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6. 測定準備
6.1 輪距が調整可能な機械の場合は,その輪距を計測し記録する。タイヤ空気圧力は機械製造業者の指
定どおりに調整する。製造業者が路面の状態によって種々の空気圧力やバラストについて指定していると
きは,硬い路面用に調整する。タイヤサイズと空気圧力を記録する。
6.2 機械は,その運転時の状態とし,装備したエクイップメント及びアタッチメント,並びにその位置
を記録する。
6.3 動かすことのできるエクイップメントなどは,指定された走行姿勢とする。
6.4 積荷装置は,6.4.1から6.4.3(ISO 5010参照)に規定した,負荷状態か空車状態にする。
6.4.1 自走式スクレーパ及びダンプトラックは,製造業者の指定する機械総質量及び軸質量配分とし,製
造業者によって認められたエクイップメント及びアタッチメントの最も重い組合せの質量に,75kgの運転
員及び規定量の燃料を含めたものとする。
6.4.2 ホイールローダ,ホイールトラクタ,エキスカベータ及びグレーダは,製造業者の指定する運転質
量とし,製造業者によって認められたエクイップメント及びアタッチメントの最も重い組合せの質量でか
じ取り軸に最大の負荷を与えるもので,75kgの運転員及び規定量の燃料を含んだものとする。
6.4.3 かじ取り能力に関連する全構成部品の設定は,製造業者の仕様によるものとする。
すなわち,タイヤサイズと圧力,油圧及び流量,警報装置の作動点など。
7. 測定手順
7.1 操向ハンドル式及びアーティキュレート式による右回転
7.1.1 機械は,操向装置(例えば,操向ハンドル)を右一杯の状態にし,最小回転直径が描けるように,
できるだけ低速で前進運転する。
7.1.2 機械は,操向装置の位置を変化させずに,できるだけ低速で前進運転をして完全な回転を行い,こ
の間一定の短い間隔で停止する。
適当な停止点で,下げ振りを用いて路面に投影をマークする。投影は,次によって行う。
a) 最外輪の負荷時に最外側となる点。この点から最外タイヤ外側回転直径を求める。
備考 計測した車輪が外側に傾いている場合は,タイヤの上部から鉛直に投影して車輪の最外側の位
置を決め,タイヤ最外側の回転直径又は半径を追加判定するのが望ましい。
b) 最内輪の負荷時に最内側となる点。この点から最内タイヤ内側回転直径を求める。
備考 車輪が内側に傾いている場合は,更にそれを考慮に入れる。
c) 機械最外側点は,機械及び附属品の中で最も大きい円を描く点のことである。この点から機械最外側
回転直径を求める。
7.1.3 最外タイヤ外側回転直径は,円周上でほぼ等間隔の3点か,それ以上の点で測定する。この3点以
上の測定値の平均を算出して記録する。さらに,負荷変形した部分で測定した最外タイヤ幅を最外タイヤ
外側直径から減じ,右回転直径として記録する。また,補足としてこの直径の半分を右回転半径として記
録する。
7.1.4 最内タイヤ内側回転直径は,円周上でほぼ等間隔の3点か,それ以上の点で測定する。この3点以
上の測定値の平均を算出して記録する。
7.1.5 機械最外側回転直径は,円周上でほぼ等間隔の3点か,それ以上の点で測定する。この3点以上の
測定値の平均を算出して記録する。
機械最外側回転直径は,機械最外側点の投影点と最外タイヤ外側点との距離を2倍し,最外タイヤ外側
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回転直径に加えて求めることもできる。
7.1.6 以上の方法で求める各直径の測定方法の代わりとして,図4に示す関係式を用いて円周上の等間隔
の3点間の距離を求めて計算することができる。
図4 円周上の等間隔の3点を用いた実測値からの直径計算式
7.1.7 右Uターン所要最小路面幅 (図3参照)は,以下の手順によって求める。
a) 機械はアーティキュレートしない状態,又は操向しない状態とする。機械中心線に平行に機械左側に
基準線を引く。
b) 機械停止状態で操向装置を右へ最大角度まですえ切りする。そして機械を前進走行して270°回る間
に一定間隔で7.1.2で示す最外タイヤ外側点をマークしていく。
回転の最初はa)において描いた線に最も近くからマークするものとする。
c) )において描いた線に直角な方向で測定し,b)におけるマークのa)において描いた線からの遠い距離
から近い距離を減じた値 (d1−d2) が右Uターン所要最小路面幅である。
7.1.8 同等の精度が得られる他のどのような方法を用いてもよい。
