JIS B 1812:2019 チェーン,スプロケット及び附属品―用語 | ページ 8

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h)
図2−アタッチメント各部の寸法

4.4 チェーンの性能・特性

  番号       用語                       定義                  量記号 参考規格   対応英語(参考)
4.4.1 引張強さ チェーンが破断に至るまで徐々に引っ張ったと− JIS B 1801 tensile strength
きの最大張力。

――――― [JIS B 1812 pdf 36] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 参考規格 対応英語(参考)
4.4.2 最小引張強さ 引張試験の結果を統計処理して設定した最小 Fu JIS B 1801 minimum tensile
値。 JIS B 1803 strength
JIS B 1804
JIS B 1811
4.4.3 平均引張強さ 引張試験の結果の平均値。 − − average tensile
strength
4.4.4 保証引張強さ 製造業者が保証する引張強さ。 − − warranted tensile
strength
4.4.5 荷重伸び 引張試験においてチェーンに加えた張力によっ− − load elongation
て生じる長さの変化量。
4.4.6 弾性伸び チェーンに加えた張力によって,チェーンがど− − elastic elongation
の程度弾性的に伸びるかを示したもの。張力を
取り除くと,元に戻る。
4.4.7 塑性伸び チェーンに加えた張力によって生じる永久伸 − − plastic elongation
び。
4.4.8 F−N線図 縦軸に張力振幅を,横軸に破断までの繰返し数− JIS B 1811 FN diagram
をとって描いた線図。
4.4.9 疲労強度 疲労限度及び時間強度の総称。 − − fatigue strength
4.4.10 時間強度 疲労強度のうち,F−N線図の傾斜部における疲− − fatigue strength at N
労強度。 cycles
4.4.11 疲労限度 疲労強度のうち,F−N線図の水平部における疲− − fatigue limit,
労強度,すなわち,無限回数の繰返しに耐える endurance limit
応力の上限値。耐久限度ともいう。
4.4.12 最小疲労強度 時間強度と疲労限度とを合わせた総合的なもの− − minimum fatigue
で,試験結果を統計処理して設定した最小値。 strength
4.4.13 Fdx
最小疲労限度 最小疲労強度のうち,疲労限度に対する最小値。 JIS B 1811minimum fatigue
limit
4.4.14 耐久繰返し数 チェーンが破壊しなくても疲労試験を終了す − JIS B 1811number of cycles at
る,あらかじめ決められた繰返し数。 endurance
4.4.15 最大許容張力 動的強度を基に設定したチェーンの許容張力の− − maximum allowable
最大値。 tension
4.4.16 すきまばめ 常にすきまのあるはめ合い。 − − loose fit
注記 一般的には,ピンと継手プレート穴,ピ
ンと中間プレート穴及びローラとブシュ
との組合せがこれに相当する。
4.4.17 しまりばめ 常にしめしろのあるはめ合い。 − − press fit
注記 一般的には,ピンと外プレート穴及びブ
シュと内プレート穴との組合せがこれに
相当する。
4.4.18 コーダルアク チェーンがスプロケットにか(噛)み合ったと− − chordal action
ション き,ピッチ円に対し多角形になる現象。
4.4.19 速度変動 コーダルアクションによって,駆動スプロケッ− − speed variation
トが等速回転しても,チェーンの速度が変動す
る現象。
4.4.20 チェーンの摩 チェーンがスプロケットとか(噛)み合うとき− − wear
耗 に,ピンとブシュとの間で発生する,すべり摩
擦によってピン及びブシュが摩耗する現象。
4.4.21 チェーンの耐 チェーンがその摩耗に対して耐える性質。 − − wear resistance
摩耗性

