JIS Q 14066:2012 温室効果ガス―温室効果ガスの妥当性確認チーム及び検証チームの力量に対する要求事項 | ページ 2

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Q 14066 : 2012 (ISO 14066 : 2011)
で,項目の特性を調べるために用いる評価技法。
注記1 JIS Q 14064-3:2011の4.7参照。
注記2 特性には,正確性,完全性,機能性,認識情報,品質,信ぴょう(憑)性などが含まれ得る。

3.2 温室効果ガスに関する用語

3.2.1
温室効果ガス,GHG(greenhouse gas)
自然起源か人為起源かを問わず,大気を構成する気体で,地球の表面,大気及び雲によって放射される
赤外線スペクトルのうち,特定波長の放射線を吸収及び放出するもの。
注記 GHGには,二酸化炭素(CO2),メタン(CH4),亜酸化窒素(N2O),ハイドロフルオロカーボ
ン(HFCs),パーフルオロカーボン(PFCs)及び六ふっ化硫黄(SF6)が含まれる。
[JIS Q 14064-3:2011の2.1参照]
3.2.2
温室効果ガス(GHG)に関する主張(greenhouse gas assertion)
責任当事者が行う事実に基づく客観的な宣言。
注記1 GHGに関する主張は,ある時点に対して提示してもよいし,ある期間に対して提示してもよ
い。
注記2 責任当事者が提示するGHGに関する主張は,明確に識別が可能で,かつ,妥当性確認を行
う者又は検証を行う者が適切な基準に照らして一貫した評価又は測定を行えるものであるこ
とが望ましい。
注記3 GHGに関する主張は,GHG報告書又はGHGプロジェクトの計画書の形で提示することがで
きる。
注記4 用語の定義は,JIS Q 14064-3:2011の2.11参照。
3.2.3
温室効果ガス(GHG)情報システム(greenhouse gas information system)
GHGの情報を確定し,管理し,かつ,維持するための方針,プロセス及び手順。
[JIS Q 14064-3:2011の2.12参照]
3.2.4
温室効果ガス(GHG)プロジェクト(greenhouse gas project)
ベースラインシナリオにおいて特定された状態を変更させるようなGHGの排出量の削減,又は吸収量
の増加をもたらす活動。
[JIS Q 14064-3:2011の2.14参照]
3.2.5
温室効果ガス(GHG)プログラム(greenhouse gas programme)
組織又はGHGプロジェクトの外部に位置付けられ,GHGの排出量,吸収量,排出量の削減又は吸収量
の増加を,登録,算定若しくは管理する,自主的若しくは強制的な,国際,国内若しくは地方のシステム
又はスキーム。
[JIS Q 14064-3:2011の2.16参照]

3.3 要員及び組織に関する用語

3.3.1
依頼者(client)

――――― [JIS Q 14066 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
Q 14066 : 2012 (ISO 14066 : 2011)
妥当性確認又は検証を要請した組織又は個人。
注記 依頼者は,責任当事者,GHGプログラムの運用者又はその他の利害関係者のいずれでもあり得
る。
[JIS Q 14064-3:2011の2.27参照]
3.3.2
意図した利用者(intended user)
GHG関連の情報の報告書によって特定された個人又は組織で,当該情報に基づき判断を下す者。
注記 意図した利用者は,依頼者,責任当事者,GHGプログラムの運用者,規制当局,財界又はその
他の影響を受ける利害関係者(例えば,地域社会,政府部局,非政府組織)のいずれでもあり
得る。
[JIS Q 14064-3:2011の2.26参照]
3.3.3
組織(organization)
法人であるか否か,公的であるか私的であるかを問わず,独自の機能及び管理体制をもつ会社,法人,
事業所,企業,官公庁若しくは団体,又はそれらの一部若しくは組合せ。
[JIS Q 14064-3:2011の2.23参照]
3.3.4
要員(personnel)
妥当性確認又は検証機関で業務を行う,又は機関に代わって業務を行う者。
[JIS Q 14065:2011の3.2.4参照]
3.3.5
責任当事者(responsible party)
GHGに関する主張及び裏付けとなるGHGの情報の提示に対して責任を負う人又は人々。
注記 責任当事者は,個人でも,組織又はプロジェクトの代表でもあり得るほか,妥当性確認を行う
者又は検証を行う者を採用する当事者でもあり得る。妥当性確認を行う者又は検証を行う者は,
依頼人又はGHGプログラムの運用者のようなその他の当事者が採用してもよい。
[JIS Q 14065:2011の3.2.5参照]
3.3.6
技術専門家(technical expert)
妥当性確認チーム又は検証チームに,特定の知識又は専門知識を提供する者。
注記1 特定の知識又は専門知識とは,妥当性確認若しくは検証の対象となる組織若しくはプロジェ
クトに関係するもの,又は言語若しくは文化に関係するものである。
注記2 技術専門家は,妥当性確認チームの妥当性確認を行う者,又は検証チームの検証を行う者と
しての活動は行わない。
注記3 用語の定義は,JIS Q 19011の3.10参照。

