JIS D 0810:2004 自動車―カーナビゲーションシステム用地図データ格納フォーマット | ページ 6

                                     図 2 データの概要構造

――――― [JIS D 0810 pdf 26] ―――――

     1. 各データフレームのデータ構造 各データフレームのデータ構造は,次による。
1.1 全データ管理フレーム 全データ管理データフレームは,データボリューム,管理ヘッダテ
ーブルで構成されている。
データボリューム及び管理ヘッダテーブルの順序は固定され,データボリューム及び管理ヘッダ
テーブルのサイズは,2Kバイトに固定されている。
1.1.1 データボリューム データボリュームは,メディアの識別及び管理のための情報を格納する。
メディア内に,複数のデータボリュームの存在は許されない。データボリュームは,
− システム限定識別
− データ作成者識別
− システム識別
− フォーマット·バージョン番号
− データ·バージョン番号
− ディスクタイトル
− メディア収容種別
− メディアバージョン番号
− データ収容範囲
− 論理ブロックサイズ
− セクタサイズ
− 背景データデフォルト
− レベル管理情報 で構成する。
a) レベル管理情報 レベル管理情報は,データ種別数及び各レベルの情報で構成する。メタデー
タでデータ種別の数は,現在3として定義されている。それは主要地図データフレーム,経路
誘導データフレーム及び経路計算データフレームである。しかし,将来の拡張によって新しい
データをデータフレームが追加することを考慮して,そのフォーマットは,数を管理するため
のフィールドをもっている。
1.1.2 管理ヘッダテーブル 管理ヘッダテーブルは,48の管理ヘッダレコードで構成する。
管理ヘッダレコードは,データフレームのヘッダのアドレス,サイズ及びファイル名のフィール
ドで構成され,対応するデータフレームの格納位置及び大きさを示している。ファイル名は,デー
タ管理フレーム及びデータブロックフレームが,別なファイル(“ALLDATA.KWI”以外)に格納さ
れているときに用いる。
a) 基本部 基本部は前半の16の管理ヘッダレコードであり,次による。
1) 管理ヘッダ1は,パーセル系データ管理フレームを指し示している。
2) 管理ヘッダ2は,リージョン系データ管理フレームを指し示している。
3) 管理ヘッダ3は,案内検索データフレーム内の案内検索データ管理部を指し示している。
4) 管理ヘッダ4は,各種パラメータフレームの各種パラメータディストリビューションヘッダ

