JIS C 6870-2-20:2008 光ファイバケーブル―第2-20部:屋内ケーブル―屋内配線用多心光ファイバケーブル品種別通則 | ページ 2

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C 6870-2-20 : 2008
よい。チューブは,複合的な外装で補強してもよい。

3.7 ルースチューブの集合

  1心の一次被覆若しくは二次被覆された光ファイバ,又は多心のテープ形光ファイバ心線を収納した複
数のチューブを中心部材の周囲に集合する。

3.8 テープ形光ファイバ心線構造

  テープ形光ファイバ心線の構造は,JIS C 6838の箇条6.(材料,形状及び寸法)による。テープ形光フ
ァイバ心線の中の光ファイバは,全長にわたって平行であり,交差してはならない。他に規定のない限り
テープ形光ファイバ心線は,印刷された文字,トレース用光ファイバの色及び/又はテープ化樹脂の色に
よって識別できなければならない。

3.9 抗張力体及び抗座屈体

  ケーブルは,光ファイバが受渡当事者間で協定した限界値を超えるひずみを受けることがないよう,布
設及び運用条件を満足するのに十分な抗張力体及び/又は抗座屈体を使用して設計されなければならない。
抗張力体及び/又は抗座屈体は,金属又は非金属材料で,ケーブルコアの内部及び/又はシースの内側
及び/又はシース内部に位置していてもよい。

3.10 引裂きひも(紐)

  要求がある場合には,シースの内側に引裂きひも(紐)を入れてもよい。

3.11 シース

  ケーブルは,保護シースによって一様に覆われていなければならない。ケーブル外径及び色は,受渡当
事者間の協定による。

3.12 シースマーキング

  要求がある場合には,ケーブルは,受渡当事者間で協定したマーキングを施さなければならない。

3.13 識別

  適用しない。

3.14 ケーブル構造事例

  幾つかの主なケーブル構造の事例を,図1図9に示す。他の構造(例えば,多層構造など)も,この
規格に示す機械特性要求事項,耐環境特性要求事項及び伝送特性要求事項を満足すれば適用対象とする。

4 ケーブルの試験及び要求事項

4.1 一般

  次の項目から選択した試験を実施することによって,ケーブルが関連する要求事項を満足することを確
認しなければならない。すべての試験を実施することは意図されておらず,適用する試験項目,試験条件
及び試験頻度は,関連する個別規定又は受渡当事者間の協定による。
他に規定のない限り,すべての試験は,室温で実施する。

4.2 寸法及び構造

  光ファイバの寸法及び公差の試験方法は,JIS C 6822又はJIS C 6825による。バッファ及びケーブルの
外径並びにシースの厚さは,IEC 60189-1に従って測定する。

4.3 機械特性要求事項

  表2に示す試験のうちの幾つかは,一連長のケーブルの短い一部分をサンプルとして実施することがで
きる。伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS C 6870-2-20 pdf 6] ―――――