7.1.9 各々の測定は3回実施し,その平均値を求めて測定結果として記録する。
7.2 操向ハンドル式及びアーティキュレート式による左回転 機械は,操向装置を左一杯の状態とし,
7.1の右回転と同様にそれぞれの測定を行い,左回転時の回転径として記録するものとする。
7.3 スキッドステア式機械の測定 回転中心,回転直径,回転半径及び機械最外側回転直径は,機械の
図面から,計算によって求められる[図1及び図1 a)参照]。3.5及び3.6は適用されない。
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8. ブレーキ操向式機械の任意測定手順 ブレーキ操向式機械については,内側の操向されない車輪にブ
レーキを450Nのペダル踏力か,又は450N以下で車輪がロックする場合はロックするのに必要なペダル踏
力をかけて,7.で規定した測定手順を繰り返す。
得られた結果は,“ブレーキ使用”として記録するものとする。7.で記載した測定手順の結果は,“ブレ
ーキなし”として記録する。
9. 測定結果 次の内容の事項を測定結果記録表に記録する。
a) 製造業者名
b) 機械形式
c) 機種,製造番号
d) 装備品とその位置
e) タイヤサイズ
前輪左 前輪右
後輪左 後輪右
f) タイヤ空気圧力 (kPa)
前輪左 前輪右
後輪左 前輪右
g) 輪距 (mm)
h) 最外タイヤ外側回転径 (m)
1) ブレーキ非使用右回転半径 直径
2) ブレーキ非使用左回転半径 直径
又は
3) ブレーキ使用右回転半径 直径
4) ブレーキ使用左回転半径 直径
i) 最内タイヤ内側回転径 (m)
1) ブレーキ非使用右回転半径 直径
2) ブレーキ非使用左回転半径 直径
又は
3) ブレーキ使用右回転半径 直径
4) ブレーキ使用左回転半径 直径
j) 回転径 (m)
1) ブレーキ非使用右回転半径 直径
2) ブレーキ非使用左回転半径 直径
又は
3) ブレーキ使用右回転半径 直径
4) ブレーキ使用左回転半径 直径
k) 機械最外側回転径 (m)
1) ブレーキ非使用右回転半径 直径
2) ブレーキ非使用左回転半径 直径
又は
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3) ブレーキ使用右回転半径 直径
4) ブレーキ使用左回転半径 直径
l) Uターン所要最小路面幅 (m)
1) ブレーキ非使用右回転
2) ブレーキ非使用左回転
又は
3) ブレーキ使用右回転
4) ブレーキ使用左回転
すべての測定値はメートルで記録し,小数点以下2けた表示とする。
JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 藤 本 義 二 株式会社エミック
藤 野 達 夫 通商産業省機械情報産業局
天 野 徹 工業技術院標準部
高 橋 元 労働省労働基準局安全衛生部
高 田 邦 彦 建設省建設経済局建設機械課
吉 田 正 建設省土木研究所材料施工部
津 村 勝 之 建設省建設大学校建設部
永 盛 峰 雄 千葉工業大学
杉 山 庸 夫 社団法人日本建設機械化協会
大 橋 秀 夫 学識経験者
今 井 俊 行 住友建機株式会社設計開発室
吉 田 正 和 株式会社小松製作所技術本部
吉 田 雄 彦 三菱重工業株式会社相模原製作所
小 栗 匡 一 新キャタピラー三菱株式会社技術部
穴 見 悠 一 小松メック株式会社技術管理室
矢 仲 哲太郎 株式会社神戸製作所建設・汎用機械本部
渡 辺 正 日立建機株式会社品質保証本部
北 崎 誠 東洋運搬機株式会社竜ヶ崎工場
杉 山 篤 水資源開発公団第一工務部
小 室 一 夫 西松建設株式会社平塚製作所
根 尾 紘 一 株式会社熊谷組工事総合本部機材購買部
水 口 弘 株式会社大林組東京本社機械部
山 岸 宏 充 大成建設株式会社機械部
木 村 隆 一 鹿島建設株式会社土木技術本部
後 町 知 宏 日本鋪道株式会社総合技術本部
野 村 昌 弘 国土開発工業株式会社
(事務局) 川 合 雄 二 社団法人日本建設機械化協会
JIS A 8303:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7457:1997(IDT)
JIS A 8303:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8303:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8308:2003
- 土工機械―基本機種―用語