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C 61281-1 : 2010 (IEC 61281-1 : 1999)
3.21
光ファイバサブシステム(fiber optic subsystem)
相互に接続された基本光ファイバ通信サブシステムの集合体。この集合体は,光ファイバシステム内の
指定されたインタフェースにおいて規定する。
3.22
半値全幅(full-width at half-maximum: FWHM)
光スペクトラムのピーク波長の長波長側及び短波長側にある,最も近接する半値波長の差の正値。
注記1 他のスペクトル幅は,N-dBダウン幅及びRMS幅である。
注記2 FWHMは,N=3の場合のN-dBダウン幅である。
3.23
半値波長(half-power wavelength)
光スペクトラムのピークパワー値の1/2に対応する波長。
注記 他のスペクトル波長として,中心波長,重心波長及びピーク波長がある。
3.24
高調波ひずみ(harmonic distortion)
入力信号のスペクトル成分と定倍関係にあるスペクトル成分が出力側に存在することを特徴とするシス
テム又はトランスデューサにおけるひずみ(附属書Bの[1]参照)。
3.25
入力パワー範囲(input power range)
光ファイバ増幅器(OFA)の場合,光パワーレベルの範囲。OFAの入力信号パワーがこの範囲内にある
場合,対応する出力信号パワーは,OFA性能を確保する規定出力パワー範囲にある。
3.26
アナログ入力信号帯域幅(input signal bandwidth, analogue)
光送信器への電気入力の帯域幅。
3.27
相互変調ひずみ(intermodulation distortion: IMD)
入力信号の二つ以上の周波数成分の整数倍の和及び差に等しい周波数をもつスペクトル成分が出現する
ことに特徴があるひずみ(附属書Bの[1]参照)。
3.28
符号間干渉(intersymbol interference:ISI)
光ファイバリンクにおける光部品の限定帯域幅特性によって生じる隣接パルスの重なり。
3.29
ジッタ(jitter)
デジタル信号の位相又は有意瞬間の,基準(クロック)信号に対する時間軸上の理想位置からの,ラン
ダムな又はデータパターンに起因する短期非累積的変動。
注記1 実際には,“短期”は,10 Hz以上のすべてのスペクトル成分を含む。
注記2 ジッタは,絶対時間として又は単位間隔に対する割合として表現する。
3.30
ジッタ伝達関数(jitter transfer function)
変調周波数の関数としての出力ジッタと入力ジッタとの比。
――――― [JIS C 61281-1 pdf 6] ―――――
5
C 61281-1 : 2010 (IEC 61281-1 : 1999)
3.31
光線路帯域幅(line bandwidth, optical)
光ファイバケーブル設備と端末機器との間の境界におけるインタフェース信号帯域幅。
注記 転送帯域幅を参照。
3.32
光線路ビットレート(line bit rate, optical)
光ファイバケーブル設備と端末機器との間の境界におけるインタフェース速度。
注記 転送ビットレートを参照。
3.33
ライン符号(line code)
2進データの伝送のために変換する符号シーケンス。
注記1 例として,マンチェスタ,リターンツーゼロ,ブロックコード,デジタルスクランブリング
などがある。
注記2 ライン符号は,タイミングを回復するために使用し,ラインエラーを検出し,追加情報を伝
達するために使用する場合もある。
3.34
ロスバジェット(loss budget)
光ファイバリンク損失とパワーペナルティとの和(dBで表す)。
注記1 ロスバジェットは,パワーバジェットから動作マージンを差し引いたものに等しい。
注記2 初期/最終ロスバジェットは,リンク寿命の開始/終了時のロスバジェットである。
注記3 最終ロスバジェットは,初期ロスバジェットと留保マージンとの和に等しい。
3.35
最大受光パワー(maximum receiver input power)
規定性能品質を維持できる最大受信器光入力信号平均パワー。
3.36
入力側最大許容反射率(maximum reflectance tolerable at input)
光ファイバ増幅器(OFA)の場合,OFAの入力ポートから出力された光が反射によってOFAへ戻った
場合にも装置がその仕様を満足することができる最大許容反射量(dBで表す)。
注記 測定は,所定の入力信号光パワーで行う。
3.37
出力側最大許容反射率(maximum reflectance tolerable at output)
光ファイバ増幅器(OFA)の場合,OFAの出力ポートから出力された光が反射によってOFAへ戻った
場合にも装置がその仕様を満足することができる最大許容反射量(dBで表す)。
注記 測定は,所定の入力信号光パワーで行う。
3.38
最大総出力パワー(maximum total output power)
光ファイバ増幅器(OFA)の場合,絶対最大定格内で動作するOFAの出力ポートにおける最大光パワー
レベル。
3.39
モード帯域幅(modal bandwidth)
――――― [JIS C 61281-1 pdf 7] ―――――
6
C 61281-1 : 2010 (IEC 61281-1 : 1999)
モード間の減衰差及び遅延差によって生じるマルチモード光ファイバの帯域幅。
注記1 波長分散は,含まない。
注記2 狭スペクトル幅の光源を使って測定する。
3.40
モード雑音(modal noise)
モード間の光エネルギの分布又はモード間の光波の相対位相の変動とモード選択的な損失要因との組合
せによって光ファイバ通信システムに発生する雑音。
3.41
モード分配雑音(mode partition noise: MPN)
レーザの縦モード間のパワー配分の急速な変動に起因する雑音。
注記 モード分配雑音は,光ファイバケーブル設備の波長分散によって,光受信器側で信号波形を変
動させる。
3.42
変調指数/率(modulation factor/index)
入力アナログ信号によって変調される光送信器のピーク光信号成分と入力信号がない平均光信号との比
率(%で表す)。
3.43
多点間リンク(multipoint link)
3台以上の端末機器を相互に接続する2本以上の光ファイバリンク。
