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C 61300-3-33 : 2014 (IEC 61300-3-33 : 2012)
からなる。二つのピンゲージの接触面の位置を,割りスリーブ自体の中央から割りスリーブ長の10 %以内
とする。
引張力発生器を用いて,ピンゲージに与える引抜力を,連続的に増加するように印加し,離脱の際に発
生する最大力を引張力測定器によって記録する(附属書A参照)。
4.3 ピンゲージ
ピンゲージは,ピンゲージの要求条件を満たす強固なピン又は光コネクタプラグのフェルールでもよい。
ピンゲージには,引張力を印加するためのジグを取り付ける。
ピンゲージは,一般的に割りスリーブの最大実体寸法で作製する。ピンゲージは,個別に規定する。そ
の規定には,寸法,材質,表面硬度,割りスリーブと接触している領域のゲージの表面粗さ及び円筒度を
含む。
ピンゲージの仕様は,次による。
a) ピンゲージの直径は,個別に製品規格等に規定する。
b) 測定で用いる二つのピンゲージの直径精度は,0.5 μm以下とする。
c) 各ピンゲージは,割りスリーブの中央まで挿入した際に,ジグ又は引張力発生器に取り付けることが
できる長さとする。
d) ピンゲージの挿入する端部は,寸法0.1 mm,角度45°の面取りにする。
e) 個別に規定がない場合,次の規定を適用する。
− ジルコニアセラミックスを材料として用いる。
− 面仕上げ(Ra)及び真円度は,それぞれ,0.2 μm以内及び0.5 μm以内とする。
4.4 溶剤
測定前に,各割りスリーブ及びピンゲージは,例えば,リントフリーワイプ,綿棒などを用いて,拭き
取り清掃する。清掃作業では,十分な磨き,拭取りなどを行う。湿式の拭取りは避けることが望ましい。
湿式の拭取りが必要な場合は,清掃後に割りスリーブ及びピンゲージを,40 ℃で0.5時間放置し,その後,
0.5時間以上室温に戻す。
溶剤としては,イソプロピルアルコール(IPA)を用いることが望ましい。IPAを用いる場合,IEC/TR
62627-01を参照する。
安全規則を順守した溶剤及び洗浄剤を選択することが望ましい。
注記 IEC/TR 62627-01では,“じんあい(塵埃)などの汚れを含むIPAを用いて清掃した場合,残さ
が残ることがあるので注意が必要である。”と記載している。
5 測定の設定
図1に示すように,片方のピンゲージの終端と割りスリーブの端とに力が作用する。
測定ジグは,移動するピンゲージに,ピンゲージの引抜力及びピンゲージと割りスリーブとの間の摩擦
力だけが作用するように固定する。
図1に示すように,ピンゲージの引抜力は,割りスリーブの軸に沿って印加する。
ピンゲージに力を印加する連結部は,曲げ荷重が発生してはならない。ピンゲージに荷重を印加すると
きには,回り継手又は可とう性部材を用いるのが望ましい。
2回目の測定では,割りスリーブの向きを逆に取り付けて行う。
――――― [JIS C 61300-3-33 pdf 6] ―――――
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C 61300-3-33 : 2014 (IEC 61300-3-33 : 2012)
6 手順
6.1 概要
引張力発生器を用いて測定を行う。片方のピンゲージをそのまま残して,もう片方のピンゲージに引抜
力を印加し,抜き取る。測定中は,割りスリーブが径方向に自由に動けなければならない。
6.2 測定
測定中は,割りスリーブ及びピンゲージに汚れが付着しないよう十分注意する。測定ジグの質量を補償
するために,引張力測定器の表示をゼロに調整する。
引抜力は,一定の速度で印加する(附属書A参照)。
ピンゲージに印加する最大力は,割りスリーブに挿入したピンゲージ全体の長さの3分の1が抜けるま
で,記録する。
個別に規定がない場合,割りスリーブの両端それぞれに対して測定を行う。
7 データ分析
個別に規定がない場合,引抜力の高い値を示す割りスリーブ端側のデータを割りスリーブの特性とする。
供試品の母数からの抜取方法及び結果分析は,個別に規定することが望ましい。
フェルール引抜力測定の反復性及び再現性については,附属書Bを参照する。
8 個別に規定する事項
必要に応じて,次の事項を製品規格などに規定する。
− ピンゲージの仕様(寸法,真円度,円筒度,及び円筒部の表面粗さ)
− 最大許容フェルール引抜力
− 前処理の手順
− 後処理の手順
− 供試品の構成(割りスリーブ,光アダプタ,光レセプタクルなど)
− 供試品の母数からの抜取方法
− 繰返し測定回数及びその場合のデータの統計処理方法
− データ分析手順
