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B 1858 : 2005
4.3 最小有効直径
プーリの最小有効直径de, minは,表2によることが望ましい。
表 2 最小有効直径
単位 mm
種類 PH PJ PK PL PM
de,min 13 20 45 75 180
4.4 プーリの許容値又は許容差
4.4.1 測定条件 直径,振れ及び溝部の表面粗さは,表面処理のない状態で測定する。
4.4.2 溝間の直径差 一個のプーリにおける溝間の直径差は,任意の2個の溝間のオーバーボール径の差
で規定し,その許容値は表3とする。
表 3 溝間の直径差の許容値
単位 mm
有効直径 de 溝数 n 許容値
n≦6 0.1
de≦74
n>6 0.1+(n−6)×0.003
n≦10 0.15
74n>10 0.15+(n−10)×0.005
n≦10 0.25
de>500
n>10 0.25+(n−10)×0.01
4.4.3 縦振れ 溝部の縦振れは,ダイヤルゲージを用い,溝部の両側面にボール状の端子が確実に当たる
ようにして,プーリを回転させながらF.I.M.(6)を測定し,その許容値は表4とする。
注(6) .I.M.とは,Full Indicator Movementの略で,振れの測定におけるインジケータの読みの最大値
と最小値との差をいう。
表 4 縦振れの許容値
単位 mm
有効直径 de 許容値
de≦74 0.13
74de>250 0.25+(de−250)×0.000 4
4.4.4 横振れ 溝部の横振れは,プーリを回転させながらF.I.M.を測定し,その許容値は有効直径1 mm
当たり0.002 mm以内とする。測定は,溝部の片側面にボール状の端子が確実に当たるようにして,軸方
向の変位が測定できるようにダイヤルゲージを配置して行う。
4.4.5 オーバーボール径 オーバーボール径は,表1に示す外径をもった2個のオーバーボール又はオ
ーバーロッドを用い,図2のように測定する。なお,有効直径は次の式によって検証する。
K-2X=de
オーバーボール径の許容差は,表5とする。
――――― [JIS B 1858 pdf 6] ―――――
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表 5 オーバーボール径の許容差
単位 mm
オーバーボール径 K 許容差
K≦75 ±0.3
75K>200 ±(0.6+a(7))
注(7) は,オーバーボール径が200 mmを超えて25 mm大きくな
るごとに0.1を加える。
4.4.6 溝部の表面粗さ 溝部の表面粗さは,JIS B 0601に規定する3.2 μm Ra以下とする。
備考 ISO 9982が引用しているISO 254, Belt DRIVES−Pulleys−Quality, finish and balanceの事項は,
この規格の該当項目と同等である。
4.5 ピッチ円直径
ピッチ円直径dpは,プーリにベルトを巻きかけた状態を示す図3において,プーリ
の有効直径deの外側に位置する。ピッチ円直径とプーリの有効直径との差の21は,E.L.D.(Effective Line
Differential)beで表し,回転比の計算に用いる。一般的な基準値は表6とするが,製造されるベルトによ
って多少異なるので正確な値が必要な場合,製造業者に問い合わせる。
参考 ピッチ円直径の決定方法は,ISO 8370-2による。
表 6 E.L.D.の基準値
単位 mm
種類 E.L.D.の基準値 be
PH 0.8
PJ 1.2
PK 2
PL 3
PM 4
be
dde
p
図 3 ピッチ円直径の位置
4.6 プーリ呼称
プーリの呼称は,溝数,種類及び有効直径の基準値の順とする。
a) 第1番目の文字“P”は,プーリを表す。
b) 数字の第1番目は,溝数を表す。
c) 第2番目の文字は,種類を表す。
d) 数字の第2番目は,mm表示の有効直径の基準値を表す。
――――― [JIS B 1858 pdf 7] ―――――
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例 一般用Vリブドプーリ PM
P 10 PM 250
プーリを表す記号
溝数
種類
有効直径の基準値(mm)
5. ベルト
5.1 種類
ベルトは,対応するプーリの種類と同じ記号を用いて表し,次の7種類とする。
PH,PHT,PJ,PJT,PK,PL,PM
5.2 形状及び寸法
ベルト断面形状及び寸法は,図4及び表7による。
b
h
Z
Pb
r
Y
b
ベルト幅の呼び幅 b=n×Pb ここに,n : リブ数
フラットなベルト先端は,オプション形状
フラットなベルト先端は,オプション形状
rb
Y部詳細図 ベルトリブ先のオプション形状
ベルトリブ底の形状は,図の領域(rt=0
から最大値で囲まれる範囲)のどこに rt
あってもよい。
Z部詳細図 ベルトリブ底のオプション形状
図 4 ベルト断面
――――― [JIS B 1858 pdf 8] ―――――
