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C 61326-2-3 : 2019 (IEC 61326-2-3 : 2012)
3.107
固有不確かさ(intrinsic uncertainty)
基準条件下で使用した場合の測定器の不確かさ。
注記 この用語は,不確かさの検討で用いる。
(IEC 60050-300:2001,311-03-09参照)
4 一般事項
JIS C 61326-1:2017の箇条4を適用する。
5 EMC試験計画
5.1 一般
JIS C 61326-1:2017の5.1を適用する。
5.2 試験中の供試装置(EUT)の構成
JIS C 61326-1:2017の5.2によるほか,次による。
5.2.1 一般
次の事項を追加して,JIS C 61326-1:2017の5.2.1を適用する。
EUTの動作を監視し,出力値を記録するためのモニタシステムは,そのEUTのEMC特性を損なわない
ように設計する。また,モニタシステムは,その応答がイミュニティ試験によって影響を受けないように
設計する。モニタシステムの入力インピーダンスは,製造業者が指定するトランスデューサの終端インピ
ーダンスに合わせる。モニタシステムとEUTとの間の距離は,1.5 m以上とすることが望ましい。
モニタシステムの測定不確かさ及び帯域幅は,トランスデューサの特性による。
伝送リンクは,I/Oラインとみなす。
製造業者が指定するトランスデューサの環境条件で,指定する電源電圧を用いて試験する。
電池で駆動し,かつ,電源に接続した場合にも使用できるトランスデューサは,両方の動作モード(電
池単独駆動及び外部電源駆動)で試験する。
操作説明書に明記する外部保護装置又は特定の保護手段を用いることを製造業者が設置説明書で指定し
ている場合,外部保護装置又は特定の保護手段を用いた状態のEUTに対して,この規格に規定する試験要
求事項を適用する。
5.3 試験中のEUTの動作条件
JIS C 61326-1:2017の5.3を適用する。
5.4 機能性能の仕様
JIS C 61326-1:2017の5.4を適用する。
5.5 試験に関する記載事項
JIS C 61326-1:2017の5.5を適用する。
6 イミュニティ要求事項
6.1 試験中の条件
次の事項を追加して,JIS C 61326-1:2017の6.1を適用する。
全てのポートにラインを接続することがトランスデューサの機能を阻害する場合を除き,試験中は全て
のポートにラインを接続してトランスデューサを動作させる。
――――― [JIS C 61326-2-3 pdf 6] ―――――
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C 61326-2-3 : 2019 (IEC 61326-2-3 : 2012)
代替ポート付きの構成では,その各々を個別に試験する。
トランスデューサは,通常の使用で,最悪のイミュニティ結果となることが知られている他のレンジが
ない限り,最高感度のレンジ又はレンジの組合せに設定する。
定格の条件下で,指定する用途に従った動作機能だけを許容する。EMC試験条件下で設定できないと定
義した機能は,適切な手段によって模擬する。これは,トランスデューサのEMC性能に影響を及ぼさな
い方法で行う。
測定回路器及び電源回路は,製造業者の仕様に従って接地する。そのような仕様がない場合,回路を接
地した試験,及び回路を接地しない試験のいずれも実施する。
6.2 イミュニティ試験要求事項
次の事項を追加して,JIS C 61326-1:2017の6.2を適用する。
各試験中又は試験後に,トランスデューサの機能を試験する。
I/Oポートと同一のケーブル内に含まれる直流75 V以下又は交流50 V以下の電源入力は,I/Oポートと
して試験する。
出力信号を重畳した,直流75 V以下又は交流50 V以下の電源入力(例えば,2線式4 mA20 mAのカ
レントループ)も,I/Oポートとして試験する。
分離形信号変換機能をもつトランスデューサの伝送リンクは,I/Oポートとして試験する。
絶縁抵抗について製造業者の仕様がある場合は,静電気放電イミュニティ(ESD)試験,電気的ファス
トトランジェント/バーストイミュニティ(EFT/B)試験及びサージイミュニティ試験では,絶縁抵抗の
仕様を満たすことを試験前及び後に確認しなければならない。製造業者の仕様を満たしていない場合,ト
ランスデューサは,EMC試験に不合格とみなす。
6.3 偶発性の側面
JIS C 61326-1:2017の6.3を適用する。
6.4 性能評価基準
次の事項を追加して,JIS C 61326-1:2017の6.4を適用する。
性能評価基準は,外部電磁妨害の影響下でトランスデューサの機能を評価するために用いる。トランス
デューサは,大規模なプロセスにおける一連の機能の一部となることもあるため,外部干渉要素によって
トランスデューサの機能不全が,プロセス全体に与える影響を予測することは大変困難である。したがっ
て,製造業者が,電磁妨害の影響下でのトランスデューサの挙動を性能評価基準に記載することは,特に
重要である。
性能評価基準に関して,トランスデューサの種々の機能に及ぼす妨害の許容可能な影響は,表101によ
る。
――――― [JIS C 61326-2-3 pdf 7] ―――――
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C 61326-2-3 : 2019 (IEC 61326-2-3 : 2012)
表101−機能別性能評価基準
機能 JIS C 61326-1:2017に追加する個別の性能評価基準
性能評価基準A 性能評価基準B 性能評価基準C
主要機能a) 試験中の偏差は,製造業者が
試験中の偏差は,製造業者が 試験中の偏差は,製造業者が
指定し,文書化している追加
指定し,文書化している固有 指定し,文書化している限度
偏差の限度値内にある。
不確かさの限度値内にある。 値外であってもよい。試験
後,測定値は,指定された範
囲内にある。
製造業者は,試験終了後に正
常機能へ復帰するまでに必
要とする時間を指定する。
プロセス通信 意図どおりの通信 試験中,通信への干渉は,許
試験中,通信への一時的な干
渉は許容する。 容する。
製造業者は,試験終了後に正
常機能へ復帰するまでに必
要とする時間を指定する。
警報機能 いかなる機能不全も許容し 試験中,通信への一時的な干機能不全を許容する。
ない。 渉は許容する。 製造業者は,試験終了後に正
常機能へ復帰するまでに必
