JIS B 6403:1994 液圧プレス―精度検査

JIS B 6403:1994 規格概要

この規格 B6403は、金属板の打抜き,曲げ,成形及び絞り加工などに用いる液圧プレスの精度に関する検査について規定。横形プレス,スライドガイドを持たないコラム形プレス及び特殊構造のプレスには適用しない。

JISB6403 規格全文情報

規格番号
JIS B6403 
規格名称
液圧プレス―精度検査
規格名称英語訳
Hydraulic presses -- Testing of the accuracy
制定年月日
1959年2月17日
最新改正日
2014年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
金型 2020
改訂:履歴
1959-02-17 制定日, 1962-02-17 確認日, 1965-03-01 確認日, 1968-02-01 確認日, 1971-04-01 確認日, 1973-10-01 改正日, 1977-01-01 改正日, 1980-01-01 確認日, 1985-03-01 確認日, 1990-07-01 確認日, 1994-12-01 改正日, 1999-11-20 確認日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認
ページ
JIS B 6403:1994 PDF [15]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6403-1994

液圧プレス−精度検査

Hydraulic presses−Testing of the accuracy

1. 適用範囲 この規格は,金属材料の打抜き,曲げ,成形及び絞り加工などに用いる液圧プレス(以下
プレスという。)の精度に関する検査について規定する。ただし横形プレス,スライドガイドをもたないコ
ラム形プレス及び特殊構造(1)のプレスには適用しない。
注(1) 普通に用いる金属材料加工用プレス以外の粉末成形用,熱間鍛造用のプレス,プレスブレーキ,
ラム移動形プレス及び自動送り装置付き専用プレスなど。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 6191 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則
2. 精度
2.1 プレスの精度は,特級,1級及び2級の3等級(2)とする。
注(2) 各等級に対する用途例を表1に示す。
表1 用途例
等級 用途例
特級 特に高精度を要するもの
1級 精密成形
2級 一般成形
2.2 精度検査
2.2.1 一般 精度検査は,加工荷重のかかっていない状態で,JIS B 6191に基づく方法で行う。
なお,測定結果の許容差は
2.2.2 ボルスタ(又はベッド)上面及びスライド下面の真直度の精度検査 ボルスタ(又はベッド)上面
及びスライド下面の真直度の精度検査は,次によって左右方向(3)及び前後方向(3)について行う。
注(3) 機械の作業者側を“前”,作業者の右側を“右”とする。
(1) 測定方法 JIS B 6191の5.2(真直度)による。
直定規を使用し,直定規の下に平行ブロックを置いて測定する。
平行ブロックは,直定規の自重によるたわみが最小となる2点に定置する。
測定は,マグネット付きダイヤルゲージを取付台上に置き,ダイヤルゲージの測定子をその法線上
で直定規に当ててその取付台を滑らせて行う(図1参照)。
直定規をボルスタ(又はベッド)上面の前後及び左右方向4か所に置き,これに当てたダイヤルゲ
ージをボルスタ(又はベッド)の上に沿って移動させて各箇所におけるダイヤルゲージの読みの最大
差を測定値とする。
スライドは単体で加工後測定し,スライド下面を上向きに置き,直定規をスライド下面の前後左右

――――― [JIS B 6403 pdf 1] ―――――

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B 6403-1994
方向4か所に置き,これに当てたダイヤルゲージをスライド下面に沿って移動させて,各箇所におけ
るダイヤルゲージの読みの最大差を測定値とする。対角線方向には測定しない(図2参照)。
備考1. 取付台は,直線(案内用直定規)に沿って滑らせる。
2. L1はボルスタ(又はベッド)上面及びスライド下面の測定長さ (mm) を示す。
3. 測定長さは,左右方向及び前後方向の端面から全長の101を除いた寸法とする。
(2) 測定方法図
図1
図2 (測定例)
注(4) は,左右又は前後方向の大きい方をとる。図2では左
右方向の寸法が大きいとしている。
(5) 測定長さL1の最小値は,200mmとする。
(3) 許容値 許容値は,表2による。

