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X 5724-1991 (ISO 8571-4 : 1988)
6.1 プロトコルの操作
基本ファイルプロトコルに従うエンティティに必要な動作を,可能な各入力事
象に対して行う動作として,8.10.に示す。そこには,適用される機能単位の名前を示す。機能単位につ
いての折衝が成功しなければ,それぞれの動作を行わない。
IFS利用者が発信したサービスプリミティブに対する反応を規定する場合,アソシエーション端点が,
サービスプリミティブの受信をファイルサービスによって認められている状態にあるときにだけ,各種類
のサービスプリミティブを受信する,という前提に立っている。このとおりになっていることを検査する
のは,局所的なインタフェースの機能である。
受信できる各PDUについて,この規格は,受信側エンティティがそのPDUを受信できるプロトコルの
状態を列挙する。入力事象の受信時に指定された動作が,その時の状態では有効に発信できないサービス
プリミティブの発信を必要としている場合には,関係するエンティティは,プロトコル誤り(10.2参照)
を指示する。PDU又はプレゼンテーションサービスプリミティブを規格で列挙されていない状態において
受信した場合は,プロトコル誤りとする。受信したPDU又はプレゼンテーションサービスプリミティブの
パラメタ値が,以前に折衝された値又は折衝時に要求された値と矛盾している場合は,プロトコル誤りと
する。
6.2 補助的状態情報
次に,基本プロトコルエンティティに伴う,更に詳細な状態情報を定義する。
6.2.1 予期応答リスト 予期応答リストは,PDU及びサービスのグループ化交換中に,実行が完了して
いない動作及び元の状態を記録する(8.11,8.12,9.11及び9.12参照)。
予期応答リストは,順序のあるリスト又は“先入れ・先出し待ち行列”とし,グループ化機構の使用し
ている間は,連続した,処理中のPDU又はプリミティブの名前をのせている。初期状態では,リストは空
とする。
6.2.2 初期状態表示 初期状態表示はグループ化機構の起動時のエンティティの状態を記録する。定義値
は,この規格で定義する状態名及び“未設定”とする。初期値は“未設定”とする。
6.2.3 次状態表示 次状態表示は,グループ化応答の受信によって暗黙のうちに示された次の論理動作有
効期間を記録する。定義値は,状態名“初期化済み”,“選択済み”,“データ転送アイドル”及び“未設定”
とする。初期値は“未設定”とする。
6.2.4 プレゼンテーションコンテキスト変更表示 プレゼンテーションコンテキスト変更表示は,コンテ
キスト定義集合の変更の必要性を記録するために使用する。定義値は,“未設定”及び“設定”とする。初
期値は“未設定”とする。
6.2.5 大量データ転送番号 大量データ転送番号は,オープン動作有効期間内の大量データ転送を識別す
る。この番号は,0999999の範囲の整数とする。初期値は0とする。
備考 仕様を表現するためにエンティティに伴う状態情報を使用するが,この情報の明確な実現がエ
ンティティ内で必要となるということを規定するものではない。
7. ファイルプロトコルデータ単位
ファイルPDUは,ある抽象構文定義(20.参照)で定義した複合デ
ータ型とする。この定義は,名前付きパラメタを含んでいる。これらのパラメタは,FTAM-PCIによって
直接運ばれるファイルサービスにおけるパラメタ,及びプロトコルの操作に必要なパラメタに対応する。
常に必要とされる情報には,不要な負荷を避けるため,省略時値を定義する。これらのデータ型の転送
構文は,プレゼンテーションサービス提供者によって折衝され,符号化が行われる。
PDUは,P-DATAプリミティブ,ACSEプリミティブの利用者情報,又はプレゼンテーションサービス
プリミティブの利用者データのいずれかで,データ値として伝送される。各PDU伝送の可能な手段を表2
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及び表3に示す(大量データ転送PDU伝送の手段については,表5に示す。)。それらの表の中で*を付け
たPDUは,応答サービスプリミティブ及び確認サービスプリミティブで運ばれる。それ以外のPDUは,
要求サービスプリミティブ及び指示サービスプリミティブで運ばれる。一つのP-DATAプリミティブは,
一連のデータ値,つまり一つのプレゼンテーションサービスデータ単位 (PSDU) を運ぶ。プロトコルは,
一つのPSDU内のデータ値の列が終了した時点で,発信されたP-DATAの正確な内容を決定する。この一
連のデータ単位は,このプロトコルで指定していない形で,幾つかのP-DATAプリミティブに分割するこ
とはできない。
