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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
3240 タービンバイパ 1) 負荷遮断などの急激な発電機出力の減少時に,流 turbine by-pass
ス運転 入蒸気流量をタービンの安定運転に見合うレベ operation
ルへバランスさせるまでの間,タービンへの蒸気
の流入を断ち,復水器などのタービン後段のプロ
セスにう(迂)回させることによって,タービン
の過回転によるトリップを防ぐ運転。
2) ユニットの停止又は起動過程のときに必要な蒸
気条件を確保するなどの目的で,主蒸気管系統か
ら復水器へ,又は主蒸気管系統から低温再熱蒸気
管系統へ,若しくは高温再熱蒸気管系統から復水
器へバイパスする運転。
3241 ファストカット FCB
事故などの緊急時に原動機の出力を,機器の安全保証 fast cut back
バック 上許容できる上限の出力低下率で,急速に低下させる
システム。
3242 所内単独運転 電力系統事故時に送電を遮断し,事故の復旧に備え, house load
ユニット内の補機をそのユニットの発電によって継 operation
続駆動させる運転。
3243 系統単独運転 電力系統事故時などにおいて,分離して単独系統に送 single system
電を行う運転。 operation
3244 ボイラ単独運転 事故発生時,タービン及び発電機停止中のボイラの継 boiler single
続運転。 operation
3245 並列運転 電力系統,同期機などが並列した状態で運転されてい parallel operation,
る状態。 parallel running
3246 コールドスター 機器の温度が常温に近い状態で行う起動。 冷機起動, cold start
ト 冷態起動
注記1 特に蒸気タービン及びガスタービンで使われ
る。
注記2 JIS B 8040を参考に定義した。
3247 ウォームスター ユニット停止後,機器(特に蒸気タービン)の温度が warm start
ト 常温より比較的高い状態で行う起動。
3248 ホットスタート 暖機起動,
ユニット停止後,機器の温度が常温よりもかなり高い hot start
状態で行う起動。 温態起動
注記1 特に蒸気タービン及びガスタービンで使われ
る。
注記2 JIS B 8040を参考に定義した。
3249 ベリーホットス ユニット停止後,機器(特に蒸気タービン)の温度が very hot start,
タート 運転状態に近い状態で行う起動。 extra hot start
3250 急速起動 1) 負荷の要請及び/又は起動損失軽減のため,時間 1) uick start
を短縮して行う起動。 2) ast start
2) 非常用ガスタービンなどで製造業者が許容する
最短起動時間の起動方法。
注記 JIS B 8040を参考に定義した。
3251 強制冷却 急速冷却
緊急作業などの場合,作業工程短縮のため強制的に行 quick cooling,
うボイラ,タービンなどの冷却。 forced cooling
注記 JIS B 0126を参考に定義した。
3252 バンキング ユニット停止中,ボイラ温度の低下を防ぐため,ダン banking
パなどを閉止した状態。
3253 週末停止起動 電力需要などとの関係から,週末に停止し週始めに起
週末起動停 weekly start and
動する発電所の運用形態。 止, stop
WSS
――――― [JIS B 0130 pdf 21] ―――――
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慣用語 対応英語
3254 深夜停止起動 電力需要などとの関係から,夜間に停止し早朝に起動
深夜起動停 daily start and stop
する発電所の運用形態。 止,
DSS
3255 給電運用停止 給電運用上の理由で行うユニットの停止。 power supply
operational shut
down
3256 計画停止 点検,補修などのため,発電事業者が意図して行うユ scheduled outage
ニット停止。
3257 計画外停止 事故,故障などによって,発電事業者の意図とは無関 forced outage
係に起こるユニット停止。
注記 出力制限を含める場合もある。
3258 冷却停止 減温停止
蒸気圧力及び蒸気温度を降下させ,タービンを冷却し cooling shut down
ながら停止する運転操作(JIS B 0127参照)。
3259 非常停止 1) 事故など危急時のユニットの急停止。 emergency stop,
2) 人体への危険又は差し迫った機器の損傷の危険 emergency shut
を回避するか又は最小限度のものにするために, down
即座に手動又は自動で行うユニットの停止。
注記 JIS B 8040を参考に定義した。
3260 長期保管 長期停止中における設備の劣化を防ぐ措置。 long term
注記 停止状態で保管する場合と,分解して保管する preservation
場合とがある。
3261 ハンドオフ 手動での遮断器の開操作。 manual trip
3262 ユニットトリッ ユニットが事故などの場合,手動又は自動でのユニッ unit trip
プ ト停止。
3263 マスタフューエ 危急時におけるボイラの燃料遮断。 MFT emergency fuel trip,
ルトリップ master fuel trip
3264 リセット ロックアウト状態又は作動後の保護装置を正常状態 reset
に戻す操作。
3265 ロックアウト 異常が起こったとき装置の応動を阻止するため,操作 lockout
員及び自動装置を含む一切の起動指令を阻止する状
態。
3266 インタロック 機器の誤動作防止又は安全のため,関連装置間に電気 interlock
的又は機械的に連絡をもたせたシステム。
3267 所内全停 所内の全ての電源が喪失した状態。 black out
