JIS B 7762-2:2006 手持ち可搬形動力工具―ハンドルにおける振動測定方法―第2部:チッピングハンマ及びリベッティングハンマ | ページ 2

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B 7762-2 : 2006 (ISO 8662-2 : 1992)
図 2 作業者の作業姿勢

6.2 エネルギー吸収装置

 負荷として用いられる鋼球エネルギー吸収装置は,衝撃波を適切に吸収する
とともに,通常の作業環境と同じように,15 %20 %程度の衝撃波の反動を工具に与える。
エネルギー吸収装置は,工具の飛び跳ねを防ぐために質量300 kg以上の硬いベースプレート上にしっか
り固定された鋼管,及びそれに充てんする硬化した鋼球で構成する。鋼管の最上部の鋼球に先端工具を挿
入し,動力工具をその上で作動させる。鋼管は,62±2 HRC又は750 HV 10の硬度,アンビル及び先端工
具は55±2 HRCの硬度,及び鋼球は63 HRC以上の硬度とする。
エネルギー吸収装置(負荷装置)及び先端工具を図3に示す。その寸法は表1によって選ぶのが望まし
い。先端工具の長さは,与えられた工具のうちで最も短いものに合わせて選択することが望ましい。
表 1 エネルギー吸収装置の設計基準
単位 mm
シャンク径,d 鋼管直径,D 鋼球直径 鋼球柱長さ,H
d ≦ 13 20 4 50
d > 13 40 4 100

――――― [JIS B 7762-2 pdf 6] ―――――

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単位 mm
図 3 エネルギー吸収装置

6.3 押付け力

 動力工具が通常レベルの性能で作動するように,その質量に対して押付け力を加え,安
定した作業ができ,先端工具のカラーとの接触が生じないようにする。
このため,キログラム(kg)で表される動力工具の約40倍の質量に相当するニュートン(N)で表す押付け
力FAを加える。その押付け力は,80 N以上で200 N以下とする。
振動抑制形動力工具について,製造業者が表示した最適な押付け力の範囲で測定を行う。
備考 例えば,動力工具が3.5 kgの質量のとき,押付け力は約140 Nである。
この試験中,押付け力FAの値を確認し,調整するために,作業者ははかりの上に立って作業
する。この場合,押付け力は作業者自身の質量からはかりの示す質量を差し引いた値とする。

7. 測定手順及び測定の有効性

7.1 供給動力

 電動工具の供給電圧は,実効値を測定する機器で測定する。
空気圧工具の空気圧は,ISO 2787に従い測定し,製造業者が指定した値を維持する。

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油圧は,製造業者の指定どおり測定及び調整する。
前述と同等の要求事項は,他の方法で動力を供給される工具,例えば内燃エンジンで作動する工具の場
合も同じとする。
試験中の工具の打撃数は,電子フィルタ又は振動トランスデューサからの信号を用いて測定する。

7.2 測定手順

 3人の熟練作業者が,試験する動力工具で,一連の試験をそれぞれ実行する。一連の試験
は,エネルギー吸収装置を用いて5回行う。
エネルギー吸収装置上でのそれぞれの測定時間は,安定した作業状態で8秒以上とする。

7.3 測定の有効性

 測定は,作業者ごとに一連の試験の有効性を得るため,5回連続して補正加速度実効
値の変動係数(7.4参照)が0.15未満,又は標準偏差が0.30 m/s2未満になるまで続ける。

7.4 変動係数

 変動係数 Cは,一連の試験の測定値の標準偏差
v sn1 と,一連の試験の平均値xとの比で
定義される。
sn1
Cv (1)
x
ここに,標準偏差は,
n
1 2
sn 1 xi x (2)
n 1i1
一連の試験の平均値は,
n
1 ix
x (3)
ni1
ここに, ix : i番目の測定値
n : 測定値の数

8. 試験報告書

 JIS B 7762-1の7.の項目及び次の事項を試験報告書に,記載する。
a) 先端工具の寸法
b) エネルギー吸収装置の寸法
c) 電圧,作動圧力,又は動力供給に関するその他のデータ
d) 打撃数
e) 押付け力
試験報告書例を,附属書Bに示す。

――――― [JIS B 7762-2 pdf 8] ―――――

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附属書A(規定)支持面座標系の定義
この附属書は,支持面座標系の定義について規定する。
A.1 z方向 : 打撃する方向に対して平行な方向。
A.2 y方向 : グリップ(又はハンドル)軸線及びz軸のつくる平面上で,z軸と直角の方向。
A.3 x方向 : y及びz方向に対して直角の方向。
備考 接線方向の平面にメカニカルフィルタを用いて測定する場合,注意することが望ましい。伝達
関数は,1 250 Hzまで単一であることを保証することが必要である。

――――― [JIS B 7762-2 pdf 9] ―――――

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附属書B(参考)チッピングハンマ及びリベッティングハンマのハンドルに
おける振動測定の試験報告書例
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
試験は,JIS B 7762-1, 手持ち可搬形動力工具−ハンドルにおける振動測定方法−第1部 : 通則,及びJIS B 7762-2,
手持ち可搬形動力工具−ハンドルにおける振動測定方法−第2部 : チッピングハンマ及びリベッティングハンマ によ
って行われた。
概要
試験者 : 報告者 :
試験日 :
試験した動力工具
形式 : 製造業者名 :
モデルNo. : 製造番号 :
質量,kg : 押付け力の範囲,N :
先端工具
シャンク径,mm : 質量,kg :
エネルギー吸収装置
鋼管直径,mm : 鋼球直径,mm :
鋼球柱長さ,mm :
作業条件
打撃数,min-1 : 圧力,MPa又は電圧,V :
油圧定格流量,l/min : 押付け力,N :
各試験の継続時間,s :
測定装置
加速度ピックアップ−製造業者名,形式 :
加速度ピックアップ−質量,g :
メカニカルフィルタ−製造業者名,形式 :
メカニカルフィルタ−質量,g :
増幅器−製造業者名,形式 :
分析器−製造業者名,形式 :
データレコーダ−製造業者名,形式 :
トランスデューサ及びメカニカルフィルタの固定
もし用いた場合,トランスデューサ及びメカニカルフィルタの固定方法の記述。
測定方向の記述。
信号処理
スペクトル分析器の信号積分の方法及び補正加速度の決定方法の記述。
その他の仕様
データレコーダを用いた場合,周波数特性として,オクターブバンド又は1/3オクターブバンドの中心周波数の補正
係数の記述。
もし適用した場合,測定に関係したその他の詳細な記述。

――――― [JIS B 7762-2 pdf 10] ―――――

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JIS B 7762-2:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8662-2:1992(IDT)
  • ISO 8662-2:1992/Amd 1:1999(IDT)

JIS B 7762-2:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7762-2:2006の関連規格と引用規格一覧