JIS C 2263:2012 電気絶縁用ガラスクロス補強エポキシプリプレグ集成マイカ | ページ 2

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4.2 4.1に規定する以外の製品の種類及び呼び方

  4.1に規定する以外の製品の種類を,表3に規定する。
表3に規定する製品の種類の呼び方は,規格番号及び種類番号で構成する。
種類番号は,次による。
− マイカを用いた製品の総称記号 文字“M”で表す。
− マイカの種類 マイカの種類を表す。硬質焼成集成マイカの場合は文字“R”を,硬質無焼成集成マ
イカの場合は文字“T”を,軟質集成マイカの場合は文字“U”とする。
− 製品の種類 製品の種類が可とう性マイカ製品(片面に補強材あり。)であることを示す1桁の数字“8”
で表す。
− 接着剤の種類 接着剤の種類を表す。この規格で規定する製品には,エポキシ樹脂を主成分としたも
のを示す“5”を用いる。
− 補強材の種類 補強材の種類を表す。この規格で規定する製品には,ガラスクロスを示す“G”を用
いる。
− 製品の形態 製品の形態を表す。この規格で規定する製品には,プリプレグマイカを示す“P”を用
いる。
例を,次に示す。
例 JIS C 2263 種類番号 MR85G-P
種類番号の内容を,次に示す。
− マイカを用いた製品の総称記号 M
− マイカの種類が硬質焼成集成マイカ R
− 製品の種類が可とう性マイカ製品(片面に補強材あり。) 8
− 接着剤の種類が,エポキシ樹脂を主成分としたもの。 5
− 補強材の種類がガラスクロス G
− 製品の形態がプリプレグマイカ P
組成の詳細(ガラスクロス量,マイカ量,接着剤量など)は,受渡当事者間の協定による。
表3−4.1に規定する以外の製品の種類
種類番号 マイカの種類 接着剤の種類 補強材の種類
MR85G-P 硬質焼成集成マイカ
MT85G-P 硬質無焼成集成マイカ 主成分がエポキシ樹脂 ガラスクロス
MU85G-P 軟質集成マイカ

5 原材料

5.1 集成マイカ

  集成マイカは,JIS C 2220による。

5.2 ガラスクロス

  ガラスクロスは,通常,無処理状態とするが,受渡当事者間の協定によって,処理品(シラン処理など)
を用いてもよい。収束剤の含有量は,質量分率3 %以下とする。

5.3 接着剤

  接着剤は,エポキシ樹脂とし,製品がこの規格に適合する場合,いかなるエポキシ樹脂を用いてもよい。

――――― [JIS C 2263 pdf 6] ―――――

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6 製品の組成の許容差

  JIS C 2116の箇条9(組成)によって試験したとき,製品の組成の許容差は,表1,表2又は表4による。
ただし,表4のマイカ量,単位面積当たりの質量及び接着剤量の呼び値は,受渡当事者間の協定による。
表4−表3の製品の組成の許容差
マイカ量の 単位面積当たり 接着剤量の許容差 揮発分
許容差 の質量の許容差 呼び値が30 %未満呼び値が30 %以上 呼び値が40 %以上
の場合 40 %未満の場合 の場合
呼び値(g/m2)の
呼び値(g/m2)の
(呼び値±3)% (呼び値±4)% (呼び値±5)% 1.5 %以下
±15 % ±12 %

7 製品の品質

7.1 一般

  同じ出荷ロットの製品は,同等の特性をもち,個々のロール状の製品は,全長にわたってこの規格に適
合しなければならない。
製品の表面は,均一で,気泡,ピンホール,折れ,ひび割れなどの欠点があってはならない。
ロール状の製品は,損傷なく連続的に均一な力で巻き戻すことができなければならない。製品に,離型
用のシートを入れてはならない。
受渡当事者間の協定がない限り,製品は,マイカを外側にして巻く。

7.2 幅

  ロール状の製品の幅は,10 mm,12 mm,15 mm,20 mm,25 mm,30 mm,40 mm又は50 mmとするの
が望ましい。この場合,幅の測定は,JIS C 2116の箇条6(幅及び長さ)による。
製品の最大幅は,通常,1 000 mmとする。
製品の幅の許容差は,表5による。
表5−幅の許容差
単位 mm
幅の呼び値 許容差
20以下 ±0.5
20を超え500以下 ±1.0
500を超え ±5.0

7.3 厚さ

  厚さの測定は,JIS C 2116の箇条5(厚さ)による。JIS C 2116の5.1.1又は5.1.5に規定する測定装置を
用いて10点測定する。
4.1に規定する製品の厚さの許容範囲は,表1及び表2による。4.2に規定する製品の厚さの許容差は,
表6による。

――――― [JIS C 2263 pdf 7] ―――――

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表6−表3に規定する製品の厚さの許容差
単位 mm
厚さの呼び値 許容差
10点の平均 各点
0.10未満 ±0.02 ±0.04
0.10以上0.20未満 ±0.03 ±0.05
0.20以上0.30未満 ±0.04 ±0.06
0.30以上0.40以下 ±0.05 ±0.07

7.4 長さ

  長さの測定は,JIS C 2116の箇条6による。ロール状の製品の長さは,受渡当事者間の協定による。た
だし,ロール状の製品の長さは,25 m,50 m,100 m又は150 mが望ましい。

