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C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
3.1.2
1ポートSPD(one-port SPD)
直列インピーダンスをもたないSPD。
注記1 1ポートSPDは,入力及び出力端子部を別々にもってもよい。
注記2 ヒューズ又は回路遮断器の過電流保護装置は,特定の意図した直列インピーダンスとはみな
さない。
注記3 JIS C 5381-11:2014の3.1.2の,注記“もつことがある。”を“別々にもってもよい。”に変更
し,かつ,注記2を追加した。
3.1.3
電圧スイッチングSPD(voltage−switching SPD)
サージを印加していない場合は高インピーダンスであるが,サージ電圧に応答して瞬時にインピーダン
スが低くなるSPD。
注記1 電圧スイッチングSPD内に用いる一般的な部品の例は,エアギャップ,ガス入り放電管及び
サイリスタ形サージ防護部品がある。これらを“クローバ部品”ということがある。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.4の,“電圧スイッチング形”を“電圧スイッチング”に変更し,か
つ,注記1の中で“素子”を“部品”に修正した。
3.1.4
電圧制限SPD(voltage−limiting SPD)
サージを印加していない場合は高インピーダンスであるが,サージ電圧及び電流の増加に従い連続的に
インピーダンスが減少するSPD。
注記1 電圧制限SPD内に用いる一般的な部品の例は,バリスタ及びアバランシブレークダウンダイ
オードがある。これらを“クランピング部品”ということがある。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.5の,“電圧制限形”を“電圧制限”に変更した。
3.1.5
複合SPD(combination SPD)
電圧スイッチング部品及び電圧制限部品の両方をもつSPD。
注記1 印加電圧の特性に応じて,電圧スイッチング若しくは電圧制限,又はその両方の特性を示す
ことがある。この注記1は,対応国際規格では,用語の定義の段落にあったが,情報のため
注記に移した。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.6の,“複合形SPD”を“複合SPD”に変更し,かつ,“電圧スイッ
チング形の素子”を“電圧スイッチング部品”,及び“電圧制限形の素子”を“電圧制限部品”
に修正した。
3.1.6
防護モード(mode of protection)
製造業者が防護レベルを指定する一つ以上の防護部品を含む端子間の意図した電流経路。
注記1 追加の端子がこの電流経路内に含まれることがある。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.8の“SPDの防護モード”を“防護モード”に変更し,注記1を追
記した。
3.1.7
公称放電電流,In(nominal discharge current)
――――― [JIS C 5381-31 pdf 6] ―――――
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C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
SPDを流れる8/20電流波形の電流波高値。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.9を修正して用語から“クラスII試験での”を削除した。
3.1.8
クラスI試験でのインパルス放電電流,Iimp(impulse discharge current for class I test, Iimp)
規定する時間に規定する電荷量Q及び規定する比エネルギーW/Rで,SPDに流れる放電電流の波高値。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.10参照
3.1.9
最大放電電流,Imax(maximum discharge current, Imax)
製造業者の仕様によるSPDを通過する波形8/20のサージ電流波高値。
注記1 Imaxは,In以上である。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.48参照
3.1.10
太陽電池に適用する最大連続使用電圧,UCPV(maximum continuous operating voltage for PV application, UCPV)
SPDの防護モードに連続して印加してもよい最大直流電圧
3.1.11
太陽電池に適用するSPDの連続直流電流,ICPV(continuous current for PV application, ICPV)
SPDのプラス端子とマイナス端子との間にUCPVを印加したときにSPDに流れる電流。
注記 このICPVは,SPDのプラス端子とマイナス端子との間にUCPVを印加したときの漏電電流である。
この電流は,動作表示回路の消費電流も含む。
3.1.12
漏電電流,IPE(residual current, IPE)
SPDにUCPVを印加したときに,PE(保護導体)端子に流れる電流。
注記1 PE端子のPEは,Protective Earthing conductorの略語で一般的には接地線を表す。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.45の“基準試験電圧,(UREF)”を“UCPV”に変更した。
3.1.13
続流,If(follow current, If)
