JIS A 1436:1991 建築用被膜状材料の下地不連続部における耐疲労性試験方法 | ページ 2

6
A 1436-1991
図5 試験装置(例)
5. 試験方法
5.1 試験条件
5.1.1 試験条件の種類 試験条件の種類は,表3及び表4に示す48種類とする。
5.1.2 試験条件の選定 試験条件の選定は,下地,環境及び部位によって,ムーブメントの周期,大きさ
及び最低試験温度について行う。
(1) ムーブメントの周期 ムーブメントの周期は,表5によって長周期又は短周期のいずれかを選定する。
表5 ムーブメントの周期
周期の区分 周期 主として対象とするムーブメントの発生原因 記号
長周期 10分 温度変化及び湿度変化による場合 L
短周期 0.1秒 S
風又は地震による場合,若しくは空調機等の機器類
の運転又は車両等の通行に起因する振動による場合
(2) ムーブメントの大きさ ムーブメントの大きさは,試験体の形状によってA形試験体では表6.1及び
表6.2,B形試験体では表7.1及び表7.2によって選定する。

――――― [JIS A 1436 pdf 6] ―――――

                                                                                              7
A 1436-1991
表6.1 A形試験体のムーブメントの大きさ(長周期の場合)
ムーブメントの ムーブメント 対象とする 対象とする下地の参考例
大きさの区分 mm 部位の参考例
0.1A 0.050.1 床 現場打ち鉄筋コンクリート
(第一工程)内壁
0.10.2
(第二工程)
0.25A 0.10.2
(第一工程)
0.250.5
(第二工程)
0.5A 0.250.5 床
(第一工程)内壁,外壁
0.51.0
(第二工程)
1.0A 0.51.0 屋根 現場打ち鉄筋コンクリート
(第一工程)外壁 プレキャストコンクリート部材
1.02.0 床 プレキャストコンクリート部材
(第二工程)内壁,外壁 ALCパネル
2.5A 1.02.0 屋根 ALCパネル
(第一工程)
2.55.0
(第二工程)
表6.2 A形試験体のムーブメントの大きさ(短周期の場合)
ムーブメントの ムーブメント 対象とする 対象とする下地の参考例
大きさの区分 mm 部位の参考例
0.1A 0.050.1 振動の生じる 現場打ち鉄筋コンクリート
(第一工程)床,壁 プレキャストコンクリート部材
0.10.2 ALCパネル
(第二工程)
0.25A 0.10.2
(第一工程)
0.250.5
(第二工程)
0.5A 0.250.5 振動の生じる
(第一工程)屋根
0.51.0
(第二工程)
表7.1 B形試験体のムーブメントの大きさ(長周期の場合)
ムーブメントの ムーブメント 対象とする 対象とする下地の参考例
大きさの区分 mm 部位の参考例
0.5B ±0.25 屋根,床,壁 断熱材
1.0B ±0.5 プレキャストコンクリート部材
2.0B ±1.0 ALCパネル

――――― [JIS A 1436 pdf 7] ―――――

8
A 1436-1991
表7.2 B形試験体のムーブメントの大きさ(短周期の場合)
ムーブメントの ムーブメント 対象とする部 対象とする下地の参考例
大きさの区分 mm 位の参考例
0.5B ±0.25 振動の生じる 断熱材
1.0B ±0.5 屋根,床,壁 プレキャストコンクリート部材
ALCパネル
(3) 最低試験温度 最低試験温度は,表8によって選定する。
表8 最低試験温度
最低試験温度 対象とする使用環境の参考例