7.5 巻心

  ロール状の製品は,鋭いエッジのない内径25 mm,40 mm,55 mm又は76 mmの巻心に緊密に巻き付け
て供給する。
それぞれのロール状の製品の幅に対応する巻心の幅は,受渡当事者間の協定による。
原反及び幅100 mmを超える製品は,内径55 mm又は76 mmの巻心を用いて供給する。
これらの内径以外の巻心を用いる場合,巻心の内径及び幅は,受渡当事者間の協定による。

7.6 継ぎ

  継ぎがあるロール状の製品の巻(かん)数(数量)は,一つの出荷ロットの全数に対して25 %以内とす
る。長さ100 m未満のロール状の製品の継ぎは,1か所までとする。長さ100 m以上のロール状の製品の
継ぎの数は,受渡当事者間の協定による。
継ぎの方法は,受渡当事者間の協定による。

7.7 引張強さ

  引張強さの測定は,JIS C 2116の箇条10(引張強さ及び破断伸び)による。表1及び表2に規定する製
品の引張強さは,表7による。表3に規定する製品の引張強さは,縦方向とし,表8による。
表7−表1及び表2に規定する製品の引張強さ
ガラスクロスの質量 幅10 mm当たりの引張強さ
g/m2 N
縦 横
23 80以上 20以上
32 140以上 30以上
43 140以上 30以上
表8−表3に規定する製品の引張強さ
ガラスクロスの呼び厚さ 幅10 mm当たりの引張強さ
mm N
0.03未満 45以上
0.03以上 0.05未満 60以上
0.05以上 0.08未満 100以上
0.08以上 0.10未満 120以上
0.10以上 150以上

――――― [JIS C 2263 pdf 8] ―――――

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7.8 柔軟性

  柔軟性の測定は,JIS C 2116の箇条13(柔軟性)による。柔軟性は,受渡当事者間の協定による。

7.9 熱流出性

  熱流出性の測定は,JIS C 2116の箇条16(熱流出性)による。ただし,試験温度は,160 ℃±2 ℃とす
る。熱流出性は,表1及び表2に規定する製品の場合,40 %70 %とし,表3に規定する製品の場合,30 %
以上とする。
受渡当事者間の協定によって,試験条件の一部を変更してもよい。

7.10 ゲルタイム

  ゲルタイムの測定は,JIS C 2116の箇条17(ゲルタイム)による。表1及び表2に規定する製品のゲル
タイムは,規定しない。表3に規定する製品のゲルタイムは,呼び値の±50 %とする。ただし,ゲルタイ
ムの呼び値は,受渡当事者間の協定による。

8 硬化後の製品に対する要求事項

8.1 概要

  購入者から硬化後の製品に対する要求事項を求められた場合,供給者は,製品がこの箇条8の要求事項
に適合していることを証明しなければならない。
試料は,JIS C 2116の箇条4(硬化形試験片の作り方)の方法によって作製する。重ね枚数は,硬化後
の特性を測定するために,必要な最終厚さになるように選ばなければならない。硬化条件は,供給者の指
定によることが望ましい。

8.2 密度

  JIS C 2116の箇条7(密度)によって試験した場合,密度は,1.82.2 g/cm3とする。

8.3 曲げ強さ

  曲げ強さの測定は,JIS C 2116の箇条11(曲げ強さ及び曲げ弾性率)による。曲げ強さは,試験温度が
23 ℃±2 ℃の場合は150 MPa以上,155 ℃±5 ℃の場合は100 MPa以上とする。

8.4 曲げ弾性率

  曲げ弾性率の測定は,JIS C 2116の箇条11による。曲げ弾性率は,30 GPa以上とする。

8.5 絶縁破壊の強さ

  絶縁破壊の強さの測定は,JIS C 2110-1の図1(板及びシート状試験片の表面に垂直方向の試験用電極配
置)のa)(異径電極)に示す電極を用い,JIS C 2116の箇条18(絶縁破壊の強さ)による。絶縁破壊の強
さは,30 kV/mm以上とする。

8.6 誘電正接の温度特性

  誘電正接の温度特性の測定は,JIS C 2116の箇条19(周波数4862 Hzにおける誘電正接の温度特性)
による。誘電正接は,各温度で表9に規定する値以下とする。
表9−各温度の誘電正接
温度 誘電正接(最大)

30 0.02
130 0.07
155 0.20

――――― [JIS C 2263 pdf 9] ―――――

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8.7 熱的耐久性

  熱的耐久性の測定は,JIS C 2116の箇条23(耐熱性)による。終点の判定基準は,試験温度23 ℃±2 ℃
の曲げ強さが初期値の50 %減少したときとする。
温度クラスは,155以上とする。

9 包装及び表示

  製品は,輸送,取扱い及び保管中に損傷がないように包装する。包装の条件は,受渡当事者間の協定に
よる。
それぞれの包装の見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次の事項を明確に表示する。
a) この規格番号,及び製品の種類番号又は種類コード
b) ロールで供給する場合は,製品の幅及び長さ
c) シートで供給する場合は,シートの寸法及び枚数,又は質量
d) ロールで供給する場合は,ロールの巻数(単位は,巻,本,個など)
e) 製造年月又はその略号
f) 使用期限及び保管条件
g) 製造業者名又はその略号
h) ロット番号
継ぎのあるロールを一緒にこん(梱)包した場合には,その旨を箱又は包装の外側に明確に表示し,識
別できるようにする。

――――― [JIS C 2263 pdf 10] ―――――

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JIS C 2263:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60371-3-6:1992(MOD)
  • IEC 60371-3-6:1992/AMENDMENT 1:2006(MOD)

JIS C 2263:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2263:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC2250:2008
電気絶縁用マイカ製品通則