JIS C 60695-11-2:2020 火災危険性試験―電気・電子―第11-2部:試験炎―公称1kW予混炎―試験装置,炎確認試験方法及び指針 | ページ 2

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C 60695-11-2 : 2020 (IEC 60695-11-2 : 2017)
この情報は,この規格の利用者の便宜のために提供されており,指定された製品がIECによっ
て承認を構成しているものではない。同じ結果につながることが示される場合には,同等の製品
を用いることが可能である。
銅ブロックに熱電対をしっかりと固定するには,図A.8に示すとおり,熱電対を穴の底まで十分差し込
んだことを確認後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて固定することを推奨する。
4.2.5 温度·時間の指示記録計 温度·時間の指示記録計は,時間の測定精度が±0.5 sで,銅ブロックの
温度が,100 ℃±5 ℃から700 ℃±3 ℃までに上昇する時間の測定に適していなければならない。
4.2.6 燃焼試験箱 燃焼試験箱は,1.0 m3以上の容積をもっていなければならない。また,燃焼試験箱は,
燃焼中の試験片の周囲に生じる通常の空気の対流を除いて,ドラフトフリー環境を備えていなければなら
ない。関連規格に規定がない場合,燃焼試験箱の内部表面は暗色にし,内部の照度は20 lx未満とする。
この照度は,試験炎を設置する場所に照度計を燃焼試験箱の背面に向けた状態で設置して測定する。
完全に密閉できる燃焼試験箱には,安全性及び利便性を考慮し,有害のおそれがある燃焼生成物を排出
するために,排気ファンのような換気装置を取り付けることが望ましい。換気装置には,確実に閉じるダ
ンパを取り付ける。換気装置は,試験中は停止し,燃焼生成物を取り除くために,試験後直ちに運転する。
注記1 燃焼試験を行うためには,試験片の燃焼を維持できる酸素の量が重要となる。燃焼時間が長引
く場合,正確な結果を得るために,燃焼試験箱の容積が1.0 m3では不十分となる場合もある。
注記2 燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるように鏡を置くことが有用である。

5 試験炎の生成

5.1 試験方法の選択

  関連規格に規定がない場合,方法Aを用いる。

5.2 方法A

  ガス配管の接続部に漏れがないことを確認した上で,図A.6に示すとおりバーナへガス供給装置を接続
し,燃焼試験箱内にバーナを設置する。
ガスを点火し,次に規定するガス流量及び空気流量に調節する。
プロパンガスの体積流量は,周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaにおいて650 cm3/min±10 cm3/min相当と
する。
空気の体積流量は,周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaにおいて10 000 cm3/min±300 cm3/min相当とする。
注記 上記の体積流量は,プロパンガスが1.184 g/min±0.018 g/min(周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaに
おける密度=1.821 mg/cm3),空気が11.64 g/min±0.35 g/min(周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaに
おける密度=1.176 4 mg/cm3)の質量流量と同一である。
炎は,試験中,安定かつ対称とする。

5.3 方法B(代替方法)

  ガス配管の接続部に漏れがないことを確認した上で,図A.6に示すとおりバーナへガス供給装置を接続

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C 60695-11-2 : 2020 (IEC 60695-11-2 : 2017)
し,燃焼試験箱内にバーナを設置する。
ガスを点火し,次に規定するガス流量及び空気流量に調節する。
プロパンガスの体積流量は,周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaにおいて650 cm3/min±30 cm3/min相当と
する。
空気の体積流量は,周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaにおいて10 000 cm3/min±500 cm3/min相当とする。
注記 上記の体積流量は,プロパンガスが1.184 g/min±0.054 g/min(周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaに
おける密度=1.821 mg/cm3),空気が11.64 g/min±0.58 g/min(周囲温度23 ℃,大気圧0.1 MPaに
おける密度=1.176 4 mg/cm3)の質量流量と同一である。
炎は,試験中,安定かつ対称とする。

6 試験炎の確認

6.1 一般事項

  図A.8に示す炎確認試験装置の配置を用いた場合,図A.7に示す銅ブロックの温度が100 ℃±5 ℃から
700 ℃±3 ℃までに上昇する時間を46 s±6 sとする。

