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B 8266 : 2003 すみ肉溶接継手
附属書16(規定)圧力容器の溶接継手の機械試験
1. 適用範囲
この附属書は,圧力容器の溶接継手の機械試験について適用する。
2. 溶接継手の機械試験
2.1 試験板の作製 試験板の作製は,次による。
a) 試験板は,胴と同一の種類,同一の厚さの材料で作る。胴の各部の厚さが異なるときは,その溶接継
手の最も厚い胴の厚さとする。
b) 圧力容器の分類A継手の溶接を行う場合には,溶接条件が異なるごとに1個の試験板を作る。この試
験板は,胴端に取り付け,かつ,溶接線が胴の長手継手と一直線上にあるようにして胴の長手継手と
同時に溶接を行う(附属書16図1参照)。
c) 圧力容器の分類B継手などの溶接を行う場合には,溶接条件が異なるごとに1個の試験板を作る。た
だし,b)の試験板がこれと同一条件で溶接される場合には,この試験板を省略してもよい。この試験
板は,胴などと同一の種類と厚さの材料を別に準備して,これらの溶接に引き続いて,同一条件によ
って溶接を行う。
d) 試験板は,溶接によって反りを生じないようにしなければならない。溶接によって反りを生じた場合
には,整形する。ただし,本体に溶接後熱処理を行う場合には,溶接後熱処理前に整形する。
e) 試験板は,本体の溶接部と同一の熱処理を行う。ただし,同等な熱処理効果があると認められる方法
によって,熱処理を行ってもよい。
2.2 機械試験の種類及び数 試験板について行う機械試験の種類及びその試験片の数は,附属書16表1
による。
附属書16表 1 機械試験の種類及び数
機械試験の種類 数
継手引張試験 1
曲げ試験(1) 厚さ19 mm未満のとき 表曲げ試験 1
裏曲げ試験 1
厚さ19 mm以上のとき 側曲げ試験 1
裏曲げ試験(2) 1
衝撃試験(3) 溶接金属 3(4)
熱影響部 3(5)
注(1) 母材どうし又は母材と溶接金属の曲げ性能が著しく異な
るときは,厚さに関係なく,縦表曲げ試験及び縦裏曲げ
試験各1個としてもよい。
(2) 両側突合せ溶接においては,表曲げ試験としてもよい
(3) 衝撃試験は,附属書15の規定によって必要な場合行う。
(4) 母材厚さが38 mmを超える場合には,追加の試験片3個
を試験片の面が母材表面から1.6 mm以内にあるように
採取する。
(5) 異なる母材を用いる場合には,各々の母材の熱影響部か
ら3個ずつとする(2.4.3参照)。
2.3 機械試験片の採取要領 機械試験片は,試験板から附属書16図1によって採取する。
なお,衝撃試験片の採取要領は,附属書16図2による。
――――― [JIS B 8266 pdf 316] ―――――
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附属書16図 1 機械試験片の採取要領の例
備考1. 図中の記号の意味は,次による。
t : 母材の厚さ
t1 : 母材表面と試験片表面との距離は,1 mm以上とする。ただ
し,サブサイズの試験片の場合には,この限りではない。
t2 : 母材表面と試験片の軸との距離は,0.25tとする。もし,試
験片の軸がこの位置にとれないときは,0.250.5tの範囲の
適切な位置にとる。
2. 熱影響部の試験片のノッチの位置は,熱影響部の幅の中心にな
るように決定する。
附属書16図 2 衝撃試験片の採取要領
2.4 機械試験方法
2.4.1 継手引張試験 継手引張試験は,次による。
――――― [JIS B 8266 pdf 317] ―――――
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a) 試験片の形状・寸法 試験片の形状及び寸法は,JIS Z 3121の3.(試験片)による。
b) 試験方法 継手引張試験の方法は,JIS Z 3121による。ただし,試験機の能力が不足で,試験片の板
の厚さのままでは試験ができない場合には,薄のこぎりでこれを所要の厚さに分けて試験してもよい。
この場合は,切り分けた試験片の全部について継手引張試験を行う。
2.4.2 曲げ試験 曲げ試験は,次による。
a) 試験片の形状・寸法 曲げ試験片の形状及び寸法は,JIS Z 3122の4.(試験片)による。
b) 試験方法 曲げ試験の方法は,JIS Z 3122による型曲げ試験方法又はローラ曲げ試験方法のいずれで
もよい。ただし,材料の種類に応じて曲げ半径を,附属書16表2による。
附属書16表 2 曲げ試験の曲げ半径
単位mm
母材の区分 曲げ半径
20 (2t)
P-1,P-3,P-4,P-5,P-6,P-7,P-8A,P-8B,P-9A,P-9B,
P-21,P-22,P-31,P-32,P-34,P-42,P-43,P-45
P-11A,P-11B,P-25(6) 10)
33 ( t
3
P-51 40 (4t)
P-27(6),P-52,P-61(7),P-62(7) 50 (5t)
P-23(6),P-2X(8),P-35 80 (8t)
注(6) 異材溶接の場合を含む。
(7) -61はジルコニウム,P-62はジルコニウム合金を示す。
(8) IS B 8285の付表3(溶接ワイヤ及び溶加材の区分)に示すY-23の
溶接材料を用いて溶接するP-21,P-22,P-25及びP-27の材料を示
