JIS B 6209-1:1998 角コラム形直立ボール盤―精度検査

JIS B 6209-1:1998 規格概要

この規格 B6209-1は、JIS B 6191に基づいて,普通精度のはん(汎)用角コラム形直立ボール盤の静的精度及び剛性検査の検査方法,並びに,それぞれの検査事項に対応する許容値について規定。機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転機械(振動,異常騒音,運動部品のスティックスリップなど),又は機械の特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)には適用しない。

JISB6209-1 規格全文情報

規格番号
JIS B6209-1 
規格名称
角コラム形直立ボール盤―精度検査
規格名称英語訳
Box type upright drilling machines -- Testing of the accuracy
制定年月日
1998年10月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO 2772-1:1973(MOD), ISO 2772-2:1974(MOD)
国際規格分類

ICS

25.080.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1998-10-20 制定日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 6209-1:1998 PDF [20]
B 6209-1 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによって,JIS B 6209-1993はJIS B 6209-1及びJIS B 6209-2に置き換えられる。
この規格は,対応国際規格であるISO 2772-1, Test conditions for box type vertical drilling machines−Testing
of the accuracy−Part 1 : Geometrical tests及びISO 2772-2, Test conditions for box type vertical drilling machines
−Testing of the accuracy−Part 2 : Practical testsを合体して整合化を行った。
なお,附属書2(参考)は,対応国際規格にはない事項を追加したものである。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 6209-1には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 角コラム形直立ボール盤−機械の穴あけ能力に対する軸方向の力 (F)
附属書2(参考) 角コラム形直立ボール盤−運転試験及び静的精度検査

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS B 6209-1 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6209-1 : 1998

角コラム形直立ボール盤−精度検査

Box type upright drilling machines−Testing of the accuracy

序文 この規格は,1973年に第1版として発行されたISO 2772-1, Test conditions for box type vertical drilling
machines−Testing of the accuracy−Part 1 : Geometrical tests及び1974年に第1版として発行されたISO
2772-2, Test conditions for box type vertical drilling machines−Testing of the accuracy−Part 2 : Practical testsを
翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 6191に基づいて,普通精度のはん(汎)用角コラム形直立ボール盤の
静的精度及び剛性検査の検査方法,並びにそれぞれの検査事項に対応する許容値について規定する。
この規格は,機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転試験(振動,異常
騒音,運動部品のスティックスリップなど),又は機械の特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)に
は適用しない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 2772-1 : 1973 Test conditions for box type vertical drilling machines−Testing of the accuracy−
Part 1 : Geometrical tests
ISO 2772-2 : 1974 Test conditions for box type vertical drilling machines−Testing of the accuracy−
Part 2 : Practical tests
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,記載の発効年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改
正版・追補は適用しない。
JIS B 6191 : 1993 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則
JIS B 7545 : 1982 テストバー
備考 ISO 230-1 : 1996, Test code for machine tools−Part 1 : Geometric accuracy of machines operating
under no-load or finishing conditionsからの引用事項は,これらの規格の該当事項と同等で
ある。
3. 一般事項
3.1 この規格では,すべての寸法及び許容値の単位はミリメートルで表す。
3.2 この規格を適用するに当たっては,特に検査前の機械の据付け,主軸及びそれ以外の運動部品の暖
機運転,測定方法並びに測定器の精度については,JIS B 6191を参照する。
3.3 静的精度検査の検査事項の順序は,必ずしも実際の検査の順序を示すものではない。測定器の取付
け又は測定を容易にするために,検査は任意の順序で行ってもよい。

――――― [JIS B 6209-1 pdf 2] ―――――

2
B 6209-1 : 1998
3.4 機械を検査するときは,必ずしもこの規格に示されたすべての検査を行う必要はない。使用者は,
製造業者との合意に基づいて関心のある特性に関する検査事項を選択してもよいが,検査事項は,機械を
発注するときに明確にしなければならない。
3.5 この規格と異なる測定範囲の許容値を決めるときは,許容値の最小値を0.01mmとする(JIS B 6191
の2.311参照)。

――――― [JIS B 6209-1 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
B 6209-1 : 1998
4. 静的精度検査 静的精度検査は,表1による。
表1 静的精度検査
(A : テーブル) 単位 mm
検査事項
G1
テーブル上面の平面度
(ベース上面が加工されている場合はその上面も)
測定方法図
許容値
測定長さ300について0.03
(中高であってはならない)
測定値
測定器
精密水準器,又は直定規,及びブロックゲージ
備考及びJIS B 6191の参照項目
5.322及び5.323

――――― [JIS B 6209-1 pdf 4] ―――――

4
B 6209-1 : 1998
(B : 主軸) 単位 mm
検査事項
G2
主軸テーパ穴の振れ
a) 主軸端の近くで
b) 主軸端からlの位置で
測定方法図
許容値
a) b)
l=100のとき 0.015 0.02
l=200のとき 0.02 0.035
l=300のとき 0.025 0.05
測定値
測定器
ダイヤルゲージ及びテストバー
備考及びJIS B 6191の参照項目
5.612.3
テストバーの詳細は,JIS B 7545による。

――――― [JIS B 6209-1 pdf 5] ―――――

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JIS B 6209-1:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2772-1:1973(MOD)
  • ISO 2772-2:1974(MOD)

JIS B 6209-1:1998の国際規格 ICS 分類一覧

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規格番号
規格名称