JIS B 6016-2:1998 工作機械―潤滑システム | ページ 2

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6.6.2 循環方式の場合,タンク内の潤滑油の汚染を防ぐためフィルタ装置(ポンプの吐出口にストレーナ
又は装置)を取り付ける。より厳密に汚染を防ぐために,タンクには,遠心分離装置のための接続口を設
けることが望ましい。
6.6.3 フィルタは不純物を通してはならない。したがって,フィルタの目詰まりを表示する手段を講じな
ければならない。
6.7 計量分配器 潤滑油の定格吐出量,又は調整可能形の場合は容量形装置による各ストロークで供給
される最大吐出量を装置に表示しなければならない。
6.8 制御及び安全装置
6.8.1 制御方式には,
− 連続方式
− 加工サイクルと関係なくプログラムされた間欠方式
− 加工サイクルに関連させた周期的間欠方式
がある。
6.8.2 各方式は,潤滑システムの異常圧力を表示する制御装置を取り付けなければならない。
6.8.3 必要があれば,システムのその他の故障を表示し,故障を局部に止める装置を取り付けてもよい。
これは,重要な機械で故障時間が長くて費用のかかる機械に特に適用する。
6.8.4 必要があれば,機械,工具及び作業者の重大な損傷を避けるために,故障の表示があったとき機械
を停止する手段を講じてもよい。
6.8.5 潤滑システムで用いられる圧力計は,緩衝器付き又は液体封入形のものとする。
6.9 電動機及び電気装置 電動機及びすべての電気装置は,IEC規格又は日本工業規格(日本産業規格)による。
7. システム構成部品−レイアウトの実施
7.1 潤滑システム
7.1.1 システム設計では,切削油と潤滑システムとを完全に分離しなければならない。
7.1.2 油圧システムと潤滑システムは,選択した油が両方に適しているときにだけ組み合わせて使用する
ことができるが,この場合は不純物の除去の注意が必要である。
7.2 給油ニップル及び個別潤滑機器
7.2.1 これらは容易に近付くことのできる位置に置かなければならない。
7.2.2 同じ潤滑油を供給する潤滑箇所は容易に近付くことのできる共通のブロックに取り付けることが
便利であり,作業面から500mm以上1 200mmの間に配置することが望ましい。
7.2.3 灯心潤滑,滴下潤滑,その他の特殊な潤滑機器の使用はできる限り避けなければならない。
7.3 タンク
7.3.1 手動で補給するタンクの給油口は,容易に近付くことのできる位置にあり,作業面から500mm以
上1 200mmの間に配置することが望ましい。
7.3.2 ドレンプラグは,容易に近付くことができ,タンクから完全に,かつ容易に油抜きができるもので
なければならない。
内部清掃のための開口部がある場合は,それに容易に近付くことができるものでなければならない。
7.3.3 液面計は,給油作業者に見えるところに取り付けなければならない。
7.3.4 タンクにグリースを補給するために,適当なストレーナを取り付けた補給ポンプの使用を強く推奨
する。