す。
備考1. 曲げ半径における( )内は,試験片の厚さ (t) が10 mm未満の
場合に適用する。
2. 曲げ半径が5t以上の場合には,試験片の厚さを薄くしてもよい。
ただし,下限値は3.2 mmとする。
3. 母材の区分のP番号は,JIS B 8285付表1による。
4. 母材の区分が指定されない場合及び曲げ半径2tの区分で,母材若
しくは溶接材料の伸びの規定値が20 %未満の場合には,次の式
によって曲げ半径を求めてもよい。
t 200−
R
4
ここに,R : 曲げ半径 (mm)
t : 試験片の厚さ (mm)
伸びの規定値 (%)
2.4.3 衝撃試験 衝撃試験は,次による。
a) 試験片の形状・寸法 衝撃試験片の形状及び寸法は,JIS Z 2202に規定するVノッチ試験片とし,試
験方法は,JIS Z 2242による。熱影響部の衝撃試験において,組み合わせる母材の区分及びグループ
番号が異なるときは,それぞれの母材の熱影響部から各3個の試験片を採取しなければならない。母
材の厚さが薄く,標準の試験片が採取できないときは,附属書15表2によるサブサイズの試験片とす
る。
b) 衝撃試験温度 衝撃試験温度は,本体5.3.5及び附属書15による。
――――― [JIS B 8266 pdf 318] ―――――
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3. 試験結果の記録 試験結果は,次の事項を記録する。
a) 圧力容器の名称
b) 試験実施日付,場所及び実施者名
c) 試験片の材料,種類及びその熱処理履歴
d) 各種機械試験結果
e) その他必要な事項
――――― [JIS B 8266 pdf 319] ―――――
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附属書17(規定)圧力容器の耐圧試験及び漏れ試験
1. 適用範囲
この附属書は,耐圧試験及び漏れ試験の方法について規定する。
2. 耐圧試験
2.1 耐圧試験の適用 耐圧試験は,水圧試験によることを原則とする。ただし,水圧試験が適切でない
場合に限り,ほかの種類の流体を用いる耐圧試験によってもよい。ほかの種類の流体を用いる耐圧試験を
適用してよい条件を,次に示す。
a) 水以外の液体による耐圧試験を適用してよい場合(以下,液圧試験という。)
1) 使用する液体が,耐圧試験温度において沸点以下である場合。
2) 可燃性液体であっても,その引火点が40 ℃よりも高い場合。ただし,常温付近で試験する場合に
限る。
b) 気圧試験を適用してよい場合
1) 水の存在が当該圧力容器の使用上許されない場合。
2) 水圧試験後の水抜きが完全にできない場合。
3) 水を満たすと当該圧力容器,その支持構造などに不当な荷重,変形又は応力が発生するおそれがあ
るもので,その対策が実用的でないとき。
4) 水の入手が量的に著しく困難なとき。
5) 適切な水質の水が入手困難なとき(オーステナイト系ステンレス鋼の場合の塩素イオン濃度など。)。
c) 気液併用耐圧試験を適用してよい場合
1) 大形の塔などで部分的に水頭圧のかかる圧力容器で,かつ,b) 3) に該当するとき。
2) ) 3) の場合で,蓄積エネルギーの減少を図るため,当該圧力容器,支持構造物などの耐圧試験時の
応力から許される範囲内で液体を併用するとき。
3) 気体と液体とを貯蔵する圧力容器などで,液圧試験を行うとb) 3) に該当し,かつ,気圧試験を行
うと底部の試験時応力を十分高めるために頂部に過大な圧力がかかるとき。
2.2 耐圧試験の方法
2.2.1 耐圧試験前の確認事項 耐圧試験前の確認事項は,次による。
a) 構造の実態に応じた耐圧試験方法による耐圧試験要領書を作成し,これに従って試験を行う。
b) 耐圧試験前に溶接継手にかかる必要な検査が,完了していること。
c) 耐圧試験の際に内部に蓄積されるエネルギー及び物質の量に応じ,十分に安全対策を考慮する。
2.2.2 耐圧試験圧力 耐圧試験圧力は,本体の11.6に規定する圧力とする。
2.2.3 耐圧試験温度 耐圧試験に使用する流体の温度は,次による。
a) 水圧試験を寒冷時に行う場合には,凍結しない水温とする。
b) 流体の温度は,耐圧試験の際にぜい性破壊を起こすおそれがない温度とし,本体の5.3.5及び11.6.1 a)
の規定による。
2.2.4 圧力の測定 圧力の測定は、次による。
a) 圧力計 耐圧試験に使用する圧力計は,JIS B 7505に規定する1.5級以上又はこれと同等以上の精度
をもつもの(超高圧に対するピエゾ電気圧力計,マンガニン線抵抗圧力計などを含む。)であって,目
盛盤の径は100 mm以上,圧力計の最大指度は,試験圧力の1.53倍のものとする。
――――― [JIS B 8266 pdf 320] ―――――
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JIS B 8266:2003の国際規格 ICS 分類一覧
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JIS B 8266:2003の関連規格と引用規格一覧
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