――――― [JIS B 6403 pdf 2] ―――――

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B 6403-1994
表2 ボルスタ(又はベッド)上面及びス
ライド下面の真直度の許容値
単位 mm
等級 許容値
.002
特級 .0010L1
1000
.004
1級 .0012L1
1000
.010
2級 L1
1000
2.2.3 スライド下面とボルスタ(又はベッド)上面との平行度の精度検査 スライド(6)下面とボルスタ(又
はベッド)上面との平行度の精度検査は,次によって左右方向(3)及び前後方向(3)に行う。
(1) 測定方法 ボルスタ(又はベッド)上面に立てた支え棒(7)(インナスライドの場合は1本,アウタス
ライドの場合は2本)でスライド下面のほぼ中央を支え,ボルスタ(又はベッド)上面とスライド(又
はブランクホルダ)下面との間隔をダイヤルゲージで測定し,読みの最大差を測定値とする。ただし,
対角線方向には測定しない(図3参照)。
なお,測定は,ストロークの下限及びストロークの下限から31上方付近の2点において行う。
注(6) 複動プレスでは,インナスライド,アウタスライドのそれぞれについて測定を行う。
(7) 支え棒が受ける荷重は,スライドの自重だけとする。
なお,支え棒のスライド下面に接触する端部の金具は,鋼球などによって自在に動くことが
できる構造とする。
(2) 測定方法図
備考 C形プレスの場合は,ボルスタ上面から測定し,前開きしてはならない(図4参照)。
図3 図4
注(8) 測定長さL2の最小値は,200mmとする。 ただし,LA>LBとする。

――――― [JIS B 6403 pdf 3] ―――――

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B 6403-1994
(3) 許容値 許容値は,表3による。
表3 スライド下面とボルスタ(又はベッド)上面との平行度の許容値
単位 mm
許容値
等級 ボルスタ(又はベッド)の有効長さ
1 000以下 1 000を超え2 000以下 2 000を超えるもの
.005 .006 .007
特級 .0016L2
1000
.0024L2
1000
.0030L2
1000
.006 .008 .010
1級 .0020L2
1000
.0030L2
1000
.0040L2
1000
.009 .012 .015
2級 .0040L2
1000
.0060L2
1000
.0080L2
1000
備考1. L2はスライド下面の測定長さ (mm) を示す。ただし,測定長さは左右・
前後の端面から全長の101Lを除いた寸法とする。
2. ギブセットの状態で測定する。
2.2.4 スライドの上下運動とボルスタ(又はベッド)上面との直角度の精度検査 スライド(6)の上下運動
とボルスタ(又はベッド)上面との直角度の精度検査は,次によって左右方向(3)及び前後方向(3)について
行う。
(1) 測定方法 JIS B 6191の5.52(運動の直角度),5.521(定義)及び5.522(測定方法)を準用する。
ボルスタ(又はベッド)上面のほぼ中央の直定規上に直定規を立てて,スライドに取り付けたダイ
ヤルゲージをこれに当てて,スライドを上下に移動させながら測定し,そのときのダイヤルゲージの
読みの最大差を測定値とする(図5参照)。
(2) 測定方法図
図5
注(9) 測定長さL3の最小値は,20mmとする。

――――― [JIS B 6403 pdf 4] ―――――

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B 6403-1994
(3) 許容値 許容値は,表4による。
表4 ボルスタ(又はベッド)上面とスライドの上下運動との許容値
単位 mm
許容値
等級 ボルスタ(又はベッド)の有効長さL
1 000以下 1 000を超え2 000以下 2 000を超えるもの
.0008 .0008 .0008
特級 .0008L3
100
.0015L
100
3 .0025L
100
3
.0015 .0015 .0015
1級 .0010L3
100
.0020L
100
3 .0030L
100
3
.0025 .0025 .0025
2級 .0030L3
100
.0040L
100
3 .0050L
100
3
備考 L3はスライドの行程長さ (mm) を示す。測定位置は下側21の範囲とする。
2.2.5 偏心によるスライド下面とボルスタ(又はベッド)上面との傾斜度の精度検査 偏心(10)によるス
ライド下面とボルスタ(又はベッド)上面との傾斜度の精度検査は,次によって左右方向(3)及び前後方向
(3)について行う。
注(10) 複動液圧プレスでは,インナスライド,アウタスライドのそれぞれについて測定を行う。
(1) 測定方法 ボルスタ(又はベッド)上面に立てた支え棒(11)(インナスライドの場合は1本,アウタス
ライドの場合は2本)でスライド下面のほぼ中央(12)を支え,ボルスタ(又はベッド)上面とスライド
(又はブランクホルダ)下面との間隔をテストインジケータで測定し,そのスライドの下面に当てて,
読みの最大差を測定値とする。ただし対角線方向には測定しない。
なお,測定は,ストロークの下限及びストロークの下限31上方付近の2点において行う(図6参照)。
注(11) 支え棒の長さ(測定高さ)は任意とする。支え棒が受ける荷重は,スライドの自重だけとする。
(12) スライドの中心から,そのスライドの下面の長さのそれぞれ31の長さの位置で受ける。インナス
ライドの場合はa, b, c又はdのそれぞれ1か所,アウタスライドの場合は,e−f,又はg−h,i
−j,又はk−l。
1 1L
備考1. L4は L4 L ,L6は L6 5 を示す。
3 3
2. スライド案内部は,十分油膜を保持できる状態とする。

――――― [JIS B 6403 pdf 5] ―――――

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