JIS X 5708:1991 遠隔操作―第1部 モデル,記法及びサービス定義 | ページ 2

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X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
(1) 操作クラス1 同期型とする。成功の場合は結果応答を返送し,失敗の場合は誤り応答を返送する。
(2) 操作クラス2 非同期型とする。成功の場合は結果応答を返送し,失敗の場合は誤り応答を返送する。
(3) 操作クラス3 非同期型とする。失敗の場合だけ誤り応答を返送する。
(4) 操作クラス4 非同期型とする。成功の場合だけ結果応答を返送する。
(5) 操作クラス5 非同期型とする。何も返送しない。
各操作の操作クラスは,AE間での合意(例えば,各応用プロトコルの規格における合意)を必要とす
る。
操作は,一つの親操作及び一つ以上の子操作からなる連結操作にまとめることができる。この場合,親
操作の実行者は,親操作の実行の間に子操作を全く起動しなくてもよいし,一つ以上起動してもよい。親
操作の起動者が子操作の実行者となる。子操作は,再帰的に考えれば,別の連結操作の親操作であっても
よい。この概念のモデルを図2に示す。
図2 連結操作
応用アソシエーションは,一組のAE間の関係を定義する。これは,プレゼンテーションサービスを使
用して応用プロトコル制御情報を交換することによって確立される。 応用アソシエーションを起動する
AEをアソシエーション起動側AE又はアソシエーション起動側と呼ぶ。 別のAEからの応用アソシエー
ションの起動に対して応答するAEをアソシエーション応答側AE又はアソシエーション応答側と呼ぶ。
アソシエーション起動側AEだけが,確立された応用アソシエーションを解放できる。
応用アソシエーションは,どのAEが操作を起動できるかによって次のとおり分類する。
(1) アソシエーションクラス1 アソシエーション起動側AEだけが操作を起動できる。
(2) アソシエーションクラス2 アソシエーション応答側AEだけが操作を起動できる。
(3) アソシエーションクラス3 アソシエーション起動側AE及びアソシエーション応答側AEの両方が操
作を起動できる。
連結操作を使用する場合は,アソシエーションクラス3でなければならない。
アソシエーションクラスは,AE間での合意(例えば,各応用プロトコルの規格における合意)を必要

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とする。
AEの機能は,一つの利用者要素とASEの集合とからなる。ASEは,それ自体がより基本的なASEの集
合でもよい。AE間の相互動作は,AEが使用するASEによって定まる。
応用コンテキストは,AEを構成するASEの集合と一つの利用者要素との組合せによって定まる。
ROSEを含む応用コンテキストの例を図3に示す。この図は,AEが対称であることを示すものではない。
対話型のAEは,一般に非対称とする。すなわち,一方のAEだけが操作を起動できる場合及び両方のAE
が操作を起動できる場合がある。更に,各AEが起動できる操作が異なってもよい。どちらのAEが操作
を起動できるか及びAEがどの操作を起動できるかについての規則は,RO記法を用いて各応用プロトコル
の規格で定義する。その規則が応用コンテキストを決定する。
図3 遠隔操作を含む応用コンテキストのモデル
操作インタフェースでAEの利用者要素が使用できるASEの集合をRO記法を用いて定義する。RO記
法は,JIS X 5603で定義されたマクロの概念に基づいている。ASEの集合の複雑さは,応用に依存し,遠
隔操作の概念には依存しない。
遠隔操作は,応用をOSI通信サービスから独立させる手段を提供する。RO記法は,既存のオブジェク
ト指向型プログラムの原理に基づいているので,遠隔操作を応用の実行環境に適用する自動ツールを開発
できる。
利用者要素が使用できるASEは,応用アソシエーションを使用して通信しなければならない。応用アソ
シエーションの制御(確立,解放及び異常中断)は,JIS X 5701で定義されたACSE又はそのACSE及び
ISO/IEC 9066-1で定義されたRTSEを用いて実行する。応用アソシエーション上の通信は,ROSEが実行
する。
応用の機能は,利用者要素が使用できる操作をACSEサービス又はRTSEサービスのいずれか及びROSE
サービスに対応付ける。この対応付けは,この規格で定義する。操作をACSEサービス,RTSEサービス
及びROSEサービスに対応付ける機能をそれぞれACSE利用者,RTSE利用者及びROSE利用者と呼ぶ。
応用コンテキストがRTSEを含む場合,利用者要素が使用できる操作を対応付ける機能は,RTSE利用

