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日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 5101-9 : 2018
(IEC 60384-9 : 2015)
電子機器用固定コンデンサ−
第9部 : 品種別通則 : 固定磁器コンデンサ 種類2
Fixed capacitors for use in electronic equipment- Part 9: Sectional specification: Fixed capacitors of ceramic dielectric, Class 2
序文
この規格は,2015年に第4版として発行されたIEC 60384-9を基に,技術的内容及び対応国際規格の構
成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある事項は,対応国際規格にはない事項である。
1 一般事項
1.1 適用範囲
この規格は,JIS C 5101-1を品目別通則とする品種別通則で,電子機器用固定磁器コンデンサ 種類2(高
誘電率系)について規定する。この規格は,電子機器に用いる,種類2に分類する磁器誘電体の固定コン
デンサ(以下,コンデンサという。)に適用する。また,この種類2のリードレスのコンデンサにも適用す
るが,表面実装用固定積層磁器コンデンサ 種類2(高誘電率系)は,JIS C 5101-22を適用する。
電磁障害用防止用固定コンデンサは,この規格を適用しないでJIS C 5101-14を適用する。
注記1 リードレスのコンデンサとは,“丸形,外装なし,引出し端子なし,電極反対方向”,“丸形,
金属ケース,ラグ端子,1端接地,取付構造付き”などの形状をいう。ただし,“円筒形(チ
ップ)”は除く。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60384-9:2015,Fixed capacitors for use in electronic equipment−Part 9: Sectional specification:
Fixed capacitors of ceramic dielectric, Class 2(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
1.2 目的
この規格の目的は,コンデンサの推奨する定格及び特性について規定するとともに,JIS C 5101-1から
適切な品質評価手順,試験方法及び測定方法を選定し,一般要求事項を規定することである。この品種別
通則に基づいた個別規格に規定する試験の厳しさ及び要求事項は,この規格と同等又は高い水準とする。
1.3 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS C 5005-2:2010 品質評価システム−第2部 : 電子部品及び電子パッケージのための抜取検査方式
の選択及び活用(統計的工程品質限界の評価手順)
――――― [JIS C 5101-9 pdf 6] ―――――
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C 5101-9 : 2018 (IEC 60384-9 : 2015)
注記 対応国際規格 : IEC 61193-2:2007,Quality assessment systems−Part 2: Selection and use of
sampling plans for inspection of electronic components and packages(IDT)
JIS C 5101-1:2010 電子機器用固定コンデンサ−第1部 : 品目別通則
注記 対応国際規格 : IEC 60384-1:2008,Fixed capacitors for use in electronic equipment−Part 1:
Generic specification(IDT)
JIS C 60063:2018 抵抗器及びコンデンサの標準数列
注記1 対応国際規格 : IEC 60063:1963,Preferred number series for resistors and capacitors並びに
Amendment 1:1967及びAmendment 2:1977(IDT)
注記2 対応国際規格IEC 60063は2015年に改正されており,この最新版のIEC規格に基づくJIS
を採用した。
JIS C 60068-1:2016 環境試験方法−電気・電子−第1部 : 通則及び指針
注記 対応国際規格 : IEC 60068-1:2013,Environmental testing−Part 1: General and guidance(IDT)
JIS Z 8601:1954 標準数