ファイルPDUは,FTAM-PCIコンテキストと呼ばれる,特定のプレゼンテーションコンテキストで伝送
される。これは,ACSEのA-ASSOCIATEプリミティブの利用者情報データ値に使用するコンテキストと
して定義し,この規格で定義するFTAM-PCI抽象構文に対応するコンテキストとする。
備考 他のコンテキストにおけるデータ値は,ファイルPDUではない。これによって,利用者データ
の透過性が保証される。
受信側は,ファイルPDUが次のようなものであることに基づき,PDUを認識する。
(a) TAM-PCIコンテキストで伝送されたものであること
(b) TAM-PCI抽象構文から生成された単一で完結した値から構成されていること
備考 必す(須)フィールドの脱落,未定義のフィールドの追加又は無効なフィールド値の使用のい
ずれかによって,ファイルPDUデータ型とは異なっているデータ値は,ファイルPDUではな
い。
次の場合,エンティティはプロトコル誤りを通知する(10.2参照)。
(c) 折衝した機能単位について規定されていないACSEサービスプリミティブ又はプレゼンテーションサ
ービスプリミティブを受信した場合
(d) TAM-PCIコンテキストにおいて,定義したPDUを構成しないデータ値列を受信した場合
(e) 選択した機能単位に属していないPDUを受信した場合
表2 プロトコルデータ単位,FTAM動作有効期間確立
名前 搬送 機能単位
F-INITIALIZE要求 A-ASSOCIATE カーネル
F-INITIALIZE応答*A-ASSOCIATE カーネル
F-TERMINATE要求 A-RELEASE カーネル
F-TERMINATE応答* A-RELEASE カーネル
F-P-ABORT要求 A-ABORT カーネル
F-U-ABORT要求 A-ABORT カーネル
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表3 プロトコルデータ単位,ファイル動作有効期間制御
名前 搬送 機能単位
F-SELECT要求 P-DATA カーネル
F-SELECT応答 P-DATA カーネル
F-DESELECT要求 P-DATA カーネル
F-DESELECT応答 P-DATA カーネル
F-CREATE要求 P-DATA 限定ファイル管理
F-CREATE応答 P-DATA 限定ファイル管理
F-DELETE要求 P-DATA 限定ファイル管理
F-DELETE応答 P-DATA 限定ファイル管理
F-READ-ATTRIB要求 P-DATA 限定ファイル管理
F-READ-ATTRIB応答 P-DATA 限定ファイル管理
F-CHANGE-ATTRIB要求 P-DATA 拡張ファイル管理
F-CHANGE-ATTRIB応答 P-DATA 拡張ファイル管理
F-OPEN要求 P-DATA 読出し,書込み
F-OPEN応答 P-DATA 読出し,書込み
F-CLOSE要求 P-DATA 読出し,書込み
F-CLOSE応答 P-DATA 読出し,書込み
F-BEGIN-GROUP要求 P-DATA グループ化
F-BEGIN-GROUP応答 P-DATA グループ化
F-END-GROUP要求 P-DATA グループ化
F-END-GROUP応答 P-DATA グループ化
F-RECOVER要求 P-DATA 回復
F-RECOVER応答 P-DATA 回復
F-LOCATE要求 P-DATA アクセス
F-LOCATE応答 P-DATA アクセス
F-ERASE要求 P-DATA アクセス
F-ERASE応答 P-DATA アクセス
8. ファイル起動側エンティティ動作
8.1 FTAM動作有効期間確立(カーネル)
8.1.1 “アイドル”状態でIFS利用者からF-INITIALIZE要求サービスプリミティブを受信した場合,エ
ンティティは,次の処理を行う。
(a) -INITIALIZE要求サービスプリミティブのパラメタに基づいてF-INITIALIZE要求PDUを作成する。
(b) 作成したPDUのプロトコル版番号パラメタを“第1版”に設定する。他の版番号に対応するパラメタ
内のビットは設定しない。
(c) 局所的な情報に基づいて実装情報パラメタを設定する。
(d) 作成したPDUを利用者情報としてA-ASSOCIATE要求に追加し,表4の関係に従ってA-ASSOCIATE
要求のパラメタを設定する。少なくとも受信したパラメタから表1に示す対応で決まる機能単位を提
案するためにA-ASSOCIATE要求のプレゼンテーション要求機能及びセション要求機能パラメタを設
定する。次の構文から抽象構文のリストを生成する。
(1) コンテンツ型リストパラメタに指定されたドキュメント型及び抽象構文を支援する重複しない抽象
構文
(2) TAM-PCIコンテキストとそこで外部参照する抽象構文
(3) 応用コンテキストのFTAM以外の部分が必要とする抽象構文
