9
F 2054 : 2017
附属書A
(参考)
係留チョックの強度評価の基準
A.1 一般
係留チョックの強度は,有限要素モデル分析で評価し,次の設計基準に基づいて測定する。
A.2 荷重
係留チョックは,水平(図A.1)及び垂直(図A.2及び図A.3)荷重ケースに耐えられるように設計する。
水平及び垂直荷重は個別に考慮し,両荷重を同時には考慮しない。
A.2.1 ケース1−水平荷重(タイプA及びタイプB)
P 係留力又はえい航力
注記 係留チョックによって180°(θ=0°)方向が変わったロープによる荷重を考慮する。
表2のタイプA(小形)の荷重条件は,150°(θ=30°)とする。
図A.1−水平荷重(タイプA及びタイプB)
――――― [JIS F 2054 pdf 11] ―――――
10
F 2054 : 2017
A.2.2 ケース2−垂直荷重(タイプA)
P 係留力又はえい航力
a 船側
注記 係留チョックによって方向が変わったロープによる荷重を考慮する。
垂直下方 : 船外90°下方,船内30°下方
垂直上方 : 船外30°上方,船内15°上方
表2のタイプA(小形)に対する荷重条件は,船外30°上方,船内0°水平とする。
図A.2−タイプAの垂直荷重−デッキ取付形係留チョック
A.2.3 ケース3−垂直荷重(タイプB)
a) 傾斜のないブルワーク取付形係留チョック
図A.3−タイプBの垂直荷重−ブルワーク取付形係留チョック
――――― [JIS F 2054 pdf 12] ―――――
11
F 2054 : 2017
b) 傾斜のあるブルワーク取付形係留チョック
P 係留力又はえい航力
注記 係留チョックによって方向が変わったロープによる荷重を考慮する。
垂直下方 : 船外90°下方,船内65°を超えないθ下方
[例 α最大30°,βの設計げんしょう(舷墻)角=55°]
垂直上方 : 船外30°上方,船内15°上方
図A.3−タイプBの垂直荷重−ブルワーク取付形係留チョック(続き)
A.3 荷重及び応力基準
SWLの下,次の応力基準を採用する。
− 複合応力は材料の降伏応力の85 %に制限する。
A.4 摩耗代及び腐食予備厚
摩耗代及び腐食予備厚は,既に安全係数に含まれている。
参考文献
IACS UR A2,Shipboard fittings and supporting hull structures associated with towing and mooring on
conventional vessels
OCIMF,Mooring Equipment Guidelines (MEG 3)
ISO 4990,Steel castings−General technical delivery requirements
ISO 2408,Steel wire ropes for general purposes−Minimum requirements
――――― [JIS F 2054 pdf 13] ―――――
12
F 2054 : 2017
F2
2
附属書JA
05
(参考)
4 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 17
JIS F 2054:2017 船舶及び海洋技術−係留チョック ISO 13713:2012,Ships and marine technology−Ships mooring and towing fittings−
Mooring chocks
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
4 種類 4.2 呼び寸法 4 JISとほぼ同じ。 追加 ISO規格には呼び寸法100×76,150ISO規格は,我が国内で実績のあるこの
×110,200×150及び500×400は 追加要件を規定していないため,国内利
規定されていない。 害関係者の利便性を図った。
日本独自の呼び寸法であるため,国際規
格として提案は実施しない。
5 寸法 寸法を規定 5 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,ISO規格にない図2及び ISO規格は,我が国内で実績のあるこの
図3を追加した。 追加要件を規定していないため,国内利
害関係者の利便性を図った。
日本独自の呼び寸法であるため,国際規
格として提案は実施しない。
9 表示 係留チョックに表示す 9 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,SWLはトン表記又はキロ 技術的な差異はなし。
る事項を規定 ニュートン表記とした。 単位の選択肢を増やしただけなので,特
段の国際的な対応は必要なし。
図1 タイプA(中形),デッ Figure JISとほぼ同じ。 削除 ISO規格で規定する“代替溶接方 技術的な差異はなし。
キ取付形係留チョック 1 我が国独自のタイプ及び我が国の実績を
法”は,我が国内では実績のない方
法であるため削除した。 考慮した図題の変更及び図の編集である
ため,国際的な対応は特段必要なし。
表1 タイプA(中形)“デッ Table1 JISとほぼ同じ。 追加 JISでは,表題に(中形)を追記し技術的な差異はなし。
キ取付形係留チョッ た。 我が国独自のタイプ及び我が国の実績を
ク”の寸法及びSWL 考慮した図題の変更及び図の編集である
ため,国際的な対応は特段必要なし。
図2 タイプA(小形),デッ − − 追加 JIS独自の図であるため,ISO規格 我が国における利便性を考慮した,JIS独
キ取付形係留チョック には規定なし。 自の図であるため,国際提案はしない。
――――― [JIS F 2054 pdf 14] ―――――
13
F 2054 : 2017
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
表2 タイプA(小形)“デッ − − 追加 JIS独自の図に対応した表であるた我が国における利便性を考慮した,JIS独
キ取付形係留チョッ め,ISO規格には規定なし。 自の表であるため,国際提案はしない。
ク”の寸法及びSWL
図3 タイプA(大形),デッ − − 追加 JIS独自の図であるため,ISO規格 我が国における利便性を考慮した,JIS独
キ取付形係留チョック には規定なし。 自の図であるため,国際提案はしない。
表3 タイプA(大形)“デッ − − 追加 JIS独自の図に対応した表であるた我が国における利便性を考慮した,JIS独
キ取付形係留チョッ め,ISO規格には規定なし。 自の表であるため,国際提案はしない。
ク”の寸法及びSWL
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 13713:2012,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
F2 054 : 2
0 17
2
JIS F 2054:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13713:2012(MOD)
JIS F 2054:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.50 : 甲板設備及び施設