JIS C 6820:2018 光ファイバ通則 | ページ 2

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表3−マルチモード光ファイバの分類記号及び種類(続き)
分類記号 材料による略称 屈折率分布,寸法及びNAによ IEC分類記号
る光ファイバの種類 (参考)
PSI 全プラスチック ステップインデックス形
PSI-980/1000-B A4d
PGI 全プラスチック グレーデッドインデックス形
PGI-500/750 A4e
全プラスチック グレーデッドインデックス形
PGI-200/490 A4f
全プラスチック グレーデッドインデックス形
PGI-120/490 A4g
全プラスチック グレーデッドインデックス形
PGI-62.5/245 A4h

3.3 シングルモード光ファイバ

  シングルモード光ファイバの材質は,石英系に限定されている。表4に石英系シングルモード光ファイ
バの分類記号及び種類を示す。
表4−石英系シングルモード光ファイバの分類記号及び種類
分類 光ファイバの 説明 IEC分類記号
記号 種類 (参考)
SMA 1 310 nmゼロ分 1 310 nm帯での使用に適しているが,1 550 nm帯及び1 625 nm帯で B1.1
散形 も使用可能である光ファイバ。
SMA・T 1 550 nmカット B1.2b
1 550 nm帯での低損失伝送に適した1 310 nmゼロ分散形光ファイバ。
オフシフト形 B1.2c
波長分散係数及びモードフィールド径によってSMA・T-□-B,SMA・T-
□-C及びSMA・T-□-Dの3種類に区別する。 B1.2d
SMA・U 1 310 nmゼロ分 B1.3
伝送波長帯域を拡張した1 310 nmゼロ分散形光ファイバで,1 260 nm
散・低OH形 1 625 nmの波長機器での伝送に用いられる光ファイバ。
SMB 1 550 nm分散シ B2a
1 550 nm帯での伝送に適した光ファイバ。寸法の許容差,モードフィ
フト形 ールド径及び波長分散係数によってSMB-□-A及びSMB-□-Bの2種 B2b
類に区別する。
SMC 分散フラット形 広い波長範囲にわたり波長分散が低い光ファイバ。 該当なし
SMD ノンゼロ分散シ B4c
1 550 nm帯の波長多重伝送に適した分散シフト形光ファイバ。分散係
フト形 数は,1 530 nm1 565 nmの波長帯でゼロとならない。波長分散係数 B4d
によってSMB4-□-C,SMB4-□-D及びSMB4-□-Eの3種類に区別す B4e
る。
SME 広波長域ノンゼ 1 460 nm1 625 nmの波長帯での波長多重伝送に適した分散シフト形 B5
ロ分散シフト形 光ファイバ。CWDM及びDWDM両システムに用いる。
SMF・A 低OH・曲げ損失 1 260 nm1 625 nmの波長域での伝送に用いる曲げ損失を低減した光 B6a1
低減形 ファイバ。SMA・Uと同等の伝送特性及び接続特性をもつ。許容曲げ B6a2
半径によってSMF・A-□-A1及びSMF・A-□-A2の2種類に区別する。
SMF・B 曲げ損失低減形 B6b2
1 310 nm,1 550 nm及び1 625 nm波長での伝送に用いる曲げ損失を低
減した光ファイバ。SMA・Uと異なる接続特性をもつ。ただし,SMF・B6b3
Aよりも低い曲げ損失特性である。許容曲げ半径によってSMF・B-□
-B2及びSMF・B-□-B3の2種類に区別する。
注記 光ファイバ素線の形名SMB-□-A,SMB-□-Bなどの□は,光ファイバの寸法(モードフィールド径/クラッ
ド径)を表す。
例 SMB-8/125-A