そして,A-ASSOCIATEのパラメタにこの抽象構文のリストを要求するための応用コンテキスト
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パラメタの値を設定する。
(e) “初期化処理中”状態に入る。
備考1. 再同期機能単位の折衝が成功しなかった場合(17.参照),流れ制御で待ちになった状態では,
取消し操作が終了しないことがある。
2. 実装情報パラメタは,個別の実装に特有な情報をもつ。それは省略してもよい。実装情報パ
ラメタの内容は,折衝には使用しない。
表4 F-INITIALIZEパラメタとA-ASSOCIATEパラメタの関係
A-ASSOCIATE F-INITIALIZE
要求 指示 応答 確認
着呼側応用 着呼側応用 着呼側応用 − −
エンティティ名称(8) エンティティ名称 エンティティ名称
発呼側応用 発呼側応用 発呼側応用 − −
エンティティ名称(8) エンティティ名称 エンティティ名称
応答側応用 − − 応答側応用 応答側応用
エンティティ名称(8) エンティティ名称 エンティティ名称
応用コンテキスト名 応用コンテキスト名 − 応用コンテキスト名 −
(pdf 一覧ページ番号 )
着呼側プレゼンテーシ 着呼側プレゼンテー着呼側プレゼンテー − −
ョンアドレス ションアドレス ションアドレス
発呼側プレゼンテーシ 発呼側プレゼンテー発呼側プレゼンテー − −
ョンアドレス ションアドレス ションアドレス
応答側プレゼンテーシ − − 応答側プレゼンテー 応答側プレゼンテー
ョンアドレス ションアドレス ションアドレス
プレゼンテーションコ コンテンツ型リストコンテンツ型リスト − −
ンテキスト定義リスト から(3)
(pdf 一覧ページ番号 )
プレゼンテーションコ − − コンテンツ型リスト コンテンツ型リスト
ンテキスト結果リスト から(4)
QOS 通信QOS(5) 通信QOS(5) 通信QOS(5) 通信QOS(5)
プレゼンテーション要求
プレゼンテーション − プレゼンテーション −
コンテキスト管理か コンテキスト管理か
ら(6) ら(6)
セション要求 機能単位から(7) − 機能単位から(7) −
初期同期点通し番号 FPMが“1”に設定 − − −
初期トークン設定 FPMが“起動側”に設 − − −
定
結果 − − 状態結果 状態結果
注(1) 応用コンテキスト名は少なくとも,“{ iso 規格 8571 応用コンテキスト(1) softam(1)}”で識別される応
用コンテキストが意味する機能を支援すること(21.参照)。利用者が値を指定しない場合,オブジェクト識別子
はFPMが割り当てる。そうでない場合,応用コンテキスト名はIFS利用者が用意した値から導く。
(2) プレゼンテーションコンテキスト定義リストは少なくとも,FTAM(21.参照)及びコンテキスト型リストが意
味する現応用コンテキストを支援するのに必要なプレゼンテーションコンテキストを含むこと。
(3) プレゼンテーションコンテキスト定義リストは,“ISO 8571-FTAM PCI”及びコンテンツ型リストの抽象構文名
を含む。
(4) コンテンツ型リストは,使用可能なコンテキスト型リストアクティビティ属性に影響を与えてもよい。
(5) 通信QOSは,ACSE及びプレゼンテーションでのQOSとして使用される。
(6) -INITIALIZEのプレゼンテーションコンテキスト管理パラメタが“真”の場合,プレゼンテーション要求は“コ
ンテキスト管理”に設定される。その他の場合は,空とする。
(7) セション要求は,選択されたプロトコル機能単位を支援するのに必要なセション要求を結合したものに設定さ
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れる。
(8) 応用エンティティ名称とは,この規格ではJIS X 5701で定義する名称パラメタの集合であるとする。
(9) -ASSOCIATEのパラメタのうち単一プレゼンテーションコンテキスト,省略時プレゼンテーションコンテキス
ト名,省略時プレゼンテーションコンテキスト結果及びセションコネククション識別子は直接には
F-INITIALIZEパラメタと関連がない。
備考1. 要求及び応答の欄は,F-INITIALIZEパラメタからA-ASSOCIATEパラメタの設定の方法を示す。
2. 指示及び確認の欄は,A-ASSOCIATEパラメタからF-INITIALIZEパラメタへの設定の方法を示す。
3. “−”はA-ASSOCIATEパラメタが使用されないか,又はF-INITIALIZEパラメタと関係のないことを示す。
8.1.2 “初期化処理中”状態で,利用者情報としてF-INITIALIZE応答PDUを伴うA-ASSOCIATE確認を
受信した場合,エンティティは,次の処理を行う。
