JIS C 0511-1:2019 機能安全―プロセス産業分野の安全計装システム―第1部:フレームワーク,定義,システム,ハードウェア及びアプリケーションプログラミングの要求事項 | ページ 2

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C 0511-1 : 2019 (IEC 61511-1 : 2016,Amd.1 : 2017)
技術的 補足説明部分
要求事項
第1部 引用規格
箇条2
全安全要求事項の作成
(概念,適用範囲の定義, 第1部
潜在危険及びリスク評価)
用語の定義及び略語
箇条8
箇条3
第1部
第1部 この規格への適合
箇条4
安全要求事項のSIFへの割当て,
及び安全要求仕様(SRS)の作成 第1部
機能安全の管理
箇条9及び箇条10
箇条5
第1部
第1部 安全ライフサイクル
要求事項
SISの SISアプリケーション
箇条6
設計フェーズ プログラミングの
設計フェーズ 第1部
箇条11 箇条12 適合確認
箇条7
第1部
第1部
情報及び文書に
SISの立会試験(FAT), 対する要求事項
設置,引渡し及び 箇条19
安全妥当性確認
第1部
箇条13,箇条14及び箇条15
第1部の適用に
関する適用指針
第1部 第2部
SISの運用及び 要求SIL決定に関する
保全,部分改修, 適用指針
使用終了又は廃棄
箇条16,箇条17及び箇条18
第3部
図1−この規格群の全体フレームワーク

1 適用範囲

  この規格は,安全計装システム(SIS)の仕様,設計,設置,運用及び保全に関する要求事項について規
定する。この規格によって,プロセスの安全状態の達成又は維持を確実にすることができる。この規格は,
JIS C 0508規格群をプロセス産業分野に適用するために開発された。
この規格は,主に次の事項を規定する。

――――― [JIS C 0511-1 pdf 6] ―――――

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C 0511-1 : 2019 (IEC 61511-1 : 2016,Amd.1 : 2017)
a) 機能安全を達成するための要求事項を規定するが,それらの要求事項を実行する責任者が誰であるか
(例えば,設計者,供給者,会社の所有者若しくは経営者又は請負者)は規定しない。安全計画,プ
ロジェクト計画及び管理並びに国内規則によって,責任は異なる組織に割り当てられる。
b) IS C 0508規格群,又はこの規格の11.5の要求事項を満足している機器を,プロセス産業分野のシス
テムの中に組み込む場合にこの規格を適用する。しかし,機器がプロセス産業分野でSISの中に使用
するのに適していると製造業者が主張するためには,この規格は適用しない(JIS C 0508-2及びJIS C
0508-3参照)。
c) この規格とJIS C 0508規格群との関係を定義する(図2及び図3参照)。
d) 制約可変言語をもつシステムのためのアプリケーションプログラムを作成する場合又は固定プログラ
ム言語の機器を使用する場合に,この規格を適用する。しかし,組込みソフトウェア(システムソフ
トウェア)を開発するか又は完全可変言語(JIS C 0508-3参照)を使用する製造業者,SIS設計者,シ
ステムインテグレータ及びユーザに対しては,この規格は適用しない。
e) 石油及びガス,化学,製紙,製薬,食品,原子力発電を除く発電事業者などのプロセス産業分野にこ
の規格を広く適用する。
注記1 プロセス産業分野のアプリケーションで,更なる要求事項を求めることがある。
f) SIFとその他の計装機能との関係を概説する(図4参照)。
g) 他手段によって達成するリスク軽減を考慮して,SIFに対する機能要求事項及びSIL要求の特定を行
う。
h) システムアーキテクチャ及びハードウェア構成,アプリケーションプログラム,並びにシステムイン
テグレーションに関するライフサイクルでの要求事項を規定する。
i) SISのユーザ及びシステムインテグレータのアプリケーションプログラムに関する要求事項を規定す
る。
j) 従業員の保護,市民の保護又は環境の保護のために,一つ以上のSIFを用いて機能安全を達成する場
合にこの規格を適用する。
k) 例えば,資産保護などの,安全目的ではないアプリケーションにこの規格を適用してもよい。
l) 機能安全を達成するための計画全体の一部として,SIFを実現するための要求事項を規定する。
m) ISの安全ライフサイクル(図7参照)を使用し,SISに関する機能要求事項及び安全度要求事項を決
定するために必要な作業項目を規定する。
n) 安全要求事項及びそれぞれのSIFのSILを定義するために,H&RAを行うことを規定する。
注記2 図9にリスク軽減手法の概要を示す。
o) それぞれのSILに対して,作動要求モードにおける作動要求時の機能失敗平均確率,及び作動要求モ
ード又は連続モードにおける平均危険側故障頻度の数値目標を設定する。
p) ハードウェアフォールトトレランスに対する最小限の要求事項を規定する。
q) 定められたSILを達成するために必要な技法及び手段を規定する。
r) この規格に従って実現するSIFに対して,達成可能な,最高水準の機能安全性能である安全度水準
(SIL4)を規定する。
s) 最低水準の機能安全性能である安全度水準(SIL1)を規定し,これよりも下の水準ではこの規格を適
用しない。
t) SILを設定するためのフレームワークを提示するが,具体的なアプリケーションが要求するSILは規
定しない(これは特定のアプリケーションに対する知識及び全体のリスク軽減目標に基づき設定す

