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Z 9112 : 2019
6 蛍光ランプの演色性による区分
6.1 演色性による種類
蛍光ランプの演色性は,JIS Z 8726の6.(演色評価数の求め方)による演色評価数及び分光分布の特性
によって,次のように区分する。
a) 広帯域発光形蛍光ランプ 広帯域発光形蛍光ランプは,次による。
1) 普通形
2) 高演色形
2.1) 演色A (記号 : DL)
2.2) 演色AA (記号 : SDL)
2.3) 演色AAA (記号 : EDL)
b) 狭帯域発光形蛍光ランプ 狭帯域発光形蛍光ランプは,“3波長域発光形”だけとする。JIS Z 8726の
6.の平均演色評価数及び特殊演色評価数を用いる。
6.2 演色性における演色評価数の最低値
6.1の区分による平均演色評価数及び特殊演色評価数の最低値は,4.1の光源色による種類との組合せに
おいて,表3及び表4による。ただし,表3の普通形の白色蛍光ランプのうち,直管蛍光ランプの平均演
色評価数Raは60以上でなければならない。
表3−広帯域発光形蛍光ランプの演色性の最低値
演色性の種類 光源色の種類 記号 演色評価数の最低値
Ra R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15
昼光色 D 69 − − − − − − −
昼白色 N 67 − − − − − − −
普通形
白色 W 57 − − − − − − −
温白色 WW 54 − − − − − − −
昼白色 N-DL 75 − − − − − − 65
演色A
電球色 L-DL 65 − − − − − − 50
昼光色 D-SDL 88 76 − − − − − 88
昼白色 N-SDL 86 72 − − − − − 86
演色AA
白色 W-SDL 84 68 − − − − − 84
温白色 WW-SDL 82 64 − − − − − 82
昼光色 D-EDL 95 88 88 93 88 93 93 93
演色AAA 昼白色 N-EDL 95 88 88 93 90 93 93 93
電球色 L-EDL 90 80 78 85 78 85 90 88
表4−狭帯域発光形蛍光ランプの演色評価数及び3波長域放射束比の最低値
演色性の種類 光源色の種類 記号 演色評価数の最低値及び3波長域放射束比の最低値
Ra R15 rt
3波長域発光形 昼光色 EX-D,ED
昼白色 EX-N,EN
白色 EX-W,EW 80 85 50
温白色 EX-WW,EWW
電球色 EX-L,EL
――――― [JIS Z 9112 pdf 6] ―――――
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6.3 3波長域発光形の分光分布の特性
3波長域発光形蛍光ランプは,6.2の条件を満足するほか,8.4で計算した3波長域放射束比rtが表4に
規定する値以上でなければならない。
表4で従来EX-“○”の記号表示をした品種については,利用者の混乱を避けるため,EX-“○”の表
記を継続することが望ましい。また,Raが90以上のものは,R15の最低値を90,rtの最低値を45とする。
7 LEDの演色性による区分
7.1 演色性による種類
LEDの演色性は,次のように区分する。
商業施設などのように業種,業態又は空間によって照明対象が多岐にわたる場合は,必要に応じて適切
な演色性の種類を選択して適用することが望ましい。
a) 普通形 普通形は,屋外での電気・機械設備の点検,修理,取付けなどの細かい作業を行う場合,屋
内又は屋外でスポーツを行う場合,屋内で普通の視作業,やや粗い視作業,粗い視作業を行う場合な
どに推奨される。
b) 高演色形 高演色形は,次の4種類に区分する。
1) クラス1 クラス1は,事務所などにおける事務作業,工場における組立作業又は検査,学校にお
ける授業,住宅における勉強又は家事などの屋内でのやや精密な視作業を行う場合などに推奨され
る。
2) クラス2 クラス2は,事務所,住宅などで色を用いたコミュニケーション又は顔を見てのコミュ
ニケーションを伴う作業,工場における色が重要な組立作業又は検査,医療機関などにおける診察,
店舗などで商品,顔などの色の見えが重要視される販売又はサービス提供を行う場合などに推奨さ
れる。
3) クラス3 クラス3は,美術館,博物館などで美術品を展示,鑑賞する場合などに推奨される。美
術館又は博物館において照射光による展示物の損傷が懸念される場合には,白色(W),温白色(WW)
又は電球色(L)を用いることが望ましい。
4) クラス4 クラス4は,色比較用ブースを用いて表面色の色検査を行う場合など,特に色再現の忠
実性が求められる場合に推奨される。塗装物,染色物,印刷物などの物体の表面色を視感によって
比較する場合には,昼光色(D)又は昼白色(N)を用いることが望ましい。
7.2 演色性における演色評価数の最低値
7.1の区分によって製造業者などが公表する平均演色評価数及び特殊演色評価数は,5.1の光源色による
種類との組合せにおいて,表5に規定する値を下回ってはならない。
――――― [JIS Z 9112 pdf 7] ―――――
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表5−LEDの演色性の最低値
演色性の 演色性の 光源色の 光源色の 演色評価数の最低値
種類 記号 種類 記号 Ra R9 R10 R11 R12 R13 R14 R15
昼光色 D
昼白色 N
普通形 0 白色 W 60 − − − − − − −
温白色 WW
電球色 L
昼光色 D
昼白色 N
高演色形
1 白色 W 80 − − − − − − −
クラス1
温白色 WW