――――― [JIS D 0810 pdf 28] ―――――

          を指し示している。
5) 管理ヘッダ5は,インフラ対応データフレームを指し示している。
6) 管理ヘッダ6は,画像データフレーム内の画像管理ディストリビューションヘッダを指し示
している。
7) 管理ヘッダ7は,音声データフレーム内の音声ディストリビューションヘッダを指し示して
いる。
8) 残りの管理ヘッダは,将来の拡張部分として利用する。
なお,管理ヘッダの並び及び管理ヘッダの番号(116)は,メタデータで定義する。
b) 管理ヘッダテーブルの後半の32個の管理ヘッダレコード 後半の32個の管理ヘッダレコード
は,システム開発者及びDALプロバイダ,データ開発者及びPSF開発者のオリジナルデータ
の管理に用いられる。管理ヘッダレコードは,製造業者固有データフレームに格納する実際の
データの格納位置及びサイズのフィールド,又はファイル名のフィールドで構成する。管理ヘ
ッダレコードを使用しない場合は,アドレスのフィールドは“FF(16)”,サイズのフィールド及
びファイル名のフィールドは“00(16)”を格納する。
1.2 パーセル系データ管理フレーム
1.2.1 パーセル系データの管理手法 パーセル系データの管理手法は,地図データ(主要地図デー
タ,経路誘導データ)を管理するために,次の構造と手法とを使用する。
a) パーセル系データは,レベル,ブロックセット,ブロック及びパーセルの木構造で管理する。
参考 例えば, 2万5千分の1縮尺の地図であれば,日本全国を表すためには地図は相当な数
になり,更に,5千分の1縮尺の地図では更に増え,データの管理が困難である。例え
ば,(基本)パーセルは地図1枚,ブロックは県単位,ブロックセットは地方単位,レベ
ルが日本全体となるような4階層で管理すれば,個々のデータへのアクセスも効率的で
ある。また,この構造は欧米のような広大な地域でも応用が可能である。さらに,複数
の縮尺の地図があるようにレベルも複数存在し,その数は理論的には無限大であるが,
一般的には,レベルの数は実用では8を超えない。また,都市部では1千分の1縮尺の
地図が存在していたり,山村部では2万5千分の1縮尺の地図しか存在しないように,
すべての地域ですべてのレベルのパーセルデータが存在することは現実的にない。すな
わち,地域によって最下位のレベルは異なることになる。
b) 各レベルは,一つ以上のブロックセットで構成管理する。経緯度方向のブロックセットの数(a
×b)をレベル管理管理情報にもつ。a,bは1,2,4,8,16を設定を設定できる。
c) 各ブロックセットは,1つ以上のブロックユニットで構成管理する。経緯度方向のブロックユ
ニットの数(c×d)をレベル管理情報にもつ。c,dは,1,2,4,8,16,32,64,128,256を
設定できる。
d) 各ブロックユニットは,一つ以上のパーセルで構成管理する。経緯度方向の基本パーセル数(e
×f)を,レベル管理情報にもつ。e,fは,1,2,4,8,16,32,64,128,256を設定できる。

――――― [JIS D 0810 pdf 29] ―――――

     e) 各パーセルの領域は,基本パーセルを統合又は均等分割することができる。ただし,統合は,
経緯度方向に最大8個とする。分割は,パーセル管理情報に分割数(n×m)もつことで行う。n,
mは2,4,8,16とする。分割のパターンは,三つまで設定することができる。統合はパーセ
ルの格納データが少ない場合,分割は格納データが多い場合に行われる。
f) 分割されたパーセル情報で再分割及び統合は,禁止する。
g) あるレベルの基本パーセルのエリアサイズは,その上位レベルの基本パーセルを均等分割(n×
n)したサイズ及び下位レベルの基本パーセルを統合(m×m)したサイズとし,レベル管理情報
に格納する。n,mは1,2,4,8,16,32を設定できる。例えば,日本では,国土地理院発行
の2万5千分の1縮尺の地図の大きさ(2次メッシュ : 経緯度300秒×450秒)を基本単位とし
て,各レベルの基本パーセルの大きさを決めている。
h) パーセルの格納順番は,この規格は定めない。
i) パーセル単位に格納するデータは,地図データ及び経路誘導データであるが,それぞれのデー
タは,それぞれ異なるパーセルの分割·統合を適用することが可能であるが,それを行っては
ならない。言い換えれば,地図データと経路誘導データとのパーセル番号が同一の場合は,そ
れぞれのデータのエリアサイズは同じである。
j) 地図データが複数のパーセルにかかる場合は,パーセル境界で切断し,それぞれのパーセルに
格納する。道路データの場合,切断部分にノードを生成し境界ノードと呼ぶ。
k) パーセルデータ管理のため,四つのパーセル管理タイプを設定する。
− タイプ1は,各パーセルに格納するデータのアドレス,サイズを明示する。このタイプを標準的に用い
る。
− タイプ2は,各パーセルの基本データフレーム部分のサイズを明示するときに用いる。
− タイプ3は,各パーセルの道路データフレーム部分のサイズを明示するときに用いる。
− タイプ4は,各パーセルを別なファイル(“ALLDATA.KWI”以外)に分割して格納するときに用いる。
レベル−ブロックセット−ブロック−パーセルの関係の例を,図4に示す。

――――― [JIS D 0810 pdf 30] ―――――

次のページ PDF 31

JIS D 0810:2004の国際規格 ICS 分類一覧