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B 1192-4 : 2018
とによって予圧を付加する方法。ボールは2点で接触する(図3参照)。
図3−2条ねじのオフセットリード予圧
d) ダブルナット予圧 二つのシングルナットを組み合わせたダブルナットで,互いのシングルナットが
両方向(軸方向)にシフトして予圧を付加する方法。ボールは2点で接触する(図4参照)。
図4−ダブルナット予圧
この規格における剛性計算式は全ての予圧方式に適用可能である。
計算式に基づき,正確に軸方向変位を計算するには,時間的浪費も大きく,実際の目的にそぐわないた
め,適切に簡略化した計算方法について,5.25.5に規定する。
5.2 軸方向静剛性R
軸方向静剛性Rは,変形に対する抵抗であり,軸方向荷重が作用したとき,1 μmの変位(Δl)を生じる
のに必要な力(ΔF)で表す。
ΔF
R (1)
Δl
5.3 ボールねじの軸方向静剛性Rbs
ボールねじ全体の剛性Rbsは各要素の剛性の逆数の和の逆数となる。
1 1 1
(pdf 一覧ページ番号 )
Rbs Rs Rnu
――――― [JIS B 1192-4 pdf 6] ―――――
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5.4 ボールねじ軸の軸方向静剛性Rs
5.4.1 一般
ボールねじ軸の剛性Rsは,軸方向荷重ΔFによって生じるねじ軸の弾性変位Δlsから計算でき,軸端の
軸受支持方法によって異なる。
5.4.2 ねじ軸の一端が固定の場合
a) b)
図5−ねじ軸の一端が固定の場合の軸方向剛性
図5の取付け方法において,剛性Rs1は次の式で計算する。
2 2
(πd2 dbo )
Rs1 3
(pdf 一覧ページ番号 )
4 ls 10
中実軸の場合 dbo=0
5.4.3 ねじ軸の両端が固定の場合
図6−ねじ軸の両端が固定の場合の軸方向剛性
図6の取付け方法において,剛性Rs2は次の式で計算する。
2 2
(πd2 dbo ) ls
Rs 2 3
(pdf 一覧ページ番号 )
4 10
ls 2 ls ls 2
ls
ls 2 の箇所で,最小の剛性値となることから,
2
2 2
(πd2 dbo )
Rs ,2min 3
(pdf 一覧ページ番号 )
ls 10
5.5 ナットの軸方向静剛性Rnu
5.5.1 バックラッシのある場合のナットの軸方向静剛性Rnu1
バックラッシのある場合のナットの軸方向剛性Rnu1は,ボールとねじ溝面との剛性Rb/tで代表する。
計算を簡略化するため,ナット及びねじ軸の変形については無視し,次の項目も考慮しない。
――――― [JIS B 1192-4 pdf 7] ―――――
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− ボール及びねじ溝面に作用する不均一な荷重
− 加工ばらつき
− 接触角の変化
また,軸方向隙間によるナット及びねじ軸の相対的変位は,弾性変形でないため考慮しない[図7のa)
及びb)を参照]。
a) b)
X : ナットとねじ軸との間の軸方向変位量
Y : 外部軸方向荷重,Fe
図7−バックラッシのあるナットのねじ溝接触状態及び弾性変位曲線
ボールとねじ溝面との軸方向変位は,次の要因による。
− 作用荷重
− 呼び径
− ボール径
− 負荷ボール数
− ねじ溝適合度
− 荷重の角度
上記に基づき,バックラッシのあるナットの軸方向変位は,ヘルツ応力の理論からボールとナットねじ
溝面との軸方向弾性変位として,次の式によって近似的に求める。
13
2
C 1 F
Δlb/t k F2 3 (6)
cos
sin α Dw i z1 cos
sin α
ここで,
C
k 23 13 53
(pdf 一覧ページ番号 )
(i z1 ) Dw cos
(sin α )
C : 材料,形状,寸法によって定まる補助係数(0.520.58)
したがって,ナットの軸方向静剛性Rnu1は,式(6)から軸方向荷重Fに対して次の式で表す。
――――― [JIS B 1192-4 pdf 8] ―――――
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2
