JIS C 3605:2002 600Vポリエチレンケーブル | ページ 2

C 3605 : 2002
1) 単線 単線は,JIS C 3102に規定する軟銅線とする。
2) 円形より線 円形より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線(2.8 mmの場合は,これに準じる。)を
同心円状により合わせたもの又は硬銅線を同心円状により合わせた後に焼きなまして,軟銅にした
ものとする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
3) 円形圧縮より線 円形圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線若しくはこれに準じたものをよ
り合わせて円形に圧縮成形したもの又は硬銅線をより合わせ,円形に圧縮成形した後に焼きなまし
て,軟銅にしたものとする。
なお,最外層のより方向は,Sよりとする。
4) 分割圧縮より線 分割圧縮より線は,JIS C 3102に規定する軟銅線又はこれに準じたものをより合
わせて圧縮成形して各分割部分導体とし,Sよりにより合わせて円形としたものとする。
なお,分割部分導体相互間には,適切な絶縁を施す。また,より合わせた後,適切なバインダを
施してもよい。
b) セパレータ 導体上には,適切なセパレータを施してもよい。
c) 絶縁体 絶縁体は,a)の導体上又はb)のセパレータ上に,ポリエチレン又は架橋ポリエチレンを付
表16の厚さに同心円状に被覆する。
絶縁体の平均厚さは,付表16の値の90 %以上とし,最小厚さは,付表16の値の80 %以上と
する。単心ケーブルで絶縁体とシースとを一層に加工した場合は,この絶縁加工を終わったものを完
成品とする。この場合,絶縁体の色は,通常黒とし,ケーブルの表面には,有害なきず及び気泡があ
ってはならない。
なお,絶縁体上には,適切なテープを施してもよい。
d) 線心の識別 線心の識別は,絶縁体又は絶縁体表面の色,その他適切な方法によって行い,通常次に
よる。
なお,ポリエチレン又は架橋ポリエチレンの白は自然色でもよい。
2心 黒,白
3心 黒,白,赤
4心 黒,白,赤,緑
e) 線心のより合せ 線心のより合せは,多心丸形ケーブルの場合,線心の所要条数を同心より又はSZ
よりで,円形により合わせる。この場合,必要に応じ,適切な介在物とともにより合わせるか,適切
な混合物を被覆してもよい。ただし,介在物などは,線心から分離しやすいものとする。
線心のより合せ上には,適切なバインダを施してもよい。
f) シース シースは,単心ケーブルでは c)の絶縁体上に,多心丸形ケーブルでは e)の線心のより合
せ上に,ビニル,ポリエチレン又は耐燃性ポリエチレンを付表14の厚さに被覆する。平形ケーブル
では c)の線心の所要条数を並列にした上に,耐燃性ポリエチレンを付表5又は付表6の厚さに被覆
する。シースの色は,通常黒とする。
シースの平均厚さは,付表16の値の90 %以上とし,最小厚さは,丸形では付表14の値の85 %
以上とし,平形では付表5又は付表6の値の80 %以上とする。
なお,ケーブルの表面には,有害なきずがあってはならない。

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                                                                                   C 3605 : 2002

6. 試験方法

6.1 外観

 外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。

6.2 構造

 構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。

6.3 導体抵抗

 導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。

6.4 耐電圧

 耐電圧は,次の a) c)のいずれかによる。ただし,単心ケーブルについては a)又は c),
多心ケーブルについては a)又は b)とする。
a) 水中 水中は,JIS C 3005の4.6 a)(水中)による。
b) 空中 水中は,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。
c) スパ−ク スパークは,JIS C 3005の4.6 c)(スパ−ク)による。

6.5 絶縁抵抗

 絶縁抵抗は,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。ただし,温度換算は行わない。

6.6 絶縁体及びシースの引張り

 絶縁体及びシ−スの引張りは,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシース
の引張り)による。引張速さは,ビニルはJIS C 3005の4.16.3(試験方法)の表4のAに,ポリエチレン,
架橋ポリエチレン及び耐燃性ポリエチレンはJIS C 3005の4.16.3の表4のBによる。

6.7 加熱

 加熱は,絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び
加熱時間は,ポリエチレン及び耐燃性ポリエチレンはJIS C 3005の4.17.2(試験方法)の表5のA,架橋
ポリエチレンはJIS C 3005の4.17.2の表5のE,ビニルはJIS C 3005の4.17.2の表5のBによる。

