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B 0162-2 : 2006
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
2.10a トラクション係数 トラクション力を接触部の法線方 ― coefficient of traction
向の荷重で除した無次元係数。
2.10b 摩擦角 摩擦力に対する垂直荷重の比(摩 ― angle of friction
擦係数)を正接とする角度。
2.11 滑り速度 互いに接触して相対運動する2物 ― sliding velocity
体間の接触面上のある1点におけ
る2物体の接線速度の差。
2.12 滑り面 摩擦にさらされる物体の表面。 ― sliding surface
2.12a 境界摩擦 境界潤滑状態における摩擦。 ― boundary friction
2.12b 流体摩擦 流体粒子相互又は流体と壁との間 ― fluid friction
の相対運動を妨げようとする摩擦
力。
c) 摩耗過程のタイプ及び特徴による分類(types and characteristics of wear process,classification)
− 機械的摩耗(mechanical wear)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.1 機械的摩耗 機械的作用による摩耗の過程。 ― mechanical wear
3.2 アブレイシブ摩耗, 硬い固体又は硬い粒子の削り又は ― abrasive wear
ざらつき摩耗 ひっかき作用による材料の機械的
摩耗の過程。
3.3 ハイドロアブレイシブ摩 液体若しくは気体の流れによって ― hydroabrasive wear,
耗, 運ばれる硬い物体又は硬い粒子に gasabrasive wear
よる摩耗の過程。
(気体アブレイシブ摩耗)
3.4 流体浸食 液体又は気体の流れが原因となっ ― fluid erosion
て起こる摩耗の過程。
3.5 疲労摩耗 摩擦面材料の微小体積が繰返し応 ― fatigue wear
力を受けるときに疲労破壊によっ
て起こる機械的摩耗の過程。
参考 疲労摩耗は,滑り摩擦及
び転がり摩擦のいずれで
も発生し得る。
3.6 キャビテーション浸食, JIS B 1583
固体が液体に対し,又は液体が固 cavitation erosion,
キャビテーション摩耗 参照
体に対し相対運動するときに,圧 cavitation wear
力低下によって液体中に発生した
蒸気泡が固体表面近くでつぶれ,
局所的に高い衝撃圧力又は高温が
生じることによる機械的摩耗の過
程。
――――― [JIS B 0162-2 pdf 6] ―――――
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B 0162-2 : 2006
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.7 フレッチング摩耗, 接触する2物体に微小な振動的相 ― fretting wear,
フレッチングコロ−ジョ 対滑りを与えたときに生じる機械 fretting corrosion
ン 的摩耗の過程。
参考 鉄系材料の場合,褐色の
酸化摩耗粉が発生する。
3.8 凝着摩耗 接触面が摩擦によって互いに凝着 ― adhesive wear
し,固体表面からの脱落又は移着
によって不規則な表面が生じる機
械的摩耗の過程。
− メカノケミカル摩耗(mechano-chemical wear)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.9 メカノケミカル摩耗, 材料と雰囲気との化学的及び/又は ― mechano-chemical wear,
トライボケミカル摩耗 電気化学的相互作用を伴う機械的 tribo-chemical wear
摩耗の過程。
3.10 酸化摩耗 酸素又は酸化性雰囲気との材料の ― oxidative wear
化学反応が支配するメカノケミカ
ル摩耗の過程。
− 電流によって起こる摩耗(wear under the action of electric current)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.12 電食摩耗 接触する2物体間に電流が流れる ― electroerosive wear
ときに接触面間に起こる放電によ
る摩耗の過程。
− 関連事項(relation items)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.13 摩耗率 単位滑り距離(又は時間)当たり ― wear rate
の摩耗量。
備考 摩耗率は(ある時点にお
ける)“瞬間値”及び(一
定時間内における)“平
均値”に区別される。
――――― [JIS B 0162-2 pdf 7] ―――――
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B 0162-2 : 2006
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
3.14 比摩耗量 1)各パラメ
摩耗量を滑り距離及び荷重で除し specific wear rate,
た値。すなわち,摩耗率を荷重で
ータは各々 wear intensity
除した値。 のケ−スに
ついて単位
を選択して
表す。
2)比摩耗量
は“瞬間値”
と“平均値”
に区別され
る。
3.15 熱的摩耗 周囲からの加熱によって摩擦部分 ― thermal wear
が軟化,溶融することによって生
じる摩耗。
d) 摩擦及び摩耗によって生じる現象及び過程(phenomena and processes in friction and wear)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
4.1 スティックスリップ 相対的な滑りと静止状態が交互に ― stick-slip
起こる現象又は動摩擦中に相対滑
り速度が自発的に増減する現象。
参考 スティックスリップの一
例として,滑り速度の増
加に伴って摩擦係数が減
少する場合に発生する自
励振動がある。
4.2 凝着 分子間力によって二つの摩擦面間 ― adhesion in friction,
