JIS Z 8816:2001 粉体試料サンプリング方法通則 | ページ 2

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掃し,異物の混入がないように十分注意する。
備考 粒子径測定用試料の場合は粉砕しない。
5.3.2 縮分方法の種類 縮分の方法は,次の5種類とする。
a) インクリメント縮分方法
b) 二分割器による縮分方法
c) 円すい四分方法
d) 交互ショベル方法
e) 縮分機による方法
5.3.3 インクリメント縮分方法 インクリメント縮分方法は,次による(図2)。
a) 試料を平面上に方形で,均一な厚さに広げる。
b) 広げた試料を適当な個数に分割する。
c) 分割した各区分から1個ずつ,例えば表1に示すスコップで試料を採取し,それを集めて縮分試料と
する。
図2 インクリメント縮分方法
5.3.4 二分割器による縮分方法 二分割器(表3)による縮分方法は,次による。
a) 試料の粒度に応じて適当な大きさの二分割器を選定する。
1) 二分割器の溝の幅 (A) は,試料中に含まれる最大粒子径の2倍以上とする。
2) 溝の傾斜角 ( ‰ ぎ 下とする。
3) 溝の数は偶数個で,十分な個数でなければならない。
4) 分割試料受器は微粉が飛散しない構造とする。
b) 試料は適当な容器に入れて,二分割器の試料供給口全域に,できるだけ均一に供給して分割する。
c) 二分割された試料のどちらか一方を選び,縮分試料とする。高い縮分精度を要求するときは,図3に
示す左右相殺法にしたがって縮分する。

――――― [JIS Z 8816 pdf 6] ―――――

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表3 二分割器の寸法例
二分割器の番号 60 50 30 20 10 6
溝数 16 16 16 16 16 16
二分割器本体A 60±1 50±1 30±120±1 6±0.5
10±0.5
1 B 1 020 840 510 346 171 112
mm C 300 250 170 105 55 40
D 600 500 340 210 110 80
E 360 300 200 135 75 60
F 60 50 30 30 20 20
G 340 340 340 210 110 80
H 230 200 140 85 45 30
J 1 030 850 520 360 184 120
K 240 220 220 140 65 55
試料受器 L 240 220 220 140 65 55
2 M 340 340 340 210 110 80
mm N 300 250 170 105 55 40
P 80 75 55 35 20 15
Q 340 340 340 210 110 80

――――― [JIS Z 8816 pdf 7] ―――――

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図3 左右相殺法による試料の縮分手順
(1個の試料を4個の試料に縮分)
5.3.5 円すい四分方法 円すい四分方法による縮分は次による(図4)。
a) 試料を平面上で円すい形にたい積する。
b) 円すいを平らに押し広げた後,扇形に四等分する。
c) 相対する一対の扇形の試料を採り,それを合わせて縮分試料とする。
備考 試料粒子径が大きく,流動性が高いとき,又は逆に付着性が高く,流動性が低い微粉体では,
円すい形にたい積する過程で偏析が起こりやすい。この場合は,図4-3でのAAとBBに分割
する操作が二分割であるので,二分割器による縮分法と同様に左右相殺法(図3)を適用して
縮分すると,偏りを小さくすることができる。
5.3.6 交互ショベル方法 交互ショベル方法による縮分は次による(図5)。
a) 試料を円すい形に積み上げる。
b) この円すいから,ショベルで試料を採って,それを平面上に細長く散布する。次に,またショベルで
試料を採って,さきに散布した上に重ねて散布する。円すい形に積み上げた試料の全量についてこの
操作を繰り返し,試料粉体を堤状に積み上げる。
c) 次に,堤の一方の端からショベルで左右に交互に切り取り,二分割する。
5.3.7 縮分機による方法 縮分機は縮分精度が十分であることを確認する。
a) 回転分割法(図6) 分割数(通常は12分割程度)及び回転数を適切に選択し,偏りが生じないよう
に試料を採取する。
h) 流れ切断法 粉体が流れている状態で,縮分機を用いて試料を縮分する場合は,次のように採取する
[図7a)]。
1) 粉体の流れから,縮分機を用いて縮分するときは,一定時間間隔で流れを横切って容器に試料を採
取する。
2) 流れには偏析があるので,図7b)のとおり切断形状が均一になるように採取する。

――――― [JIS Z 8816 pdf 8] ―――――

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図4 円すい四分方法
図5 交互ショベル方法
図6 回転分割機の例
図7 流れ切断法
5.3.8 縮分基準 縮分後の最小質量は対象粉体のかさ密度,最大粒子径などの粉体特性に応じて定める。
定められた最小質量以下に縮分してはならない。縮分基準の例を表4に示す。

――――― [JIS Z 8816 pdf 9] ―――――

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表4 縮分基準の例(参考)
(かさ密度が1 000kg/m3の場合)
試料の最大粒子径 縮分後の質量 kg
大口試料の場合インクリメントの場合
31.5mm 280 7
22.4 140 3.5
16.0 70 2.8
10.0 35 1.4
5.0 8 0.5
2.8 2 0.45
1.0 0.5 0.07
420 0.1 0.03
250 0.05 0.013
125 0.025 0.005
原案作成委員会 構成表
(委員長) 日 高 重 助 同志社大学工学部
(副委員長) 内 海 良 治 工業技術院名古屋工業技術研究所
増 田 弘 昭 京都大学大学院工学研究科
藤 田 昌 宏 通商産業省機械情報局産業機械課
淺 川 俊 郎 工業技術院標準部品質システム規格課
山 村 修 蔵 財団法人日本規格協会技術部
朝 日 昭 充 株式会社ダルトン営業本部
伊 藤 裕 二 大正製薬株式会社健康科学研究所
岡 本 正 行 日本エアーフィルター株式会社開発部
小 沼 栄 一 秩父小野田株式会社中央研究所
金 子 貫太郎 株式会社栗本鐵工所機械事業部
木 原 幸 弘 社団法人日本化学工業協会化学標準化センター
鈴 木 照 明 ホソカワミクロン株式会社社長室
丹 羽 猛 株式会社島津製作所試験計測事業部
冬 木 正 日清製粉株式会社生産技術研究所
武 藤 泰 明 信越化学工業株式会社有機合成事業部
山 崎 保 研削材工業協会
渡 辺 孝 司 日機装株式会社インダストリアル第3本部
山 崎 芳 己 社団法人日本粉体工業技術協会
(事務局) 栗 原 弘 之 社団法人日本粉体工業技術協会
(文責 内海良治)

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