d(Δlb/t ) F 3/1d F から,
3
dF 3 1 3/1 3 Fe
Rnu1 Rb/t Fe (8)
2
d(Δlb/t ) 2 Δlb/t
Fe : 外部軸方向荷重(N)
Δlb/t : 軸方向弾性変位量(μm)
d : 微分演算子
これは荷重に対するばね剛性に依存することを示している。系の剛性は予圧荷重Fprなど,ボールねじ
の軸方向荷重が大きくなるに伴い増加する。
5.5.2 予圧の作用したナットの軸方向静剛性Rnu2,4
予圧の作用したナットの軸方向剛性Rnu2,4は,バックラッシのある場合のナットと同様,ボールとねじ溝
面との剛性Rb/t,prで代表し,ナット及びねじ軸の変形については無視し,次の項目も考慮しない。
− ボール及びねじ溝面に作用する不均一な荷重
− 加工ばらつき
− 接触角の変化
ボールねじ溝面において高い剛性を得るためには,ナットに予圧を付加する(図8参照)。これによって,
個々のナットのバックラッシと低荷重時に生じるボールねじ溝面との変位は除去される。
a)
b)
図8−予圧の作用したナットのねじ溝接触状態及び弾性変位曲線
図8のダブルナット予圧ボールねじにおいて,ナット(1),ナット(2)は予圧荷重Fprによって,あらかじ
めΔlb/t,prだけ弾性変位して組み立てられている。この状態で外部荷重Feがナット(1)に加わると,図8 b)に
――――― [JIS B 1192-4 pdf 9] ―――――
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示すようにナット(1),ナット(2)のそれぞれの軸方向弾性変位量Δle(1),Δle(2)は,
Δlb/t,pr
Δle(1) Δlb/t,pr
Δle1, Δle(2) Δle1
このときナット(1),ナット(2)に作用する荷重はそれぞれ,
Fe(1) Fpr Fe Fe, Fe(2) Fpr Fe
となる。すなわち,予圧を与えることによってナット(1)に作用する荷重はFe−Fe'となり,予圧を与えてい
ない場合に比べてFe'だけ負荷荷重が減少するため,結果として全体の弾性変位は小さくなる。この効果は,
外部荷重による弾性変位がΔlb/t,prとなり,ナット(2)の予圧がなくなるまで働く。予圧が抜けるときの荷重
をFlimとすると,軸方向荷重と弾性変位との関係は図8 b)から次のようになる。
23
k
Δlb/t,prFpr (9)
k : 剛性特性
23
k
2Δlb/t,prFlim (10)
23
Flim 2Δlb/t,pr
2 (11)
Fpr Δlb/t,pr
Flim 23 2Fpr (12)
式(12)及び図8 b)から,予圧荷重の23/2倍の軸方向荷重まで予圧効果がある。
過度の予圧は寿命を短くするため,予圧荷重は慎重に設定する必要がある。予圧荷重の目安は,次の式
となる。
Fm
Fpr (13)
23 2
ここに,Fmは等価荷重を表し,次の式で計算する。
n
3 ni
Fm 3 Fei qi (14)
i1 nm
軸方向荷重が,0いて,式(9)及び式(12)によって,予圧抜け荷重Flimと予圧による弾性変位量との比で近似する。
Flim 32 1 13
Rnu 2,4
Rnu,b t 2 Fpr (15)
Δlb/t,pr k
なお,2点接触(オフセットリード予圧,ダブルナット予圧)の場合,及び4点接触(オーバーサイズ
ボール予圧)の場合も同様にして計算できる。
――――― [JIS B 1192-4 pdf 10] ―――――
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JIS B 1192-4:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3408-4:2006(MOD)
JIS B 1192-4:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.060 : 工作機械システム > 25.060.99 : その他の工作機械システム
JIS B 1192-4:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1192-1:2018
- ボールねじ―第1部:用語及び記号