に起こる局所的な付着現象。 adhesion
4.3 移着 二つの物体が互いに摩擦するとき ― transfer of material
に,一方の物体の材料の一部が他
方の物体に付着して離れ,他方の
物体の表面に留まる現象。
4.4 焼付き JIS B 1583
材料の凝着と移着による,摩擦面 seizure
の損傷の形成と進展の過程。 参照
参考 焼付きは,相対運動の停
止を招くことがある。
4.5 かじり, JIS B 1583
摩擦表面において滑り方向に激し scoring
スコ−リング い引っかききずが生じる損傷。 参照
4.6 引っかききず 硬度がより高い一方の滑り面の凹 ― scratching
凸又は硬い粒子の介在によって滑
り方向に細かいきずが滑り面に発
生する損傷。
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
――――― [JIS B 0162-2 pdf 8] ―――――
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B 0162-2 : 2006
4.7 はく離, JIS B 1583
疲労摩耗によって摩擦面の材料の spalling
スポ−リング 一部が薄片の形で欠け落ちる現 参照
象。
4.8 ピッチング JIS B 1583
疲労摩耗によって材料粒子が欠け pitting
落ちて摩擦面に小穴ができる現 参照
象。
参考 主として転がり軸受,歯
車などに生じる現象。
4.9 なじみ 機械の運転の初期において,摩擦 ― running-in
面の幾何学形状並びに材料表面層
の物理的及び機械的性質が変化す
る現象。通常,外的条件一定の条
件下で摩擦力,温度及び比摩耗率
の減少として現れる。
4.9a 初期なじみ なじみの初期に生じる摩耗。 ― initial running-in
4.9b 片当たり 軸の曲げ,傾き,軸受の組付け不 ― edge loading
良などによって軸と軸受が軸受端
部において極端に接近又は接触す
る状態。
参考 軸受に圧こん(痕)又は
摩耗こん(痕)が残る。
e) 滑り軸受で支えられた回転軸の振動及び関連事項(vibrations of rotating shaft supported by plain bearings
and related items)
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
5.1 オイルホイップ 滑り軸受で支えられた弾性回転軸 ― oil whip
が油膜力の特性、回転軸の自重及
び曲げ剛性により定まる限界速度
を超すと不安定になり,軸の最低
曲げ振動数で大振幅の旋回運動を
する現象。
参考 機械が破壊に至ることが
ある。
5.2 オイルホワール 滑り軸受で支えられた剛体回転軸 ― oil whirl
が油膜力の特性及び回転軸の自重
により定まる限界速度を超すと不
安定になり,回転速度ωの1/2弱の
円振動数で旋回運動をする現象。
5.3 フリクションホワール 回転軸が軸受内を固体接触しなが ― friction whirl
ら触れ回る現象。
5.4 油膜の弾性係数 軸受油膜のばね定数。軸心の微小 ― stiffness coefficient of oil
移動距離に対する油膜力の増加の film
割合。
――――― [JIS B 0162-2 pdf 9] ―――――
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B 0162-2 : 2006
番号 用語 定義 備考 対応英語(参考)
5.5 油膜の減衰係数 軸心の微小移動速度に対する油膜 ― damping coefficient of oil
力の増加の割合。 film
5.6 軸受のクリ−プ 回転荷重を受ける軸受がハウジン ― creep of bearing
グ内で軸の回転方向と逆にゆっく
りと滑る現象。
参考 はめあい面に摩耗,焼け
つき,変形などの損傷が生じる。
関連規格 JIS B 1582 滑り軸受用ブシュ
JIS B 1583 すべり軸受−損傷及び外観の変化に関する用語,特徴及び原因
JIS D 3102 自動車機関用半割滑り軸受
JIS D 3106 自動車機関用半割つば付き滑り軸受
ISO 4378-1:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 1:Design,bearing
materials and their properties
ISO 4378-2:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 2:Friction and wear
ISO 4378-3:1983,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 3:Lubrication
ISO 4378-4:1997,Plain bearings−Terms,definitions and classification−Part 4:Calculation parameters
and their symbol
参考文献 日本機械学会編 : すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
日本機械学会編 : すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
日本機械学会編 : すべり軸受の静特性および動特性資料集,日本工業会出版1984
トライボロジ−概論,養賢堂
――――― [JIS B 0162-2 pdf 10] ―――――
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JIS B 0162-2:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4378-2:1983(MOD)
JIS B 0162-2:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.100 : 軸受 > 21.100.10 : 平軸受
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.21 : 機械的システム及び構成要素(用語集)