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C 62656-1 : 2017 (IEC 62656-1 : 2014)
質的に,複数の層による辞書及びライブラリの表現であるため,辞書及びそのライブラリを特定の層(M1,
M0など)で,どのように使用するかを図式化しておけば十分である。このため,5.25.12.11では,例と
してのM1及びM0オブジェクトの表現だけを説明しているが,基本的な使用シナリオは,他の全ての層
についても全く同じである。
図2−四つのレベルのスプレッドシートで表されたパーセルアーキテクチャ
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図3−パッケージとして表されたPOMアーキテクチャのコンポーネント
5.2 メタ辞書アプローチ
ライブラリ又は辞書を同じ基本構造でスプレッドシートファイルとして柔軟にモデリングするために,
この規格では,“メタ辞書アプローチ”を使用し,メタオントロジー(メタ辞書)のモデリング層を分野オ
ントロジー(辞書)のモデリング層と分離することを特に強調する。つまり,オブザーバ言語としての
M4-M3の公理的メタクラスによって,ターゲット言語としてのM3-M2でのメタオントロジーに対する構
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文を提供する。オブザーバ言語としてのメタオントロジーが,ターゲット辞書としてのM2-M1において
分野オントロジーに構文を提供するのに対し,メタオントロジーは,分野ライブラリ,つまり,M1-M0で
の実世界のオブジェクトの意味を説明する。この階層化された論理アーキテクチャの根源は,数学的論理
又は形式的形而上学の還元定理(附属書Oを参照。)であるが,データモデリングに適用されることはあ
まりない。このアプローチを採用することの利点は,パーセルとしてモデリング及び表現された,基礎と
なる基本構造を変更することなく,この規格に示す基準辞書のデータモデルを柔軟に更新又は変更できる
ことである。なぜならば,特定の名前をもったIEC 61360-2/ISO 13584-42のEXPRESSエンティティのよ
うな全てのモデリング構成要素は,ISO/IEC 6523規格群に基づくグローバルに一意な識別子で識別される
メタクラス及びメタプロパティを定義するメタオントロジー層(MOとして左から2番目の列に示される)
のインスタンスに還元でき,オントロジー(辞書)モデルの更新及び変更の大部分は,インスタンスの追
加若しくは削除,又はそれらのインスタンスの値の変更によって実現でき,これらのインスタンスは,メ
タ メタクラス,つまり,MO層の一束のパーセルで定義されるからである。
上記で説明したメタ辞書アプローチを,その手法を理解しやすくするために図4に図示する。
図4−パーセル化オントロジーモデル(POM)の概念図
5.3 識別構造
この規格は,ISO/IEC 11179規格群,特にISO/IEC 11179-3及びISO/IEC 11179-5を,パーセルシート内
のデータの要素の説明に使用する概念の種類を識別するための基本フレームワークとして参照する。各デ
ータ要素は,登録されたアイテムの識別子としてISO/IEC 11179-3で定義されている“管理項目”に類似
した役割を果たす。
したがって,この規格で定義するパーセルシートは,単に,メタデータ又は基準辞書のデータ要素を,
ISO/IEC 11179規格群に基づいて登録機関に登録するために収集又は回収するための媒体として使用する
ことができる。ただし,この規格では,このような識別子を,メタデータを構築する構成要素のそれぞれ
にも適用し,割り当てる。このため,その機能を,ISO/IEC 11179-5で説明している管理項目のための国
際登録データ識別子(International Registration Data Identifier,IRDI)メカニズムの機能と,更に区別する必
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要がある。
この規格では,一群のメタデータ又はメタモデル内で識別する要素を“概念要素”と呼ぶ。構成要素の
例には,クラス及びプロパティの概念だけでなく,その名前,ID,データ型,測定単位,定義,記号,注
