JIS Z 8000-10:2015 量及び単位―第10部:原子物理学及び核物理学 | ページ 8

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Z 8000-10 : 2015 (ISO 80000-10 : 2009)
原子物理学及び核物理学 量
番号 名称 記号 定義 説明
10-40 放出方位断面積 σΩ ここで述べる断面積は下付き添
ある円すい(錐)方向に粒子を放出
(10-4) (angular 字で区別する。入射又は放出粒
又は散乱する場合,その断面積をこ
cross-section)
の円すい(錐)の立体角d
子に関する情報は,括弧内に示
す。例えば
8000-3(番号3-6)]で除したもの。 圀 E (nE0, pE) 又は,
Ωd
Ω 圀 圀
E (nE0, p) 又は E (n, p) の
ように表記する。
10-41 放出エネルギー断σE 放出又は散乱された粒子のエネル入射してくるエネルギーE0をも
(10-5) 面積 った中性子が散乱角方向での
ギー[JIS Z 8000-5(番号5-20.1)]
(spectral がそのエネルギー区間の中にある立体角素分d 坑 ネルギー
cross-section) の間隔 (E, E+dE) をもつ陽子
ような過程の断面積(番号10-39.1)
を,この区分の範囲dEで除したもの放出を引き起こすとき,その
の。 過程についての断面積は,
Ed
E 圀 E (nE0, pE) 圀
入射又は放出粒子を示すために
10-42 放出エネルギー方σΩ, E は,下付き添字を用いることが
あるエネルギー[JIS Z 8000-5(番
(10-6) 位断面積 ある。この場合,角度又はスペ
号5-20.1)]Eをもって円すい(錐)
(spectral angular 方向に粒子を放出又は散乱させるクトルの性質を示す下付き添字
cross-section) 断面積(番号10-39.1)を,このエ はEを上付き添字で示して
ネルギー区間の範囲dE及び立体角もよい。例えば,
dΩ[JIS Z 8000-3(番号3-6)]で除
Ω,E
E0
n, p 又は Ω,E
のように表
n, p
したもの。 記する。
dΩdE
Ω, E ただし,下付き添字 はEが
断面積の記号から全て省略され
た場合には,断面積の放出方位
又は放出エネルギーについての
特徴を表す記号の表記は,放出
粒子に対する括弧の中に示され
た変数又はEに起こる事象に
限定することと理解する。例え
ば, p (E0, E) 又は p (E)
のように表記する。
そのときは,これらの変数を省
略してはならない。
“分光”という用語の代わりに,
“エネルギー分布”という用語
を使用することができる(ICRU
報告60,1998,参照)。

――――― [JIS Z 8000-10 pdf 36] ―――――

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Z 8000-10 : 2015 (ISO 80000-10 : 2009)
単位 原子物理学及び核物理学
番号 名称 単位記号 定義 換算率及び説明
10-40.a 平方メートル毎ス m2/sr
テラジアン
(square metre per
steradian)
10-41.a 平方メートル毎ジ m2/J
ュール
(square metre per
joule)
10-42.a 平方メートル毎ス m2/(sr・J)
テラジアン毎ジュ
ール
(square metre per
steradian joule)

――――― [JIS Z 8000-10 pdf 37] ―――――

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Z 8000-10 : 2015 (ISO 80000-10 : 2009)
原子物理学及び核物理学 量
番号 名称 記号 定義 説明
10-43.1 体積断面積 Σ 与えられた3次元空間にある全て Σ=n1σ1+...+nj σj+...
(10-7.1) (volumic の原子又はその他の対象によってここに, nj : 数密度
cross-section), 生じる特定の反応又は過程の断面 タイプjの対象に
マクロ断面積 積(番号10-39.1)の和を,その体 対する断面積
(macroscopic 積[JIS Z 8000-3(番号3-4)]で除
媒質の標的粒子が静止している
cross-section) した量。 場合,
1/l
ここに,l : 平均自由行程(番号
10-73)
番号10-50の説明を参照。
10-43.2 全体積断面積 Σtot,ΣT 与えられた3次元空間にある全て
(10-7.2) (volumic total の原子又はその他の対象に対する
cross-section), 全断面積(番号10-39.2)の和を,
全マクロ断面積 その体積[JIS Z 8000-3(番号3-4)]
(macroscopic total で除したもの。
cross-section)
10-44 粒子フルエンス Φ 粒子という部分は,通常,それ
空間の与えられた点で,それを含む
(10-8) (particle fluence) 小さな球体へ入射する粒子の数dNを特徴付ける名称で置き換え
る。例えば,陽子フルエンス。
を,その(球体の)断面積dA[JIS
Z 8000-3(番号3-3)]で除したもの。
平面線源については,その平面
dN から垂線方向に出る全ての粒子
Φ
dA 数を全表面積で除して,平面線
源の単位表面を通り抜ける数と
する。

――――― [JIS Z 8000-10 pdf 38] ―――――

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Z 8000-10 : 2015 (ISO 80000-10 : 2009)
単位 原子物理学及び核物理学
番号 名称 単位記号 定義 換算率及び説明
10-43.a 毎メートル m−1
(metre to the power
minus one)
10-44.a 毎平方メートル m−2
(metre to the power
minus two)

――――― [JIS Z 8000-10 pdf 39] ―――――

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Z 8000-10 : 2015 (ISO 80000-10 : 2009)
原子物理学及び核物理学 量
番号 名称 記号 定義 説明
10-45 粒子フルエンス率
θ,Φ dΦ 粒子という部分は,通常,それ
(10-9) (particle fluence dt を特徴付ける名称で置き換え
rate) ここに,dΦ : 継続時間dt[JIS Zる。例えば,陽子フルエンス率。
8000-3(番号3-7)]
中性子について対応する量は,
の無限小継続時間区中性子フルエンス率(neutron
間内に入射した粒子fluence rate)である。中性子源
フルエンス(番号 を取り囲んだ表面全てにわたっ
10-44) て中性子フルエンス率を積分し
た量の名称は,中性子放出率
(neutron emission rate),又は中
性子線源強度(neutron source
strength)である。その記号はB,
単位はs−1である。
記号θに代えてΦ 併 いら
れる。
速さv及びエネルギーEによる
分布関数,θv及びθEは,θと,
次の関係がある。
Ed
vdv E
また,この量は粒子束密度と呼
ばれたが,“密度”という言葉に
は多くの意味があるので,用語
“フルエンス率”が適切である。
速度vの粒子で構成された照射
野において,フルエンス率はnv
と等しい。ここに,nは粒子数
密度である。
番号10-44の説明を参照。
10-46 放射エネルギー R エネルギーE(静止エネルギー
静止エネルギー(番号10-3)を除い
(−) (radiant energy) を除いた)の粒子に関しては,
た,放射,転移,又は吸収粒子のエ
ネルギー[JIS Z 8000-5(番号 放射エネルギーRは,NEの積に
5-20.1)]。 等しい。
ここに,N : 放射,転移又は吸
収粒子の数
エネルギーに関し,粒子数及び
放射エネルギーの分布NEとRE
の関係は,次の式で与えられる。
NE=dN/dE
RE=dR/dE
ここに, dN : エネルギーがE
とE+dEとの間
にある粒子数
dR : それらの放射エ
ネルギー
二つの分布の関係は,次の式に
よる。
RE=ENE

――――― [JIS Z 8000-10 pdf 40] ―――――

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JIS Z 8000-10:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-10:2009(IDT)

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