JIS K 6719-1:2011 プラスチック―ポリカーボネート(PC)成形用材料及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 | ページ 2

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K 6719-1 : 2011 (ISO 7391-1 : 2006)
表2−データブロック3の粘度数に用いるコード
コード 粘度数の範囲
mL/g
46 ≦46
49 46< ≦52
55 52< ≦58
61 58< ≦64
67 64< ≦70
70 70<
3.4.3 メルトボリュームフローレイト(MVR)
メルトボリュームフローレイト(MVR)は,JIS K 6719-2によって測定する。
表3で規定するように,MVRを五つの範囲に分割し,それぞれ2桁のコード(数字)で表示する。
表3−データブロック3のメルトボリュームフローレイト(MVR)に用いるコード
コード MVRの範囲
cm3/10 min
03 ≦2.8
05 2.8<≦5.7
09 5.7<≦11.4
18 11.4<≦22.7
24 22.7<
3.4.4 シャルピー衝撃強さ
シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)は,JIS K 6719-2によって求める。
表4で規定するように,シャルピー衝撃強さの値を六つの範囲に分割し,それぞれ1桁のコード(数字)
で表示する。
表4−データブロック3のシャルピー衝撃強さに用いるコード
コード ノッチなしシャルピー衝撃強さの範囲
kJ/m2
0 ≦10
1 10<≦30
3 30<≦50
5 50<≦70
7 70<≦90
9 90<

3.5 データブロック4

  このデータブロックでは,位置1に充材及び/又は強化材の種類を1桁のコード(文字)で表示し,
位置2にその物理的形状を,1桁のコード(文字)で表示する。
それらのコードは,表5に示すとおりとする。このコードに続いて(空白なしで),その含有率(質量分
率 %)を,位置3及び位置4に2桁の数字で表示する。

――――― [JIS K 6719-1 pdf 6] ―――――

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K 6719-1 : 2011 (ISO 7391-1 : 2006)
表5−データブロック4で用いる充材及び強化材のコード
コード 物質(位置1) コード 形状(位置2)
B ボロン B ビーズ,スフェア,ボール
C カーボンa)
D 粉末
F 繊維
G ガラス G 粉砕品(繊維状粉砕品も含む。)
H ウィスカ
K 炭酸カルシウム
M 鉱物a),b),金属a)
S 合成物,有機物a) S りん片,フレーク
T タルク
X 指定なし X 指定なし
Z その他a) Z その他a)
注a) これらの物質は,それらの化学記号又は関連規格に定められた略号若しくはコ
ードで詳しく表示してもよい。金属(M)の場合,化学記号によって金属の種
類を表示する。
b) 鉱物充材は,利用できる記号があるときは,その記号で表示する。数種の物
質及び/又は異なる形状の混合物を表す場合,“+”の記号を使ってコードをつ
なぎ,その全体を括弧でくくる。例えば,25 %ガラス繊維(GF)と10 %鉱物
粉末(MD)の混合物は,(GF25+MD10)と表示する。

3.6 データブロック5

  このデータブロックには,特定用途用の材料仕様書を作成するときに,必要ならば,追加事項を表示す
る。例えば,JIS又は一般的に用いられている標準的な仕様を引用する。

4 呼び方の例

4.1 呼び方だけの例

  射出成形用(M)として製造され,耐光性又は耐候性処方(L)及び離型剤処方(R)で,粘度数59 mL/g
(61),MVR(MVR300/1.2)9.5 cm3/10 min(09),ノッチなしシャルピー衝撃強さ35 kJ/m2(3)であるポ
リカーボネート(PC)は,次のように表示する。
種類ブロック 個別項目ブロック
規格番号ブロック
(記載任意) 1 2 3
(熱可塑性プラスチック) JIS K 6719-1 − PC, M L R, 61 - 09 ‐3
規格番号
データブロック1 : 記号
データブロック2 : 位置1 : 射出成形用
位置2 : 耐光性又は耐候性処方
位置3 : 離型剤処方
データブロック3 : 位置1 : 粘度数
位置2 : MVR
位置3 : シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)
呼び方 : JIS K 6719-1−PC, MLR, 61-09-3

――――― [JIS K 6719-1 pdf 7] ―――――

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K 6719-1 : 2011 (ISO 7391-1 : 2006)
一般用(G)として製造され,特殊燃焼性処方(F)で,粘度数56 mL/g(55),MVR(MVR300/1.2)5.5
cm3/10 min(05),ノッチなしシャルピー衝撃強さ35 kJ/m2(3)でガラス(G)繊維(F)含量 30 質量分
率%(30)であるポリカーボネート(PC)は,次のように表示する。
種類ブロック 個別項目ブロック
規格番号ブロック
(記載任意) 1 2 3 4
(熱可塑性プラスチック) JIS K 6719-1 − PC, G F, GF 30
55 - 05 - 3,
規格番号
データブロック1 : 記号
データブロック2 : 位置1 : 一般用
位置2 : 特殊燃焼性処方
データブロック3 : 位置1 : 粘度数
位置2 : MVR
位置3 : シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)
データブロック4 : ガラス繊維 質量分率30 %
呼び方 : JIS K 6719-1−PC, GF, 55-05-3, GF30

4.2 仕様を付加した呼び方の例

  押出用(E)として製造され,特殊燃焼性処方(F)で,粘度数63 mL/g(61),MVR(MVR300/1.2)4.5
cm3/10 min(05),ノッチなしシャルピー衝撃強さ95 kJ/m2(9)で,FAR, Part 25, Amdt25-72;Appendix F, Part
1; Paragraph(a)(1)(i)の試験に適合するポリカーボネート(PC)は,次のように表示する。
種類ブロック 個別項目ブロック
規格番号ブロック
(記載任意) 1 2 3 4 5
JIS K 6719-1
(熱可塑性プラスチック) − PC,
E F,
61 - 05 - 9 FAR,Part25;
, ,
App.F,
規格番号 Part1;§(a)(1)(i)
データブロック1 : 記号
データブロック2 : 位置1 : 押出用
位置2 : 特殊燃焼性処方
データブロック3 : 位置1 : 粘度数
位置2 : MVR
位置3 : シャルピー衝撃強さ(ノッチなし)
データブロック4 : 使用せず
データブロック5 : 仕様 : FAR, Part25;App.F,Part1;§(a)(1)(i)
呼び方 : JIS K 6719-1−PC, EF, 61-05-9,, FAR, Part25;App.F,Part1;§(a)(1)(i)

JIS K 6719-1:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7391-1:2006(IDT)

JIS K 6719-1:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6719-1:2011の関連規格と引用規格一覧