Z 8732:2021 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定−
無響室及び半無響室における精密測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 3745:2012,Acoustics−Determination of sound power levels and sound energy
levels of noise sources using sound pressure−Precision methods for anechoic rooms and
hemi-anechoic rooms及びAmendment 1:2017
JIS Z 8734:2021 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定−
残響室における精密測定方法

――――― [JIS Z 8739 pdf 5] ―――――

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JIS Z 8739:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6926:2016(MOD)

JIS Z 8739:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8739:2021の関連規格と引用規格一覧