0 年間を通じて,外気温が0℃以下とならない地域に使
用する場合,又は通常の室内だけに限定される場合
−10 外気温が0℃から−10℃の間になる地域に使用する場

−20 外気温が−10℃以下となる地域に使用する場合
5.2 試験の手順 試験の手順は,次のとおりとする。
5.2.1 A形試験体の場合
(1) 試験に際して,被膜面を内側にして表面をきず付けないように試験体を軽く折り曲げ,下地板の切込
み部にき裂を生じさせる。
なお,下地板の切込み部にき裂が生じないときは,更に,被膜面を外側にして軽く折り曲げる。
(2) 試験体を疲労試験装置に取り付け固定する。
(3) 試験体を温度20±2℃の状態で3時間以上静置する。
(4) 第一工程のムーブメントの最小値まで下地板のき裂部の幅を拡大し,速やかに第一工程を繰り返す。
(5) 順次,試験温度を変えて第一工程を繰り返す。
なお,試験温度条件変更に伴う調整時間中は,下地板のき裂幅をそれまで実施されていたムーブメ
ントの最小値に保持する。
また,試験温度条件変更に伴う繰返しの再開は,当該温度になってから1時間以上とする。
(6) 第一工程終了後,第一工程と同様に第二工程を繰り返す。
(7) 第二工程の試験温度条件変更に伴う条件は(5)と同じとする。
5.2.2 B形試験体の場合
(1) 試験体を疲労試験装置に取り付ける。このとき,下地板の開口幅はB1形の場合は1mm,B2形の場合
は2mmとする。
(2) 試験体を温度20±2℃の状態で3時間以上静置後,繰り返す。順次,試験温度を変えて繰返しを行う。
なお,試験温度条件変更に伴う調整時間中は,下地板の開口幅を試験体を取り付けたときの幅に保
持する。
また,試験温度条件変更に伴う繰返しの再開は,当該温度になってから1時間以上とする。
6. 検査項目 検査は各工程の最後に,ムーブメントの最大値及び最小値の開口幅の状態で目視によって
観察し,結果を次の項目について記録する。
(1) 破断 被膜の一部又は全部が,表面から裏面まで貫通する破れを生じた状態。
(2) ピンホール 被膜表面に生じた円形の穴で,裏面まで貫通しているもの。
(3) ひび割れ 表面又は裏面に生じた細かい割れ。

――――― [JIS A 1436 pdf 8] ―――――

                                                                                              9
A 1436-1991
(4) しわ き裂部又は開口部の拡大時に伸びた部分が,縮小時にそのまま残留した変形状態。
(5) はく離 下地板と被膜の間又は被膜内に生じた層状のはだ分かれ。
(6) 小穴 被膜表面に生じた円形の小さい穴で,裏面まで貫通していないもの。
(7) その他 上記以外の変化。
参考 裏面を観察する場合は,必要に応じてファイバースコープ,鏡などを使用するとよい。
7. 報告 試験報告書には,下記の事項を記載する。
(1) 採用した条件など
(a) 試験体の形状・寸法
(b) 下地板
(c) 養生条件
(d) 試験条件
(e) 検査項目
(2) 各試験工程ごとの観察結果

――――― [JIS A 1436 pdf 9] ―――――

10
A 1436-1991
建築用皮膜状材料の下地不連続部における耐疲労性試験方法JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 小 池 迪 夫 東京工業大学工業材料研究所
田 中 亨 二 東京工業大学工業材料研究所
上 野 公 成 建設省住宅局
伊 藤 弘 建設省建築研究所
田 中 正 躬 通商産業省生活産業局
池 田 要 工業技術院標準部
池 田 順 一 財団法人日本規格協会
須 藤 作 幸 財団法人建材試験センター
古 屋 重 光 建設省大臣官房官庁営繕部
中 村 和 夫 社団法人日本建築士事務所協会連合会
川 島 繁 三 住宅・都市整備公団試験研究所
鶴 田 裕 大成建設株式会社技術研究所
渡 邊 敬 三 戸田建設株式会社建築本部
青 山 幹 株式会社大林組技術研究所
岩 井 孝 次 鹿島建設株式会社技術研究所
佐 川 昭 夫 日本ウレタン建材工業会
中 澤 文 雄 日本外壁防水材工業会
大 杉 豊 彦 日本建築仕上材工業会
郡 司 亮 アスファルトルーフィング工業会
鷹 島 鉦 造 合成高分子ルーフィング工業会
伊 藤 光 一 シリコーン工業会
芝 吉 朗 日本ラテックス加工株式会社
浅 見 勉 株式会社エービーシー商会
(事務局) 富 田 賢 策 財団法人建材試験センター

JIS A 1436:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1436:1991の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA5430:2018
繊維強化セメント板
JISZ8703:1983
試験場所の標準状態