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者かつROSE利用者とする。この場合,ROSEはRTSE利用者とし,RTSEはACSE利用者,かつ,プレゼ
ンテーションサービス利用者とし,ACSEはプレゼンテーションサービス利用者とする。
参考 この関係を附属書C(参考)図1に示す。
応用コンテキストがRTSEを含まない場合,利用者要素が使用できる操作を対応付ける機能は,ACSE
利用者,かつ,ROSE利用者とする。この場合,ROSEはプレゼンテーションサービス利用者とし,ACSE
はプレゼンテーションサービス利用者とする。
参考 この関係を附属書C(参考)図2に示す。
7. 記法及びサービスの概要
7.1 記法の概要 この規格は,応用コンテキストを規定するためのRO記法を定義し,更に遠隔操作に
関連するプレゼンテーションコンテキストの抽象構文構成要素を定義する。
応用コンテキストの機能は,操作インタフェースを構成する遠隔操作及び誤り(否定応答)によって利
用者要素に提供される。
操作インタフェースは,次の種類の遠隔操作からなる。
(a) 応用アソシエーションを確立するための結合操作
(b) 操作の集合及び各操作ごとの誤り(否定応答)状況一覧
(c) 応用アソシエーションを解放するための結合解放操作
次のマクロをJIS X 5603で規定した抽象構文記法を使用して定義する。
(a) INDマクロ
(b) NBINDマクロ
(c) PERATIONマクロ
(d) RRORマクロ
これらのマクロは,遠隔操作及び誤りに対して,型記法及び値記法の両方を提供する。
BINDマクロの型記法によって,応用アソシエーション確立の段階で交換される結合操作の型及び利用
者データ値(存在する場合)の型を記述する。BINDマクロの値記法によって,応用アソシエーション確
立の段階で交換される利用者データ値(存在する場合)を記述する。UNBINDマクロの型記法によって,
応用アソシエーション解放の段階で交換される結合解放操作の型及び利用者データ値(存在する場合)の
型を記述する。UNBINDマクロの値記法によって,応用アソシエーション解放の段階で交換される利用者
データ値(存在する場合)を記述する。
OPERATIONマクロの型記法によって,要求及び肯定応答において交換される操作及び利用者データの
型を記述する。更に,この型記法によって,否定応答状況一覧を記述する。操作が親操作の場合は,この
型記法によって,連結された子操作一覧を記述する。OPERATIONマクロの値記法によって,操作の識別
子を記述する。
ERRORマクロの型記法によって,否定応答状況において交換される利用者データの型を記述する。
ERRORマクロの値記法によって,誤りの識別子を記述する。
ASE及び応用コンテキストの記法を規定するマクロは,附属書Aで定義する。
7.2 サービスの概要 この規格は,次のROSEサービスを定義する。
(a) O-INVOKEサービス
(b) O-RESULTサービス
(c) O-ERRORサービス

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(d) O-REJECT-Uサービス
(e) O-REJECT-Pサービス
起動側AEは,RO-INVOKEサービスによって,実行側AEに操作の実行を要求できる。
実行側AEは,RO-RESULTサービスによって,実行が成功した操作の肯定応答を起動側AEに返送でき
る。
実行側AEは,RO-ERRORサービスによって,実行が不成功に終わった操作の否定応答を起動側AEに
返送できる。
ROSE利用者が問題点を検出した場合,問題点を検出したAEは,RO-REJECT-Uサービスによって,他
方のAEの要求又は応答を拒否できる。
ROSE提供者は,検出した問題点をRO-REJECT-Pサービスによって,ROSE利用者に通知できる。
7.3 記法とサービスとの対応付け RO記法のOPERATIONマクロ及びERRORマクロをROSEサービス
に対応付ける機能をROSE利用者と呼ぶ。BINDマクロ及びUNBINDマクロをACSEサービス又はRTSE
サービスに対応付ける機能を,それぞれACSE利用者又はRTSE利用者と呼ぶ。
ACSE,RTSE及びROSEのサービスに対するRO記法の対応付けは,11.で規定する。したがって,プロ
トコル仕様にRO記法を使用する規格は,サービスとの対応付けを規定しなくてもよい。
8. ROSEと他のASE及び下位層サービスとの関係
8.1 他の応用サービス要素 ROSEは,対話型の情報処理業務の機能を他のASEとともに実現すること
を目的とする。したがって,多くの応用コンテキストがROSEを必要とする。
応用コンテキストに含まれるROSE及び他のASEは,プレゼンテーションサービスの機能を協調して使
用しなければならない。
ROSEは,ACSEが制御する応用アソシエーションを必要とする。
応用コンテキストは,RTSEを含んでもよい。
ROSE利用者プロトコル仕様は,RO記法を用いて一つ以上の抽象構文を定義し,各抽象構文ごとに,オ
ブジェクト識別子型の一意な抽象構文名を与える。
名前付き抽象構文が操作及び誤りを記述する場合,その名前付き抽象構文は,JIS X 5709で規定した
ROSE APDUを含む。操作及び誤りに対して複数の名前付き抽象構文を定義する場合,それぞれの名前付
き抽象構文は,ROSE APDUを含む。
名前付き抽象構文が結合操作を記述する場合,その名前付き抽象構文は,BINDマクロの値記法が記述
するAPDUを含む。応用コンテキストがRTSEを含む場合,結合操作に対するAPDUは,ISO/IEC 9066-2
で規定したRTSE APDUとの間で一つの名前付き抽象構文を共有する。
名前付き抽象構文が結合解放操作を記述する場合,その名前付き抽象構文は,UNBINDマクロの値記法
が記述するAPDUを含む。
結合操作,結合解放操作,操作及び誤りの記述から生成されるAPDU及びRTSE APDUは,一つの名前
付き抽象構文を共有できる。
8.2 プレゼンテーションサービス RTSE及びROSEを含む応用コンテキストを定義する場合,ROSEサ
ービスは,プレゼンテーションサービスを使用しない。
ROSEを含むがRTSEは含まない応用コンテキストを定義する場合,ROSEサービスは,プレゼンテーシ
ョンサービスのP-DATAサービス及び全二重機能単位を使用する。ROSEサービスは,これら以外のプレ
ゼンテーションサービスを使用しないし,使用の制約もしない。