注記 対応国際規格 : ISO 3:1973,Preferred numbers−Series of preferred numbers(MOD)
1.4 個別規格に規定する事項
1.4.1 一般
個別規格は,関連するブランク個別規格の様式による。
個別規格には,品目別通則,品種別通則又はブランク個別規格の要求事項よりも低い水準の要求事項を
規定してはならない。より厳しい要求事項を規定する場合は,その内容を個別規格の1.9に記載し,更に,
試験計画の中に,例えば,アステリスク(*)を付けて明示する。
1.4.2の外形図及び寸法は,一覧表で示してもよい。
個別規格に1.4.21.4.5の事項を規定し,引用する値は,この規格の該当する項目の中から選定すること
が望ましい。
1.4.2 外形図及び寸法
外形図及び寸法は,その他のコンデンサとの比較及び区別が容易にできるように図示する。
コンデンサの互換性及び取付けに影響する寸法及び寸法許容差は,個別規格に規定する。また,全ての
寸法は,ミリメートル(mm)で規定する。
一般的に,寸法表示は,本体の長さ,幅,高さ及び端子間距離とし,円筒形の場合は,本体の直径及び
長さ並びに端子の長さ及び直径を規定する。多数のコンデンサ(定格静電容量と定格電圧との組合せ範囲)
を一つの個別規格に規定する場合など必要な場合は,寸法及び寸法許容差を図面の下に表で示す。
形状が上記と異なる場合は,そのコンデンサを適切に表す寸法を個別規格に規定する。
コンデンサがプリント配線板用でない場合は,個別規格にそのことを明記する。
1.4.3 取付け
通常の取付方法,並びに振動及びバンプ又は衝撃試験を行う場合の取付方法を,個別規格に規定する。
コンデンサによっては,特別な取付具を用いる設計のものがある。この場合は,個別規格にその取付具の
ことを記載し,振動及びバンプ又は衝撃試験を行う場合には,この取付具を用いる。
1.4.4 定格及び特性
1.4.4.1 一般
定格及び特性は,この規格の関連項目によるほか,次による。
――――― [JIS C 5101-9 pdf 7] ―――――
3
C 5101-9 : 2018 (IEC 60384-9 : 2015)
1.4.4.2 公称静電容量範囲
2.2.4.1による。
IEC電子部品品質認証制度(IECQ)の場合は,個別規格の公称静電容量範囲と認証を受けた範囲とが
異なるとき,次の文章を追加する。“各定格電圧での公称静電容量の範囲は,品質認証電子部品一覧表
(QPL)による。”
1.4.4.3 特殊な特性
設計及び使用目的によって,特殊な特性が必要な場合には,それを追加してもよい。
1.4.4.4 はんだ付け
はんだ付け性及びはんだ耐熱性試験で適用する試験方法,厳しさ及び要求事項は,個別規格の規定によ
る。
1.4.5 表示
コンデンサ及びその包装に対する表示項目は,個別規格に規定する。この規格の1.6と異なる場合は,
その事項を個別規格に明記する。
1.5 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5101-1によるほか,次による。
1.5.1
固定磁器コンデンサ 種類2(fixed capacitors, ceramic dielectric, Class 2)
電子機器の側路用及び回路の結合用のように,低い損失及び静電容量の安定性があまり必要でない回路
に用いる高誘電率の磁器を誘電体としたコンデンサ。
注記 この磁器の誘電体は,カテゴリ温度範囲では非直線の静電容量変化特性をもっている(表2参
照)。
1.5.2
サブクラス(subclass)
カテゴリ温度範囲内での20 ℃の静電容量値に対する最大変化率による区分。
注記 サブクラスは,記号によって表示してもよい(表2参照)。
1.5.3
定格電圧,UR(rated voltage, UR)
定格温度でコンデンサの端子に連続して印加してもよい最高直流電圧。
注記1 最高直流電圧は,コンデンサに印加する直流電圧と,交流電圧のピーク値又はパルス電圧の
ピーク値との和である。
注記2 この定義は,JIS C 5101-1の2.2.25(定格電圧)の定義“定格温度でコンデンサに連続して印
加してもよい最高直流電圧”に対し,“コンデンサ”の後に“の端子”を付加し規定した。
1.6 表示
1.6.1 一般
表示は,JIS C 5101-1の2.4(表示)によるほか,次による。
表示事項は,一般的に,次の項目から選定する。表示の優先順位は,記載の順とする。
a) 公称静電容量
b) 定格電圧(直流電圧は,記号 又は で表してもよい。)
c) 公称静電容量許容差
d) 誘電体のサブクラス(表2参照)
――――― [JIS C 5101-9 pdf 8] ―――――
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C 5101-9 : 2018 (IEC 60384-9 : 2015)
e) 製造年月(又は年週)
f) 製造業者名又はその商標
g) 耐候性カテゴリ
h) 製造業者の形名
i) 引用個別規格
