JIS C 61300-3-45:2019 光ファイバ接続デバイス及び光受動部品―基本試験及び測定手順―第3-45部:多心光ファイバコネクタのランダム接続時の挿入損失測定 | ページ 2

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C 61300-3-45 : 2019 (IEC 61300-3-45 : 2011)
表1−方法1の試料数
心数 試料数
光パッチコード及び光アダプタ 測定接続数 心数合計
2 15 210 420
4 12 132 528
8 10 90 720
10 10 90 900
12 10 90 1 080
表2−方法2の試料数
心数 試料数
光パッチコード及び光アダプタ 測定接続数 心数合計
合計 “基準” 供試品
2 12 3 9 54 108
4 8 3 5 30 120
8 6 3 3 18 144
10 6 3 3 18 180
12 6 3 3 18 216

3.2 注意事項

  次の注意事項に適合しなければならない。
a) クラッドモードが測定値に影響を与えないように注意する。クラッドモードは,光ファイバの被覆に
よって取り除く。
b) 基準値測定(P1)から供試品測定(P2)までの間,曲げ損失の影響を防ぐため,光ファイバを動かさ
ないよう注意しなければならない。
c) 測定値が小さい場合であっても,光源及び受光器の安定性は,0.05 dB以下又は測定する損失の10 %
以下とする。安定度は,測定時間の間,動作温度の範囲内で満足しなければならない。要求される測
定値の分解能は,単一モード及びマルチモードにおいて,0.01 dB以下とする。
d) 矛盾がない測定結果を得るため,測定前に全ての光コネクタプラグ及び光コネクタアダプタの清掃及
び外観検査を行う。外観検査は,JIS C 61300-3-1及びIEC 61300-3-35による。
注記 クラッドモードを除去するために,通常,光ファイバのクラッドと同一又はそれよりも高い屈
折率の被覆材料を用いている。

4 装置

4.1 光源

  光源は,発光素子,発光素子と光ファイバとの接続手段及び制御回路で構成している。要求される光出
力レベル及びその安定度に加えて,次に規定する特性を満足しなければならない。
− 性能標準又は製品仕様で指示する中心波長
− 光フィルタ付き発光ダイオード(Light Emitting Diode : LED)のスペクトル幅の半値全幅(Full Width Half
Maximum : FWHM)が150 nm以下
− レーザダイオード(Laser Diode : LD)のスペクトル幅の半値全幅は,10 nm未満
マルチモード光ファイバの測定の場合,LEDなどの広帯域光源を用いる。

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C 61300-3-45 : 2019 (IEC 61300-3-45 : 2011)
単一モード光ファイバの測定の場合,LED又はLDを用いてもよい。
注記 マルチモード光ファイバの測定にコヒーレンス性が高い光源を用いると,スペックルパタンが
生じることがある。スペックルパタンは,スペックル雑音又はモード雑音を生じる。スペック
ル雑音又はモード雑音の特性は,受光器の分解能時間よりも変動周期が長いため,光パワー変
動として測定される。マルチモード光ファイバの測定に,高いコヒーレンス性の光源を用いる
場合,安定的な励振条件を得るのは不可能な場合がある。したがって,マルチモード光ファイ
バ部品の測定には,オプティカルタイムドメインリフレクトメータ(Optical Time Domain
Reflectometer : OTDR)用のLDを含むLDは用いないほうがよく,LED又はコヒーレンス性が
低い光源を用いるのがよい。

4.2 励振器

  励振条件は,JIS C 61300-1による。

4.3 受光器

  受光器は,受光素子,受光素子と光ファイバとの接続手段及び制御回路で構成している。受光素子と光
ファイバとの接続は,光コネクタプラグとかん合する適切な光コネクタアダプタでもよい。受光素子は,
光コネクタプラグから出射する全ての光を受光できる受光領域をもたなければならない。
最小受光感度及び受光感度の安定性に加え,次の特性を満足しなければならない。
− マルチモード光ファイバに対する直線性は,入力レベルが−5 dBm−60 dBmにおいて,±0.25 dB
以内
− シングルモード光ファイバに対する直線性は,入力レベルが−5 dBm−60 dBmにおいて,±0.1 dB
以内
注記 受光器の直線性は,測定波長において,−23 dBmのパワーレベルを基準にすることが望ましい。
“基準”測定(P1)から供試品測定(P2)までの間,受光器と光コネクタプラグとの接続及び抜去にお
ける測定再現性は,測定する挿入損失が小さい値であっても,0.05 dB以内又は測定する挿入損失の10 %
以内とする。そのためには,受光領域が広い受光素子が有効な場合がある。
受光器の詳細仕様は,測定に対する要求条件を満足しなければならない。受光器のダイナミックレンジ
は,測定波長において供試品から出射する光パワーを受光できなければならない。

5 測定手順

5.1 方法1

a) 表1に規定する数量の供試光パッチコードをランダムに選ぶ。図3図5の試験マトリクスに記載す
るように光コネクタプラグに一連の番号を付ける。
b) 表1に規定する数量の供試光アダプタをランダムに選ぶ。図3図5の試験マトリクスに記載するよ
うに光アダプタに一連の番号を付ける。
c) 図1に示すように,“基準”光パッチコード1のF形“基準”プラグ1を,光アダプタを介してファ
ンアウトコードに接続し,M形“基準”プラグ1を受光器に接続し,測定系を構築する。全心の光フ
ァイバに対し,光パワーP1-1P1-nを測定する。