3.4 妥当性確認及び検証に関連する用語

3.4.1
妥当性確認(validation)
GHGプロジェクトの計画書におけるGHGに関する主張を,合意された妥当性確認の基準に照らして評
価する体系的で,独立し,かつ,文書化されたプロセス。

――――― [JIS Q 14066 pdf 7] ―――――

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Q 14066 : 2012 (ISO 14066 : 2011)
注記1 第一者による妥当性確認のような場合,GHGのデータ及び情報の開発のための責任がないこ
とによって,独立性が実証できることがある。
注記2 GHGプロジェクトの計画書の内容については,JIS Q 14064-2の5.2で規定されている。
注記3 用語の定義は,JIS Q 14064-3:2011の2.32参照。
3.4.2
妥当性確認を行う者(validator)
力量及び独立性を備え,妥当性確認の実施及びその結果の報告に対して責任を負う人又は人々。
注記1 妥当性確認を行う者の力量のセクターには,GHGプログラム,技術,データ及び情報の評価,
及びプロジェクト固有の要求事項が含まれる。
注記2 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.2参照。
3.4.3
妥当性確認の声明書(validation statement)
GHGプロジェクトの計画の妥当性確認の後に,責任当事者のGHGに関する主張における声明書に保証
を与える,意図した利用者に対する正式な宣言書。
[JIS Q 14065:2011の3.3.4参照]
3.4.4
検証の声明書(verification statement)
検証の後に,責任当事者のGHGに関する主張における声明書に保証を与える,意図した利用者に対す
る正式な宣言書。
[JIS Q 14065:2011の3.3.5参照]
3.4.5
検証(verification)
GHGに関する主張を,合意された検証の基準に照らして評価する,体系的で,独立し,かつ,文書化さ
れたプロセス。
注記 第一者による検証のような場合,GHGのデータ及び情報の開発のための責任がないことによっ
て,独立性が実証できることがある。
[JIS Q 14064-3:2011の2.36参照]
3.4.6
検証を行う者(verifier)
力量及び独立性を備え,検証プロセスの実施及びその報告に対して責任を負う人又は人々。
注記1 検証を行う者の力量の領域には,GHGプログラム,技術,データ及び情報の評価,並びにプ
ロジェクト固有の要求事項が含まれる。
注記2 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.8参照。
3.4.7
妥当性確認機関(validation body)
JIS Q 14064-3及びJIS Q 14065に従ってGHGに関する主張の妥当性確認を実施する機関。
注記1 妥当性確認機関は,個人もあり得る。
注記2 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.3参照。
3.4.8
検証機関(verification body)

――――― [JIS Q 14066 pdf 8] ―――――

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Q 14066 : 2012 (ISO 14066 : 2011)
JIS Q 14064-3及びJIS Q 14065に従って,GHGに関する主張の検証を実施する機関。
注記1 検証機関は,個人もあり得る。
注記2 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.3参照。
3.4.9
妥当性確認チーム(validation team)
一人以上の妥当性確認を行う者。必要な場合は,技術専門家による支援を受ける。
注記1 妥当性確認チームの中の一人の妥当性確認を行う者は,妥当性確認チームリーダーに指名さ
れる。
注記2 妥当性確認チームには,訓練中の妥当性確認を行う者を含めることができる。
注記3 チームが一人で構成されている場合は,必要な力量の全てをその者が備えているとされてい
る。
注記4 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.6参照。
3.4.10
検証チーム(verification team)
一人以上の検証を行う者。必要な場合は,技術専門家による支援を受ける。
注記1 検証チームの中の一人の検証を行う者は,検証チームリーダーに指名される。
注記2 検証チームには,訓練中の検証を行う者を含めることができる。
注記3 チームが一人で構成されている場合は,必要な力量の全てをその者が備えているとされてい
る。
注記4 用語の定義は,JIS Q 14065:2011の3.3.6参照。
3.4.11
重要性(materiality)
個別の誤り,脱漏及び不実表示,又はその総体が,GHGに関する主張に影響し,かつ,意図した利用者
の判断にも影響を与え得るという概念。
注記1 重要性の概念は,妥当性確認又は検証の計画及びサンプリング計画を設計する際,妥当性確
認を行う者又は検証を行う者が,重大な不一致を見落とすというリスク(発見リスク)を極
小化するために用いる実質的プロセスの種類を判定するために用いられる。
注記2 重要性の概念は,脱漏又は虚偽表示があれば,意図した利用者に対するGHGに関する主張
の著しい不実表示となり,その判断に影響を及ぼすと考えられる情報を抽出する際に用いら
れる。許容可能な重要性は,合意された保証水準に基づき,妥当性確認を行う者,検証を行
う者又はGHGプログラムが決定する。
[JIS Q 14064-3:2011の2.29参照]