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7.4 ポンプ
7.4.1 ポンプは,タンクの内側又は外側に取り付けてもよいが,適切に保護され調整及び保守のために容
易に近付くことができなければならない。
7.4.2 手動ポンプは,容易に操作できる位置に配置する。
7.5 配管
7.5.1 配管は,適切に締め付け,保護し,他の機械構成部品への近付きの妨げになったり,近付けなくな
らないように配置する。
7.5.2 管路は,内部圧力以外による応力を受けてはならず,また大形システム構成部品の支持に用いては
ならない。
7.5.3 管の開口端は,すべて貯蔵,運搬及び組立中は適切に覆いをして密封し,運転開始前に完全に清掃
しなければならない。
シール剤の使用は避けなければならない。
7.5.4 管路は,圧力損失が制限されたり,流れの過度の拘束がないように配置する。
7.5.5 循環方式では,戻り管路は送り管路より大きな適切な断面積をもつものとする。
7.5.6 オイルミスト/エアゾル式では,すべての主管路は,タンクに向けてこう(勾)配をつけ,管内に
潤滑油がたまらないように設置する。そのために,例えば,配管の一番低い箇所に約1mmのドリル穴を
あけるなどの手段を講じなければならない。
フレキシブル管を使用する場合は,下方にたわませてはならない。
7.5.7 可能な場合はいつでも,管路の鋭い曲がりは避けなければならない。
7.5.8 フレキシブル管は,どのような過度のねじり応力も避けられるように設置しなければならない。
7.6 管継手 すべての管継手は,容易に近付くことができるように配置しなければならない。
7.7 フィルタ
7.7.1 すべてのフィルタは,容易に近付くことができるように配置しなければならない。
7.7.2 フィルタは,空気の停滞を防ぐように取り付けなければならない。
7.7.3 グリースストレーナは,ポンプの供給側に取り付けることが望ましい。
7.8 計量分配器
7.8.1 計量分配器の各吐出口は,オイルミスト/エアゾル式の場合を除いて,一つの潤滑箇所だけに接続
しなければならない。
7.8.2 計量分配器は,潤滑箇所のできるだけ近くに配置する。
7.8.3 調整可能形計量分配器は,容易に近付くことができる位置に配置する。
7.9 制御及び安全装置
7.9.1 圧力計,液面計,流量計などのすべての可視表示器は,作業者が容易に見える位置に配置する。
7.9.2 抵抗式計量分配器を取り付けた循環方式では,可視流量計を取り付けることが望ましい。
7.10 作業箇所 すべての作業箇所には,JIS B 6016-1に従った適当な銘板を付けることが望ましい。
8. 潤滑剤
8.1 潤滑剤は,工作機械製造業者がISO/TR 3498又はJIS B 6016-1の附属書2から選択する。
8.2 工作機械製造業者は,冷却液,切削油剤及び潤滑油の偶然の混入を避けるため特別な注意が必要で
ある。

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9. 潤滑作業者の安全 すべての作業箇所は,容易に近付くことができ,傷害を起こさないように配置し
なければならない。
10. 工作機械製造業者が提供する文書
10.1 構成部品表並びに製造業者又は供給業者の部品番号及び仕様の詳細
10.2 JIS B 6016-1に従った潤滑指示図及び時間当たりに使用する潤滑油量の詳細
10.3 6.8.1に規定するシステム運転方法
10.4 潤滑システムの運転及び保守の取扱説明書
11. 試験及び受取りシステム 試験及び受取りシステムは,
− この規格
− 規定された性能特性
− 安全規格
− 供給業者と購入者との間で同意した特別な必要条件
に適合したものとする。

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附属書1(規定) 潤滑システムの分類
この附属書1(規定)は,規格本体の5.で規定する潤滑システムの分類について,図の形に整理し規定
するものである。

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附属書2(規定) 集中潤滑方式の回路図(1)
この附属書2(規定)は,集中潤滑方式の回路図の表し方について,回路図の例を用いて,規定するも
のである。
全損方式 循環方式





















記号

イ A 潤滑油タンクを K 送り管
ル もったポンプ L 方向制御弁4/2
ミ B 潤滑箇所 M 圧縮空気管

ト C 絞り N 補助送り管
/ D 単管式計量分配器 O オイルミスト潤滑装置

ア E 逃し管 P 進行プランジャ計量分配器
ゾ F 圧力管 R 戻り管

式 G 逃し弁 S 複管式計量分配器
H 主管 V コンデンサ
注(1) これらの回路図は例として示してある。

――――― [JIS B 6016-2 pdf 10] ―――――

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JIS B 6016-2:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5170:1977(MOD)

JIS B 6016-2:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6016-2:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0125:1984
油圧及び空気圧用図記号