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C 60063 : 2018 (IEC 60063 : 2015)
E192標準数列は,理論的な数を有効数字3桁に丸めた値の等比数列である。
19210
ここに, 滿 E192標準数列の値
n : 全ての正負の整数
E96標準数列は,E192標準数列の一つおきの値であって,同様に,E48標準数列は,E96標準数列の一
つおきの値となる。
5 E標準数列の適用
5.1 E標準数列と許容差との関係
抵抗値及び静電容量値の公称値の範囲は,通常,ある公称値の許容差範囲の値が,隣同士の公称値の許
容差範囲とあまり重ならないように設定される。このことから,許容差と公称値との間に,一定の関係が
あることが推測できる。
対称形許容差をもつ部品の許容差に対して推奨するE標準数列の割当てを表3に示す。
表3−許容差及び推奨するE標準数列
許容差 E標準数列
%
±20よりも広い E3
±20 E6
±10 E12
±5 E24
±2 E48
±1 E96
±1よりも狭い E192
抵抗器の場合は,表3に示す関係をそのまま適用する。
一方,静電容量値の公称値に有効数字2桁を超えて使うことが一般的でないコンデンサの場合には,E48
標準数列又はそれ以上のE標準数列は,一般に適用していない。したがって,最も狭い許容差±1 %にも
E24標準数列の値を用いるのが慣例となっている。
同じような根拠は,非対称の許容差をもつ部品に適用してもよい。
注記 ±1 %よりも非常に狭い許容差の使用は,10ごとにさらに192個以上の数値をもつ,例えば,
384個の数値をもつ仮想級数の定義を提案することが必要になる。ただし,有効数字3桁によ
る数値の定義は,このようなより大きな標準数列の体系に対して十分精密ではない。さらに,
現在確立及び実用化している記号表示方法では,有効数字3桁までの対応となっている。これ
らが,有効数字3桁を超える数値を用いることの制限事項となっている。
5.2 数値の記号表示による簡略化
有効数字2桁及び3桁の値に対してJIS C 5062で規定する記号表示方法がある。これらの記号表示方法
でも,許容差の表示ができる。
多くの場合,部品上で表示に利用できるスペースは,許容差の情報を追加するのには十分でない。この
ような場合,表3に示す標準数列と許容差との関係を逆転して,表示記号の文字数が可能であるE標準数
列を用い,更に許容差を次のように決定するのが,一般的な方法になっている。
――――― [JIS C 60063 pdf 6] ―――――
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C 60063 : 2018 (IEC 60063 : 2015)
− 3文字での記号表示は,有効数字2桁で値を表すため,E24までのE標準数列,すなわち,±5 %より
も狭くない許容差に対応している。
− 4文字での記号表示は,有効数字3桁で値を表すため,E48以上のE標準数列,すなわち,±2 %又は
より狭い許容差に対応している。
この指針自体が曖昧である可能性があり,一般的ではないことが上記の説明から明らかである。例えば,
E96標準数列と許容差±1 %との組合せに対してE24標準数列と許容差±5 %との組合せのように,あらか
じめ決まっている選択肢との区分の根拠になるだけである。したがって,それぞれ部品の正確かつ適切な
文書及び仕様書によって変わってくる。
参考文献 JIS Z 8601 標準数
注記 対応国際規格 : ISO 3,Preferred numbers−Series of preferred numbers(MOD)
JIS C 60063:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60063:2015(IDT)
JIS C 60063:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 60063:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5062:2008
- 抵抗器及びコンデンサの表示記号