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3.4 イントラコネクション光ファイバ

  イントラコネクション光ファイバは,光コンポーネント及び光システムの中で光部品の間の接続に使用
される。表5にイントラコネクション光ファイバの分類記号及び種類を示す。
表5−イントラコネクション光ファイバの分類記号及び種類
分類 光ファイバの種類 説明 IEC分類記号
記号 (参考)
ICA 1 260 nm1 625 nmの波長帯 ガラス形状及び曲げ損失を最適化したイントラコネク C1
でSMAとの使用に適した光 ション光ファイバ。SMAと比べ,短いファイバカットオ
ファイバ フ波長をもつ。
ICB 1 260 nm1 360 nmの波長帯 1 310 nmでの損失を最適化した小モードフィールド径のC2-a
での使用に適した光ファイバイントラコネクション光ファイバ。 C2-b
ICC 1 530 nm1 625 nmの波長帯 1 550 nmでの損失を最適化した小モードフィールド径のC3-a
での使用に適した光ファイバイントラコネクション光ファイバ。 C3-b
ICD 980 nm波長帯での使用に適し980 nm伝送を目的としたイントラコネクション光ファ C4-a
た光ファイバ イバ。 C4-b
注記 この表に記載の光ファイバはそれぞれ,クラッド径125 μm及び80 μmの2種類に分類される。
また,C2,C3及びC4はMFDの大きさによって-a及び-bの2種類のサブカテゴリに分類される。

3.5 偏波面保存光ファイバ

  偏波面保存光ファイバは,次のパラメータによって分類する。
表6に偏波面保存光ファイバの分類記号及び種類を示す。
表6−偏波面保存光ファイバの分類記号及び種類
分類 光ファイバの種類 説明 IEC分類記号
記号 (参考)
PMA 980 nm伝送に適した偏波面 980 nm帯の偏波光を保持して伝送するのに適した偏波 D1
保存光ファイバ 面保存光ファイバ。エルビウムドープファイバ増幅器に
使用される。
PMB 1 310 nm伝送に適した偏波面1 310 nm帯の偏波光を保持して伝送し,石英系シングル D2
保存光ファイバ モード光ファイバと接続するのに適した偏波面保存光フ
ァイバ。
PMC 1 550 nm伝送に適した偏波面1 550 nm帯の偏波光を保持して伝送し,石英系シングル D3
保存光ファイバ モード光ファイバと接続するのに適した偏波面保存光フ
ァイバ。

――――― [JIS C 6820 pdf 7] ―――――

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4 形名

4.1 形名の構成

  形名の構成は,次の配列による。ただし,該当する項目がない場合及び光ファイバ素線又は心線の数を
表す数字が1の場合は表示せず,順次繰り上げた配列で構成する。
a) 光ファイバ素線
光ファイバの材 光ファイバの屈折率分 光ファイバの寸 その他必要な事
質を表す記号 布又は種類を表す記号 − 法を表す記号 − 項を表す記号
4.2.1 4.2.2 4.2.3 4.2.8
例 S GI − 50/125 − A1
b) 光ファイバ心線
2次被覆の 光ファイバ 光ファイバ 光ファイバの屈 光ファイバ その他必要
材質を表す 素線の数を の材質を表 折率分布又は種 の寸法を表 な事項を表
記号 表す記号 − す記号 類を表す記号 − す記号 − す記号
4.2.4 4.2.5 4.2.1 4.2.2 4.2.3 4.2.8
例1 Y − S GI − 50/125 − J1
例2 Y − S GI − 50/125 − A1
例3 U 4 − S SMA − 9.3/125 − J1
例4 U 4 − S SMB − 9.3/125 − A1
例5 U − S PMA − 9.4/125 − J1
c) 光ファイバコード
光ファイ 光ファイ 2次被覆 光ファイ 光ファイ 光ファイバ 光ファイ その他必
バコード バ心線の の材質を バ素線の バの材質 の屈折率分 バの寸法 要な事項
を表す記 − 数を表す 表す記号 数を表す − を表す記 布又は種類 − を表す記 − を表す記
号 記号 記号 号 を表す記号 号 号
4.2.6 4.2.7 4.2.4 4.2.5 4.2.1 4.2.2 4.2.3 4.2.8
例1 OFC2.8 − Y − S GI − 50/125 − S1
例2 OFC2.8 − Y − S GI − 50/125 − J1
例3 OFC2.8 − Y − S GI − 50/125 − A1
例4 OFC4.4 − 2 Y − S GI − 50/125 − B2
例5 OFC3.5 − U 4 − S SMA − 9.3/125 − J2
例6 OFC2.0 − Y − S PMA − 9.4/125 − J2