4 原則

4.1 一般

  原則の適用は,妥当性確認及び検証を行うチームメンバーの力量の評価の基礎となる。原則は,この規
格の要求事項の基本であり,かつ,適用の手引となるものである。

4.2 独立性

  独立性の原則には,次の事項を含む。
− 妥当性確認又は検証の対象の活動に対して公平性を保ち,偏り及び利害抵触がない。

――――― [JIS Q 14066 pdf 9] ―――――

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Q 14066 : 2012 (ISO 14066 : 2011)
− 妥当性確認又は検証の所見及び結論が,妥当性確認又は検証の中で収集された客観的な証拠に基づく
ことを確実にするために,妥当性確認又は検証の全体を通じ,客観性を維持する。

4.3 高潔さ

  高潔さの原則は,妥当性確認又は検証プロセス全体を通じ,信用があること,正直であること,勤勉さ
及び責任感をもって業務に当たること,法律を順守すること,法律及び職業人として期待される機密保持
及び情報開示を行うことによって,公正な行動を身をもって示すことを含む。

4.4 公正な報告

  公正な報告の原則には,次の事項を含む。
− 妥当性確認又は検証の活動,所見,結論及び報告を,ありのまま,かつ,正確に反映する。
− 妥当性確認又は検証プロセスで遭遇した顕著な障害,及びチームメンバー,責任当事者と依頼者との
間で未解決の意見の相違についても報告する。

4.5 職業人として払うべき注意

  職業人として払うべき注意の原則には,次の事項を含む。
− 自らが実施する業務に起因するリスク,及び依頼者及び意図した利用者が抱いている信頼に見合う,
正当な注意を払い,判断を下す。
− 妥当性確認又は検証を実施するために必要な力量を備える。

4.6 職業人としての判断

  職業人としての判断の原則には,次の事項を含む。
− 観察結果,知識,経験,文献,及びその他の情報源に基づいて,意味のある,かつ,正確な結論を導
き出し,意見を述べ,解釈を施すことができる。
− 職業人としての懐疑心を実証している。
注記 職業人としての懐疑心の証拠及び適用に関する手引を,附属書Aに示す。

4.7 証拠に基づくアプローチ

  証拠は,検証可能なものである。証拠は,情報のサンプリングに基づくものである。サンプリングを適
切に活用しているか否かは,妥当性確認及び検証の結論にどれだけの信頼をおくことができるかというこ
とと密接に関係している。

5 チームの力量

5.1 一般

  妥当性確認チーム又は検証チームは,チーム全体として,妥当性確認又は検証の活動の実施に必要な力
量(3.1.4参照)を備えていなければならない。
注記1 JIS Q 14065:2011では,妥当性確認チーム又は検証チームに必要な力量を6.3に規定し,力量
を管理するプロセスを6.1及び6.2に規定している。
注記2 箇条6参照。附属書Cは,各セクターで求められる力量の例を示す。

5.2 知識

5.2.1  一般
妥当性確認チーム又は検証チームは,次の事項を備えていなければならない。
a) HGプログラムに関する知識(JIS Q 14065:2011の6.3.2参照)
b) 専門知識(この規格の箇条6及びJIS Q 14065:2011の6.3.3参照)
c) データ及び情報の評価に関する知識(JIS Q 14065:2011の6.3.4参照)

――――― [JIS Q 14066 pdf 10] ―――――

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JIS Q 14066:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14066:2011(IDT)

JIS Q 14066:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Q 14066:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称