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表2−機械特性試験条件及び要求事項
試験 適用試験方法 試験条件 要求事項
項目 規格 項目 条件
4.3.1 JIS C 6851の箇条5. ケーブル引留リールケーブルに規定された動的許容試験後に損失変動
引張り 方法E1A 及び可動装置の直径曲げ直径より大きくする。 がなく,ケーブルに
(IEC 60794-1-2 引張速度 100 mm/min又は荷重の変化が 損傷がない。
方法E1A) 100 N/minに相当する速度。
引張荷重 400 N, 5分間又はケーブル1 km
の自重のどちらか大きい方。
サンプル長 要求された精度で損失変動を測
定するのに十分な長さとし,受
渡当事者間の協定による。
4.3.2 JIS C 6851の箇条7. 圧壊荷重 500 N /100 mm 試験後に損失変動
圧壊 印加時間 1分間 がなく,ケーブルに
圧壊箇所の間隔 500 mm 損傷がない。
4.3.3 JIS C 6851の箇条8. 衝撃面の半径 12.5 mm 光ファイバの断線
衝撃 衝撃エネルギー 1.0 J がない。
衝撃回数 最低500 mm間隔で3回以上。
4.3.4 JIS C 6851の箇条14.マンドレル直径 ケーブル外径の20倍。 光ファイバの断線
曲げ 手順A 巻付けターン数 6 がない。
サイクル数 10
4.3.5 JIS C 6851の箇条10. 曲げ半径 ケーブル外径の20倍。 肉眼による検査で,
繰返し サイクル数 100 ケーブル及びシー
曲げ おもりの質量 4 kg スに損傷がない。
4.3.6 JIS C 6851の箇条20. 曲げ半径 ケーブル外径の20倍。 受渡当事者間の協
張力下で 張力 400 N又はケーブル1 kmの自重 定による。
の曲げ のどちらか大きい方。
4.3.7 JIS C 6851の箇条14.曲げ半径 ケーブル外径の10倍。 ケーブルに損傷が
低温下で 手順A 試験温度 用途及び購入者の要求によっ ないことに加え,試
の曲げ (IEC 60811-1-4 験中に光ファイバ
て,0 ℃,−10 ℃又は−15 ℃。
の8. 参照) 巻付けターン数 の断線がない。
IEC 60811-1-4の箇条8. による。
サイクル数 2
4.3.8 JIS C 6851の箇条12. サイクル数 100 光ファイバの断線
フレキ プーリの直径 ケーブル外径の20倍。 がない。
シング おもりの質量 2 kg
4.3.9 JIS C 6851の箇条11. サイクル数 10 光ファイバの断線
ねじり クランプ間距離 1m がない。
張力 20 N(又はおもりの質量 : 2 kg)
4.3.10 JIS C 6851の箇条13. 最小ループ直径 ケーブル外径の20倍。 キンクが発生しな
キンク い。

4.4 耐環境特性要求事項

4.4.1  温度サイクル
JIS C 6851の箇条23. による。
温度条件 : ケーブルの用途及び購入者の要求によって,a) ) の中から選択する。例えば,“試
験項目c) は,JIS X 5150への適用に適している。”
温度保持時間t1 : ケーブルが規定された温度に到達し,安定するのに十分な時間とする。

――――― [JIS C 6870-2-20 pdf 7] ―――――

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サイクル数 : 2
サンプル長 : 伝送損失変動を要求される精度で測定するのに十分な長さとする。
要求事項 : 伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事者間の協定による。
表3−温度サイクル試験の温度条件
単位 ℃
試験項目 低温TA 高温TB
a) 0 +50
b) −5 +50
c) −20 +60
d) −45 +60

4.5 伝送特性要求事項

  受渡当事者間で協定した伝送特性要求事項は,JIS C 6832,JIS C 6833又はJIS C 6835に従って確認す
る。ケーブル伝送損失の最大値は,JIS C 6850の規定を満足しなければならない。

4.6 燃焼特性

  購入者の要求によって,ケーブルの燃焼特性は,次に示す試験の中から選択して実証することができる。
他の燃焼特性及び試験方法については,検討中である。
4.6.1 燃焼性
JIS C 3005,JIS C 3521,JIS C 3665-1-2,IEC 60332-1-3又はIEC 60332-3-24による。
4.6.2 発煙性
IEC 61034-1及びIEC 61034-2による。
4.6.3 腐食性ガスの発生
JIS C 3666-2及びIEC 60754-1による。
図1−12心光ファイバケーブル断面構造事例

――――― [JIS C 6870-2-20 pdf 8] ―――――

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図2−36心光ファイバケーブル断面構造事例
図3−6心ファンアウト (break-out) 光ファイバケーブル断面構造事例

――――― [JIS C 6870-2-20 pdf 9] ―――――

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C 6870-2-20 : 2008
図4−24心ファンアウト (break-out) 光ファイバケーブル断面構造事例
図5−4心テープ形光ファイバ心線を用いた溝付きコア形
屋内配線用光ファイバケーブル断面構造事例

――――― [JIS C 6870-2-20 pdf 10] ―――――

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JIS C 6870-2-20:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60794-2-20:2003(MOD)

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