6.8 耐油

 耐油は,ビニルシースについて行い,JIS C 3005の4.18(耐油)による。浸油温度及び浸油
時間は,JIS C 3005の4.18の表6のAによる。

6.9 巻付加熱

 巻付加熱は,ビニルシースケーブルについて行い,JIS C 3005の4.19.1(A法)による。
加熱温度は,120 ℃±3 ℃とし,巻付回数及び円筒の径は,表4による。
表 4 巻付回数及び円筒の径
仕上外径(6) 巻付回数 円筒の径
mm 回
15未満 6 仕上外径の 5倍
15以上 20未満 約21 仕上外径の 8倍
20以上 仕上外径の10倍
注(6) 平形ケーブルは,その短径をもって仕上外径とみなす。

6.10 耐寒

 耐寒は,シースについて行い,JIS C 3005の4.22(耐寒)による。冷却温度は,ビニル及び
耐燃性ポリエチレンは−15 ℃±0.5 ℃,ポリエチレンは−50 ℃±3 ℃とする。

6.11 加熱変形

 加熱変形は,絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3005の4.23(加熱変形)による。加
熱温度は表5とし,荷重は表6及び表7による。ただし,板状試験片を用いる場合の荷重は,10 Nとする。
表 5 加熱温度
材 質 加熱温度

ポリエチンレン及び耐 75±3
燃性ポリエチレン
架橋ポリエチレン及び 120±3
ビニル

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表 6 荷重
種 単線 公称断面積 荷重
別 mm mm2 N
絶 1.63.2 214 10
− 22, 38 15

60 20
体 100200 25
250 29
325500 34
600 44
800, 1 000 49
表 7 荷重
種 別 仕上外径(7) 荷重
mm N
シ ビニル 8未満 5
8以上 12未満 7

12以上 10
ス ポリエチレン 10未満
及び耐燃性ポ 10以上 20未満 15
リエチレン 20以上 25未満 20
25以上 30未満 25
30以上 35未満 29
35以上 45未満 34
45以上 39
注(7) 平形ケーブルの仕上外径は,短径と長径と
の和を2で除した値とする。

6.12 難燃

 難燃は,ビニルシースケーブル及び耐燃性ポリエチレンシースケーブルについて行い,JIS C
3005の4.26(難燃)による。試験方法は,JIS C 3005の4.26.2 b)(傾斜試験)とする。

6.13 発煙濃度

 発煙濃度は,耐燃性ポリエチレンシースケーブルの絶縁体及びシースについて行い,JIS
C 0081による。
なお,試料は,ケーブルに使用する材料と同一の材料からシートを作製し,厚さは0.5 mm±0.1 mmと
する。

6.14 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率

 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率は,耐燃性ポリエチレン
シースケーブルの絶縁体及びシースについて行い,JIS C 3666-2による。
なお,要求性能は,JIS C 3666-2の9.2(簡易手順)とする。

7. 検査

 検査は,6.の試験方法によって次の項目について行い,4.,5.及び9.1の規定に適合しなければ
ならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部又は全部を省略することができる。
a) 外観
b) 構造
c) 導体抵抗
d) 耐電圧

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                                                                                   C 3605 : 2002
e) 絶縁抵抗(耐電圧試験を,スパークで行った場合は,常温絶縁抵抗は省略する。)
f) 絶縁体及びシースの引張り
g) 加熱
h) 耐油
i) 巻付加熱
j) 耐寒
k) 加熱変形
l) 難燃
m) 発煙濃度
n) 燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率

8. 製品の呼び方

 製品の呼び方は,種類及び線心数×公称断面積,又は記号及び線心数×公称断面積に
よる。
例 600 Vポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル 3×22 mm2又は600 V EV 3×22 mm2

9. 表示及び包装

9.1 ケーブルの表示

 ケーブルの表示は,適切なところに次の事項を容易に消えない方法で連続表示す
る。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製造年又はその略号
c) 耐燃性ポリエチレンシースケーブルに対しては,従来品と区別するために,記号を表示してもよい。
この場合,通称又はEMの文字を併記してもよい。

