JIS Z 9117:2011 再帰性反射材 | ページ 3

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表6−サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験の条件
項目 試験条件
1個(タイプ3のフィルタを使用)
サンシャインカーボンアーク灯の個数
電源の電圧 180230 Vの単相交流
平均放電電圧及び電流 50 V(±2 %),60 A(±2 %)
消灯−照射のサイクル 連続照射
ブラックパネル温度計の示す温度 63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
水の噴射時間 120分中18分間照射及び噴射,102分間照射
噴射水圧 0.080.12 MPa
試験見本の表面上の放射照度 300700 nmに対して(255±45)W/m2
タイプ1−A−a: 1 000時間
タイプ1−A−b: 250時間
試験時間 タイプ1−B−b: 250時間
タイプ2−A−a: 2 200時間
タイプ2−A−b: 500時間
8.5.2 キセノンアーク灯式促進耐候性試験
キセノンアーク灯式促進耐候性試験は,表7に規定する試験条件又は受渡当事者間の協定による試験条
件で,JIS K 7350-2によって行う。
表7−キセノンアーク灯式促進耐候性試験の条件
項目 試験条件
光源の種類 キセノンアーク灯
消灯−照射のサイクル 連続照射
ブラックパネル温度計の示す温度a) 63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
水の噴射時間 120分中18分間照射及び噴射,102分間照射
300400 nmに対して60 W/ m2又は
試験見本の表面上の放射照度b)
290800 nmに対して550 W/m2
タイプ1−A−a : 1 000時間
タイプ1−A−b : 250時間
試験時間 タイプ1−B−b : 250時間
タイプ2−A−a : 2 000時間
タイプ2−A−b : 500時間
注a) ブラックスタンダード温度(65±3 ℃)によってもよい。この場合,あらかじめブ
ラックパネル温度との関係を求めておく。
ブラックスタンダード温度計を用いたときは,試験報告書に記載する。
b) より高い放射照度が可能な装置の中には,規定値よりもかなり高い放射照度,例え
ばデイライトフィルタを通したキセノンアークランプで最高180 W/m2(300 nm
400 nm)のものがある。

8.6 剥離紙又は剥離フィルムの剥離性試験

  再帰性反射材の剥離紙又は剥離フィルムの剥離性試験は,幅50 mm,長さ150 mmの再帰性反射材に1 cm2
当たり175 gのおもりを載せ,70±2 ℃の恒温槽中に4時間放置した後,これを取り出し,8.1 a)の試験条
件で放冷後,水及び溶剤を用いずに指先で剥離紙又は剥離フィルムを剥がす。剥離紙又は剥離フィルムを
剥がしている間に,剥離紙又は剥離フィルムが裂けたり,接着剤が剥離紙又は剥離フィルムに転移するな
どの異常の有無を調べる。ただし,非接着形は除く。

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なお,用意する試験片は,A片5個とし,このうち当該試験は,3個とする。

8.7 接着性試験

  再帰性反射材の接着性試験は,接着方法によって,次のとおりとする。ただし,非接着形は除く。
a) 加圧形の再帰性反射材の場合 8.6で用意した残りの試験片2個を幅25 mm,長さ150 mmに二分し,
その接着面をあらかじめ,8.1 c)の条件で処理したアルミニウム板にJIS Z 0237の10.2.4(圧着装置)
に規定する圧着装置を用いて,試験片の上からローラで圧着速さ5 mm/sで1往復して約100 mm圧着
する。圧着後,8.1 d)の試験前処理の後,これを下向きにして水平に保持し,貼り付けられていない残
り約50 mmの下端を適切なつかみ金具でつかみ,これにつかみ金具を含めて800 gのおもりを5分間,
鉛直に静かにつるしたときの剥離長さを測定する。
試験片は,3個とする。
b) 加熱圧着形の再帰性反射材の場合 8.6で用意した残りの試験片2個を幅25 mm,長さ150 mmに二分
し,その接着面の端から50 mm剥離紙を残した状態で,あらかじめ,8.1 c)の条件で処理したアルミ
ニウム板に仮接着させ,これを図3に示すように幅25 mm,長さ100 mm,厚さ13 mmのゴムシー
トを再帰性反射材の上に重ね,更に再帰性反射材1 cm2当たり175 gのおもりを載せ,タイプ1は85
100 ℃,タイプ2は6575 ℃の温度範囲に規定された恒温槽に30分間放置する。このとき,おも
りは,予熱しておくことが望ましい。
なお,貼付方法は,再帰性反射材の加熱圧着装置を使用しても差し支えない。これを取り出し8.1 d)
の試験の前処理条件で放冷後,加圧形に準じた方法によって,剥離試験を行い,5分間における剥離
の長さを測定する。
試験片は,3個とする。
図3−加熱圧着形の再帰性反射材の試験装置