記など,それらを構成する主要属性を,その呼称とは無関係に含む。逆に,概念要素のこのような識別子
は,この規格で,“国際概念識別子(international concept identifier)”として参照するか,又は文脈が明確な
場合は,別名の“概念識別子(concept identifier)”及び略語の“ICID”を使用する。ただし,メタモデル
の構成要素を分類及び識別する場合を除き,ICIDの機能はIRDIと同じである。そのため,ICIDをIRDI
の拡張とみなす。
パーセル形式では,各ICIDは,組織の境界を越えて一意であり,そのシーケンスは次のとおりである。
ICID::= RAI#DI##VI
ここで,ISO/IEC 11179-5にある説明に従い,RAIは登録機関識別子,DIはデータ識別子,VIはバージ
ョン識別子を表し,RAI,DI,及びVI自体は幾つかのデータ要素で構成していてもよい。ICIDのRAIの
コーディングには,ISO/IEC 6523-1及びISO/IEC 6523-2を参照する。この規格では,連続する2個のポン
ド記号,つまり,“##”を使用してDIとVIとを区切り,RAIとDIとは1個の“#”文字で区切る。これ
によって,概念識別子の簡略表記が可能となり,RAI又はVIを省略するか,又はDIが明確な場合は,両
方とも省略できる。
IRDIとしての重要なシーケンスに加え,ICIDには,次のように“###”で始まる注記を付加できる。
ICID::= RAI#DI##VI### NOTE
ここで,“###”で始まる部分は単に,参照するICIDを読む人へのガイダンスを目的に付加された注記
であり,ICIDの意味には影響しない。つまり,この部分は随時,追加及び削除できる。これはさ(些)細
な追加ではあるが,ICIDが参照するプロパティ又はクラスを示すヒントとして非常に便利である。言うま
でもなく,注記のあるICIDとないICIDの,機械的解釈への効果は全く同じである。
DIには,“.en”,“.fr”などの言語識別子を,DIの拡張子であるかのように付加してもよい。場合によっ
ては,同じ言語の国別の変化形であることを明記することが必要となる。この目的のために,JIS X 0412-1
に基づく2文字の言語名コード及びJIS X 0304に基づく2文字の国名コードをハイフンで組み合わせて,
翻訳版用の連結識別子にすることができる。これを更に拡張して,地方,地域社会又は組織ごとの翻訳版
を表すことができる。ただし,この3番目の拡張には,明確に異なる数の文字を使用しなければならない。
しかし,実用上の理由によって,ICIDでは,3番目の拡張を410文字の英数字に限定している。
したがって,例えば“en-US-Hawaii”は,ICIDの正しい拡張の一例である。翻訳版の仕様と,インター
ネット技術タスクフォース(Internet Engineering Task Force,IETF)が指定した仕様との相互運用性を保つ
ために,参考文献[6]を参照することが望ましい。
したがって,“P501P000170##001”の意味は,プロパティIDがISO 13584規格群の“propertyBSU”で
あるプロパティの識別子が“P501P000170”であり,そのバージョンが1で,その情報提供者は文脈によ
って決定されることを表す。これに対し,“0112/1///135845011#P501P000170”は,情報提供者コードが
“0112/1///135845011”であるプロパティを表し,そのプロパティIDが“P501P000170”であるが,バ
ージョンは文脈によって決定されることを表す。この簡略表記法は,ユーザが,辞書サーバで維持する基
準辞書のプロパティ又はクラスの現在のバージョンを正確には知らないときに,情報の不足部分を取得す
るための検索に使用する際には極めて便利である。
この規格で定義するメタクラス及びメタプロパティには,RAI及びバージョンも適用する。このメタク
ラス及びメタプロパティには,RAIとして“0112/2///626561”を含むとみなす。また,この規格の初版は,
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バージョン1から始まるとみなす。メタクラス及びメタプロパティにRAI及びバージョンの説明がない場
合は,上記のようにデフォルト値を使用すると理解することが望ましい。
5.4 POMの典型的なモデリング構成要素