9.2 包装の表示

 包装の表示は,適切な方法で次の事項を表示する。
a) 種類又は記号(通称又はEMの文字を併記してもよい。)
b) 線心数及び公称断面積
c) 長さ
d) 質量(ドラム巻きの場合は,総質量も併記する。)
e) ドラムの回転方向
f) 製造業者名又はその略号
g) 製造年又はその略号

9.3 包装

 包装は,1条ずつドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷のないように適切な方法で行う。

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付表 1 単心ケーブル
導体 絶縁体 シース 仕上 導体 試験 絶縁 参考
公称 構成 外径 厚さ 厚さ 外径 抵抗 電圧 抵抗 概算質量 標準
断面積 素線数/素線径 (8) (9) (参考) (20 ℃) kg/km 条長
ヒ゛ニ ホ゜リ 耐燃性
ル エチ ホ゜リエ
mm シース レン チレンシ
mm2 又は形状 mm mm mm mm Ω/km V MΩ・km シース ース m
2 7/0.6 1.8 0.8 1.5 6.4 9.24 1 500 2 500 60 50 55 300
3.5 7/0.8 2.4 (2.3) 7.0 5.20 80 65 75
5.5 7/1.0 3.0 1.0 8.0 3.33 115 90 105
8 7/1.2 3.6 (2.5) 8.6 2.31 2 000 135 120 130
円形圧縮 3.4 8.4 2.29
14 7/1.6 4.8 9.8 1.30 2 000 1 500 205 185 200
円形圧縮 4.4 9.4 1.31 200 180 195
22 7/2.0 6.0 1.2 11.5 0.824 300 275 290
円形圧縮 5.5 (2.7) 11.0 0.832 290 265 280
38 7/2.6 7.8 13.5 0.487 2 500 460 430 450
円形圧縮 7.3 13.0 0.481 455 430 445
60 19/2.0 10.0 1.5 16.0 0.303 700 665 690
円形圧縮 9.3 (3.0) 15.5 0.305 685 655 675
100 19/2.6 13.0 2.0 20 0.180 1 150 1 100 1 130
円形圧縮 12.0 (3.5) 19.0 0.183 1 120 1 080 1 100
150 37/2.3 16.1 2.0 1.6 24 0.118 3 000 900 1 680 1 630 1 660
(3.6)
円形圧縮 14.7 2.0 1.5 22 0.122 1 000 1 600 1 560 1 590
(3.5)
200 37/2.6 18.2 2.5 1.7 27 0.092 2 2 150 2 080 2 120 200
円形圧縮 17.0 (4.2) 26 0.091 5 1 500 2 090 2 130
250 61/2.3 20.7 2.5 1.8 30 0.072 2 900 2 740 2 660 2 710
円形圧縮 19.0 (4.3) 28 0.073 9 1 000 2 670 2 600 2 640
325 61/2.6 23.4 2.5 1.9 33 0.056 5 800 3 450 3 360 3 420
円形圧縮 21.7 (4.4) 31 0.056 8 900 3 410 3 330 3 380
400 61/2.9 26.1 2.5 2.0 36 0.045 4 700 4 230 4 130 4 200 150
円形圧縮 24.1 (4.5) 34 0.046 2 800 4 160 4 060 4 130
500 61/3.2 28.8 3.0 2.2 40 0.037 3 3 500 5 190 5 060 5 150
(5.2)
円形圧縮 26.9 3.0 2.1 38 0.036 9 5 080 5 160
(5.1)
600 91/2.9 31.9 3.0 2.3 43 0.030 4 700 6 280 6 140 6 230
(5.3)
円形圧縮 29.5 3.0 2.2 41 0.030 8 800 6 170 6 050 6 130
(5.2)
800 127/2.8 36.4 3.5 2.5 49 0.023 4 8 160 7 980 8 100
円形圧縮 34.0 (6.0) 47 0.023 1 8 220 8 060 8 150
分割圧縮
1 000 127/3.2 41.6 3.5 2.7 54 0.017 9 700 10 600 10 300 10 500
(6.2)
円形圧縮 38.0 3.5 2.6 51 0.018 5 10 200 9 980 10 200
分割圧縮 (6.1) 0.018 7 10 300 10 100 10 100
注(8) 絶縁体厚さの括弧内の寸法は,絶縁体とシースとを一層で加工した場合の厚さを示す。
(9) シース厚さは,絶縁体とシースとを二層で加工した場合の厚さを示す。

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