JIS C 61300-3-34:2012 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品―基本試験及び測定手順―第3-34部:ランダム接続時の挿入損失 | ページ 2

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C 61300-3-34 : 2012 (IEC 61300-3-34 : 2009)
a) 中心波長 : 個別規格に規定する。
b) スペクトル幅 : 150 nm 以下の半値全幅(FWHM)をもつLED
c) スペクトル幅 : 10 nm未満の半値全幅(FWHM)をもつLD
光源には,次のいずれかを用いる。
d) マルチモード光ファイバ用は,LEDのような広帯域波長光源を用いる。
e) シングルモード光ファイバ用には,LED又はLDを用いる。
注記 コヒーレント光を用いる場合,マルチモード光ファイバ内部でモード間干渉が生じる。これ
らは,光ファイバの出射パターンにスポット状の明暗模様が生じ,エネルギー分布又は位相
のゆらぎとなる。ゆらぎは,検出器の測定時間よりも長い周期をもつため,光パワー変動の
ような現象が生じる。したがって,マルチモード光ファイバの測定では,OTDR光源を含む
レーザダイオード光源を用いることを避け,LED又は非可干渉性(インコヒーレント)光源
を用いることが望ましい。

4.2 励振器(E)

  励振器の励振条件は,JIS C 61300-1の附属書B(励振条件)による。

4.3 光パワーメータ(D)

  光パワーメータは,光検出器,接続機構及び電子部品によって構成する。受光部への接続は,光コネク
タプラグ形状に適応したアダプタを用いる。受光部は,光コネクタプラグからの光量を全て受光しなけれ
ばならない。
さらに,安定度及び分解能の要求事項に適合するため,光パワーメータは,次の特性をもっていなけれ
ばならない。
直線性 : マルチモード光ファイバの場合, ±0.25 dB(−5dBm−60 dBm)
シングルモード光ファイバの場合, ±0.1 dB(−5dBm−60 dBm)
注記 光パワーメータの直線性は,使用波長において−23 dBmの光パワーレベルが基準となる。
光パワーメータの安定度は,測定の間,規定値以下でなければならない。光パワーP1の測定と光パワー
P2の測定との間で,光コネクタと受光部とは一度切断するが,光コネクタを再結合したときの結合効率の
再現性は,挿入損失の変動として0.05 dB以下又は挿入損失の期待値の10 %以下の最も低い値とする。し
たがって,光検出器は,受光領域の広いものが望ましい。
光検出器の精度は,測定の要求事項に適合しなければならない。光パワーメータは,測定波長において
供試品から出る光出力レベルを測定できる感度及びダイナミックレンジをもっていなければならない。

5 手順

5.1 方法1

  方法1の測定方法は,次による。
a) 測定用としてランダムに10本のパッチコードを選ぶ。それぞれのパッチコードの両端のプラグには,
順番に1aから10bまで(1a-1b,2a-2b,3a-3b,···,10a-10b)ラベルを貼る。
b) ランダムに10個のアダプタを選ぶ。それぞれのアダプタには,順番に1から10までラベルを貼る。
c) 図1に示す測定系において,パッチコード1a-1bを挿入する。プラグ1aを“基準”プラグとして光パ
ワーP1を測定する。

――――― [JIS C 61300-3-34 pdf 6] ―――――

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C 61300-3-34 : 2012 (IEC 61300-3-34 : 2009)
“基準”パッチコード
S E D
プラグ プラグ
1b 1a
P1
図1−方法1の“基準”パッチコードの測定
d) 図2に示す測定系において,パッチコード2a-2bとアダプタ1とを挿入し,光パワーP2を測定する。
“基準”パッチコード 供試パッチコード
アダプタ 1
S E D
プラグ プラグ プラグ プラグ
1b 1a 2a 2b
P2
光ファイバ長
図2−方法1 の供試パッチコードの測定
e) 光コネクタ1a/2a及びアダプタ1の損失は,式(1)によって求める。
挿入損失=[10 log(P1/P2) ]−(A×L) (1)
ここに, A : km当たりの光ファイバ減衰量(dB/km)
L : 光ファイバ長(km)
注記 供試パッチコードの光ファイバ長が10 m以下の場合,A×Lの値は無視してもよい。
f) 図3のマトリクスに挿入損失の値を記入する。
g) アダプタ1を用いて接続した光コネクタ1a/2bの挿入損失を測定するために,パッチコード2a-2bを逆
にして光パワーP2を測定する。
h) )を繰り返す。
i) プラグ1aとアダプタ1とを“基準”構成として維持し,パッチコード2a-2bをパッチコード3a-3bに
置き換える。
j) 2を測定する。
k) 残りの供試パッチコードの全てのプラグが,“基準”プラグ1aに対して測定が終わるまでi)及びj)を
繰り返す。
l) k)が完了した後,プラグ1bが“基準”プラグとなるように,“基準”パッチコードを逆に接続する。
m) “基準”プラグ1b及びアダプタ1に対して全ての供試プラグの接続損失を測定する。
n) )が完了した後,プラグ2aとアダプタ2とを“基準”構成となるように,“基準”プラグ及びアダプ
タを置き換える。
o) “基準”プラグ2a及びアダプタ2に対して全ての供試プラグの挿入損失を測定する。
p) プラグ2bが“基準”プラグとなるようにl)を繰り返す。
q) 全てのプラグが順番に“基準”プラグとして,残りのパッチコード及びアダプタに対して測定が終わ
るまでこの手順を継続する。
r) 図3に示す試験マトリクスに,挿入損失測定結果を記入する。