3268 受電 発電所が停止し,所内電源が停電しているときに起動 power receiving,
を目的として,電力系統の電源を受けて所内電源を生 back-feed
かすこと。
3269 運転制限値 機器の性能,保安などの面から設定された運転上の制 operational limit
限値。
3270 ボイラ水張り ボイラに水を張る操作。 boiler water filling
3271 炉内パージ 残留未燃ガス及び漏れ燃料による火炉の爆発防止の furnace purge
ため,点火直前又は消火直後に炉内を掃気すること
(JIS B 0126参照)。
3272 燃料リークチェ 炉内パージの後で,燃料がバーナに供給されていない fuel leak check
ック ことを確認する操作。
3273 バックファイア 火炎がバーナ部から逆行する現象。 back fire,
注記 JIS B 0126を参考に定義した。 blow back,
puff
――――― [JIS B 0130 pdf 22] ―――――
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3274 点火 燃料と空気との混合物を電気火花などで加熱して燃 ignition
焼を起こさせる操作(JIS B 0126参照)。
3275 昇圧 ボイラの点火後,蒸気圧力を規定値まで上昇させる操 pressure up
作。
3276 昇温 ボイラの点火後,蒸気温度を規定値まで上昇させる操 temperature up
作。
3277 ボイラ水ブロー ボイラ水濃度の調節又は補修のため,ボイラ水の一部 blow off,
又は全部を排出すること(JIS B 0126参照)。 blow off of boiler
water
3278 真空度上昇 真空上昇
タービン起動前に空気抽出器によって復水器内の真 vacuum up
空度を上昇させること(JIS B 0127参照)。
3279 ウォーミング 過大な熱応力,不等膨張などを防ぐため,起動に先立 warming
って機器又は配管を暖める操作。
3280 タービン起動 タービンがターニングの状態から昇速を開始する操 turbine start
作。
3281 昇速 タービンの回転速度を上げる操作。 speed up
3282 ラブチェック タービン起動直後の低回転速度で,静止部と回転部と rubbing check
の接触の有無を聴音によって確認する操作。
3283 ヒートソーク タービン起動後,所定の回転速度でウォーミングを行 heat soak
う運転。
3284 同期 発電機の回転速度を接続しようとする電力系統の周 synchronism
波数,電圧及び位相を一致させる操作。
3285 並列 発電機の周波数,電圧及び位相を電力系統に合わせて parallel in,
接続する操作。 synchronizing
3286 初負荷 タービンメタルマッチング及びボイラ諸条件によっ initial load
て,発電機並列後最初の段階で,定められた時間,運
転を安定に保持する発電機出力。
注記 JIS B 0127の定義を一部変更している。
3287 弁切換え FA/PA切替
ユニット起動過程において,調速段からの蒸気の流れ full-arc/partial-arc
を全周噴射から部分噴射に切り換える操作。 え transfer
3288 全周噴射運転 タービン調速段の全周に蒸気を流通させて行う運転。 full arc admission
注記 調速段全周が均一に加熱されるので,熱応力が
比較的小さくなる。
3289 部分噴射運転 幾つかの仕切られたタービン調速段の一部分だけに partial arc
蒸気を流通させて行う運転。 admission
注記 調速段の一部分が加熱されるので,熱応力が比
較的大きくなる。
3290 所内切換え 所内電源を起動変圧器及び所内変圧器間で切り換え transfer switching
る操作。 over of auxiliary
power system
3291 負荷ランバック 主要補機の緊急停止時,ユニットとして運転継続する load run-back
のに支障がない出力にまで降下させる操作。 operation
3292 解列 発電機を並列運転から切り離す操作。 parallel off
3293 混焼率 混焼ボイラで使用する燃料の熱量のうち,主燃料以外 mixed fuel burning
の燃料の熱量が占める割合。 ratio
――――― [JIS B 0130 pdf 23] ―――――
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慣用語 対応英語
3294 計画外停止率 ある期間内における計画外停止日数(時間数)と運転 forced outage rate
日数(時間数)との総和に対する計画外停止日数(時
間数)の割合。
注記 計画外停止日数(時間数)に出力制限を含める
場合もある。
3295 密封油装置バッ 主密封油ポンプが停止した場合,非常用密封油ポンプ seal oil back up test
クアップ試験 又はタービン油からのバックアップが正常に作動す
ることを確認する試験。
3296 弁開閉試験 主蒸気止め弁,蒸気加減弁,再熱蒸気止め弁及びイン
ステムフリ valve operation test,
ーテスト
タセプト弁が常に円滑に作動できるよう,電磁的又は stem free test
機械的に開閉を行い,異常の有無を確認する試験。
3297 オイルトリップ オイルトリップ装置を作動させ,非常調速機の異常の oil trip test
試験 有無を確認する試験(JIS B 0127参照)。
3298 軸受油圧低下ト 軸受油圧低下時にタービンがトリップすることを,試 bearing oil low
リップ試験 験用のバルブなどによって確認する試験。 pressure trip test
3299 真空低下トリッ 真空低下時にタービンがトリップすることを,試験用 low vacuum trip test
プ試験 のバルブなどによって確認する試験。
3300 スラストトリッ スラスト異常時にタービンがトリップすることを,試 thrust failure trip