――――― [JIS C 0511-1 pdf 7] ―――――

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C 0511-1 : 2019 (IEC 61511-1 : 2016,Amd.1 : 2017)
る。)。
u) センサから操作端までのSISの全ての要素の要求事項を規定する。
v) ISの安全ライフサイクル内で必要となる情報を定義する。
w) ISの設計に当たっては,人的要因を考慮することを規定する。
x) オペレータ個人及び保全員個人に対する直接的な要求事項については言及しない。
プロセス産業分野
SIS規格群
機器の製造業者 SIS設計者,
及び供給者 インテグレータ
及びユーザ
JIS C 0508規格群 JIS C 0511規格群
図2−JIS C 0511規格群とJIS C 0508規格群との関係
注記3 この規格群で指示がある場合にはSIS設計者,インテグレータ及びユーザもJIS C 0508規格
群を使用する。

――――― [JIS C 0511-1 pdf 8] ―――――

    6
C 0511-1 : 2019 (IEC 61511-1 : 2016,Amd.1 : 2017)
C0
6
511
プロセス産業分野
-
1
SIS規格群
: 2019(IEC6 151
プロセス産業分野
1
プロセス産業分野
-
ソフトウェア及び
1 : 2
ハードウェア
アプリケーションプログラム
016,Amd .1 : 2
ハードウェア 経験のある JIS C 0508 組込み 完全可変言語 制約可変言語
0
規格群に従い (システム) を使用した 又は固定プロ
1
機器の 使用
7
新規開発 開発及び評価 ソフトウェア アプリ グラム言語を
)
(Prior Use)
の した の開発 ケーション 使用したアプ
ハードウェア ハードウェア プログラムの リケーション
機器の使用 機器の使用 開発 プログラムの
開発
JIS C 0508の JIS C 0508-3 JIS C 0508-3
この規格に従う この規格に従う この規格に従う
規格群に従う に従う に従う
図3−この規格とJIS C 0508規格群との関係の詳細
注記4 7.2.2及びIEC 61511-2:2016のA.7.2.2に,機械安全,燃焼安全などの他の規格に適合する複数のサブシステムのインテグレーションの扱
いに関する手引を示す。

――――― [JIS C 0511-1 pdf 9] ―――――

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C 0511-1 : 2019 (IEC 61511-1 : 2016,Amd.1 : 2017)
開始
No Yes
計装機能か・
Yes No No Yes
安全機能か・ SIFか・
連続 作動要求
関係なし 運用モード・
他の計装
他の手段による 連続モード 作動要求
手段による
リスク軽減 SIF モードSIF
リスク軽減
この規格では,実行する作業は規定するが,要求事項の詳細な記載はしない。
図4−SIFと他機能との関係
注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61511-1:2016,Functional safety−Safety instrumented systems for the process industry sector
−Part 1:Framework, definitions, system, hardware and application programming requirements
及びAmendment 1:2017(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0508(規格群) 電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全
注記 対応国際規格 : IEC 61508 (all parts),Functional safety of electrical/electronic/programmable
electronic safety-related systems
JIS C 0508-1:2012 電気・電子・プログラマブル電子安全関連系の機能安全−第1部 : 一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 61508-1:2010,Functional safety of electrical/electronic/programmable
electronic safety-related systems−Part 1: General requirements

――――― [JIS C 0511-1 pdf 10] ―――――

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JIS C 0511-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61511-1:2016(IDT)
  • IEC 61511-1:2016/AMENDMENT 1:2017(IDT)

JIS C 0511-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 0511-1:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称