――――― [JIS C 61300-3-34 pdf 7] ―――――

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C 61300-3-34 : 2012 (IEC 61300-3-34 : 2009)
“基準” 供試パッチコード
構成
1a 1b 2a 2b 3a 3b 4a 4b 5a 5b 6a 6b 7a 7b 8a 8b 9a 9b 10a 10b
アダプタ 1 1a − −
1b − −
アダプタ 2 2a − −
2b − −
アダプタ 3 3a − −
3b − −
アダプタ 4 4a − −
4b − −
アダプタ 5 5a − −
5b − −
アダプタ 6 6a − −
6b − −
アダプタ 7 7a − −
7b − −
アダプタ 8 8a − −
8b − −
アダプタ 9 9a − −
9b − −
アダプタ 10 10a − −
10b − −
平均値
最大値
標準偏差値
統計値 平均値 最大値 標準偏差値
図3−方法1の試験マトリクス

5.2 方法2

  方法2の測定方法は,次による。
a) 測定用に15本のパッチコード及び5個のアダプタをランダムに選ぶ。
b) この15本から,ランダムに5本のパッチコードを選び,それぞれのパッチコードの片端のプラグにラ
ベルを貼る。これらは“基準”プラグとなる。同様に,アダプタにも1から5まで(1,2,3,4,5)
ラベルを貼る。残りのプラグには,順番に1aから10bまで(1a-1b,2a-2b,3a-3b,···,10a-10b)ラ
ベルを貼る。
c) 図4に示す測定系で,プラグ1を“基準”プラグとして光パワーP1を測定する。
“基準”パッチコード
S E D
プラグ
1 P1
図4−方法2 の“基準”パッチコードの測定

――――― [JIS C 61300-3-34 pdf 8] ―――――

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C 61300-3-34 : 2012 (IEC 61300-3-34 : 2009)
d) 図5に示す測定系において,供試パッチコード1a-1bとアダプタ1とを挿入し,光パワーP2を測定す
る。
アダプタ1
“基準”パッチコード 供試パッチコード
S E D
プラグ プラグ プラグ
1a P2
1 1b
ファイバ長 L
図5−方法2 の供試パッチコードの測定
e) 光コネクタ1a/2a及びアダプタ1の損失は,式(2)によって求める。
挿入損失=[10 log(P1/P2) ]−(A×L) (2)
ここに, A : km当たりの光ファイバ減衰量(dB/km)
L : 光ファイバ長(km)
注記 供試パッチコードの光ファイバ長が10 m以下の場合,A×Lの値は無視してもよい。
f) “基準”プラグとアダプタとで接続した供試プラグ1/1bの挿入損失を得るために,パッチコード1a-1b
を逆に接続して光パワーP2を測定する。
g) 残りの供試パッチコードの全てのプラグが“基準”プラグ1及びアダプタ1に対して測定が終わるま
で,d) f)を繰り返す。
h) )が完了したら,“基準”プラグ2及びアダプタ2が“基準”構成となるように“基準”プラグを置き
換える。
i) “基準”プラグ2及びアダプタ2に対して全ての供試プラグの接続損失を測定する。
j) 全ての“基準”プラグ及びアダプタを順番に用い,全ての供試パッチコードに対して測定が終わるま
で,この手順を継続する。
k) 図6に示す試験マトリクスに,挿入損失測定結果を記入する。

――――― [JIS C 61300-3-34 pdf 9] ―――――

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C 61300-3-34 : 2012 (IEC 61300-3-34 : 2009)
“基準”構成
供試プラグ 1 2 3 4 5 平均値 最大値 標準偏差値
1a
1b
2a
2b
3a
3b
4a
4b
5a
5b
6a
6b
7a
7b
8a
8b
9a
9b
10a
10b
平均値
最大値
標準偏差値
統計値 平均値 最大値 標準偏差値
図6−方法2 の試験マトリクス

5.3 測定結果の分析

  方法1又は方法2の試験マトリクスの平均値及び最大値を計算する。それらの値は,関連する光コネク
タ性能標準の規定値を満足しなければならない。

6 個別規格に規定する事項

  必要がある場合,次の事項を製品規格などの個別規格に規定する。
− 性能・特性(許容損失及び統計ばらつき)
− 光源波長
− km当たりの光ファイバ減衰量
− この規格の測定方法との差異

JIS C 61300-3-34:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61300-3-34:2009(IDT)

JIS C 61300-3-34:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61300-3-34:2012の関連規格と引用規格一覧