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C 5160-1 : 2018 (IEC 62391-1 : 2015)
注記 対応国際規格 : ISO 80000-1,Quantities and units−Part 1: General(MOD)
IEC 60027 (all parts),Letter symbols to be used in electrical technology
IEC 60050 (all parts),International Electrotechnical Vocabulary
IEC 60294:2012,Measurement of the dimensions of a cylindrical component with axial terminations
IEC 60717:2012,Method for the determination of the space required by capacitors and resistors with
unidirectional terminations
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
品種(type)
部品の区分で,同じ設計上の特色があって,また,品質認証試験又は品質確認検査が,同一区分ででき
るような同じ製造技術を用いて製造されるもの。
注記1 数種類の個別規格で規定している部品でも同一品種としてもよい。
注記2 JIS C 5101-1の2.2.39(品種)の中で“一般に一つの個別規格を用いる。”について注記の説
明で言い直されているので,“一般に,一つの個別規格を用いる。”を削除した。
3.2
形状(style)
品種を更に分類するもので,主に形状に関するもの。
注記 形状には種々の異なったものがあり,一般に構造的な分類である。
3.3
クラス(class)
コンデンサの,用途による静電容量値及び内部抵抗値の区分。
3.4
ファミリ(family)
コンデンサの中で,物理的特性が同一の特性及び/又は同一機能を明確に示すもの。
3.5
サブファミリ(subfamily)
コンデンサのファミリの中で,同一技術的方法での製造による区分。
3.6
直流コンデンサ(d.c. capacitor)
基本的に,直流電圧の用途に設計したコンデンサ。
注記 直流コンデンサは,交流電圧用途には適していない。
3.7
公称静電容量,CN(nominal capacitance,CN)
コンデンサの設計時の静電容量値で,通常,コンデンサに表示する静電容量値。
3.8
カテゴリ温度範囲(category temperature range)
コンデンサが設計上連続的に使用できる周囲温度範囲。
注記 この温度範囲は,カテゴリ下限温度とカテゴリ上限温度とによって規定する。
――――― [JIS C 5160-1 pdf 6] ―――――
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C 5160-1 : 2018 (IEC 62391-1 : 2015)
3.9
カテゴリ下限温度(lower category temperature)
コンデンサが設計上連続的に使用できる最低周囲温度。
3.10
カテゴリ上限温度(upper category temperature)
コンデンサが設計上連続的に使用できる,自己発熱を含んだ最高周囲温度。
注記 JIS E 5012-3の3.17の注記を削除して修正した。
3.11
定格温度(rated temperature)
定格電圧を印加して連続的に使用できる最高周囲温度。
3.12
定格電圧,UR(rated voltage,UR)
カテゴリ下限温度と定格温度との間の任意の温度で,コンデンサに連続又は繰り返して印加できる直流
電圧の最高電圧又はパルス電圧の最大ピーク電圧値。
3.13
カテゴリ電圧,UC(category voltage,UC)
カテゴリ上限温度で,コンデンサに連続して印加できる最高電圧。
3.14
温度軽減電圧(temperature derated voltage)
定格温度とカテゴリ上限温度との間の任意の温度で,コンデンサに連続して印加できる最高電圧。
注記 定格温度とカテゴリ上限温度との間の温度でコンデンサに印加できる電圧は,温度に依存する
ため,適用する場合は,個別規格に規定することが望ましい。
3.15
サージ電圧比(surge voltage ratio)
コンデンサの端子間に,カテゴリ温度範囲の任意の温度で,規定時間印加できる最高瞬間電圧を定格電
圧又は温度軽減電圧のうちの適切なもので除した比率。
注記 この電圧を印加することができる1時間当たりの回数を個別規格に規定している。
3.16
定格リプル電圧(rated ripple voltage)
コンデンサに規定する温度で連続的に印加できる,直流電圧に重畳する規定する周波数の交流電圧の最
大実効値。
注記 コンデンサに印加した直流電圧と重畳した交流電圧のピーク値との和が,適用する定格電圧又
は電圧軽減電圧の値以下となる。
3.17
逆電圧(reverse voltage)
コンデンサの端子に,極性と逆方向に印加できる電圧。
3.18
定格リプル電流(rated ripple current)
規定する温度で,コンデンサに連続的に印加できる規定する周波数の最大許容交流電流の実効値。
――――― [JIS C 5160-1 pdf 7] ―――――
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C 5160-1 : 2018 (IEC 62391-1 : 2015)
3.19
時定数(time constant)
内部抵抗値(回路抵抗を含む。)と静電容量値との積。
注記 時定数は,通常,秒(s)で表す。
3.20
内部抵抗(internal resistance)
コンデンサの静電容量値と抵抗値とを等価直列回路で表す場合の抵抗成分。
注記 内部抵抗は,オーム(Ω)で表す。
3.21
IRドロップ(IR Drop)
コンデンサからの放電電流と内部抵抗との積によって放電当初に発生するコンデンサ端子間の電圧降下。
3.22
コンデンサの最高温度(maximum temperature of a capacitor)
コンデンサの外部表面で最も高い箇所の温度。
注記 端子は,外部表面の一部になる。
3.23
コンデンサの最低温度(minimum temperature of a capacitor)
コンデンサの外部表面で最も低い箇所の温度。
注記 端子は,外部表面の一部になる。
3.24
低温貯蔵温度(minimum storage temperature)
コンデンサが無負荷状態で損傷しないで耐える最低周囲温度[JIS C 5101-1の2.2.13(最低保存温度)参
照]。
3.25
高温貯蔵温度(maximum storage temperature)