5.4.1 特殊化ツリー及び構成ツリー
他のオントロジーモデリング言語と同様に,POMでは,“is-a”ツリー及び“has-a”ツリーの両方を示し
て,各クラス間の関係を説明することができる。is-aツリーは,他の文書では“特殊化の階層構造”又は
“分類ツリー”と呼ぶことができ,has-aツリーは“構成ツリー”又は“部分全体関係”とも呼ぶことがで
きる。IEC 61987-10で説明する,いわゆる“ブロック構造”は,後者の構造の特殊な用途である。この点
において,一部の哲学者は構成を,“オントロジー”というより“メレオロジー”と呼ばれる別の科学分野
に属するテーマとみなしている。特に,オントロジーの説明体系はhas-aツリーを表す機能を備えている
べきであるという提案は,多くのクラスが別のクラスに保持されること,つまり,“濃度”又は“多重度”
が焦点となっている場合に,しばしば議論されている。それでも,製品に含まれる要素の数は,その製品
の性質の説明において極めて重要な役割を果たすことがある。例えば,二つの車輪をもつことは,“自転車”
と呼ばれる乗り物の不可欠な特徴である。一方,四輪駆動車は,その存在理由として4個の駆動輪をもっ
ている必要がある。これらの例では,コンポーネント又は部品の数を説明する構造的能力が,実用的なオ
ントロジーの説明には不可欠である。このため,この規格で定義するPOMには,部分全体関係を説明す
る能力があり,更に濃度を示す能力もある。この規格群で“is-a”タイプのツリー及び“has-a”タイプの
ツリーに使用される正式な用語はそれぞれ,“特殊化ツリー”及び“構成ツリー”である。特殊化関係は,
クラスの“スーパークラス”属性を,そのスーパークラスのグローバル識別子に適切に設定することで実
現される。これに対し,所有者クラスとその対象クラスとの間の構成関係を,対象クラスと同数のクラス
参照タイププロパティ(集合形式でもよい。)を所有者クラスに入れることでだけ実現する。この対象クラ
スでは,各プロパティが一つの対象クラスだけのグローバル識別子を保持している。
5.4.2 プロパティの特殊化
プロパティの特殊化を許容するオントロジーモデルの体系は僅かである。例えば,IEC 62656規格群へ
と発展する元であるIEC 61360-ISO 13584で説明している一般的な辞書モデルには,この機能は存在しな
い。ただし,2種類以上の分野オントロジーを結合,統合及びマッピングするには,この機能が非常に便
利である。プロパティの特殊化は,一つの共通プロパティプロトタイプから多くの特殊化プロパティを派
生させる機能である。逆に,多くの種類のプロパティは,共通のプロトタイプ,つまり,スーパータイプ
を見つけるか,又は追加することで,相互に関連付けることができる。POMでは単に,各派生プロパティ
のスーパープロパティ属性を,そのスーパータイプのICID,すなわち,汎化プロパティに設定することで,
これが可能となる。
ここで留意すべきなのは,特殊化プロパティのあらゆる値は,そのスーパープロパティに割り当てるこ
とができることである。ただし,特殊化条件の一部又は値の詳細の一部が割当てによって失われてもよい
場合に限る。プロパティの特殊化の理論的基礎を完全に理解するには,基盤として,何らかの数理論理学
的知識が必要である。その目的を,附属書Oに示す。
この特殊な機能を前提として,乱用を防ぐためにPOMでは,プロパティの特殊化を適用する場合の幾
つかの条件を規定している。
プロパティP2は,P2を満たすあらゆる値がP1も満たす場合は,別のプロパティP1の特殊化であると
いう。この場合,P2の条件,属性(メタプロパティ),又は関係の一部が割当てによって失われていても
よい。プロパティを,ドメイン内の要素の,マッピングのコドメイン内の要素へのマッピング(つまり,
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JIS C 62656-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
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- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション(用語集)
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