b)及びd)で要求する情報は,製造業者又は製造国によって指定する形式若しくは形名による記号によっ
て表してもよい。
1.6.2 コンデンサ本体への表示
コンデンサには,1.6.1のa),b),c)及び必要な項目をできるだけ多く,明瞭に表示する。コンデンサの
表示内容の重複は,避けることが望ましい。
1.6.3 コンデンサの包装への表示
コンデンサの包装には,1.6.1の全ての項目を明瞭に表示する。
1.6.4 表示の追加
表示項目を追加する場合は,混乱しないように表示する。
2 推奨特性及び定格
2.1 推奨特性
この規格に規定するコンデンサは,JIS C 60068-1の附属書A(部品の耐候性カテゴリー)に規定する一
般原則に基づく耐候性カテゴリに分類する。
− カテゴリ下限温度 : −55 ℃,−40 ℃,−25 ℃及び−10 ℃
− カテゴリ上限温度 : +70 ℃,+85 ℃,+100 ℃及び+125 ℃
− 高温高湿(定常)(温度40 ℃,相対湿度93 %)の試験期間 : 4日,10日,21日及び56日
低温及び高温試験の厳しさは,それぞれカテゴリ下限温度及びカテゴリ上限温度とする。
2.2 推奨定格値
2.2.1 定格温度
この規格に規定するコンデンサの定格温度は,カテゴリ上限温度と等しい。
2.2.2 定格電圧(UR)
定格電圧の推奨値は,JIS Z 8601に規定するR5標準数列に従って,次による。
R5標準数列を適用した推奨電圧 : 25 V,40 V,63 V,100 V,160 V,250 V,400 V,630 V,1 000 V,
1 600 V,2 500 V,4 000 V及び6 300 V
ただし,その他の値が必要な場合は,R10標準数列を用いてもよい。
R10標準数列を適用した推奨電圧 : 50 V,200 V,500 V,2 000 V,3 150 V及び5 000 V
コンデンサに印加する直流電圧と交流電圧のピーク値との和は,定格電圧以下とする。また,交流電圧
のピーク値は,コンデンサの許容電流で決定される値以下とする。
注記 この“許容電流”は,対応国際規格では“permissible reactive power”となっているが,磁器コ
ンデンサでは,高い周波数域では自己発熱量で制限され,すなわち,許容電流で交流電圧のピ
ーク値は決定されると説明できるため,“許容電流”に読み替えることができる(図0A参照)。
――――― [JIS C 5101-9 pdf 9] ―――――
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C 5101-9 : 2018 (IEC 60384-9 : 2015)
せん(尖)頭電圧の和(Peak-to-peak volt
又はZero-to-peak volt)
許容印加電圧 自己発熱での規制
静電容量による自己発熱の差
周波数
図0A−周波数と許容電圧との関係
2.2.3 カテゴリ電圧(UC)
定格温度がカテゴリ上限温度と同じであるため,JIS C 5101-1の2.2.5(カテゴリ電圧)によって,カテ
ゴリ電圧は,定格電圧と等しい。
2.2.4 公称静電容量及びその許容差の推奨値
2.2.4.1 公称静電容量の推奨値
公称静電容量値は,JIS C 60063に規定するE3,E6及びE12の標準数列から選定することが望ましい。
2.2.4.2 公称静電容量許容差の推奨値
公称静電容量許容差の推奨値を,表1に示す。
表1−公称静電容量許容差の推奨値
標準数列 許容差 記号
%
E3及びE6 −20/+80 Z
−20/+50 S
E6 ±20 M
E6及びE12 ±10 K
2.2.5 静電容量の温度特性
直流電圧印加なし及び印加ありのときの静電容量の温度特性の推奨値を表2に示す。また,サブクラス
の記号も表に示す。例えば,直流電圧印加なしで温度範囲−55 ℃+125 ℃の静電容量変化率±20 %の
コンデンサのサブクラス記号は,2C1とする。
表2−静電容量温度特性の推奨値
サブ 電圧印加なしの20 ℃の静電容量値に対す カテゴリ温度範囲及びその数字記号
クラス るカテゴリ温度範囲内の直流電圧印加あ −55 ℃/ −55 ℃/ −40 ℃/ −25 ℃/ −10 ℃/
記号 り・なしの静電容量の最大変化率 % +125 ℃ +85 ℃ +85 ℃ +85 ℃ +85 ℃
電圧印加なし 直流電圧印加ありa) 1 2 3 4 6
2B ±10 − × × × −
2C ±20 × × × − −
2D +20/−30 個別規格の規定による。 − − − × −
2E +22/−56 − × × × ×
2F +30/−80 − × × × ×
2R ±15 × − − − −
2X ±15 +15/−25 × − − − −
注記 表中の“×”は適用を示し,“−”は不適用を示す。
注a) 印加電圧は,直流定格電圧又は個別規格に規定された電圧とする。
――――― [JIS C 5101-9 pdf 10] ―――――
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