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C 62656-1 : 2017 (IEC 62656-1 : 2014)
サーバシステム又はアプリケーションであって,パーセル形式のスプレッドシートを提供する機能をも
つもの。
3.42
パーセルシート,パーセリングシート(parcel sheet,parcelling sheet)
スプレッドシートとして表現したデータパーセルの規格化された利用及び実装。
3.43
部品(part)
異なる製品の構成要素として内包される物質的又は機能的要素(ISO 13584-1:2001の3.1.16参照)。
3.44
PLIB
IEC 61360-2と共通なISO 13584-42で定義する辞書データモデル。
注記 PLIBはISO 13584規格群の通称である。
3.45
プロパティ(property)
特性を表す情報の集合であってクラスに概念としての形質を与えるもので,その値は実際にはライブラ
リの情報提供者から提供され,そのクラスに属するインスタンス(構成要素)に形質を与える。
3.46
パーツライブラリのプロパティ,PLIBプロパティ(property of parts library,PLIB-property)
プロパティの一種であって,厳密にIEC 61360-2及びISO 13584-42で定義するプロパティの意味で使わ
れるもの。
3.47
基準辞書(reference dictionary)
IEC 61360-ISO 13584 データモデルに基づくデータ辞書。
4 パーセルの使用事例及びシナリオ
4.1 典型的な使用事例
この規格で定義するスプレッドシートインタフェース構造は,辞書(メタデータの集合)又は特定の表
現レイヤのオブジェクトの辞書(メタデータ)に適合した(インスタンスの)ライブラリを交換するため
に使用できる。IEC 61360-2/ISO 13584-42辞書モデルの全体又はサブセットと一対一でマッピングできる
オブジェクトのメタデータも,このような辞書に含まれる。
さらに,この規格は,ペイロード(内容)が適合しなければならない,より上位の抽象レイヤ(メタ メ
タデータ)の使用によって,メタモデルの一部又は全体の移送又は格納に適用できる。このメタモデルに
は,形式のペイロードとしてのIEC 61360-ISO 13584辞書モデルなどがある(ただし,これに限定されな
い。)。しかし,この規格で定義された形式の最も典型的な使用事例は,依然として,プロパティ及び値に
よる製品の分類と仕様とを具象化した辞書及びライブラリの移送及び登録を目的としたものである。その
ため,理解しやすくするために,4.24.5では,上記の使用事例のために,どのように業界でパーセル形
式を使用できるかについてだけを示す。
4.2 辞書又はライブラリのスプレッドシート表現
この規格で定義するスプレッドシートインタフェース構造は,辞書又はライブラリの表現に使用できる。
辞書及びライブラリのための二つのインタフェース形式は,実際は,同じ形式の,二つの異なる特殊化さ
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C 62656-1 : 2017 (IEC 62656-1 : 2014)
れた使用方法である。その基礎である物理的ファイル構造,つまり,“スプレッドシート”は,広く認識さ
れており,多くのソフトウェアアプリケーションで処理可能である。この二つの使用方法を識別しやすく
し,特殊化されたスプレッドシートと汎用のスプレッドシートとを区別しやすくするために,この箇条4
及び箇条5では,パーツライブラリを辞書として表現するための形式を“辞書パーセル形式”,パーツライ
ブラリをライブラリとして表現するための形式を“ライブラリパーセル形式”と呼ぶ。辞書又はライブラ
リとして使用するパーセル形式のうち,幾つかのスプレッドシートは,辞書又はライブラリを一貫して表
すように,まとめて処理する必要がある。したがって,“パーセル化”という言葉は,両方の形式が,まと
められた特定の数のスプレッドシートを使用するという事実だけに由来する。これらのスプレッドシート
のそれぞれを,この規格では“パーセル”と呼ぶ。また,それぞれのスプレッドシートは,意味論的に互
いに異なるグループのEXPRESSエンティティを表すが,構造的には非常に類似している。辞書及びライ
ブラリのスプレッドシートインタフェースの一般的な使用シナリオを,図1に示す。
図1−パーセルの使用シナリオ
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図1−パーセルの使用シナリオ(続き)
4.3 辞書パーセル形式の使用シナリオ
辞書パーセル形式は,一般的な使用シナリオとして,次のように使用してもよい。
− D1 : 新しい基準辞書の定義用の辞書テンプレートとして,一群の空白の辞書パーセルを辞書サーバか
ら取得する。
− D2 : 基準辞書の内容を定義する。
− D3 : 基準辞書の内容を辞書サーバに登録する。