電球色 L
昼光色 D
昼白色 N
高演色形
2 白色 W 90 − − − − − − 85
クラス2
温白色 WW
電球色 L
昼光色 D
昼白色 N
高演色形
3 白色 W 95 75 − − − − − −
クラス3
温白色 WW
電球色 L
昼光色 D
昼白色 N
高演色形
4 白色 W 95 85 85 85 85 85 85 85
クラス4
温白色 WW
電球色 L
8 色度座標,演色評価数及び3波長域放射束比の測定及び計算方法
8.1 分光分布の測定方法
分光分布の測定は,個別の製品規格で規定する条件の下で,JIS Z 8724の5.2(分光分布の測定方法)に
よって測定する。
注記 個別の製品規格の例を,次に示す。
− 直管蛍光ランプ[JIS C 7617-2の附属書B(電気的,光学的及び陰極特性の試験方法)]
− 片口金蛍光ランプ[JIS C 7618-2の附属書B(電気的,光学的及び陰極特性の試験方法)]
− 一般照明用電球形蛍光ランプ[JIS C 7620-2の箇条4(試験条件)]
− 一般照明用LEDモジュール[JIS C 8155の附属書A(LEDモジュール特性の測定方法)]
− 一般照明用電球形LEDランプ[JIS C 8157の附属書A(ランプ特性の測定方法)]
− 一般照明用GX16t-5口金付直管LEDランプ[JIS C 8159-2の箇条14(試験方法)]
8.2 色度座標の測定及び計算方法
色度座標は,通常,8.1による分光分布の測定値から,JIS Z 8724の5.3(三刺激値及び色度座標の計算
方法)に記載する分光測色方法によって計算し,小数点以下3桁目まで求めるか,又はJIS Z 8724の箇条
6(刺激値直読方法)に規定する刺激値直読方法によってもよいが,この場合,8.1によって値付けした目
――――― [JIS Z 9112 pdf 8] ―――――
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盛校正用光源を用いる。
8.3 演色評価数の計算方法
演色評価数は,8.1による分光分布の測定値から,JIS Z 8726の6.によって計算する。
相関色温度4 600 K以上の昼白色LEDを試料光源とするときは,基準光としてCIE昼光を用いることが
できる。
相関色温度4 600 K以上の昼白色LEDが試料光源であって,基準光としてCIE昼光を用いて算出した演
色評価数を表記する場合には,基準光としてCIE昼光を用いたことを併記することが望ましい。
8.4 3波長域放射束比の計算方法
3波長域発光形蛍光ランプの3波長域放射束比rtは,8.1による分光分布の測定値から,次の式によって
求める。
PB+PG+PR
rt 100
PT
5
1
PB S 445 +S 475 + S 445+5n
2 n1
5
1
PG S 525 +S 555 + S 525+5n
2 n1
5
1
PR S 595 +S 625 + S 595+5n
2 n1
81
PT S 375+5n
n1
ここに, rt : 3波長域発光形蛍光ランプの3波長域放射
束比(%)
PB : 青(445475 nm)の波長域の相対放射束
PG : 緑(525555 nm)の波長域の相対放射束
PR : 赤(595625 nm)の波長域の相対放射束
PT : 可視域(380780 nm)の相対放射束
S(λ) : 5 nm間隔の分光分布の値
n : 正の整数
9 区分及び測定結果の表示
9.1 区分の表示
区分を製品,包装,取扱説明書などに記載する場合は,当該製品の製品規格による。一般に,表示方法
は,次のc)によることが望ましいが,a)又はb)でもよい。
a) 4.1又は5.1による光源色の種類,及び6.1又は7.1による演色性の種類の組合せ
b) 表1又は表2による光源色の記号,及び表3,表4又は表5による演色性の記号の組合せ
c) )及びb)(ただし,光源色の種類,又は光源色の記号のうち一つ,及び演色性の種類,又は演色性の
記号のうち一つは省略可能)
例1 蛍光ランプで演色性の種類が演色A,光源色の種類が昼白色の場合
演色A昼白色,N-DL,演色A昼白色N-DL,昼白色N-DL,又は,演色A N-DL
例2 LEDで演色性の種類が普通形,光源色の種類が電球色の場合
普通形電球色,L0,普通形電球色L0,電球色L0,普通形L0,普通形電球色0,又は,普通形
――――― [JIS Z 9112 pdf 9] ―――――
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電球色L
例3 LEDで演色性の種類が高演色形クラス3,光源色の種類が温白色の場合
高演色形クラス3温白色,WW3,高演色形クラス3温白色WW3,温白色WW3,高演色形ク
ラス3温白色3,又は,高演色クラス3温白色WW
9.2 測定結果の表示
必要に応じてその区分に関係がある箇条8による測定結果を付記する場合には,JIS Z 8726の4.(試験
色)の規定による。
――――― [JIS Z 9112 pdf 10] ―――――
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JIS Z 9112:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.20 : 色及び光の測定
JIS Z 9112:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC62504:2016
- 一般照明用LED製品及び関連装置の用語及び定義
- JISZ8113:1998
- 照明用語
- JISZ8724:2015
- 色の測定方法―光源色
- JISZ8726:1990
- 光源の演色性評価方法
- JISZ8781-3:2016
- 測色―第3部:CIE三刺激値