インパルス電流放電後に,電源系統からSPDに流れる最大電流。
注記1 続流は,太陽電池に適用する連続直流電流ICPVとは著しく異なる。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.12に注記1を追加した。
3.1.14
定格負荷電流,IL(rated load current, IL)
SPDの入出力端子に通電が可能な最大連続定格直流電流。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.13に“直流”を追加した。
3.1.15
電圧防護レベル,Up(voltage protection level, Up)
規定の電圧上昇率,規定の波高値及び波形のインパルスストレスによって,SPD端子間に想定すること
ができる最大電圧。
注記1 Upは,製造業者が指定し,次の値よりも大きい。
− 波頭部の放電で決定する測定制限電圧(適用する場合)及びクラスII及び/又はクラス
I試験のIn及び/又はIimp以下の波高値での残留電圧測定によって決定する測定制限電圧。
――――― [JIS C 5381-31 pdf 7] ―――――
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C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
− クラスIII試験のUOC以下のコンビネーション波形によって決定する測定制限電圧。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.14の注記の“Iimpによる”を“Iimp以下の”に変更,“UOCでの”を
“UOC以下”に変更した。
3.1.16
測定制限電圧(measured limiting voltage)
規定する波形及び波高値のインパルスを印加したとき,SPDの端子間で測定した最大電圧値。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.15参照
3.1.17
残留電圧,Ures(residual voltage, Ures)
放電電流の通過によってSPDの端子間に発生する電圧の波高値。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.16参照
3.1.18
1.2/50電圧インパルス(1.2/50 voltage impulse)
規約波頭長が1.2 sで,規約波尾長が50 sの電圧インパルス。
注記1 電圧インパルスの規約波頭長,規約波尾長及び波形はIEC 60060-1:2010の箇条8で規定して
いる。JIS C 5381-11:2014はその許容差値を規定している。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.20参照
3.1.19
8/20電流インパルス(8/20 current impulse)
規約波頭長が8 sで,規約波尾長が20 sの電流インパルス。
注記1 電流インパルスの規約波頭長,規約波尾長及び波形はIEC 62475:2010の箇条10で規定して
いる。JIS C 5381-11:2014はその許容差値を規定している。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.21参照
3.1.20
コンビネーション波形(combination wave)
開回路の条件で規定する電圧の波高値(UOC)及び波形,並びに短絡回路の条件で規定する電流の波高
値(ICW)及び波形によって形成する波形。
注記1 SPDに印加する電圧,電流の振幅及び波形は,コンビネーション波形発生器(CWG)のイン
ピーダンスZf及びDUT(供試品)のインピーダンスによって決まる。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.22参照
3.1.21
開回路電圧,UOC(open-circuit voltage, UOC)
コンビネーション波形発生器の供試品の接続点での開回路インパルス電圧。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.23参照
3.1.22
コンビネーション波形発生器の短絡回路電流,ICW(combination wave generator short-circuit current, ICW)
コンビネーション波形発生器の供試品の接続点で想定する短絡回路電流。
注記1 SPDをコンビネーション波形発生器に接続した場合,供試品に流れる電流は一般にICWより
も小さい。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.24参照
――――― [JIS C 5381-31 pdf 8] ―――――
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C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
3.1.23
熱的安定性(thermal stability)
動作責務試験中に発熱したSPDに,その後,規定する周囲温度で規定する最大連続使用電圧を印加した
とき,時間の経過とともに温度が下がる状態。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.25参照
3.1.24
劣化(性能の)[degradation (of performance)]
機器又はシステムの規定動作特性からの望ましくない永久的な品質低下。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.26参照
3.1.25