− D4 : 基準辞書の内容を変更する。
− D5 : 基準辞書の一部又は全体を辞書サーバから取得する。
− D6 : 他のソフトウェアアプリケーション又はエンジニアリングツールと辞書パーセルとのインタフェ
ースとして使用する。
上記の事例のうち,D1D3の使用事例は,スプレッドシートソフトウェアを使用した新しい基準辞書
の定義に関係しているのに対し,D4D6の使用事例は,事前に登録されている基準辞書の情報の再利用
を目的としている。基準辞書をスプレッドシートのセット,つまり,表又は行列の形式にすることの利点
は,人間が容易に読んで内容を理解できることである。また,情報処理の観点からは,スプレッドシート
形式が,リレーショナルデータベースとのインタフェースに適したデータ形式に非常に近いという利点が
ある。これに加え,辞書要素の各属性にグローバル識別子を割り当てることの利点は,アイテム参照構造
が規格の進化又は統合によって属性名の変更が必要となった場合にその影響を受けないことである。また,
この割当ては,複数の辞書規格の属性間のマッピングにも役立つ。
さらに,この規格で定義されたパーセル形式は,“オルタネートID”と呼ばれる独自の機能を提供する。
これによって,一つのアイテムを,一時的又はローカルに使用される別の一つの識別子で識別できる。附
属書Lは,この規格とDIN 4002規格群とのマッピングを,オルタネートIDを使用して確立するために使
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用できる。
4.4 ライブラリパーセル形式の使用シナリオ
ライブラリパーセル形式は,一般的な使用シナリオとして,次のように使用できる。
− L1 : 新しいライブラリの定義用のライブラリテンプレートとして,空白のライブラリパーセルのセッ
トをライブラリサーバから取得する。
− L2 : ライブラリの内容を定義する。
− L3 : ライブラリの内容をライブラリサーバに登録する。
− L4 : ライブラリの内容を変更する。
− L5 : ライブラリの一部又は全体をライブラリサーバから取得する。
− L6 : 他のソフトウェアアプリケーション又はエンジニアリングツールとライブラリパーセルとのイン
タフェースとして使用する。
上記の事例のうち,L6で説明しているように,デスクトップパブリッシング(Desk-Top Publishing,DTP)
アプリケーション,製品データ管理(Product Data Management,PDM)アプリケーション,エンタープラ
イズ リソース プランニング(Enterprise Resource Planning,ERP)システム,データの入出力のためのス
プレッドシート形式をサポートする他のエンジニアリングアプリケーションなどの,他のソフトウェア ア
プリケーションとのインタフェースの目的は,特に重要である。実際,多くの商用DTP,PDM,及び分析
エンジニアリングツールは,組込みのスプレッドシート入出力インタフェースを備えているため,市場で
使用できる商用スプレッドシートアプリケーションでデータを読み取った後は,スプレッドシートでの複
数の形式(又は用途)間の変換は非常に容易である。各分野のエンジニアは,このような変換をほぼ直観
的に実行でき,特殊な知識も,情報処理に関する事前のトレーニングも必要としない。このことによって,
パーセル形式は,パーツライブラリの他の従来の交換形式とは一線を画している。すなわち,パーセル形
式は,スプレッドシート形式でデータの読み書きを行うツール又はアプリケーションと,JIS B 3700-21の
手順の物理ファイル形式による従来のISO 13584規格群辞書データ又はライブラリデータを処理するツー
ル又はアプリケーションとのインタフェースとして使用できる。この点については,適用されるプロパテ
ィが,パーセルシートのクラスIDで指定されたクラス内にあるはずであり,このプロパティのプロパテ
ィIDが見出し行にない列はいずれも,この規格に適合するシステムによって無視されることに留意する
必要がある。この機能は,この規格に基づく広範なアプリケーションにとって便利である。これは,パー
セルシートに組み込まれた情報を他の処理に使用できるため,及び同じスプレッドシートを,様々なアプ
リケーションがその特定の目的のために複数の方法で使用できるためである。したがって,パーセル形式
は,ISO 13584規格群適合システム間のデータ交換に使用可能であるだけでなく,ISO 13584規格群適合シ
ステムと,他の規格又はプロトコルに適合するものの,データの入出力のためにスプレッドシートの読取
り及び書込みを行う他のシステムとの間のインタフェースとしても機能する。
4.5 上位層のパーセル形式の使用シナリオ
パーセル形式は,辞書又はライブラリの交換以外の目的,特に,すぐ上位の抽象層のモデルのインスタ
ンスとしてのオントロジーモデルの定義及び交換に使用できる。実例として説明されるレベルを“メタオ
ントロジー”,略して“MO”と呼ぶ。また,POMでは,MOにスキーマを提供するレベルを“公理的オン