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C 61300-3-45 : 2019 (IEC 61300-3-45 : 2011)
チャネル1 ファンアウト “基準”光パッチコード1
コード
受光器
光源 励振器
F形 M形
. “基準” “基準”
.
. プラグ1 プラグ1
P1-1P1-n
チャネルn
図1−“基準”光パッチコード測定−方法1
d) 図2に示すように,供試光パッチコード2のF形プラグ2を,光アダプタ1を介してM形“基準”プ
ラグ1に接続し,M形プラグ2を受光器に接続し,測定系を構築する。全心の光ファイバに対し,光
パワーP2-1P2-nを測定する。
光アダプタ1
チャネル1 “基準”光パッチコード1 供試光パッチコード2
受光器
光源 励振器
F形 M形 F形 M形
. プラグ2
. “基準” “基準” プラグ2 P2-1P2-n
. プラグ1 プラグ1
チャネルn
図2−供試光パッチコード測定−方法1
e) 式(1)を用いて,M形“基準”プラグ1及びF形プラグ2の,光アダプタ1を介して接続した挿入損失
(IL)を計算する。
P2 i
IL 10 log10 (A L) (dB) (1)
P1 i
ここに, i : 供試光パッチコードの一連の番号
A : 光ファイバのkm当たりの損失
L : 光ファイバの長さ(km)
注記 光ファイバ長が短い,すなわち,10 m未満の場合,シングルモード光ファイバ(SSMA)及び
マルチモード光ファイバ(SGI-50/125及びSGI-62.5/125)では,積A×Lは無視できる場合があ
る。
f) 適切な試験マトリクスに全心の光ファイバに対する測定結果を記録する。
注記 4心光コネクタに対する試験マトリクスの例は,図11参照
g) “基準”組合せとしてのM形“基準”プラグ1と光アダプタ1との接続状態を維持したまま,供試光

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C 61300-3-45 : 2019 (IEC 61300-3-45 : 2011)
パッチコード2を供試光パッチコード3に置き換え,F形プラグ3をM形“基準”プラグ1に接続す
る。
h) 光パワーP3-1P3-nを測定し,全心の光ファイバに対する挿入損失の測定結果を記録する。
i) 残りの供試光パッチコードの全てのF形プラグに対し,手順g)及び手順h)を繰り返し,M形“基準”
プラグ1と接続する場合の挿入損失を測定する。
j) 手順i)の完了後,“基準”プラグ1及び光アダプタ1を,M形プラグ2及び光アダプタ2に置き換え,
“基準”プラグ及び光アダプタの“基準”組合せとする。
k) 全ての供試プラグに対し,M形“基準”プラグ2と光アダプタ2とを接続する場合の挿入損失を測定
する。
l) 測定対象とする全ての光コネクタプラグを“基準”プラグとし,手順c)手順k)を繰り返す。
供試光パッチコードのF形プラグの一連の番号
“基準”接続組合せ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
M形プラグ1 光アダプタ1
M形プラグ2 光アダプタ2
M形プラグ3 光アダプタ3
M形プラグ4 光アダプタ4
M形プラグ5 光アダプタ5
M形プラグ6 光アダプタ6
M形プラグ7 光アダプタ7
M形プラグ8 光アダプタ8
M形プラグ9 光アダプタ9
M形プラグ10 光アダプタ10
M形プラグ11 光アダプタ11
M形プラグ12 光アダプタ12
M形プラグ13 光アダプタ13
M形プラグ14 光アダプタ14
M形プラグ15 光アダプタ15
図3−2心光コネクタに対する測定方法1の試験マトリクス

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C 61300-3-45 : 2019 (IEC 61300-3-45 : 2011)
供試光パッチコードのF形プラグの一連の番号
“基準”接続組合せ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
M形プラグ1 光アダプタ1
M形プラグ2 光アダプタ2
M形プラグ3 光アダプタ3
M形プラグ4 光アダプタ4
M形プラグ5 光アダプタ5
M形プラグ6 光アダプタ6
M形プラグ7 光アダプタ7
M形プラグ8 光アダプタ8
M形プラグ9 光アダプタ9
M形プラグ10 光アダプタ10
M形プラグ11 光アダプタ11
M形プラグ12 光アダプタ12
図4−4心光コネクタに対する測定方法1の試験マトリクス
供試光パッチコードのF形プラグの一連の番号
“基準”接続組合せ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
M形プラグ1 光アダプタ1
M形プラグ2 光アダプタ2
M形プラグ3 光アダプタ3
M形プラグ4 光アダプタ4
M形プラグ5 光アダプタ5
M形プラグ6 光アダプタ6
M形プラグ7 光アダプタ7
M形プラグ8 光アダプタ8
M形プラグ9 光アダプタ9
M形プラグ10 光アダプタ10
図5−8心,10心及び12心光コネクタに対する測定方法1の試験マトリクス

5.2 方法2

a) 表2に規定する数量の供試光パッチコードをランダムに選ぶ。
b) 3本の光パッチコードをランダムに選び,それぞれの光コネクタプラグに“基準”プラグとしての一
連の番号を付ける。残りの光パッチコードの光コネクタプラグに供試プラグとしての一連の番号を付
ける。三つの光アダプタに光アダプタ1光アダプタ3の番号を付ける(図10図12を参照)。
c) 形光コネクタプラグ1を“基準”プラグとする“基準”光パッチコード1を用いて,図6に示す測
定系を構築する。“基準”光パッチコード1の全心の光ファイバに対して光パワーP1-1P1-nを測定す

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  • IEC 61300-3-45:2011(IDT)

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