プ試験 験用のバルブなどによって確認する試験。 test
3301 過回転トリップ 定格回転速度を超えてタービンを昇速させ,非常調速
過速度トリ overspeed trip test
試験 ップ試験
装置の作動によって,定格回転速度の1.11倍以下でタ
ービンがトリップすることを確認する試験。
3302 補助油ポンプ自 主油ポンプ故障時に補助油ポンプが自動的に起動す auxiliary oil pump
動起動試験 ることを確認する試験。 automatic startup
注記 ターニング油ポンプ,非常用油ポンプなどの試 test
験もある。
3303 軸受油圧低下警 軸受油圧低下時に警報が作動することを確認する試 low bearing oil
報試験 験。 pressure alarm
注記 制御油圧低下などの確認試験もある。 test
3304 主油タンク油面 主油タンク油面の異常変動時に,警報が作動すること main oil tank oil
警報試験 を確認する試験。 level alarm test
3305 復水器逆洗 タービン運転中に復水器冷却管に詰まったごみ,海草 condenser back
などを取り除くため,冷却水を逆流させた状態。 washing
3306 熱管理 熱の発生から移動,損失などの過程を分析し,適切な heat management
熱の運用を図り,最大の熱利用効果を上げるようにす
ることを目的とした管理。
3307 熱勘定 熱の発生,吸収,損失などの過程を分析し,エネルギ heat balance
ーの収支を精算すること(JIS B 8040参照)。
3308 熱平衡線図 熱勘定の結果を示した線図。 heat balance
diagram
3309 熱回収 排気ガス,排気蒸気,温水などの熱を有効活用するた heat recovery
めの回収。
3310 補給水 水及び蒸気の漏れ,ブローなどによってプラント水が make-up water
不足するのを補うための純水。
3311 起動停止損失 ユニットの起動停止に伴って生じる燃料,所内電力, starting loss
補給水などの損失。
3312 ボイラ追従制御 負荷変化に対応して,まず蒸気加減弁が作動し,その boiler following
結果生じる蒸気圧力及び流量の変化を検出して,給水 control
量,燃料量,空気量などを制御する制御方式。
――――― [JIS B 0130 pdf 24] ―――――
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3313 タービン追従制 負荷変化に対応して,まず給水量,燃料量及び空気量 turbine following
御 が変化し,その結果生じる主蒸気圧力の偏差を打ち消 control
すように蒸気加減弁開度を変化させる制御方式。
3314 ボイラタービン 負荷変化の指令信号をボイラ及びタービンに並列に boiler-turbine
協調制御 加え,蒸気加減弁開度,給水量,燃料量,空気量など parallel control,
を制御する制御方式。 boiler-turbine
coordinated
control
3315 背圧制御運転 背圧タービンで,背圧制御装置によって背圧を設定値 operation controlled
に制御して行う運転。 by back pressure
3316 抽気圧力制御運 抽気タービンで,抽気圧力制御装置によって抽気圧力 operation controlled
転 を設定値に制御して行う運転。 by extraction
pressure
3317 アナログ制御 制御系内の主要信号としてアナログ量を用いる制御。 analog control
3318 ディジタル制御 ディジタル入力信号によって,数値演算回路を用いて digital control
制御動作をすること(JIS B 8040参照)。
3319 シーケンス制御 設定値をあらかじめ定められたプログラムによって sequence control
変化させる制御。
3320 スキャンニング 多点の変数を監視走査し,異常点を警報する装置。 scanning monitor
モニタ
3321 データロガー プロセスの各所から情報を収集し,印字記録,表示及 data logger
び/又は保存をする装置。
注記 簡単な計算及び/又は警報を行うものが多い。
3322 パフォーマンス システムの性能を監視する装置。 performance
モニタ 注記 例えば,ボイラ効率,タービン熱消費率などを monitor
計算し,現時点の値を運転員に表示する。
3323 シーケンスモニ 機器の操作開始時期を判断し,諸条件を確認し,操作 sequence monitor
タ 手順を逐次表示する装置。
3324 運転支援システ 運用計画,運転操作,監視,設備診断などに関して, operation support
ム 運転員の意志決定・行動を知識工学の応用などによっ system
て補助支援するシステム。
3325 運転訓練シミュ コンピュータによって発電設備などを模擬し,制御・ training simulator
レータ 操作盤と組み合わせることによって,実プラントでの
運転と同様の状況を作り出す運転員訓練用装置。
3326 コンピュータ制 制御系に直接コンピュータを関与させて行う制御及 computer control,
御, びそれに伴う一連の情報処理。 computing control
計算機制御
3327 自動起動 制御装置によって起動操作が自動的に行われる起動 automatic start
方式。
3) 試運転及び試験
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
3401 フラッシング 流体の速度,衝撃などによる容器及び管系内部の清 flushing
掃。
3402 ブローイングア 蒸気などを用いて行う主配管の清掃。 blowing out
ウト
――――― [JIS B 0130 pdf 25] ―――――
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