JIS K 6330-9:2003 ゴム及びプラスチックホース試験方法-第9部:ホース及び管の曲げ特性 | ページ 2

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K 6330-9 : 2003 (ISO/DIS 1746 : 2001)

4. B法

4.1 装置

4.1.1  圧縮試験機 圧縮試験機は,圧縮速度100 mm/minで,チャート記録計付きが望ましい。1 mm目
盛の物指しを付けて,圧縮量を1 mm単位で計測し,曲げの直径を測定できるようにする。また,グラフ
記録から測定値を決定してもよい。
4.1.2 試料ホルダ 試料ホルダは,図4に示すように一対とし,試料ホースの端止めを付ける。
A
0.5G
C
B
G
L
図 4 B法の配置図
4.1.3 恒温槽 恒温槽を,ホース外径が測定可能な付属設備付の圧縮試験機に取り付ける。

4.2 試料

4.2.1  形状及び寸法 試験は,長さの等しい2本のホース(試料)で行う。試料の長さは,試料ホルダの寸
法によって決定し,(2G+0.5πC)とする。ただし,図4に示すように,Gは,試料ホルダの長さであり,C
は,規定の最小曲げ半径の2倍の値とする。
なお,A及びBは圧縮試験機への取付け部である。
試料は,恒温槽の壁と接触させないようにし,長さLは,常に恒温槽の内寸より小さくする。
4.2.2 試料数 特に規定がなければ,試料数は3組とする。

4.3 試料の状態調節

 試験は,製造後24時間以上経過した後行う。
比較試験の場合,製造後の経過時間を,できる限り合わせて試験する。
試料の作成から試験までの時間については,JIS K 6250の規定による。
試料は,試験前に4.1.3で規定する恒温槽中で,対象となる製品規格に規定する試験温度で5時間,直線
状態又は自然に曲がったままの状態で調節する。

4.4 B法の試験温度

 試験温度は,対象となる製品規格に規定する温度とする。

4.5 手順

――――― [JIS K 6330-9 pdf 6] ―――――

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K 6330-9 : 2003 (ISO/DIS 1746 : 2001)
4.5.1 JIS K 6330-1に規定する測定方法によって,恒温槽中で,無応力状態にした試料中央部の外径寸法
Dを測定する。
4.5.2 2本の試料を互いに逆向きにして,大きな曲げ半径の状態でホルダの間に取り付ける。この場合,
試料が自然に曲がっているときは,そのままの状態で取り付ける。
4.5.3 圧縮試験機を始動させ,対象となる製品規格に規定されている曲げ半径になるまで曲げて,そのと
きの力を測定する。
4.5.4 直接の読取値又はグラフ記録から得られた力の値は,2で除し,1本の試料としての曲げ力の値に
する。
4.5.5 ホースの曲がりの部分で,ホース変形外径寸法T(短径)を測定し,T/D値を求める。
備考 圧縮試験機は,規定の曲げ半径の2倍の値Cに達したとき停止するように,あらかじめ設定で
きるものが望ましい。

5. C法

5.1 装置

 装置は,図5に示すように,ホースを曲げるときに床面などとの摩擦抵抗を減らすために用
いる2台の台車とチェーンブロックとで構成する。
台車 台車
D
チェーンブロック
T
R
図 5 C法の装置

5.2 試料

5.2.1  形状及び寸法 試料は,製品又は適切な長さの切断品のいずれかとする。
製品が試験に必要な長さより短いときは,試験に必要な長さの試料別に作業する。
5.2.2 試料数 特に規定がなければ,試料数は2本とする。

5.3 試料の状態調節

 試験は,製造後24時間以上経過した後行う。
比較試験の場合,製造後の経過時間を,できる限り合わせて試験する。
試料の作成から試験までの時間については,JIS K 6250の規定による。
試料は,試験前に標準状態(温度23±2 ℃,湿度(50±5)%)で16時間以上調節する。
なお,この16時間を製造後の24時間に含めてもよい。

5.4 C法の試験温度

 試験温度は5.3に規定する温度23±2℃とする。

5.5 手順

――――― [JIS K 6330-9 pdf 7] ―――――

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K 6330-9 : 2003 (ISO/DIS 1746 : 2001)
5.5.1 要求があれば,対象となる製品規格に規定する試験圧力をかけた状態で試験してもよい。
5.5.2 JIS K 6330-1に規定する測定方法によってホースの平均外径Dを測定する。
5.5.3 試料の片端を固定して他端を曲げたとき,対象となる製品規格に規定する最小曲げ半径Rに曲が
ったことが分かるように,作業台又は床に印を付ける。
5.5.4 チェーンブロックを用いてホースを曲げ,作業台又は床に付けた印に沿わせる。
なお,ホースが自然に曲がっているときは,曲がりに沿って試験する。
5.5.5 ホースの曲がりの部分で,図5に示すようにホース変形外径寸法T(短径)を測定し, T/D値を
求める。

6. 試験結果のまとめ方

 A法,B法及びC法ともに,個々の試料について得られたT/D値と対象となる
製品規格に規定されている規格値とを比較する。

7. 試験報告書

 試験報告書には,次の事項を記録する。
a) 適用規格番号
b) 試験方法
c) ホースの名称,種類,呼び径及び対象となる製品規格
d) 試験温度
e) 試験時の内圧
f) ホース断面の突発変形又はキンクによって発生した異常屈曲の状況
g) ,T及びT/Dの値
h) 規格値に対するT/D値が製品規格の範囲内にあるかどうか
i) 可能であれば,規定の曲げ半径に曲げるときに要する力
j) 試験年月日
参考 キンクとは,ホースを折り曲げたとき,曲り目の内側が滑らかな曲線とならないで山形の折線
となり,生じた折目。

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