JIS B 0153:2001 機械振動・衝撃用語 | ページ 10

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B 0153 : 2001
附属書1(規定) 機械振動用語(追加)
この附属書は,機械振動用語について,ISO規格にはないが,JISとして必要な用語の定義を規定した
ものである。
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1 曲げ振動 弾性体の曲げの変化として現れる振動。 flexural vibration,
bending vibration
2 ねじり振動 弾性体のねじりの変化として現れる振動。 torsional vibration
3 ふれまわり 軸中心線の旋回運動。 whirling
4 オイルホイ oil-whip
十分に潤滑されたジャーナル軸受の油膜の性質のために起こるジ
ップ ャーナルの自励的な振れ回り。
5 サージング surging
a) 流体機械で,配管を含めた系が一種の自励振動を起こし,特有
の定まった周期で吐出し圧力及び吐出し量が変動する現象。
b) コイルばねなどにおける軸方向の,分布系としての共振。
6 フラッタ 液体の流れの中の翼など,弾性体の流力弾性的自励振動。 flutter
7 スロッシン 自由表面をもつ容器内の液体の液面揺動。 sloshing

8 流体励起振 流体の流れが原因となって発生する振動。 flow-induced
動 vibration
9 非線形振動 系の運動が定係数の線形微分方程式で記述できない振動。 nonlinear vibration
10 高調波共振 higher harmonic
振動数fの励振が振動系に働くとき,nを2以上の正整数としてnf
が系の固有振動数に近いために起こる共振。 resonance
備考 優勢なn次高調波を含む周期1/fの振動が起こり,これ
をn次高調波共振という。
11 振動履歴 oscillation hysteresis
過去における励振の経過によって,系に生じる振動の状態が異なる
現象。
12 し(弛)緩振 relaxation vibration
変位及び速度が小さいときには,負減衰が作用して振幅を増大さ
動 せ,それらが大きくなると減衰が働いて振幅の増大を制限するよう
な非線形減衰をもつ振動系で,慣性力に比べ非線形減衰力が大きい
ときに生じ,方形波に近い波形を示す振動。
13 跳躍現象 jumping phenomena
質量,ばねなどの要素又は外部からの励振の連続的な変化に対し
て,応答が不連続的に変化する現象。
14 リミットサ limit cycle
自励振動で,それに近い振動がすべて収束していく極限の周期振
イクル 動。
15 パラメータ 質量,ばねなどの要素が時間的に変化することによる励振。 parametric
励振 excitation
16 周波数分析 振動現象のスペクトル分析[スペクトル(1.56)参照]。 frequency analysis
17 調波分析, harmonic analysis
複雑な波形の中に含まれる,各振動成分の振幅と位相の大きさを求
フーリエ解 めること。

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B 0153 : 2001
番号 用語 定義 対応英語(参考)
18 モード解析 modal analysis
a) 多自由度機械系又は連続体の応答を複数の固有振動モードの
応答の重ね合わせとみなし,実験的に計測した振動の振幅分布
から各固有振動モードを求めること。
b) 多自由度振動系又は連続体の固有振動モードを解析すること。
また系全体の応答を,まず各固有振動モードごとに分解して求
め,次にそれを加算することによって求めること。
備考 多自由度系又は連続体の応答を求める手法であって,そ
の固有モードが互いに独立であるとして扱える系に適用
する。
19 モードパラ modal parameter
固有振動数,固有モード,モード質量,モード減衰及びモード剛性
メータ の総称。多自由度系の振動を主座標について記述するときの各固有
振動の特性を表すために用いられるパラメータ。
20 モード行列,n自由度系におけるn個の固有モードの形を列とする,n行n列のmodal matrix
モードマト 正方行列。
リックス
21 主座標 principal coordinate
互いに独立な一般座標を,モード行列によって一次変換した座標。
(しゅざひ 各固有振動の変位を意味し,モード座標とも呼ぶ。
ょう)
22 主質量, principal mass,
多自由度系における振動を,固有振動ごとに分けて論じる場合,あ
モード質量 modal mass
る固有振動に対応する質量。モード行列の選び方によって値が異な
る。
23 主剛性, principal stiffness,
多自由度系における振動を,固有振動ごとに分けて論じる場合,あ
モード剛性 modal stiffness
る固有振動に対応する剛性。モード行列の選び方によって値が異な
る。
24 質量行列, mass matrix
n自由度系の力の平衡を表す運動方程式を,n個の互いに独立な一
質量マトリ 般座標を用いて記述するときの,加速度ベクトルにかかる係数行
ックス 列。
25 剛性行列, stiffness matrix
n自由度系の力の平衡を表す運動方程式を,n個の互いに独立な一
剛性マトリ 般座標を用いて記述するときの,変位ベクトルにかかる係数行列。
ックス