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表 7 ベルト寸法
単位 mm
種類 PH PHT PJ PJT PK PL PM
リブピッチの基準値 Pb 1.6 1.6 2.34 2.34 3.56 4.7 9.4
リブ先丸み部の半径rb 最小 0.3 0.3 0.4 0.4 0.5 0.4 0.75
最大
リブ底丸み部の半径rt 0.15 0.25 (8) 0.2 0.25 (8) 0.25 0.4 0.75
ベルト厚さ h (参考) 3 2.5 4 4 6 10 17
注(8) HT及びPJTのベルトは,それぞれ表1に示すPH及びPJのプーリを用いる。ただし,表1に示すプーリ先
端丸み部の半径rtは,ベルトのリブ底丸み部と干渉しない値(0.25 mm最小)とする。
備考 累積リブピッチ誤差の許容差は重要な値であるが,駆動時の張力及び心線の弾性係数に影響され,通常変化
する。
5.3 長さ
長さは,有効ベルト長さで表し,5.3.1,5.3.2及び5.3.3の条件で測定する。その許容差は,5.3.4
による。
5.3.1 測定装置 測定装置は,次の要素で構成され,図5にその概念図を示す。
a) 測定用プーリ 測定用プーリは,表1の溝部寸法に従い,表8に示す2個の等しいプーリからなる。
一方のプーリは固定構造になった軸に取り付け,他方は長さ測定方向に移動可能な構造をもつ軸に取
り付ける。
E
F
図 5 有効ベルト長さ測定装置の概念図
b) 移動できるプーリに測定荷重を与える装置
c) 2個のプーリ間の軸間距離を測定するための装置
5.3.2 測定荷重 有効ベルト長さを測定するために用いる測定荷重は,表8による。
表 8 測定プーリ及び測定荷重
単位 mm
種類 PH及び PJ及び PK PL PM
PHT PJT
プーリの有効周長の基準値Ue 100 300 100 300 200 300 300 500 800
オーバーボール径 K ±0.13 31.94 95.6 32.06 95.72 64.65 96.48 97.85 161.51 259.17
1リブ当たりの荷重 F N 30 50 100 200 450
5.3.3 手順 ベルトを測定装置のプーリに掛け,測定用荷重を与えてベルトを少なくとも2回転させ,両
スパンのベルト張力を均一にした後に,ベルト1周中のプーリ軸間距離の最大距離と最小距離とを測定し,
次の式から算出した有効ベルト長さLeを求める。
――――― [JIS B 1858 pdf 9] ―――――
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Le = Emax +Emin +Ue
ここに, Ue : 測定するプーリの有効周長の基準値(mm)
Emax : 最大軸間距離(mm)
Emin : 最小軸間距離(mm)
5.3.4 長さ許容差 有効ベルト長さの基準値の許容差は,表9による。ただし,有効ベルト長さの基準値
は,受渡当事者間の協定による。
なお,表9の許容差は,次の式によって算出した値を適切に丸めて用いる。
プラス側の許容差= 3.0 3 Le,max +.0003Le,max
マイナス側の許容差=2×( 3.0 3 Le,max +.0003Le,max )
ここに, Le,max : 表9の有効ベルト長さ範囲の最大値(mm)
表 9 有効ベルト長さの許容差
単位 mm
有効ベルト長さ 許容差
Le PH及びPHT PJ及びPJT PK PL PM
+4 +4 +4
200−8 −8 −8
+5 +5 +5
500−10 −10 −10
+6 +6 +6 +6
750−12 −12 −12 −12
+8 +8 +8 +8
1 000−16 −16 −16 −16
+10 +10 +10 +10
1 500−20 −20 −20 −20
+12 +12 +12 +12 + 12
2 000−24 −24 −24 −24 − 24
+15 + 15
3 000−30 − 30
+20 + 20
4 000−40 − 40
+30 + 30
6 000−60 − 60
+ 45
8 000− 90
+ 60
12 500−120
5.4 ベルト呼称
ベルトの呼称は,リブ数,種類及び有効ベルト長さの基準値の順とする。
a) 数字の第1番目は,ベルトのリブ数を表す。
b) 文字は,種類を表す。
――――― [JIS B 1858 pdf 10] ―――――
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- ISO 9982:1998(MOD)
JIS B 1858:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.220 : フレキシブル駆動及び動力伝達 > 21.220.10 : ベルト駆動及びその部品
JIS B 1858:2005の関連規格と引用規格一覧
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