− 合否判定基準
− この測定方法との差異
注記 対応国際規格は,旧規格であるIEC 61300-3-10(廃版済み)をそのまま転写しており,間違い
のため修正した。
――――― [JIS C 61300-3-33 pdf 7] ―――――
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C 61300-3-33 : 2014 (IEC 61300-3-33 : 2012)
附属書A
(規定)
引張速度
引抜力を増加する速度は,引張力測定器の応答速度及びデータ取込速度によって制限される。機械駆動
の装置では,引抜力の増加速度は,クロスヘッドの速度及びクロスヘッドと測定装置との連結部の剛性の
双方の関数となる。
一般的に,機械駆動の装置では,約100 mm/minの引張速度で試験が可能となる。ピーク誤差Eの評価
には,次の式を用いる。
KV
E
RC
ここに, K : システムの剛性(force/distance)
V : クロスヘッドの速度(distance/time)
RC : フォースゲージの取込速度(events/time)
システムの剛性は,引抜力の増加量をクロスヘッドの位置変化量で割った比率となる。測定装置の剛性
が非常に高い場合,剛性を低下させるために,クロスヘッドと測定装置との間に,可とう性連結具を追加
してもよい。
――――― [JIS C 61300-3-33 pdf 8] ―――――
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C 61300-3-33 : 2014 (IEC 61300-3-33 : 2012)
附属書B
(参考)
ジルコニア割りスリーブのラウンドロビン測定の実施例
B.1 供試品
ジルコニア割りスリーブ
B.2 測定
B.2.1 測定装置
図B.1
B.2.2 ピンゲージ
直径 2.499 mm±0.000 5 mm
材料 ジルコニア
真円度 0.000 5 mm
表面仕上げ(Ra) 0.000 2 mm
注記 対応国際規格には“for class 1 ferrules”の記載があるが,光コネクタの国際規格の旧規格体系に
基づく等級であり,現在は用いていないため,この規格では削除した。
B.2.3 荷重速度
80 mm/min
B.2.4 温度/湿度
25 ℃/50 % R.H.
B.2.5 清掃
ピンゲージは,個々の割りスリーブの測定の前後に,アルコールを用いずに不織布で清掃した。
清掃作業中は手袋を着用した。
B.3 測定結果
二つの製造業者の割りスリーブを用い,それぞれ40本ずつ,80本のラウンドロビンテストを行った。
80本の割りスリーブを四つに分け,使用者4社が独立してそれぞれ測定を行った。
図B.2に,測定結果を示す。A及びBは割りスリーブ製造業者,C,D,E及びFは割りスリーブの使用
者を表している。割りスリーブ製造業者及び使用者が,同じ割りスリーブのフェルール引抜力(ferrule
withdrawal force,FWF)を比較した。データはX=Yの直線に沿って集中しており,約10 %の誤差の範囲
内で分布していることを確認した。
この方法での誤差範囲は,ジルコニア割りスリーブで10 %,金属割りスリーブで20 %である。
――――― [JIS C 61300-3-33 pdf 9] ―――――
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C 61300-3-33 : 2014 (IEC 61300-3-33 : 2012)
図B.1−測定装置
組合せ
フェルール引抜力(使用者測定)
フェルール引抜力(製造業者測定)
図B.2−ラウンドロビン測定の結果
――――― [JIS C 61300-3-33 pdf 10] ―――――
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JIS C 61300-3-33:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61300-3-33:2012(IDT)
JIS C 61300-3-33:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.20 : 光ファイバ接続装備
JIS C 61300-3-33:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC61300-1:2019
- 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品―基本試験及び測定手順―第1部:通則