コンデンサが無負荷状態で損傷しないで耐える最高周囲温度[JIS C 5101-1の2.2.11(最高保存温度)参
照)]。
3.26
静電容量の温度特性(temperature characteristic of capacitance)
カテゴリ温度範囲内の規定する温度範囲における静電容量値の可逆的変化の最大値。
注記1 この用語は,主に,温度による静電容量の変化(直線的又は非直線的)が,正確,かつ,精
密に表すことができないコンデンサに適用している。
注記2 静電容量の温度特性は,一般的に,基準温度20 ℃の静電容量に対する,ある温度における
静電容量値の変化をパーセント(%)で表す。
3.27
外観損傷(visible damage)
意図したコンデンサ本来の使用目的を失うような目視による損傷。
3.28
漏れ電流(leakage current)
規定する時間で充電後,コンデンサに流れる電流値。
――――― [JIS C 5160-1 pdf 8] ―――――
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C 5160-1 : 2018 (IEC 62391-1 : 2015)
注記1 漏れ電流は,通常,アンペア(A)で表す。
注記2 通常,時間とともに指数関数的に減少するコンデンサへの充電のための電流とコンデンサ自
体の暗電流(本来の意味での漏れ電流)との和になる。
3.29
電圧保持,自己放電(maintain voltage,self discharge)
規定する時間で充電後,規定する時間無負荷で放置後にコンデンサの端子間に保持している電圧。
3.30
温度上昇(temperature rise)
充電及び/又は放電にて,コンデンサの内部損失によって引き起こされるコンデンサの温度上昇。
注記 温度上昇は,周囲温度の影響を受ける。
3.31
絶縁形コンデンサ(insulated capacitor)
全ての端子と外装との間に規定する電圧(定格電圧以上)を印加できるコンデンサ。
3.32
非絶縁コンデンサ(uninsulated capacitor)
全ての端子と外装との間に規定する電圧(定格電圧以上)を印加できないコンデンサ。
3.33
表面実装用コンデンサ(surface mount capacitor)
小さい寸法で,端子の性質と形状とが,ハイブリッド回路及びプリント配線板上での使用に適した固定
コンデンサ。
3.34
耐炎性(passive flammability)
コンデンサが,外部からの熱によって燃焼する程度。
注記 外部からの熱には,例えば,炎がある。
3.35
発炎性(active flammability)
コンデンサの内部発熱によって燃焼する程度(自己発火)。
注記 内部発熱には,例えば,不完全な内部接触によるスパークによるものがある。
3.36
耐炎性のカテゴリ(category of passive flammability)
炎に規定時間さらした後の燃焼の最大時間によって規定する区分。
3.37
質量(mass)
全ての固形部分を含むコンデンサの質量。
3.38
体積(volume)
端子を除くコンデンサ本体の体積。
――――― [JIS C 5160-1 pdf 9] ―――――
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C 5160-1 : 2018 (IEC 62391-1 : 2015)
4 一般事項
4.1 単位及び記号
単位,図記号,文字記号及び用語は,できるだけ,次の規格から採用する。
− JIS C 0617(規格群)
− JIS Z 8000-1
− IEC 60027シリーズ
− IEC 60050シリーズ
これらの規格に規定がない用語が必要となった場合は,上記の規格の原則に従って用いることが望まし
い。
4.2 推奨値
4.2.1 一般事項
各品種別通則には,サブファミリに応じた推奨値を規定する。
注記 コンデンサの種類による定格電圧の推奨値を規定することはできない。
4.2.2 公称静電容量の推奨値
公称静電容量の推奨値は,JIS C 60063に規定するE標準数列から選定する。
注記 対応国際規格では,R標準数列となっているが,明らかな誤記のため修正した。
4.2.3 クラス
コンデンサのクラスは,静電容量の大小及び内部抵抗の高低によって区分する。詳細は,附属書Aに規
定する。
4.3 表示
4.3.1 一般事項
品種別通則には,コンデンサ本体及び/又は包装に表示する,識別事項及びその他を規定する。
小さいコンデンサの表示に対しては,優先順位を個別規格に規定する。
4.3.2 記号化
静電容量値,静電容量許容差又は製造年月(又は年週)を記号化して表す場合は,JIS C 5062に規定す
る事項から記号を選定する。
4.4 品質認証手順
品質認証手順は,附属書Qによる。
5 試験及び測定
5.1 一般事項
品種別通則及び/又はブランク個別規格には,実施する試験項目,試験の前後,又は試験の副群の前後
にどのような測定を行うか,及びそれらの実施する順序を規定する。各試験は,記載の順に行う。各試験
における初期測定と最終測定との測定条件は,同じとする。
品質評価制度の中の該当規格が,品種別通則及びブランク個別規格と異なる試験方法を含む場合には,
それらの事項を全て規定する。
全ての規格の規定値は,絶対値である。測定の不確実性原理を考慮した原則を附属書Fに記載する。
5.2 試験及び測定の要求事項
5.2.1 試験条件
品種別通則,ブランク個別規格及び個別規格(以下,“下位規格”という。)に規定がない場合には,全
――――― [JIS C 5160-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 5160-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62391-1:2015(IDT)
JIS C 5160-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 5160-1:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5005-2:2010
- 品質評価システム―第2部:電子部品及び電子パッケージのための抜取検査方式の選択及び活用(統計的工程品質限界の評価手順)
- JISC5062:2008
- 抵抗器及びコンデンサの表示記号
- JISC60063:2018
- 抵抗器及びコンデンサの標準数列
- JISC60695-11-5:2018
- 耐火性試験―電気・電子―第11-5部:試験炎―ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法―装置,試験炎確認試験装置の配置及び指針
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般