トロジー”,略して“AO”と呼ぶ。この機能によって,現在のオントロジーモデルの拡張及び変更が可能
となり,究極的には,スキーマの進化が可能となる。例えば,POMにおいて,クラス又はプロパティに更
に属性を追加することは比較的容易である。これに加え,MOの定義方式は,分野の辞書(オントロジー)
の辞書パーセルによる定義とほぼ同様である。メタオントロジーの定義の使用シナリオは,4.3で記載した
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辞書の使用シナリオとほぼ同様であってもよい。また,パーセルの全体構造については箇条5に示す。
5 パーセル化オントロジーモデル(POM)
5.1 パーセル構造の概要
汎用パーセル モデル アーキテクチャ,略して“POM(パーセル化オントロジーモデル)”には,図2
に示すように四つの抽象層があり,各層には等価のペアを含む。この層は,具体的には一束のスプレッド
シートであり,その各シートは,図4に示すように,ヘッダセクション及びデータセクションのペアから
成るパーセルである。これを,UML(Unified Modelling Language)及びMOF(Meta-Object Facility)の関
連文書で一般的に使用される階層構造のメタモデリングアーキテクチャの観点から説明した場合,ヘッダ
セクション及びデータセクションとしてのM1及びM0から成る層は,分野ライブラリ(DL)のモデリン
グに使用される。これに対し,M2及びM1から成る層は,辞書又はドメインオントロジー(DO)のモデ
リングに使用する。さらに,M2のモデリング構造を明示するために,メタ辞書又はメタオントロジー(MO)
に対応する層が必要である。この層は,ヘッダセクションとデータセクションとしてのM3とM2とのペ
アから成り,データマトリックス形式で,多くの場合,具体的にはスプレッドシートである。
このような上部構造(M3-M2)を,辞書表現層(M2-M1)の上でパーセルモデリングアーキテクチャに
追加しておくことによって,規格の実装が早期の陳腐化の影響を受けないようにする。このような陳腐化
はしばしば,データモデルの部分的又は軽微な修正によって引き起こされる。この場合に重要なことは,
他の層において“データ”として定義された,メタ メタデータの定義済みセットに更新又は変更を加える
ことによって,データモデルが時の経過に伴い,データが緩やかに進化できるようにすることである。逆
に,M2でのデータモデリング標準の構成要素は一群のメタ メタデータに縮小され,一群のデータベース
レコードとして保持することができる。ここでも,スプレッドシートの行及び列の形式を使用する。した
がって,より上位の層で別の上部構造(M4-M3)を論理的拡張として追加して,同様の方法でメタモデリ
ング標準(M3層での)の構成要素を説明することができる。要するに,この層は“公理的オントロジー”
を形成する。ただし,公理的オントロジー層(M4-M3)は,時間が経過しても不変又は一定のままに保つ
ことができる。なぜならば,その機能は公理的であり,その定義も本質的に,自明又は公理的であるから
である。これより上位のモデリング層はいずれも,この規格の目的にとって有意義でも重要でもない。こ
のため,データベースとして実装される,又は紙の文書として保存される最上位層の選択が,この規格の
有効性に大きく影響することはない。また,影響しないことが望ましい。言い換えると,公理は,次の層
の能力を必ずしも制限しないように設計されることが必要である。図3は,分かりやすいように,POMア
ーキテクチャを簡素化して示したものである。
一方,メタモデリングの各層の深さとは無関係に,ペイロードを格納する基礎構造,つまり,スプレッ
ドシート状の構造,及び関連する各データをペイロードから取得して処理する基本機能は,同じ仕様に保
たなければならない。全ての場合において,この構造は,抽象層を指定したときに,一つの平面上のクラ
ス間の順序(is-aツリー)を表すことが可能でなければならない。この平面で,1上位クラスのプロパティ
はそのサブクラスに継承でき,1クラスはその部品又は“ブロック”となる他のクラスによって構成され
得る(構成展開,又は全体−部品構造)。さらに,クラス間に,あるクラスから他のクラスへ一つ以上のメ
ンバーを結び付ける何らかの関係機構が存在することになる。
上記の目的のためには,一群の辞書メタデータとして,及びそのインスタンスデータをライブラリとし
て表現し,常にそれ自体に相似する構造で格納するならば十分である。ここでスプレッドシートの特殊な
使用方法として標準化されるパーセル構造は,可能性のある表現フレームワークの一つである。これは本
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JIS C 62656-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
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