(a) 次の(1)又は(2)の場合,F-INITIALIZE確認サービスプリミティブをA-ASSOCIATE確認から派生した
パラメタとともにIFS利用者に発信し,次にF-P-ABORTを発信する。そしてその後は存在しなくな
る。
(1) -ASSOCIATEの結果パラメタが,失敗を示している。
(2) 折衝可能パラメタの値が,要求された値及び次に示すすべての条件を満足する訳ではない。
− 属性グループパラメタの戻り値は,要求した値の部分集合に属している。
− 機能単位の戻り値は,要求した値の部分集合に属している。
− 折衝したプレゼンテーション機能単位は,折衝したFTAM機能単位を支援している。
− サービスクラスは,ただ一つであり,F-INITIALIZE要求で指定したサービスクラスの中の一つ
であるか,又は転送・管理サービスクラスを要求した場合は,転送サービスクラス又は管理サ
ービスクラスのいずれであってもよい。
(b) -ASSOCIATEプリミティブの結果パラメタが“成功”を示し,折衝可能パラメタ値が(a)の記述と一
致している場合には,F-INITIALIZE確認サービスプリミティブを,受信したデータ値及び
A-ASSOCIATE確認で受信したパラメタから派生したパラメタとともに,IFS利用者に発信する。
(c) “初期化済み”状態に入る。
備考 一度初期化されればFTAM PCI抽象構文を支援する幾つかのプレゼンテーションコンテキスト
がコンテキスト定義リストに存在し得る。エンティティは最初のFTAM PCIを支援するプレゼ
ンテーションコンテキストをFTAM PCIとして解釈し,その他のコンテキストはFPMの状態に
影響を与えない。
8.1.3 “初期化処理中”状態で,利用者情報のない,失敗を示す結果パラメタを伴うA-ASSOCIATE確認
を受信した場合,エンティティは,次の処理を行わなければならない。
(a) -INITIALIZE確認サービスプリミティブを,失敗を示す状態及び動作結果パラメタとともにIFS利用
者に発信する。
(b) その後は存在しなくなる。
8.2 FTAM動作有効期間終了(正常)(カーネル)
8.2.1 “初期化済み”状態で,IFS利用者からF-TERMINATE要求サービスプリミティブを受信した場合,
エンティティは,次の処理を行う。
(a) -TERMINATE要求PDUを利用者情報として追加したA-RELEASE要求プリミティブを送信する。
(b) “終了処理中”状態に入る。
8.2.2 “終了処理中”状態で,F-TERMINATE応答PDUを受信した場合,エンティティは,次の処理を
行う。
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JIS X 5724:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8571-4:1988(IDT)
JIS X 5724:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.100 : 開放型システム間相互接続(OSI) > 35.100.70 : アプリケーション層
JIS X 5724:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX5003:1987
- 開放型システム間相互接続の基本参照モデル
- JISX5005:1990
- 開放型システム間相互接続の基本参照モデル―名前及びアドレスの付与方法
- JISX5201:1997
- 開放型システム間相互接続―セションサービス定義
- JISX5601:1995
- 開放型システム間相互接続 ― プレゼンテーションサービス定義
- JISX5603:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)仕様
- JISX5604:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)の基本符号化規則仕様
- JISX5701:1991
- 開放型システム間相互接続―アソシエーション制御サービス要素のサービス定義
- JISX5702:1991
- 開放型システム間相互接続―アソシエーション制御サービス要素のプロトコル仕様
- JISX5721:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第1部 通則
- JISX5722:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第2部 仮想ファイルストア定義
- JISX5723:1991
- 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第3部 ファイルサービス定義