――――― [JIS B 0153 pdf 47] ―――――

                                     附属書2(参考)       JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 0153 : 2001機械振動・衝撃用語 ISO 2041 : 1990 振動及び衝撃−用語
(I) ISの規定 (II) 国際規 (III) 国際規格の規定 (IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごと (V) ISと国際規格との技術的差異
格番号 の評価及びその内容 の理由及び今後の対策
表示箇所 : 本体及び附属書
表示方法 : 側線又は点線の下線
項目番号 内容 項目 内容 項目ごとの評価 技術的差異の内容
番号
1.適用範囲 機械振動及び衝撃に関 1. JISに同じ。 IDT −
する用語を定義
2.分類 用語の分類 − − MOD/追加 分かりやすくするため,項目を設け
た。
3.用語及び 用語の定義 2. 用語の定義。 MOD/追加 一部の用語について,定義を JISとして必要な定義を追加。
定義 用語の数及び番号は,JISに 備考に追加。 ISOに追加を提案する予定。
同じ。
附属書1 機械振動に関する用語 − − MOD/追加 ISO規格にない用語を追加。 JISとして必要な用語を追加。
(規定) (追加)の定義 ISOに追加を提案する予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− IDT 技術的差異がない。
− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
− MOD 国際規格を修正している。
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4
01
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――――― [JIS B 0153 pdf 48] ―――――

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JIS B 0153機械振動・衝撃用語改正原案作成分科会 構成表
氏名 所属
(主査) 小 野 京 右 東京工業大学工学部機械科学科
(幹事) 佐 藤 勇 一 埼玉大学工学部機械工学科
(委員) 井 下 芳 雄 エミック株式会社技術部
今 泉 八 郎 株式会社小野測器マーケティング本部
岩 壷 卓 三 神戸大学工学部機械工学科
金 子 成 彦 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻
黒 澤 富 蔵 通商産業省工業技術院計量研究所力学部機械計測研究室
榊 田 均 株式会社東芝電力システム社電力・産業システム技術開発
センター
篠 田 東洋児 株式会社共和電業マーケティング本部
鈴 木 雅 靖 鹿島建設株式会社技術研究所先端技術研究部
高 木 亨 之 株式会社日立製作所機械研究所第四部第45研究室
長 松 昭 男 東京工業大学工学部機械科学科
藤 田 隆 史 東京大学生産技術研究所
藤 本 裕 財団法人鉄道総合技術研究所基礎研究部
二 井 義 則 通商産業省工業技術院機械技術研究所極限技術部
松 下 修 己 防衛大学校機械工学教室
屋 代 春 樹 日産自動車株式会社総合研究所車両研究所
安 田 千 秋 三菱重工業株式会社高砂研究所振動・騒音研究室
山 川 宏 早稲田大学理工学部機械工学科
吉 田 和 夫 慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科
米 川 善 晴 労働省産業医学総合研究所人間工学特性研究部
穐 山 貞 治 通商産業省工業技術院標準部標準業務課産業基盤標準化推
進室
橋 本 進 財団法人日本規格協会技術部規格開発課
(事務局) 中 嶌 勉 社団法人日本機械学会事業課

JIS B 0153:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2041:1990(MOD)

JIS B 0153:2001の国際規格 ICS 分類一覧