3.44
N-dBダウン幅(N-dB-down width)
スペクトルパワー密度がピーク値からN dB下回る,ピーク波長の上及び下にある最も近い二つの波長
の差の絶対値。
注記 その他のスペクトル幅として,半値全幅及びRMS幅がある。
3.45
雑音指数(noise figure)
光ファイバ増幅器の場合,量子限界のS/Nをもつ光信号をOFAを伝搬させた場合の光検出器出力におけ
る信号対雑音比(SNR)の劣化量(dBで表現する)。
注記1 雑音指数を規定する動作条件を明記することが望ましい。
注記2 この特性は,離散波長又は波長の関数として記述できる。
注記3 OFAによる雑音劣化は,例えば,信号光-自然放出光間ビート雑音,自然放出光間ビート雑音,
内部反射雑音,信号ショット雑音,自然放出光ショット雑音など,幾つかの異なる要素に起
因する。これらの要素の影響は,各種条件に左右されるので,雑音指数の正しい評価のため
には,条件を規定することが望ましい。
3.46
動作波長範囲(operating wavelength range)
検討中。
3.47
光増幅器(optical amplifier)
光入力を受信し,パワーを増加した光出力を再送信する光能動部品。
――――― [JIS C 61281-1 pdf 8] ―――――
7
C 61281-1 : 2010 (IEC 61281-1 : 1999)
注記 例として,OFAがある。
3.48
光接続(optical connections)
光学装置の入出力として使用される光ファイバスプライス,光ファイバコネクタ及び/又は光ファイバ。
3.49
光部品(optical device)
1個以上の光入出力ポートをもつ光コンポーネント又は集合体。
注記1 光部品は,入力光の情報内容を変更できる。
注記2 光能動部品及び光受動部品がある。
3.50
光変調器(optical modulator)
光搬送波の強度,周波数,位相又は偏波を入力信号に従って変化させる光部品。
3.51
光パワー(optical power)
伝送路における所定のセクションを通過する単位時間当たりの光エネルギ量。これは,ワット(W)又
は対数目盛のdBm(0 dBm=1 mW)で表す。
3.52
光再生器(optical regenerator: Rg)
デジタル光信号を受信,波形整形,タイミング再生及び再送信する光能動部品。これは,再生中継器と
もいう(3.76参照)。
3.53
光中継器(optical repeater: Rp)
アナログ光信号を受信,生成及び再送信する光能動部品。
3.54
光反射減衰量(optical return loss: ORL)
入射パワーと光ファイバケーブル設備の端点からの反射パワーとの比(正のdBで表す)。
注記 光部品又は端末機器からの反射パワーの場合,反射率を使用する。
3.55
光スイッチ(optical switch)
光信号を1個以上の入力ポートから1個以上の出力ポートへの経路を選択的に指定する光部品。
3.56
出力パワー範囲(output power range)
光ファイバ増幅器(OFA)の場合,対応する入力信号がOFA性能が確保されている入力パワー範囲内に
あるとき,OFAの出力信号光パワーが収まっている光パワーレベルの範囲。
3.57
透過帯域(passband, optical)
光部品において,特定パラメータの値がその最適値のN-dB内にある波長間隔。これは,光波長帯域幅
ともいう(3.98参照)。
3.58
光受動部品(passive optical device)
――――― [JIS C 61281-1 pdf 9] ―――――
8
C 61281-1 : 2010 (IEC 61281-1 : 1999)
パワー利得がない光部品。
注記 例として,光減衰器及び受動分岐部品がある。
3.59
ピーク波長(peak wavelength)
光スペクトラムの最大パワー値に対応する波長。
注記 その他のスペクトル波長として,中心波長,重心波長及び半値波長がある。
3.60
光ファイバピグテイル(pigtail, fiber optic)
検討中。
3.61
2点間リンク(point-to-point link)
光送信器を光受信器に接続する光ファイバリンク。
3.62
偏波依存利得(polarization-dependent gain: PDG)
光ファイバ増幅器の場合,公称動作条件における入力信号の偏波状態変動による小信号利得の最大変動。
3.63
パワーバジェット(power budget)
送信光パワー(dBm)と受信感度(dBm)との差(dB)。
注記1 パワーバジェットは,ロスバジェットと動作マージンとの和に等しい。
注記2 初期/最終パワーバジェットは,光送信器及び光受信器の運用開始時/寿命末期のパワーバ
ジェットである。
3.64
電力供給及び制御(powering and control)
光ファイバ増幅器の場合,規定最大定格内におけるOFA動作に必要な電流及び/又は電圧並びに電気信
号。電力供給の必要許容範囲及びオン・オフ切替手順を含む。
3.65
パワーペナルティ(power penalty)
規定性能品質における光伝送劣化を補償するために必要な受信光パワーの増加量(dBで表す)。
注記 劣化は,光信号のひずみ,光ファイバケーブル設備の分散及びモード帯域幅,モード雑音など
に起因する。これらは,反射並びに符号間干渉,モード分配雑音及びチャーピングの複合効果
による劣化を含む。
3.66
入力漏れ励起光(pump leakage to input)
光ファイバ増幅器の場合,OFA入力ポートから出される励起光パワー。
注記1 測定は,所定の入力信号光パワーで行う。
注記2 入力への最大の励起光漏れは,入力信号がない場合に生じる。
3.67
出力漏れ励起光(pump leakage to output)
光ファイバ増幅器の場合,OFA出力ポートから出される励起光パワー。
注記1 測定は,所定の入力信号光パワーで行う。
――――― [JIS C 61281-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 61281-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61281-1:1999(IDT)
JIS C 61281-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.01 : 光ファイバシステム一般