――――― [JIS B 1812 pdf 37] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 参考規格 対応英語(参考)
4.4.22 摩耗伸び限界 チェーンとスプロケットとのか(噛)み外れが− − wear elongation
始まる摩耗伸び限度。 limit
4.4.23 初期摩耗伸び チェーンの摩耗伸びで,定常摩耗伸びに移る前− − initial wear
の初期に摩耗伸びが大きくなる状態(図3)。 elongation
4.4.24 定常摩耗伸び 初期伸びの後,急激な伸びが始まるまでの緩や− − standard wear
かな伸びの状態(図3)。 elongation
4.4.25 急激な摩耗伸 急激に摩耗伸びが大きくなる状態(図3)。 − − extreme wear
び elongation
4.4.26 ブシュ・ロー ローラがスプロケット歯面と衝突し,ブシュ又− − life span durability
ラ耐久寿命 はローラが疲労破壊を起こすまでの繰返し数。
4.4.27 屈曲性 外リンクと内リンクとがピンを介して屈曲する− − flexibility
程度。
4.4.28 横曲がり チェーン各部のすきまによって,ピン長手方向− JIS D 9417 side bow
に曲がろうとする現象。
4.4.29 横曲がり半径 チェーンを定盤の上に置き,強制的に横曲がり− − minimum side bow
させたときの円弧の半径。 radius
4.4.30 圧出力 プレートからピン又はブシュを抜くのに要する− JIS D 9417 push out force
力。
4.4.31 しゃくり チェーンを使用したとき,スティックスリップ− − stick slip
によって,チェーンが脈動する現象。
4.4.32 蛇行 走行中のチェーンが,進行方向の左右に揺動す− JIS D 9417 snaking
る現象。
4.4.33 ねじれ チェーンを垂れ下がる状態にしたとき,軸方向− JIS D 9417 twisting
に生じる回転のずれ。
4.4.34 ゴーリング 高速域で,ピン及びブシュが焼付きを起こす現− − galling
象。
4.4.35 基準長さ チェーンピッチの基準寸法×リンク数で算出し− JIS B 1801 basic length
た値。 JIS B 1803
4.4.36 長さの許容差 チェーンの基準長さに対して許容される長さの− JIS B 1801 tolerance of overall
範囲。 JIS B 1803 length
4.4.37 張力階差 チェーンの最小疲労限度を決める,ステアケーd JIS B 1811 step size
ステストにおける隣どうしの張力差であり,有
限寿命試験で求められる標準偏差。
4.4.38 最大張力 Fmax
疲労試験でチェーンに加える,試験のための繰 JIS B 1811 maximum force
返し張力の最大値。
4.4.39 最小張力 Fmin
疲労試験でチェーンに加える,試験のための繰 JIS B 1811 minimum force
返し張力の最小値。
4.4.40 平均張力 Fm
疲労試験でチェーンに加える,最大張力と最小 JIS B 1811 mean force
張力との和の1/2。
4.4.41 張力振幅 Fa
疲労試験でチェーンに加える,最大張力と最小 JIS B 1811 force amplitude
張力との差の1/2。
4.4.42 平均疲労強度 耐久繰返し数において50 %破壊確率に相当す Fb JIS B 1811 mean fatigue
る,最小張力を0に合わせて補正した場合の試 strength
験張力。
4.4.43 試験張力 疲労試験で用いた,最小張力を0に合わせて補Fd JIS B 1811 test force
正した場合の最大張力。
4.4.44 繰返し数 疲労試験中に加えた張力のサイクル数。 N JIS B 1811 number of cycles
4.4.45 標準偏差 ステアケーステストデータの標準偏差。 S JIS B 1811 standard deviation

――――― [JIS B 1812 pdf 38] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 参考規格 対応英語(参考)
4.4.46 測定張力 チェーン長さの測定時に加える張力。 − JIS B 1801 measuring force
JIS B 1803
JIS B 1804
4.4.47 最小動的強度 繰返し数3×106回における疲労強度 − JIS B 1801 minimum dynamic
JIS B 1803 strength
JIS B 1804
JIS B 1811
図3−チェーン摩耗伸び線図

4.5 スプロケット

  番号       用語                       定義                  量記号 参考規格   対応英語(参考)
4.5.1 スプロケット チェーン伝動装置において,軸に取り付け,チ− JIS B 1801 sprocket
ェーンとか(噛)み合って回転する鎖車の総称。
4.5.2 駆動スプロケ チェーン伝動において,駆動軸に取り付けたス− JIS B 1810 driving sprocket
ット プロケット。歯数は記号z1で表す。
4.5.3 被動スプロケ チェーン伝動において,被動軸に取り付けたス− JIS B 1810 driven sprocket
ット プロケット。歯数は記号z2で表す。
4.5.4 アイドラスプ 動力伝達に直接関係なく空転し,チェーンの緩− JIS B 1810 idler sprocket
ロケット み,巻付角の調整などのために用いるスプロケ
ット。
4.5.5 1列スプロケ 1列チェーンとか(噛)み合うスプロケット。 − JIS B 1801 sprocket for simplex
ット chain
4.5.6 2列スプロケ 2列チェーンとか(噛)み合うスプロケット。 − JIS B 1801 sprocket for duplex
ット chain
4.5.7 3列スプロケ 3列チェーンとか(噛)み合うスプロケット。 − JIS B 1801 sprocket for triplex
ット chain
4.5.8 多列スプロケ 2列以上の列数をもつチェーンとか(噛)み合 − JIS B 1801 multiplex sprocket
ット うスプロケットの総称。
4.5.9 大スプロケッ 一連のチェーンとか(噛)み合う駆動,及び被− − large sprocket
ト 動スプロケットのうち,歯数の多いスプロケッ
ト。
4.5.10 小スプロケッ 一連のチェーンとか(噛)み合う駆動,及び被− JIS B 1810 small sprocket
ト 動スプロケットのうち,歯数の少ないスプロケ
ット。歯数は記号zsで表す。

――――― [JIS B 1812 pdf 39] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 参考規格 対応英語(参考)
4.5.11 平板形スプロ ハブのない平板のスプロケット。 − JIS B 1801 plate sprocket
ケット JIS B 1803
4.5.12 片ハブ形スプ 平板の片側にハブのあるスプロケット。 − JIS B 1801 sprocket with hub
ロケット JIS B 1803 on one side
4.5.13 両ハブ形スプ 平板の両側にハブのあるスプロケット。 − JIS B 1801 sprocket with hub
ロケット JIS B 1803 on both side
4.5.14 ハブ分離形ス 平板に脱着可能なハブを取り付けたスプロケッ− JIS B 1801 sprocket with
プロケット ト。 JIS B 1803 separated hub

――――― [JIS B 1812 pdf 40] ―――――

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