6.2 炎確認試験の頻度

  炎確認試験は,次の頻度で実施する。
a) プロパンガスを交換したとき,試験装置を取り換えたとき,又は試験結果に疑義が生じたとき
b) 試験装置の未使用期間が1か月を超えた場合には,試験装置を用いる前
c) 試験装置の未使用期間が1か月以下の場合には,1か月に1回以上

6.3 手順

  ガス配管の接続部に漏れがないことを確認した上で,図A.6に示すバーナへのガス供給装置及び図A.8
に示す炎確認試験装置を,燃焼試験箱内に設置する。
ガス流量及び空気流量を事前調節するときは,試験炎が銅ブロックへ影響しないようにバーナを銅ブロ
ックから離す。バーナに点火し,ガス流量及び空気流量を箇条5に規定する値に調節し,試験炎が対称で
あることを確認する。薄暗い光で見たとき,燃焼試験箱内で測定したときの試験炎の高さは,次の寸法と
する(図1参照)。
− 青色の内炎の高さ : 46 mm78 mm
− 外炎の高さ : 148 mm208 mm
バーナが平衡状態に達するためには,5分間以上バーナをそのままの状態にしておく必要がある。
温度·時間の指示記録計を動作させ,バーナを銅ブロックの下に配置する。
銅ブロックの温度が,100 ℃±5 ℃から700 ℃±3 ℃まで上昇する時間を3回測定する。これら全ての昇
温時間が46 s±6 sであった場合,ガス流量及び空気流量を記録する。いずれかの昇温時間が46 s±6 sで
なかった場合は,同様の手順をもう一度繰り返す。測定の間,銅ブロックの温度が50 ℃未満になるまで自
然冷却する。測定値が46 s±6 sにならない場合,装置の全部分に対して,この規格に適合しているか確認

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することが望ましい。
熱電対は温度が700 ℃を超えると損傷しやすくなるため,温度が700 ℃に達した後,直ちにバーナを離
すことが望ましい。
注記 対応国際規格の注記には,推奨事項が含まれているため,本文に移した。
銅ブロックを初めて用いる場合,銅ブロックの状態調節のために予備試験を実施するが,この予備試験
結果は破棄する。

7 推奨する試験炎の配置

  関連規格に規定がない場合,試験装置として用いるとき,バーナ管先端から試験片表面までの推奨距離
は約100 mmとし,バーナは,試験中その位置に固定する。
注記 試験片に青色の内炎の先端を直接当てるよりも,良い再現性が得られるとして,100 mmの距離が
選ばれた。
細長い試験片を試験するとき,試験者は,試験中にねじ曲がったり,燃焼したりする試験片に追随する
ように試験炎を動かしてもよい。ただし,青色の内炎の先端は,試験片に直接接触しない範囲で,可能な
限り試験片の近くにすることが望ましい。
試験中,試験片からの滴下物がバーナに入らないような角度にバーナを傾ける。

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記号説明
1 : 外炎の高さ(148 mm208 mm)
2 : 青色の内炎の高さ(46 mm78 mm)
図1−試験炎の寸法

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附属書A
(規定)
バーナの詳細,配置及び炎確認試験
A.1 バーナ組立図
バーナ組立図の詳細を図A.1図A.5に示す。
記号説明
主要部品 : 注記
1 バーナバレル − 部品15は,ろう付けして一体とする。
2,3 空気マニホールド − 部品7と8とは,ガス漏れを防止するために必要があ
4 空気供給管 る場合,ろう付けをして一体とする。
5,6 炎安定器 − 部品8と9とは,ガス漏れを防止するために,一体に
7 ガス供給管 作るか,又は相互に固定する。
8 エルボーブロック − 部品1,2,3,5及び6は,図A.2による。
9 バーナベース − 部品8及び9は,図A.3による。
10 ガスジェット − 部品7及び10は,図A.4による。
− 部品4は,図A.5による。
図A.1−全組立図

――――― [JIS C 60695-11-2 pdf 10] ―――――

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  • IEC 60695-11-2:2017(IDT)

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規格番号
規格名称
JISC1602:2015
熱電対