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4.2 記号

4.2.1  光ファイバの材質
光ファイバのコア及びクラッドの材質を表す記号は,表7による。
表7−光ファイバの材質を表す記号
記号 材質による略称 材質(コア/クラッド)
S 石英系 石英系ガラス/石英系ガラス
C 多成分系 多成分系ガラス/多成分系ガラス
R プラスチッククラッド 石英系ガラス/プラスチック
P 全プラスチック プラスチック/プラスチック
4.2.2 光ファイバの屈折率分布又は種類
光ファイバの屈折率分布又は種類を表す記号は,表8による。
表8−光ファイバの屈折率分布又は種類
記号 光ファイバの屈折率分布又は種類
SI マルチモードステップインデックス形
QI マルチモード疑似ステップインデックス形
GI マルチモードグレーデッドインデックス形
SMA シングルモード1 310 nmゼロ分散形
SMA・T シングルモード1 550 nmカットオフシフト形
SMA・U シングルモード1 310 nmゼロ分散・低OH形
SMB シングルモード1 550 nm分散シフト形
SMC シングルモード分散フラット形
SMD シングルモードノンゼロ分散シフト形
SME 広波長域ノンゼロ分散シフト形
SMF・A 曲げ損失低減形
SMF・B 曲げ損失低減形
ICA SMA標準形
ICB 小モードフィールド径シングルモード1 310 nm伝送用
ICC 小モードフィールド径シングルモード1 550 nm伝送用
ICD シングルモード980 nm伝送用
PMA シングルモード980 nm用偏波面保存形
PMB シングルモード1 310 nm用偏波面保存形
PMC シングルモード1 550 nm用偏波面保存形
4.2.3 光ファイバの寸法
光ファイバの寸法を表す記号は,コア径(シングルモード光ファイバの場合は,モードフィールド径)
/クラッド径で表し,単位はマイクロメートル(μm)とする。
なお,小数点以下1桁の数字が0でない場合は,小数点以下1桁を含む数字で表す。
例1 85/125
例2 8/125
例3 9.3/125
多成分系マルチモード光ファイバ,プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ及びクラッド径1 mm

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の全プラスチックマルチモード光ファイバの場合は,さらに,NAを表す記号を表9によって加える。
表9−NAを表す記号
光ファイバの種類 記号 NA 例
多成分系マルチモード光ファイバ H 0.50±0.05 100/140-L
L 0.28±0.03
プラスチッククラッドマルチモード A 0.4±0.04 RSI-200/230-A
光ファイバ B 0.35±0.02
全プラスチックマルチモード光ファ A1 0.5±0.15 PSI-980/1000-A1
イバ A2 0.485±0.045 a)
B 0.3±0.05
注a) ECにおいて修正提案され,審議中である。
4.2.4 2次被覆の材質
2次被覆の材質を表す記号は,表10による。
表10−2次被覆の材質
記号 2次被覆の材質
Y ポリアミド樹脂
U UV硬化樹脂
Z その他のもの
4.2.5 光ファイバ素線の数を表す記号
光ファイバ素線の数を表す記号は,光ファイバ心線を構成する光ファイバ素線の数で表す。
なお,数が1の場合は,省略する。
4.2.6 光ファイバコード
光ファイバコードを表す記号は,OFC□.□とする。
なお,□.□は,光ファイバコードの外径寸法(単位mm)であり,小数点を含む2数字で表す。
注記 □.□は光ファイバコードが丸形の場合は,外形寸法で表す。丸形以外の場合は長径寸法で表す。
4.2.7 光ファイバ心線の数を表す記号
光ファイバ心線の数を表す記号は,光ファイバコードを構成する光ファイバ心線の数で表す。
なお,数が1の場合は,省略する。
4.2.8 その他必要事項
その他必要な事項を表す記号は,表11によって1英大文字,1数字及び1英小文字で表し,個別規格の
規定による。
なお,光ファイバ心線の規定及び光ファイバ素線の規定,光ファイバコードの規定及び光ファイバ素線
の規定,又は光ファイバコードの規定及び光ファイバ心線の規定が一致する場合は,優先順位が高い個別
規格の記号を用いる。

――――― [JIS C 6820 pdf 10] ―――――

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JIS C 6820:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60793-1-1:2017(MOD)
  • IEC 60793-2:2015(MOD)

JIS C 6820:2018の国際規格 ICS 分類一覧