要とする時間を指定する。
注a) トランスデューサの主要機能は,図101及び図102に示すとおり,非電気量をプロセス関連信号に変換する
ことである。
7 エミッション要求事項
7.1 測定中の条件
次の事項を追加して,JIS C 61326-1:2017の7.1を適用する。
箇条5及び箇条6に規定する“追加事項”を考慮する。
7.2 エミッション限度値
JIS C 61326-1:2017の7.2を適用する。
8 試験結果及び試験報告書
JIS C 61326-1:2017の箇条8を適用する。
9 使用説明
JIS C 61326-1:2017の箇条9を適用する。
――――― [JIS C 61326-2-3 pdf 8] ―――――
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C 61326-2-3 : 2019 (IEC 61326-2-3 : 2012)
附属書A
(規定)
電池又は測定対象の回路から電源供給を受ける可搬形の
試験及び計測用の電気装置に対するイミュニティ試験要求事項
電池又は測定対象の回路から電源供給を受ける可搬形の試験及び計測用の電気装置に対するイミュニテ
ィ試験要求事項は,適用しない。
附属書AA
(規定)
特定タイプのトランスデューサに対する追加要求事項及び除外事項−
引張力及び圧縮力の測定用トランスデューサ(“力”トランスデューサ)
AA.1 概要
この附属書は,静的な量の測定が可能な“力”トランスデューサの個別EMC要求事項について規定す
る。
“力”トランスデューサは,少なくとも次の部分からなる。
− 機械的な力を入力量として記録するひずみ検出ユニット
− 機械的な入力量に比例した電気信号を発生するための一つ以上の変換器
− 電気信号をプロセスに適した信号に処理するための測定信号増幅器
AA.2 試験配置
“力”トランスデューサは,製造業者が指定する位置で試験する(図AA.1参照)。
製造業者が設置位置を指定していない場合,トランスデューサは,力が垂直に加わるように設置する。
電源及び“力”トランスデューサの接地は,製造業者の仕様による。接地に関する仕様がない場合,直
流が70 V未満の電源は接地し,トランスデューサは,接地状態及び非接地状態の両方で試験する。
機能接地は,“力”トランスデューサの機能接地専用端子だけに接続する。
ポートがプラグインコネクタの形状でできており,そのポートにケーブルのシールドを接続するための
端子がある場合,ケーブルのシールドは,機能接地ポートへ接続する。ケーブルコネクタにシールドがあ
る場合,そのままの接続とする。
トランスデューサを確実に固定するための取付け部品及び取付け板には,製造業者が特に指定しない限
り,導電性材料を用いない。ひずみ検出ユニットと分離形信号変換器との外縁距離Aは,1 m以下が望ま
しい。
――――― [JIS C 61326-2-3 pdf 9] ―――――
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C 61326-2-3 : 2019 (IEC 61326-2-3 : 2012)
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1
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A
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1 ひずみ検出ユニット 7 取付け部品
2 分離形信号変換器 8 負荷ボタン
3 伝送リンク 9 取付け板
4 交流又は直流電源ポート F 引張力又は圧縮力
5 I/Oポート A ひずみ検出ユニットと分離形信号変換器
6 測定出力ポート との外縁距離(最大1 m)
図AA.1−分離形信号変換機能をもつ“力”トランスデューサの構成例
AA.3 動作条件
EUTは,指定の定格電源電圧で動作させる。最大定格電源電圧が最小定格電源電圧の2倍を超える場合,
電源入力線に対して実施するEMC試験は,最小定格電源電圧及び最大定格電源電圧の両方で実施する。
“力”トランスデューサは,静的で機械的な負荷によって試験する。
“力”トランスデューサに機械的な負荷を加えることができない試験環境では,トランスデューサに接
続した,適切な回路を用いて出力信号を生成してもよい。この回路は,トランスデューサ内の変換素子に
直接接続する。各々の回路動作の適用状態は,試験報告書に記載し,妥当性の根拠とする。
表AA.1に,可能な回路動作の例を記載する。
表AA.1−トランスデューサへの機械的負荷のシミュレーション用出力信号を生成する回路動作例
トランスデューサ技術 シミュレーションに用いる回路動作
ひずみゲージ 固定抵抗器によって測定ブリッジを再調整する。
容量性素子 ハーフブリッジの場合は,コンデンサ及び/又は固定抵抗器によって測定ブリッジを
再調整する。
“力”は,公称レンジの30 %70 %とする。拡張された測定レンジの場合,主要機能の出力信号も動作
範囲の出力信号の30 %70 %であることが望ましい。±符号付きレンジの場合は,ゼロ値(例えば,0.0 mA
又は0.0 V)を選択しないほうがよい。
警報機能は,実測値と設定する警報値との差が試験する測定スパンに応じた指定精度の2倍になるよう
にする。
次の二つの状態を試験する。
a) 調整警報値が実際の測定値より上の場合。
b) 調整警報値が実際の測定値より下の場合。
――――― [JIS C 61326-2-3 pdf 10] ―――――
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JIS C 61326-2-3:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61326-2-3:2012(IDT)
JIS C 61326-2-3:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.100 : 電磁両立性(EMC) > 33.100.20 : イミュニティ
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.40 : 工業計測及び制御
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定
JIS C 61326-2-3:2019の関連規格と引用規格一覧
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