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B 2803 : 2007
10.2 静的強さ試験
フックは,プルーフロード試験後,図4のように引張試験機で静的引張試験荷重を
加え,フックが伸びて荷重が最高値を超えるまで負荷する。このときのフックが耐え得る最高荷重を静的
強さとする。
10.3 疲れ強さ試験
フックは,引張力が表2に規定する使用荷重に相当する力の0.5倍(最小値)1.5
倍(最大値),周波数は110 Hzの間による部分片振り疲れ試験を行う。
11. 検査
11.1 形状,主要寸法及び外観
フックの形状,主要寸法及び外観の検査は,ロット(6)ごとにサンプリン
グした試料について検査し,合否を判定する(7)。
注(6) 溶解チャージごとの材料と熱処理が同じものをいう。
(7) サンプリング及び抜取方式は,受渡当事者間の協定による。
11.2 プルーフロード及び静的強さ
プルーフロード及び静的強さの検査は,次による。
a) プルーフロード及び静的強さの検査は,ロット(6)ごとにサンプリングした試料について10.1及び10.2
によって試験して検査を行い,合否を判定する(7)。
b) 使用荷重が大きく,プルーフロード及び静的強さ検査が困難なフック(8),又は製造数が極めて少ない
フックでは,10.1及び10.2の試験の代わりに,次の強さ計算法で検査してもよい。
図4のフックの危険断面において,最大応力の発生する引張り側の引張応力 湟
(W RM ) W
t ( N / mm 2 )
Z A
ここに, W : 使用荷重に相当する力 (N)
RM : フックの中心から危険断面図心までの距離(図4参照) (mm)
Z : 危険断面の断面係数(図4参照) (mm3)
A : 危険断面の面積(図4参照) (mm2)
ックに使用されている材料の引張強さ(9)の31以下であればよい。
注(8) 例えば,使用荷重12.5 t以上のフック。
(9) フックに使用されているものと同じ鋼の種類で,フックと同じ条件で熱処理を施した,材料の
引張強さでなければならない。
11.3 疲れ強さ
フックの疲れ強さは,フックの形式検査などで行う。
12. 製品の呼び方
フックの呼び方は,kg単位で表示してもよい。ただし,単位表示は,省略してはなら
ない。
例 使用荷重(10) 0.1 t シャンクフック・フック番号1・等級4
使用荷重(10) 1 t アイフック・フック番号8・等級8
注(10) 使用荷重1 t未満の場合は,kg単位で表示してもよい。ただし,単位表示は,省略してはなら
ない。
13. 表示
表示は,フックの性能を低下させないように,フック本体の適切な箇所(11)に,次の事項を表示
しなければならない。
a) 使用荷重
――――― [JIS B 2803 pdf 11] ―――――
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B 2803 : 2007
b) フックの種類又はその等級(12)
c) 製造業者名又はその略号(13)
d) ロット番号又は略号(14)
使用荷重,種類及び等級の表示の例
例1. 使用荷重1 t, フック番号11, 等級4のシャンクフックの場合 : 1S11(4)(15)
例2. 使用荷重1t, 等級4のアイフックの場合(12) : 1E(4)
注(11) フックブロック,タグなどに表示したものでは,フック本体の表示は省略してもよい。
(12) フック番号,シャンク (S) , アイフック (E) の記号は,省略してもよい。
(13) フックと巻上機などとの製造業者が同じときは,省略してもよい。
(14) フックの製造業者と巻上機などの製造業者間との協定によって,省略してもよい。
(15) ( ) の中の数字は,等級を示す。
――――― [JIS B 2803 pdf 12] ―――――
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B 2803 : 2007
附属書1(規定)使用荷重10 t以上のフックの使用荷重及びプルーフロード
使用荷重が10 t以上のフックについて,使用荷重及びプルーフロードは,本体表2の代わりに附属書1
表1のものを適用してもよい。
附属書1表 1 フックの使用荷重及びプルーフロード
フック番号 使用荷重 t プルーフロード kN
等級4 等級5 等級4 等級5
19 10 以下 12.5 以下 200 250
20 12.5 以下 16 以下 250 315
21 16 以下 20 以下 315 400
22 20 以下 25 以下 400 500
23 25 以下 31.5 以下 500 630
24 31.5 以下 40 以下 630 800
25 40 以下 50 以下 800 1000
26 50 以下 63 以下 1000 1250
27 63 以下 − 1250 −
備考 主要寸法については,本体表3及び表4のD・O・Bを規定し,その他寸法は参考とする。
――――― [JIS B 2803 pdf 13] ―――――
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B 2803 : 2007
附属書2(規定)ISO 7597に規定するアイフック
1. 適用範囲
この附属書は,1987年に第1版として発行されたISO 7597,Forged steel lifting hooks with
point and eye for use with steel chains of grade T(8)を技術的内容を変更することなく翻訳したつり具用アイフ
ック(以下,アイフックという。)について規定する。
2. 種類 アイフックの種類は,形状・等級によって,次による。
a) フックは,形状によって,アイフックとする。
b) アイフックは,等級Tとする。
3. 形状及び主要寸法
3.1 形状 アイフックの形状は,附属書2図1のように,本体とアイ部からなる。
3.2 主要寸法 アイフックの主要寸法は,附属書2表1によって,アイフックの性能を満足するもので
なければならない。
Bs寸法は,同じアイフックのO寸法より大きくなければならない。
――――― [JIS B 2803 pdf 14] ―――――
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B 2803 : 2007
附属書2図 1 アイフックの形状(例)(1)
注(1) 形状は,ISO 7597による。
――――― [JIS B 2803 pdf 15] ―――――
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JIS B 2803:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7597:1987(MOD)
JIS B 2803:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 2803:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISG0565:1992
- 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉模様の分類
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類