8.8 収縮性試験

  再帰性反射材の収縮性試験は,縦225 mm,横225 mmのA片3個の寸法を正確に測定した後,剥離紙
を剥がし,接着面を上にして水平面上に放置し,10分後及び24時間後の収縮値を測定する。ただし,非
接着形は除く。
試験片は,3個とする。

8.9 可とう性試験

  再帰性反射材の可とう性試験は,幅70 mm,長さ280 mmのA片を,反射面を上にして,直径3.2 mm
の丸棒の周囲に1秒間で約180°巻き付け,割れの有無を調べる。接着剤面が丸棒に付着しないようにタ
ルクを塗るなどすることが望ましい。
試験片は,3個とする。

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8.10 耐溶剤性試験

  再帰性反射材の耐溶剤性試験は,幅70 mm,長さ150 mmのB片4個の上にスポイトを用いて,表8に
示す溶剤を数滴滴下し,所定の試験時間を経過した後,紙タオルなどを触れさせて染み込ませるように取
り除き,室温で乾燥させ,耐溶剤性を調べる。
表8−溶剤の種類及び試験時間
溶剤の種類 試験時間
1分
JIS K 8891に規定するメタノール (ただし,タイプ1−A−a及びタイプ
1−B−bについては,10分)
JIS K 2203に規定する1号灯油 10分
JIS K 2435-2に規定するトルエン1号(ただし,
タイプ2−A−a及びタイプ2−A−bを除く。) 1分
JIS K 2435-3に規定するキシレン1号
警告 トルエンは,消防法によって危険物(第4種第1類)に指定されているとともに,毒
物及び劇物取締法によって劇物に指定されているものでもあり,取扱いには十分な注
意を払わなければならない。

9 検査

  再帰性反射材の性能,構造及び材料は,箇条8に規定する試験などを行ったとき,箇条5及び箇条6の
規定に適合しなければならない。
なお,抜取検査は,合理的な検査方式によって行う。

10 表示

  再帰性反射材の包装には,見やすい箇所に次の事項を表示しなければならない。
a) 製品の名称
例 再帰性反射材
b) 日本工業規格(日本産業規格)番号
c) タイプ及び色
例1 タイプ1−A−a 赤
例2 タイプ2−A−b 青
d) 製造年月又はその略号
e) 製造業者名又はその略号

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附属書A
(参考)
色度座標の範囲
A.1 色度座標の範囲を,図A.1に示す。
図A.1−昼間の色の色度座標の範囲

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附属書B
(参考)
軟質プリズム型の反射性能
B.1 軟質プリズム型−タイプ3の反射性能を表B.1に示す。
表B.1−軟質プリズム型−タイプ3
単位 cd・lx−1・m−2
観測角 入射角 白 黄 赤 黄赤 緑 青
12′ 5° 325 225 55 130 50 25
(0.2°) 30° 115 80 20 45 20 9.0
20′ 5° 180 122 25 65 21 14
(0.33°) 30° 65 45 10 25 10 5.0
30′ 5° 145 100 25 58 21 12
(0.5°) 30° 50 35 9.0 20 9.0 4.0
1.0° 5° 20 16 5.0 8.6 3.0 1.2
30° 10 7.0 2.0 4.0 1.8 0.4
注記 シートに方向性がある場合には,製造業者が指定するシートの方向に従う。特に指定のな
い場合は,0°方向と90°方向の平均値とする。

JIS Z 9117:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 9117:2011の関連規格と引用規格一覧