SPDの定格短絡電流,ISCPV(short-circuit current rating of the SPD, ISCPV)
SPD製造業者が指定した分離器とSPDとを直列接続してSPDを評価するための電源系統からの最大推
定短絡電流。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.27の,“ISCCR”を“ISCPV”に変更した。
3.1.26
SPD分離器(SPD disconnector)
SPD又はSPDの一部を電源系統から切り離すためのデバイス。
注記1 この分離器は安全上で絶縁性能をもつ必要はない。系統の継続的な故障を防ぎ,SPDの故障
を表示するものである。分離器は,内部的(組込み)又は外部的(製造業者による要求)で
もよい。例えば,過電流保護機能及び熱保護機能のように複数の分離器機能があってもよい。
また,これらの機能は分離したユニットでもよい。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.28参照
3.1.27
外郭の保護等級,IP(degree of protection of enclosure, IP)
危険な部品への接近,固形異物の侵入及び水の浸入の可能性に対し,外郭による保護の評価を示すため
に,記号IPによって表示する保護等級の分類。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.29参照
3.1.28
形式試験(type test)
SPDを代表する一つ以上の試験項目に対して実施する適合性試験。
注記 IEC 60050-151:2001の151-16-16参照
3.1.29
ルーチン試験(routine test)
SPDが設計仕様に適合していることを確実にするのに必要な各SPD,部品又は材料に対して実施する試
験。
注記 IEC 60050-151:2001の151-16-17参照
3.1.30
受入試験(acceptance tests)
製品がその仕様と明白に合致することを顧客に証明するための契約上の試験。
注記 IEC 60050-151:2001の151-16-23参照
――――― [JIS C 5381-31 pdf 9] ―――――
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C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
3.1.31 インパルス試験の分類(impulse test classification)
3.1.31.1
クラスI試験(class I tests)
インパルス放電電流Iimpの波高値と等しい波高値の8/20電流インパルス及び電圧スイッチング部品を含
む場合は,1.2/50電圧インパルスによって実施する試験。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.34.1に“及び電圧スイッチング部品を含む場合”を追加した。
3.1.31.2
クラスII試験(class II tests)
8/20の公称放電電流In及び電圧スイッチング部品を含む場合は,1.2/50電圧インパルスによって実施す
る試験。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.34.2に“及び電圧スイッチング部品を含む場合”を追加した。
3.1.31.3
クラスIII試験(class III tests)
1.2/50電圧インパルスで8/20電流インパルスのコンビネーション波形発生器によって実施する試験。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.34.3参照
3.1.32
電圧スイッチングSPDの放電開始電圧,電圧スイッチングSPDのトリガ電圧(sparkover voltage or trigger
voltage of a voltage-switching SPD)
電圧スイッチングSPDが高インピーダンスから低インピーダンスへ急変化する直前の最大電圧値。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.36参照
3.1.33
クラスI試験における比エネルギー,W/R(specific energy for class I test, W/R)
インパルス放電電流Iimpによって1 Ωの単位抵抗で放散するエネルギー。
注記1 これは電流の二乗の時間積に等しい(W/R=∫ i2dt)。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.37参照
3.1.34
推定短絡電流,IP(prospective short-circuit current, IP)
電源の特定場所を極めて低いインピーダンスで短絡したときに電源回路に流れる電流。
注記 JIS C 5381-11:2014の3.1.38の“電源の”を削除し,注記を削除した。
3.1.35
動作表示器(status indicator)
SPD又はSPDの一部の動作状態を表示する装置。
注記1 動作表示器の例を,次に示す。
− 局部的な視覚及び/又は音響アラームによるもの。
− 遠隔地に送信及び/又は電気的な出力ができるもの。
− 上記の二つを組み合わせたもの。
注記2 JIS C 5381-11:2014の3.1.41参照
3.1.36
出力用接点(output contact)
SPDの主回路から独立した回路中の分離器又は動作表示器と連動した接点。
――――― [JIS C 5381-31 pdf 10] ―――――
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