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転送構文(プレゼンテーション層が折衝する。)に関連する名前付き抽象構文は,プレゼンテーションコ
ンテキストを構成する。
JIS X 5604で規定されたオブジェクト識別子値{iso-ccitt共通 asnl (1) 基本符号化 (1)}は,転送構文名
として使用できる。この場合,ROSE利用者プロトコル仕様では,転送構文の名前付け及び指定の必要が
ない。
9. 遠隔操作記法
9.1 概要 この規格では,次の記法を用いる。
(a) IS X 5603で規定されたデータ構文記法及びマクロ記法
(b) 9.29.5で規定する遠隔操作マクロ
結合操作は,オブジェクトの結合(応用アソシエーションの確立)の開始を定義する。結合が完了する
と,操作を起動できる。結合解放操作は,オブジェクトの結合の解放を定義する。
対話型プロトコルは,遠隔操作及び誤りのデータ型を用いて規定する。ここでは,それらの型を定義し,
特定の遠隔操作及び通知可能な誤りの記法を定義する。記法は,JIS X 5603で規定するマクロ機能によっ
て定義する。このマクロ定義によって,多様な実行環境への対応付けの一般的な記述が可能になる。
結合操作,結合解放操作,操作及び誤りを記述するマクロを,図4に示す。
9.2 結合操作の記述 応用アソシエーション確立要求は結合操作の引数である単一データ値を指定して
もよい。結合操作は,成功(正常)若しくは失敗(例外)にかかわらずその結果を報告するか,失敗の場
合だけ結果を報告するか又はいずれの場合も結果を報告しないかのいずれかとする。肯定応答は,結合操
作の結果である単一データ値を指定してもよい。否定応答は,結合操作の結合誤りである単一データ値を
指定してもよい。
結合操作の型記法 (TYPE NOTATION) は,キーワードBINDの後に,任意選択で,キーワード
ARGUMENT,結合操作の引数の型及び操作結果の報告の性質を記述する。更に,任意選択で引数の型に
参照名を割り当てることができる。結合操作に成功した操作結果を報告する場合は,キーワードRESULT,
結果の型及び任意選択で割り当てた参照名を記述する。結合操作に失敗した操作結果を報告する場合は,
キーワードBIND-ERROR,それが報告する誤りの型及び任意選択で割り当てた参照名を記述する。
結合操作の値記法 (VALUE NOTATION) は,引数値,結果値又は誤り値とする。引数値の値記法は,キ
ーワードARGUMENTの後に,引数型の値を記述する。結果値の値記法は,キーワードRESULTの後に,
結果型の値を記述する。誤り値の値記法は,キーワードERRORの後に,誤り型の値を記述する。
9.3 結合解放操作の記述 応用アソシエーション解放要求に結合解放操作の引数である単一データ値を
指定してもよい。結合解放操作は,成功(正常)若しくは失敗(例外)にかかわらずその結果を報告する
もの,失敗の場合だけ結果を報告するもの又はいずれの場合も結果を報告しないもののいずれかとする。
応答には,結合解放操作の結果である単一データ値又は結合解放操作の結合解放誤りである単一データ値
を指定してもよい。
結合解放操作の型記法 (TYPE NOTATION) は,キーワードUNBINDの後に,任意選択で,キーワード
ARGUMENT,結合解放操作の引数の型,割り当てた参照名及び操作結果の報告の性質を記述する。結合
解放操作に成功した操作結果を報告する場合は,キーワードRESULT,結果の型及び任意選択で割り当て
た参照名を記述する。結合解放操作に失敗した操作結果を報告する場合は,キーワードUNBIND-ERROR,
それが報告する誤り情報の型及び任意選択で割り当てた参照名を記述する。
結合解放操作の値記法 (VALUE NOTATION) は,引数値,結果値又は誤り値とする。引数値の値記法は,

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JIS X 5708:1991の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 9072-1:1989(IDT)

JIS X 5708:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5708:1991の関連規格と引用規格一覧